オリックス(★2対8☆)ロッテ =リーグ戦24回戦(2021.10.13)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
0000000022601
勝利投手:石川 歩(5勝3敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(8勝10敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(31号・9回裏2ラン)

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◆ロッテは初回、レアードの適時打で1点を先制する。その後は、3回表にエチェバリアと藤岡の適時打などで4点を加えると、5回には岡が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・石川が9回2失点の完投で今季5勝目。敗れたオリックスは、先発・山崎福が乱調だった。

◆オリックスが13日のロッテ24回戦に勝てば、いよいよ14年以来7年ぶりの優勝マジックM7が点灯する。 前日12日のロッテ23回戦では、0-2と敗色濃厚だった8回に宗の劇的な同点2ランが飛び出した。「2点負けてますから思い切っていくしかないと思って、腹決めて行きました」と覚悟を持って殊勲弾を飛ばした25歳。ヒーローが涙を流した余韻が残る本拠地・京セラドーム大阪のグラウンドには、午後1時前から選手たちが現れた。Tシャツ姿で打ち込むT-岡田、若月ら主力組。同1時半過ぎには山足、太田、宜保ら二遊間を守る選手が守備位置につき、風岡内野守備走塁コーチのノックを受けた。10日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で千賀の150キロ直球を左手首に受け、12日の試合を欠場した紅林弘太郎もノックに加わった。ゆったりとした足取りで歩み寄ったのは、中嶋監督。二塁後方から遊撃の定位置の後方に場所を移し、動きを見守り、紅林に声をかけた。グラウンドに、早くも"動"のエネルギーがみなぎっていた。 王者ホークスに迫りながら、サヨナラ負けで夢破れた14年。平野佳、T-岡田、安達ら当時の悔しさを知るメンバーが、今も主力でチームをけん引する。「プレッシャーの中で(野球を)やれるのは僕ら選手にとって、すごく良い経験になる。失敗もありますけど、みんなでカバーしあって、成長していけたら」とT-岡田は言う。19年オフにはプエルトリコのウインターリーグに参加。鈴木優、漆原ら若手とともに異国で自炊もしながら、再起にかけてきた。吉田正が不在の打線だが、T-岡田がいる。その存在感が、若手の力になる。 全員で勝つ-。心をひとつに、まずは今日、マジックを点灯させる。【堀まどか】

◆オリックス-ロッテ24回戦の先発メンバーが発表された。オリックスの「3番・遊撃」には、紅林弘太郎内野手(19)が2試合ぶりに復帰。10日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で千賀から左手首に死球を受け、12日のロッテ戦を欠場したが、この日は試合前練習にも参加。遊撃の守備位置にも就いていた。

◆2位ロッテが首位オリックスに快勝した。明日14日にオリックスに勝利すれば優勝マジック9が、引き分けでも同10が点灯する。いずれも順位が2位ながらのマジック点灯になる。 この日は先発石川歩投手(33)が9回2失点で完投。打線も24試合ぶりに2桁安打を放ち、オリックス山崎福を3回途中でKOした。先発全員安打もマークした。 大一番の14日は佐々木朗希投手(19)が1軍で初めて中6日で先発。高校日本代表のチームメートだった同世代のオリックス宮城と、マジック点灯をかけて投げ合う。 ▼ロッテが勝ち、14日のオリックス戦に引き分け以上なら優勝マジックが点灯する。勝てばM9、引き分けはM10。1シーズン制でロッテにマジックが点灯すれば、70年以来51年ぶりとなる。今季のロッテは9月16日ソフトバンク戦からマジック点灯の可能性があった試合で6度点灯せず、7度目の挑戦。2位チームにマジックがつけば14年オリックス以来。 ▼石川が97球で完投。ロッテの投手が100球未満で完投勝ちしたのは、11年6月11日広島戦の渡辺俊介(99球、1失点)以来。

◆ロッテが序盤で5点のリードを奪った。初回にレアードの先制打で1点を挙げ、3回には2死からの4連打などで4点を追加した。 ロッテが5回にも1点を追加。2死から藤岡が左越えの二塁打を放ち、岡の左前適時打で6点目のホームを踏んだ。 ロッテ石川は安定感のある投球を続け、今季5勝目。ロッテは14日の試合で引き分け以上で優勝マジックを点灯させる。

