西武(☆3対2★)楽天 =リーグ戦22回戦(2021.10.10)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:平良 海馬(3勝4敗19S)
敗戦投手:西口 直人(5勝2敗0S)
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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は1-2で迎えた7回裏、川越が適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、2死二三塁から岸の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、7番手・平良が今季3勝目。敗れた楽天は、3番手・西口が誤算だった。

◆今季の楽天田中将大投手(32)はここまで20試合に先発して、9イニング換算の平均援護点が2・33。援護点が5点以上は2試合しかなく、半分の10試合が1点以下。10日は打線の援護を受けて7月13日以来の白星をつかめるか。

◆西武渡辺勇太朗投手(21)が、自己最短の2回1/3を2失点でKOされた。 2回に捕手の森の悪送球、自らの暴投で2点を献上。許した安打は2安打ながら、プロ入り後自己ワーストの6四球と自滅した。2番手には、9月24日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げた田村がマウンドに上がった。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が2点の先制を守れず、7回108球7安打2失点の好投も7月13日以来約3カ月、8戦ぶりとなる5勝目を逃した。 2回に2点の先取点をもらった。4回に1死二、三塁のピンチをまねくも、栗山の遊ゴロの間の1点にしのぐ。6回には先頭から2四死球で無死一、二塁としたが、中村を三振、外崎を二直併殺に打ちとった。 だが、打線の援護なく迎えた7回2死二塁、川越に中前適時打を打たれ、同点に追いつかれた。打線も直後の攻撃で1死一、三塁とチャンスを作ったが、茂木がスクイズを打ち上げ失敗。渡辺佳が三振に倒れた。 後半戦は8試合に登板し防御率3・27、6度のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成も、0勝2敗と白星が遠い。

◆楽天が2回、森の悪送球と暴投で2点を先制した。西武渡辺は自己ワーストの6四球を与え、自己最短の2回1/3 2失点で降板した。 西武が4回、無死から森、中村の連打で好機をつくって、1死二、三塁から栗山の遊ゴロの間に1点を返した。 西武が7回、川越の適時打で追いつき、9回に岸がサヨナラ打を放った。平良は3勝目。楽天田中将は7回2失点も、8戦連続で白星から遠ざかる。西口は2敗目。

◆西武のリリーフ陣が、劇的なサヨナラ勝ちを呼び込んだ。 先発の渡辺勇太朗投手(21)が自己ワーストの6四球と自滅し、自己最短の2回1/3を2失点で降板。3回1死一塁から登板した2番手の田村伊知郎投手(27)が1回2/3を無失点で流れを変え、5、6回は公文克彦投手(29)、7回は増田達至投手(33)、8回はリード・ギャレット投手(28)と武隈祥太投手(31)で封じ、9回は平良海馬投手(21)が無失点に抑えた。 辻発彦監督(62)は「中継ぎ陣が非常に頑張って、試合を作ってくれたのが一番大きいと思います」と評価。残り10試合に向け「もちろん勝ちにこだわって、やっぱり試合を見に来ているファンがいる限り、ちゃんとした必死な姿を見せなきゃいけないです。熱くなるような試合ができればいいです」と力を込めた。

◆勝利の女神が、ほほえまない。楽天田中将大投手が7回7安打2失点も、7月13日以来約3カ月ぶりの今季5勝目を逃した。 先発では08年以来13年ぶりとなる自身最長タイの8戦勝利なし。2回に2点の先取点をもらったが、7回2死二塁から川越に同点打を打たれ、天を仰いだ。7回中4度先頭打者の出塁を許し「なかなか苦しい投球になってしまった」と反省。チームはサヨナラ負けで連勝が3でストップ。2位ロッテとのゲーム差は2と広がった。 好投とは裏腹に、白星が遠い。今季10度目のハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成。後半戦は8試合で防御率2・94も、チームは0勝6敗2分け。なかなかかみ合わない現状も「チームが良い流れで来ていた中で、自分の投げるゲームでこういう形になってしまったことは残念ですけど、自分にできることをその時その時やっていくだけ」と前を向く。 7回終了後、ベンチに座ると顔をしかめ、壁へ後頭部を軽く3度ぶつけた。悔やんでも悔やみきれない。自らへのフラストレーションをあらわにした。「自分にできることを、自分の1登板1登板、ベストを尽くしてやっていくということに変わりはない」。今季の先発予定はあと2、3試合。1勝でも多く、つかみとる。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(田中将に)「要所で本当に彼らしい安定感を見せてくれた」

