広島(☆5対3★)DeNA =リーグ戦24回戦(2021.10.14)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:大瀬良 大地(9勝5敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗33S))
敗戦投手:ロメロ(4勝3敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(35号・4回裏ソロ)

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◆広島は1-1で迎えた5回裏、小園と西川の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功する。直後に1点差に迫られるも、6回に小園の適時打などで2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が6回2失点で今季9勝目。敗れたDeNAは守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆広島大瀬良大地投手(30)が、この日球団から戦力外通告を受けた今村猛投手(30)の登場曲で先発のマウンドに上がった。1年目の14年途中から登場曲として流れている松前香帆の「大地 ~炎のナンバー~」ではなく、今村の登場曲で三代目 J SOUL BROTHERSの「starting over」で登場した。 2人は同学年で、同じ長崎出身。大瀬良は長崎日大、今村は清峰へ進学し、高校3年時には、夏の甲子園をかけた長崎大会準々決勝で投げ合った。高卒の今村が09年に、大卒の大瀬良は13年でともにドラフト1位で広島へ入団。カピバラに似ていることから、長男今村、次男大瀬良、三男一岡の「カピバラ3兄弟」の異名を持っていた。公私で親交があり、仲の良さを感じさせるシーンとなった。

◆広島の廿日市市を拠点にする社会人女子野球チームの「はつかいちサンプレイズ」の岩谷美里監督兼選手と、西山小春選手の2人が、DeNA24回戦の始球式に登場した。岩谷選手が投手、西山選手が捕手を務め、内角寄りにストライクボールをズバッと決めた。 この日は「好きじゃけん女子野球広島!」と題し、マツダスタジアムでは女子野球のPR活動を実施。はつかいちサンブレイズを始め、MSH医療専門学校、佐伯高校、山陽高校、中学野球のブレイブガールズ広島、広島レディース、女子軟式チームの広島レッズが球場に招待された。レフト側コンコースでは「バッティングチャレンジコーナー」や紹介ブースなどで、女子野球選手自らが参加して普及活動を行った。

◆DeNAが慌てたプレーをきっかけに失点した。 1-2の5回2死一塁。広島の一塁走者、小園が偽装スタートを切った。2、3歩進んだところで止まり、一塁に戻りかけた。ところがDeNAの捕手山本祐大が二塁へ送球。これがワンバウンドとなった。二塁のカバーに入った遊撃森敬斗は捕球できず、送球が中前に抜けていった。これを見た小園は二塁に進塁した。 記録は山本の悪送球で2死二塁となり、ロメロ投手が西川に中前へ適時打を浴び、3点目につながった。 ▽DeNAロメロ(5回2/3で5失点も、守備が乱れて自責点は2)「守備から流れをつくろうと思い投げていましたが、流れをつくれず申し訳ない」

◆DeNA牧秀悟内野手(23)が、プロ野球新人史上2位タイの236塁打に到達した。 4回に大瀬良から右前打、8回に島内から左翼線へ二塁打を放って、塁打3を加算した。これで236塁打となり、58年長嶋茂雄(巨人)の290に次いで、56年佐々木信也(高橋)59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)と並ぶ2位となった。 また、二塁打は28本目。新人では佐々木信也と並んでプロ野球5位となった。 安打数は136となり、50年藤田宗一(国鉄)53年鈴木武(近鉄)16年高山俊(阪神)と並ぶプロ野球11位、セ・リーグ6位に浮上した。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が同点の35号ソロを放ち、逆転勝利の口火を切った。 1点を先制された直後の4回裏の先頭打席。ロメロの甘く入ったスライダーを左翼席までかっ飛ばした。2試合ぶりの1発に「(大瀬良)大地さんが頑張っていたので、すぐに追いつくことが出来てよかった」。本塁打王を争う39発のヤクルト村上、38発の巨人岡本和に、ジワリジワリと迫ってきた。 ▽広島小園(9試合連続安打となる2安打2打点で勝利に貢献)「何とか次につなげようと。諦めずにしっかりとやっていきたい」

◆先発は広島大瀬良、DeNAロメロ。広島は初回に無死二塁のチャンスをつくるも得点につなげられず。0-0で3回を終えた。 DeNAが4回に1点を先制。その裏、広島鈴木誠が同点の35号ソロを放ち、5、6回に2点ずつ追加。リードを3点に広げた。 DeNAが8回に1点を返すも、追い上げ届かず。広島が3カード連続で勝ち越しを決め、大瀬良が9勝目。栗林は33セーブ目。DeNAロメロは3敗目。