◆2位ロッテが首位オリックスに快勝した。明日14日にオリックスに勝利すれば優勝マジック9が、引き分けでも同10が点灯する。いずれも順位が2位ながらのマジック点灯になる。 この日は先発石川歩投手(33)が大きなピンチを招かず、5年ぶりの完封勝利を挙げた。打線も24試合ぶりに2桁安打を放ち、オリックス山崎福も3回途中でKOした。先発全員安打もマークした。 大一番の14日は佐々木朗希投手(19)が1軍で初めて中6日で先発。高校日本代表のチームメートだった同世代のオリックス宮城と、マジック点灯をかけて投げ合う。

◆オリックスがロッテに完敗し、7年ぶりの優勝マジック点灯を逃した。 先発の山崎福が序盤でロッテ打線につかまり、3回途中で5失点降板。救援したK-鈴木も5回2死から藤岡、岡に連打され、6点目を奪われた。 逆にオリックスは2回1死からモヤ、安達の連打で一、三塁としたが、T-岡田が空振り三振。伏見も二飛で好機を生かせず。相手先発の石川に翻弄(ほんろう)され、その後は反撃機をつくれなかった。 首位攻防戦は2戦を終え、ロッテの1勝1分け。歴史的な混パとなった21年シーズン。14日は、オリックス宮城、ロッテ佐々木朗と19年ドラフト1位同士が初めて投げ合う。オリックスが勝てば、楽天の敗戦を条件にM7が点灯。ロッテが勝てばM9、引き分ければM10と、待望のマジックが点灯する。

◆思いがつながった。負ければオリックスに優勝マジック点灯を許す2位ロッテが、8-2で勝った。前日12日、小島和哉投手(25)が8回に同点被弾し試合後に涙。背負い込む姿に打線が奮起した。3回には藤岡裕大内野手(28)の2点適時打など4連打で、オリックス山崎福をKO。先発全員安打をマークし、塁上でも新ポーズが続いた。14日にオリックスに勝つか引き分けで、2位ながら優勝マジックがロッテにともる。目の前での3連打に負けじと、藤岡は左翼へ2点適時打を放った。喜んでいたら、三塁の大塚ベースコーチの「ベンチ見ろ」のしぐさが見えて、やっと思い出した。右手を顔の高さに上げ、指を下に向け、時計回りにくーるくる。 「エチェバリアがやってるのでマネして。2週間くらい前から。浸透しだしたのは最近です。何か混ぜてるんですかね?」 ポーズの意味は分からず、名前もまだない。安打で出塁すると、皆このポーズをしている。調子を上げてきた藤岡はこの日初披露。「恥ずかしいっす」と照れ笑いしたが、打線がつながった証しでもある。24試合ぶりの2桁安打で先発全員安打。大事な試合で、ようやくつながった。 ポーズのことは笑いながら話した藤岡も、勝利のことはしんみり話した。あふれる言葉は熱かった。 「昨日、小島があれだけいいピッチングをしてくれて、勝てなくて。後輩にあれだけチームを背負わせて野手として情けなかった。ずっとここ最近小島に助けてもらって、野手が本当に打てなくて。今日は本当に、何っすかね、小島の気持ちを大事にしながら戦わないといけないなと思いながら挑みました」 思いを1つに。敵地大阪を埋めた1万690人の約半数がロッテのユニホームをまとっていた。「大事な一戦であれだけ球場に入ってくれて。ビジターなのに力になっています」と一体感を喜ぶ。思いをマジック点灯がかかる14日につなぐ。佐々木朗とオリックス宮城の同学年対決だ。「負けさせるわけにはいかないので。宮城もいい投手ですけど、攻略できないほどじゃないと思う。何とか今日のように、大きいの出なくても、みんなでつないで」。その先に光がある。【金子真仁】 ? ▽ロッテ・レアード(初回に先制適時打)「当たりは良くなかったけど、気持ちで打ったヒットだね。チャンスだったからどんな当たりだってヒットになってくれればOKだよ」