◆西武辻発彦監督(62)が、勝利への執念をタクトで示し、劇的なサヨナラ勝ちを決めた。 2-2で迎えた9回無死一塁。辻監督は「チームが勝つために今の状態とかいろんなことを考えた時に(犠打で)送って、勝ちたいという気持ちだった。バントの名手の岡田なんで絶対信じた」と8番の山川に岡田を代打で起用した。 勝負手の犠打は失敗したが、1死から川越が右前打でつなぎ、2死一、三塁から岸がサヨナラ打を放った。辻監督は「毎日、一番練習しているのは岡田だからね。それはしょうがない。後の選手がよくカバーしてくれた」と話した。 継投でも、勝利への執念を示した。6四球と制球が乱れた先発の渡辺を3回途中で交代。「これから、渡辺勇太朗は先発ローテーションに入って、投げていかないといけないピッチャーなんでね。もっと引っ張って、点取られようが、投げさせることもできたけど、このお客さんの歓声見たらそういう気持ちにならなかったね。絶対勝たなきゃいけないと思って」と継投を決断し、無失点リレーで勝利をたぐり寄せた。

◆西武岸潤一郎外野手(24)が自身初のサヨナラ打を放ち、最下位転落の危機を救った。 同点の9回2死一、三塁。「前の打席でチャンスで打てなくて、その悔しさだけを思いながら、絶対に打ってやる」と気合を込め、フルカウントからの変化球を右前にはじき返した。勝ち越しの好機だった7回2死一、二塁ではボールを引っかけ、三ゴロに凡退。直後に辻発彦監督(62)から助言を受け、逆らわずに右方向に押っつけた。歓喜の瞬間、9回無死一塁で犠打を失敗した岡田雅利捕手(32)から激しく抱きつかれ「心の底からうれしかった。最高です」と跳びはねた。 ? ▽西武辻監督(岸のサヨナラ打に)「相手も満塁で森友哉を迎えたくない中で、しっかりコンパクトに引きつけて打ってくれたというのは、彼の自信になる」

◆西武の先発・渡辺勇太朗投手(21)は自己最短の2回?で2安打2失点で降板した。 「チームに申し訳ない気持ちです。マウンドで自分の修正すべきポイントを見つけられないまま気持ちの面でも焦りが出てしまいました。自分の力不足です」 試合開始直後、先頭の山崎剛に4球連続ボールの四球に始まり、三回途中までに自己ワーストの6四球を与えた。暴投も2度記録し、被安打2で2失点と自滅した。 乱調の3年目右腕は今後に向け「今日の原因をしっかり追究して修正します」と前を向いた。

◆西武が今季2度目のサヨナラ勝ち。1―2の七回に川越の適時打で追い付き、九回2死二、三塁から岸の右前打で決めた。三回途中から救援陣が無失点で、九回を抑えた平良が3勝目。楽天は終盤の逸機が響き、連勝が3で止まった。