◆広島の守護神栗林良吏投手が、97年佐々木主浩に並ぶセ・リーグ歴代3位タイの16試合連続セーブを達成した。 2点リードの9回に登板し、戸柱を1球で左邪飛に封じ、桑原、森を連続の空振り三振。1回ぴしゃりで締めた。佐々岡監督は「ストライク先行で、安心して見られた。1年目で相当疲労がある中で、最後まで踏ん張ってほしい」と話した。これで自己最長を更新する23試合連続無失点で33セーブだ。

◆DeNA牧秀悟内野手(23)が、プロ野球新人史上2位タイの236塁打に到達した。4回に大瀬良から右前打(塁打1)、8回に島内から左翼線へ二塁打(塁打2)を放って、塁打3を加算した。これで通算236塁打となり、58年長嶋茂雄(巨人)の290に次いで、56年佐々木信也(高橋)59年桑田武(大洋)86年清原和博(西武)と並ぶ新人2位となった。中大の先輩にあたる桑田が持っていた球団記録には、62年ぶりに並んだ。 三浦大輔監督は「いつも通り厳しい攻めの中でも何とか対応した打撃だった。これだけ打ってれば、いろいろな記録をこれからも塗り替えると思う。牧は記録を意識しているわけでないと思う。これからも、しっかりと牧らしい打席を見せてくれれば」と話した。 牧は4番に入ってから8試合目となる。前日は2安打2打点2得点だったが、この日は2安打で3得点と、攻撃の起点となった。三浦監督は「しっかりできていたと思う。2死からでも出塁して宮崎がかえす。4番に入ってもかわらず、集中して打席に立てていると思う」と評価した。 牧の二塁打はこれで28本目となった。プロ野球の新人では48年笠原(南海=40)58年長嶋(巨人=34)98年高橋由(巨人=32)、64年石黒(東京=29)に次いで、前記の佐々木と並んでプロ野球5位となった。 安打数は136となり、50年藤田宗一(国鉄)53年鈴木武(近鉄)16年高山俊(阪神)と並ぶプロ野球11位、セ・リーグ6位に浮上した。【斎藤直樹】

◆CS進出の可能性が消滅し、若手の積極起用に踏み切ったDeNAだが、今季初の1試合3失策と守備が乱れて5失点となった。 4回、4年目の山本祐大捕手が一塁走者小園の偽装スタートにつられて二塁へ悪送球した。中前に送球が抜け、走者が二塁へ進塁。相手の3点目につながった。5回は1死一塁から高卒2年目の森敬斗内野手が、三遊間への深いゴロに追いついた。だが、二塁送球がそれたため、一塁走者が三塁、打者走者が二塁に到達。こちらも失点につながった。 三浦大輔監督は「若さというより、技術的な問題だと思う。経験というより技術的なものを上げていかないと。起こってしまったことなので、本人がどう捉えるか。コーチも今後につなげていかないといけない」と厳しい表情を浮かべた。 先発のロメロは、3回まで無失点も、4回から6回に1点、2点、2点で合計5失点だった。三浦監督は「立ち上がりは非常によかった。ボールも切れていた。変化球の切れもよかった。3巡目ぐらいから、ちょっとうまく合わせられた。(中盤から)ミスが重なり、ロメロ自身も踏ん張り切れなかった。(野手と投手の)お互いがカバーしきれなかった」と話した。 ロメロはカットボールが切れ、自責点は2だった。だが「試合に入る前はフィジカル、メンタル面で調子は良かったです。試合中は調子をキープできず、あまり良くありませんでした。守備から流れをつくろうと思い投げていましたが、流れを作れず申し訳ないです」と反省を口にした。 これでDeNAは52勝69敗15分けとなり、5位中日との差は1に広がった。1試合3失策は今季初だけに、消化試合とはいえ若手起用の難しさが浮き彫りになった。経験を糧とし、来季につなげるしかない。【斎藤直樹】

◆1年目のDeNA・牧秀悟内野手(23)が八回、2死走者なしで迎えた第4打席に左翼線二塁打を放ち、長嶋茂雄(290)に次いで歴代新人2位タイとなる236塁打をマークした。 四回の第2打席では、大瀬良から右前打。八回は島内に対し、粘ってフルカウントからの8球目、153キロを完璧に捉えた。今季136本目となる安打は、現1軍打撃コーチの坪井智哉を抜いて歴代新人11位タイとなった。

◆広島は1点を追う四回に鈴木誠の35号ソロで追い付き、五回に小園、西川の連続適時打で2点を勝ち越した。六回は小園の適時打などで2点を加えた。大瀬良が6回2失点で9勝目、栗林が33セーブ目。DeNAは守備の乱れが響いた。