◆意地を込めたラオウ弾が、右翼スタンドに伸びた。ロッテに8点差をつけられた9回2死一塁で、オリックス杉本裕太郎外野手(30)が本塁打キング独走の31号2ランを放った。 「こういった展開でしたが、なんとか一矢報いたいと思っていましたし、これをなんとか明日(14日)につなげていきたいと思います」 一塁側ベンチ前で右腕を突き上げ、応援団に向かって昇天ポーズを決めた。今季のロッテ戦13本目で、石川から3本目。この日は完敗しても、ラオウは簡単には屈しない。 前日12日に7年ぶりのAクラスを確定させながら、優勝マジックの点灯をこの日は逃した。「やられたものはやられたんですよ。だから、明日ね。もう、前向いていくしかないので。明日をどう戦うかしか考えていないので。それだけです」。中嶋監督は「明日」を繰り返した。1・5差となったロッテとのシーズン最後の対戦に勝てばマジック点灯の可能性があるが、引き分け以下ならロッテに点灯する。負けられない決戦を、宮城に託す。 ともに19年ドラフト1位のロッテ佐々木朗との初の投げ合い。「令和の怪物」らしさを見せ始めた右腕を、宮城は「本当に彼らしいピッチングだったり、すごい迫力のある投球をしているのかなと思います」と評す。それでも、宮城はチームを背負って投げてきた。12勝3敗と貯金9を作り、進撃を支えてきた。10代左腕の記録を塗り替えてきた底力を、再び見せるときが来た。逆マジックは、許さない。【堀まどか】

◆ロッテ三木亮内野手(29)が今季10打席目で初安打を放った。 7回の守備から一塁で途中出場し、9回無死二、三塁のチャンスで打席へ。オリックス能見の低めを左翼への2点適時二塁打に。塁上ではエチェバリアがきっかけでチームに流行する、指を回すポーズでナインと喜びを共有した。 9イニング制の今季は一塁や三塁での守備固めが多く、ファインプレーで終盤のピンチを救う場面もあった。打席こそまだ10度のみながら、この日で78試合目の出場となった。

◆この日敗れたオリックスも14日にM点灯のチャンスがある。 ロッテに勝てば、楽天のソフトバンク戦●を条件にM7が点灯する。両チームにM点灯の可能性がある直接対決は、19年9月12日のソフトバンク3-2西武(メットライフドーム)以来。この時は勝ったソフトバンクが11度目の挑戦でM12を初点灯させたが、3日で消滅。西武が優勝している。

◆ロッテ井口監督がNPBにリクエストに関する意見書を提出する意向をあらためて示した。 この日は6回、中村奨の二盗のアウト判定にリクエストするも覆らず。場内ビジョンでセーフを確信していたロッテファンの「え~っ?」がドームに響いた。井口監督は「どの映像を見ているのか。お客さんも間違いなくそうだと確信しているところの、あの判定。僕だけだったら分かるんですけど、スタンドにいる全員なので」とし「意見書を出すのやめようと思いましたけど、合わせて出そうかと思います」。10日の日本ハム戦(札幌ドーム)ではリクエストを巡り、審判団が確認している映像と場内映像が同一なのかどうかについて、疑義を呈していた。

◆ロッテは大事な試合でベテラン石川歩が好投した。試合終了まであと1死から2ランを浴びて5年ぶりの完封は逃すものの、6安打完投勝利。5勝目を挙げ「(昨日)小島がいい投球をしたので、自分もしっかりゲーム作りたいなと思って」と制球良く97球で投げきった。「これを継続して、あと1カ月くらい投げられるようにしたいと思います」と先を見据えた。

◆オリックスは山崎福が、試合序盤での降板を悔やんだ。初回に1点を失い、3回2死一塁から4連打を浴びるなど計5失点で降板。「大事なゲームで試合をつくることができず、申し訳ないです」と肩を落とした。9月19日西武戦から3連勝して勝ち星を8に伸ばし、自身初の2桁勝利にも迫っていたが、無念の登板になった。

◆意地のラオウ弾が、右翼スタンドに伸びた。8点差をつけられた9回2死一塁で、オリックス杉本裕太郎が本塁打キング独走の31号2ランを放った。 今季ロッテ戦では13本目で、石川から3本目。完封負けも阻止し、「こういった展開でしたが、なんとか一矢報いたいと思っていましたし、なんとか明日につなげて行きたい」と前を向いた。 前日12日に7年ぶりのAクラスを確定させたが、この日は優勝マジック7の点灯を逃した。中嶋監督は「やられたものはやられたんですよ。だから、明日ね。もう、前向いていくしかないので。明日をどう戦うかしか考えていないので。それだけです」と、「明日」と繰り返した。1・5差となったロッテと最後の対戦に勝てば、楽天の敗戦を条件に「M7」が点灯。引き分け以下ならロッテにマジック点灯を許す。佐々木朗と初めて投げ合う宮城に勝利を託す。 ▼敗れたオリックスも今日14日にM点灯のチャンスがある。ロッテに勝てば、楽天のソフトバンク戦●を条件にM7が点灯する。両チームにM点灯の可能性がある直接対決は、19年9月12日のソフトバンク3-2西武(メットライフドーム)以来。この時は勝ったソフトバンクが11度目の挑戦でM12を初点灯させたが、3日で消滅。西武が優勝している。