◆楽天がサヨナラ負けを喫した。田中将大投手(32)が先発し、7回7安打1三振2失点で勝敗は付かなかった。試合後の石井一久監督(48)の一問一答は以下の通り。 --九回は西口が打たれてサヨナナ負けを喫した 「九回を誰が行くのかというところで、安楽らのチョイスもありますけど、かなり試合数を投げて、酷使している状況なのできょうはなかった。西口にああいう(同点の)場面で、しっかりと経験を積んでもらうことが大事だったと思います」 --田中将の投球内容について 「要所要所で、本当に彼らしい安定感のある投球をみせてくれました」 --味方打線に追加点がほしかった 「2点を取ったら、その後の3点目を取れれば、また違う展開になったかもしれないけど、こればかりは取りたくても取れるわけではない。きょうは、2点の中で野球をするゲームプランだったと思います」 --八回の茂木のスクイズで1点がほしかった 「スクイズというか、セーフティースクイズですかね。(茂木が打球を)転がして、走者が状況をみて、というところでした」 --この後の8連戦 「もうずいぶん前から、目の前の試合ということをやってきている。変わらず8連戦に関しても、一試合一試合、目の前の試合を戦っていきたいです」

◆楽天の田中将は粘りきれなかった。2―1の七回2死二塁で9番打者の川越に浮いた速球を中前へ適時打されて追い付かれ、7回2失点で降板。チームはサヨナラ負けで連勝が3で止まり「いい流れで来ていた中で自分の投げるゲームでこうなったのは残念」と悔やんだ。 7回以上投げて、自責点2以下の試合は今季10度目。安定した投球を続けながら援護に恵まれず、7月13日の4勝目を最後に8試合、約3カ月も白星から見放されている。2013年に24勝0敗の大活躍で楽天をリーグ優勝に導いた男は「できること、ベストを尽くしていくことに変わりはない」と自分に言い聞かせるように話した。

◆西武の岸がプロ2年目で初のサヨナラ打を放った。2―2の九回2死二、三塁で、フルカウントから西口の低めの速球を右前へはじき返し「粘ってとにかくヒットを打とうと思った」と笑みがこぼれた。 七回2死一、二塁では三ゴロに倒れ、辻監督から助言を受けていた。「前の打席は引っかけてアウトだったので、辻監督に言われた通り、逆らわずという気持ちで打席に入った」と振り返った。 負ければクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性がなくなる一戦で劇的な勝利。辻監督は「よく最後まで食らい付いてくれた。自信にしてくれればいい」とうなずいた。

◆西武は「2番・中堅」で先発出場の岸潤一郎外野手(24)が自身初のサヨナラ打を放ち、チームとして今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。 「前の打席でチャンスで打てなくて、とても悔しかった。『絶対この打席は打ってやるんだ』と思って打席に入りました」 ノーヒットで迎えた第5打席。2死二、三塁でフルカウントから3番手・西口の142キロを右前へ弾き返した。 辻監督は「コンパクトに追い込まれた中で引き付けて打ってくれたのは彼の大きな自信になってくる」とヒーローをたたえた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665116 0.564
(↓0.005)
-
(-)
10524
(+1)
469
(+3)
126
(-)
42
(-)
0.251
(↓0.001)
3.340
(-)
2
(-)
ロッテ
615118 0.545
(-)
2.5
(↑0.5)
13541
(+4)
515
(+4)
114
(+2)
102
(-)
0.242
(-)
3.700
(↑0.01)
3
(-)
楽天
615515 0.526
(↓0.004)
4.5
(-)
12496
(+2)
464
(+3)
100
(-)
45
(-)
0.247
(-)
3.400
(-)
4
(-)
ソフトバンク
545920 0.478
(↑0.005)
10
(↑1)
10511
(+3)
460
(+1)
121
(+2)
84
(-)
0.246
(-)
3.290
(↑0.02)
5
(-)
西武
516418 0.443
(↑0.004)
14
(↑1)
10493
(+3)
553
(+2)
104
(-)
83
(+1)
0.242
(↑0.001
3.980
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
486218 0.436
(-)
14.5
(↑0.5)
15405
(+4)
477
(+4)
68
(-)
66
(-)
0.231
(↑0.001)
3.430
(↓0.01)