◆DeNAは3失策と守備が乱れ、失点につながった。五回は2死一塁で一塁走者がスタートを切っていないのに捕手の山本が二塁へ送球し、しかも悪送球に。これでピンチをつくり、西川の適時打で失点した。 六回も遊撃手の森の悪送球から、この回2失点。クライマックスシリーズ(CS)進出を逃し、チャンスを与えられた若手の拙守。三浦監督は「技術的な問題。起こったことをどう捉えて、今後につなげていくか」と成長の糧とすることを願った。

◆広島は四回の鈴木誠の今季35号ソロなどで逆転勝利を飾り、3位巨人と4・5差に近づいた。先発・大瀬良が6回6安打2失点で9勝目。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──大瀬良が今季9勝目 「先発として、主将として、エースとして、10勝は目標であると思いますし、きょうの勝ちは(大瀬良)大地にとってもチームにとっても大きいと思います」 ──8安打3得点の打線 「(1点を追う四回の鈴木)誠也の一発で勢いづいた。(五回は)足を絡め、小園からいいつながりでタイムリーが出た。1番宇草も足があって相手も嫌がることもあったと思う。良い形で点が入って、良い流れができた。大瀬良が調子悪い中で、粘りながら6回まで、しっかり投げてくれたのが大きかったと思います」 ──栗林が5─3の九回に登板。今季33セーブ目 「ストライク先行で、今日は安心して見ていました。ずっと抑えているわけですから。あと9試合ね、1年目で相当疲労がある中で、最後まで踏ん張ってほしい」 ──3位巨人人に4・5差 「いや、まだまだね、というところではありますけど、でも選手、チームもそれが良いモチベーションというかね、あさって最後の1試合、巨人との最終戦(東京ドーム)があるので、まずそこへ集中して、もう1試合1試合、9試合全部勝つつもりでやっていきたいと思います」

◆広島の鈴木誠が1点を先制された四回に35号ソロを放ち、9年目でシーズン自己最多としている本塁打をさらに積み重ねた。ロメロの真ん中に入ってきたスライダーを振り抜き、左越えに大きな放物線を描いた。「たまたま甘い球が来た。大地さん(大瀬良)が頑張っているので、すぐに追い付くことができて良かった」とエースを援護した。  7月以降に25本塁打と長打力に磨きがかかり、本塁打王のタイトルを争う村上(ヤクルト)らを猛追している。七回には左前打で複数安打とし、打率3割2分1厘でリーグトップを維持した。

◆DeNA・牧秀悟内野手(23)が、八回の第4打席で左翼線への二塁打を放ち、歴代新人2位の236塁打を記録した。トップは1958年の長嶋茂雄(巨人、290)。56年の佐々木信也(高橋)、59年の桑田武(大洋)、86年の清原和博(西武)と並んだ。 四回の第2打席では、大瀬良の149キロ直球を捉え右前打。八回は島内の8球目、153キロをはじき返した。今季20度目の複数安打。136安打も坪井智哉(阪神、現DeNA打撃コーチ)を抜いて歴代新人11位タイとなった。 2安打は、いずれもチームの得点につながる価値あるもの。左脚負傷で登録を外れたオースティンに代わって、6日から4番に入り結果を残し続ける新人に、三浦監督は「マークが厳しくなる中でも、しっかり対応した打撃をしている」と信頼を寄せた。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
694617 0.600
(-)
M7
(↑1)
11580
(+1)
465
(+1)
134
(+1)
69
(-)
0.255
(↓0.001)
3.300
(↑0.02)
2
(-)
阪神
73548 0.575
(↑0.004)
2
(↑0.5)
8512
(+3)
495
(-)
118
(-)
108
(-)
0.247
(-)
3.410
(↑0.03)
3
(-)
巨人
595919 0.500
(↓0.004)
11.5
(↓0.5)
6516
(-)
512
(+3)
159
(-)
65
(-)
0.241
(↓0.002)
3.570
(-)
4
(-)
広島
576611 0.463
(↑0.004)
16
(↑0.5)
9510
(+5)
555
(+3)
111
(+1)
63
(+2)
0.263
(-)
3.840
(↑0.02)
5
(-)
中日
536817 0.438
(-)
19
(-)
5393
(+1)
460
(+1)
69
(-)
57
(-)
0.238
(-)
3.210
(↑0.02)
6
(-)
DeNA
526915 0.430
(↓0.003)
20
(↓0.5)
7540
(+3)
596
(+5)
135
(-)
30
(-)
0.257
(-)
4.170
(↑0.02)