◆オリックスがロッテに完敗し、7年ぶりの優勝マジック点灯を逃した。 ▼ロッテが勝ち、14日のオリックス戦に引き分け以上なら優勝マジック点灯。勝てばM9、引き分けはM10。1シーズン制でロッテにマジックが点灯すれば、70年以来51年ぶり。今季ロッテは9月16日ソフトバンク戦からマジック点灯の可能性があった試合で6度点灯せず、7度目の挑戦。2位チームにマジックがつけば14年オリックス以来。 ▼石川が97球で完投。ロッテの投手が100球未満で完投勝ちしたのは、11年6月11日広島戦の渡辺俊介(99球、1失点)以来。 ▼敗れたオリックスも今日14日にM点灯のチャンスがある。ロッテに勝てば、楽天のソフトバンク戦●を条件にM7が点灯する。両チームにM点灯の可能性がある直接対決は、19年9月12日のソフトバンク3-2西武(メットライフドーム)以来。この時は勝ったソフトバンクが11度目の挑戦でM12を初点灯させたが、3日で消滅。西武が優勝している。

◆ロッテのレアードが優勝を争う首位オリックスとの直接対決で2試合連続打点を挙げた。一回1死二、三塁で山崎福の内角球をしぶとく右前へ適時打。前日12日は先制ソロを放ったが、チームは追い付かれて引き分けただけに「大事な一戦だからとにかく先取点が欲しかった。気持ちで打った」と振り返った。 1―0の三回2死一塁では左前打を放って好機をつくり、この回4点の攻撃につなげた。来日7年目で、日本ハム時代の2016年にはリーグ優勝に貢献して本塁打王を獲得し、日本シリーズMVPに輝いた経験がある。「好機だったらどんな当たりでも安打になってくれればオーケー」とうなずいた。

◆ロッテが先発全員の16安打8得点で打ち勝ち、オリックスの優勝マジック点灯を阻止した。先発の石川はテンポのいい投球で6安打2失点と完投し、5勝目(3敗)。首位・オリックスとのゲーム差を1・5にした。 窮地に追い込まれても、希望の灯が消えたわけではない。ロッテは天王山第2Rに勝ち、オリックスの優勝マジック点灯を阻止。14日のマジック点灯に〝逆王手〟をかけた。 運命の一戦で、1カ月以上も低空飛行が続く打撃陣が意地をみせた。一回1死二、三塁で、前日12日にも先制弾を放ったレアードが詰まりながらも右前適時打を放った。 頼れる4番は「打ったのはスライダー。昨日も言ったが、大事な一戦だからとにかく先制点が欲しかった。当たりは良くなかったけど、気持ちで打ったヒットだね。チャンスだったから、どんな当たりだってヒットになってくれればOKだよ!」と相好を崩した。 チームは9月12日の楽天戦を最後に、23戦連続1桁安打中。今月に入っても9試合で19得点で、吉井投手コーチも自身のブログで「優勝争いのプレッシャーより、ロースコアの展開で、失点したくないという思いから自分の投球ができなくなった投手が何人かいた」と指摘していた。 しかし、この日は三回にも2死一塁から怒涛(どとう)の4連打などで一挙4点を加点。序盤で一気に5点を奪った。さらに五回2死二塁から岡の左前適時打で、チームは24試合ぶりの2桁安打を記録。終わってみれば、16安打の猛攻で負けられない一戦をものにした。

◆ロッテは先発全員の16安打で8点を奪う猛攻で快勝した。1―0の三回にレアードから藤岡まで4者連続で単打をマークするなど一気に4点を挙げた。9月12日以来の2桁安打を記録し、井口監督は「しっかりと打線が久しぶりにつながった」と満足げに話した。 オリックスとの首位攻防戦として始まった今回の3連戦。初戦は小島が8回2失点と好投しながら引き分けに持ち込まれていた。藤岡は「野手として情けなかった。今日は絶対、何としても勝たないと」と意地を見せた。

◆ロッテの井口監督は13日、京セラドーム大阪でのオリックス戦での判定を不服として球団から日本野球機構(NPB)に意見書を提出する意向を示した。六回1死一塁で中村奨が盗塁死。このタッチプレーにリプレー検証を求めたが、判定は覆らなかった。 井口監督は「(審判員は)どの映像を見ているんですか、という話になってしまう。一番大きなビジョンで見ていて、お客さんも間違いなくそう(セーフ)だと確信しているところで、あの判定ですから」と話した。 10日の日本ハム戦でも一塁のアウトの判定を不服として意見書の提出を検討しており、二つの判定をまとめて提出する。

◆朗希で優勝マジック点灯だ。ロッテは13日、オリックス24回戦(京セラ)で先発全員の16安打で8-2と完勝。オリックスの優勝へのマジックナンバー点灯を阻止し、1・5ゲーム差に迫った。14日も勝つか引き分けると、2位ながらも優勝に向けたマジックが点灯。先発は佐々木朗希投手(19)。1シーズン制でロッテに優勝マジックが出るのは1970年以来で、〝令和の怪物〟が51年ぶりとなる待望の火を灯す。 1カ月以上も低空飛行を続けていた打線が序盤から爆発した。先発全員の16安打。ロッテにとっては、実に9月12日の楽天戦以来、24試合ぶりの2桁安打となった。 「後輩にあれだけチームを背負わせて、野手として情けなかった。昨日の小島の気持ちを大事にしながら、『今日は戦わないといけない、絶対に打たなければならない』と思っていた」 2安打2打点の藤岡がナインの思いを代弁した。12日は八回2死から同点弾を浴びた3年目左腕が試合後、ベンチで号泣。その涙を無駄にするわけにはいかなかった。 幕切れ、勝利しタッチを交わすロッテ・石川歩(左)=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎) 今月に入っても、この日の試合前まで9試合で19得点。吉井投手コーチも自身のブログで「優勝争いのプレッシャーより、ロースコアの展開で、自分の投球ができなくなった投手が何人かいた」。貧打が投手陣の精神的圧迫と力みを生んで失投につながる悪循環に陥っていたが、負ければオリックスに優勝マジックが点灯する土俵際で打線が活気を取り戻した。 優勝マジック点灯に〝逆王手〟をかける1勝。14日のオリックスとのシーズン最終戦に勝てば、待望のマジック「9」が点灯する。そして、同戦で先発マウンドを託されるのが佐々木朗だ。 「大事な試合を任されたので、その期待に応えられるようなピッチングがしたい。責任を感じているので、しっかり背負って投げたい」 13日の試合前練習では初体験となる京セラドームのマウンドを入念に確認。7回88球を投げた7日の楽天戦からプロ初となる中6日での登板となる中、「(体調面は)そこまで大きな変化はないし、技術的には中6日の方が(前回の)感覚が残っている感じがあるので、その分、いい」と言い切った。 オリックス先発は同じ高校出2年目で今季12勝を挙げる宮城。2019年に高校日本代表としてU18W杯(韓国)でチームメートだった2人の初対決。「結果を出せるように、強い気持ちで攻めていきたい」。正真正銘の天王山で、朗希がチームに優勝マジックと希望の光を灯す。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665217 0.559
(↓0.005)
-
(-)
8528
(+2)
479
(+8)
128
(+1)
42
(-)
0.251
(-)
3.360
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
625119 0.549
(↑0.004)
1.5
(↑1)
11551
(+8)
519
(+2)
115
(-)
102
(-)
0.243
(↑0.001
3.680
(↑0.01)
3
(-)
楽天
625515 0.530
(↑0.004)
3.5
(↑1)
11498
(+2)
465
(+1)
100
(-)
45
(-)
0.246
(↓0.001)
3.380
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
556020 0.478
(↓0.004)
9.5
(-)
8517
(+1)
462
(+2)
121
(-)
85
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.250
(↑0.02)
5
(-)
西武
516518 0.440
(↓0.003)
14
(-)
9495
(+2)
563
(+10)
104
(-)
83
(-)
0.241
(↓0.001)
4.030
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
496318 0.438
(↑0.006)
14
(↑1)
13415
(+10)
484
(+2)
69
(+1)
68
(+2)
0.232
(↑0.001)
3.420
(↑0.02)