日本ハム(4対4)ロッテ =リーグ戦21回戦(2021.10.10)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ロッテ】山口 航輝(8号・2回表ソロ),岡 大海(4号・9回表2ラン)

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◆日本ハムは2-2で迎えた7回裏、西川と高濱の適時打で2点を奪い、勝ち越しに成功する。対するロッテは2点を追う9回に、2死一塁から岡の2ランが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻した。最後はロッテ・益田が無失点に抑え、試合は引き分けに終わった。

◆先発は日本ハム加藤、ロッテ美馬。ロッテは2回2死から山口が左翼席中段へ8号ソロを放ち先制。美馬は3回まで無失点投球。 日本ハムは5回1死二、三塁から浅間の中犠飛で同点。6回は1死一、三塁から併殺崩れの間に勝ち越し。試合をひっくり返した。 ロッテは7回藤岡の適時二塁打で同点。その裏に日本ハムは西川の適時打で勝ち越し。ロッテは9回に岡が2ランを放ち引き分けた。

◆3連敗中の2位ロッテに、山口航輝外野手(21)の貴重な先制本塁打が飛び出した。 2回2死、カウント1-1から日本ハム加藤の130キロスライダーを豪快にフルスイング。相手野手陣がほぼ動かないほどの弾道で、8号ソロが左中間中段に飛び込んだ。広い札幌ドームで、今季2本目の本塁打となった。 試合中、球団広報を通じ「今日は何とか先制点を取りたいと思っていたので、打てて良かった。今日は絶対勝ちたいです」とコメントを寄せた。

◆ドラマ「北の国から」などで知られる俳優の中嶋朋子が、試合前のファーストピッチに登場。マウンド手前から投球し、ボールはワンバウンドへ捕手の元へ。笑顔を浮かべ、スタンドへ一礼した。 この日は、8日から始まったイベント「ドラマ『北の国から』放映40周年 愛と誇りをありがとう」の最終日。ファーストピッチの前には、ドラマで主演の黒板五郎を演じ、今年3月に亡くなった田中邦衛さん(黒板五郎役)の追悼セレモニーが行われ、五郎の娘、蛍役の中嶋と脚本家の倉本聡氏が来場した。 チームは04年に北海道移転後、攻撃のチャンステーマとして「北の国から」のテーマ曲を使用している。もともと、栗山監督と親交のあった倉本氏は「ファイターズの試合の途中で北の国からのテーマ曲を流していただいておりますが、そのたびに原稿を催促されているような気分になって、いつもモゾモゾしております。僕はもちろんファイターズのファンですが、今年はダルビッシュ、大谷翔平、2人のここの卒業生が、世界の中で、あれだけ活躍することが出来たことを、ものすごく誇っていいと思います。日本の宝物を作り上げたという、そういう感じが致します」と"ファイターズ愛"を語り「最後に、個人的な大ファンであります斎藤佑樹さん、長いことご苦労さまでした」と、あいさつした。 東京出身ながら、現在は北海道栗山町に居を構え、自然の中で暮らしている栗山監督は「あのドラマがなかったら、北海道に住んでいない可能性もあったような気がする。それくらい影響を受けた」と話した。

◆日本ハムは9回に抑えの杉浦稔大投手(29)が同点2ランを浴びて、今季初の同一カード3連勝のチャンスを逃した。 2死一塁からの4球目、スライダーがど真ん中に入った。ロッテ戦は3度目の救援失敗。栗山英樹監督(60)は「いろんなことが、あるので」と残念がった。長かったシーズンも残り15試合。「必死にやろうとしている感じは出てきている。最後までしっかりやります」と話した。

◆ロッテ井口資仁監督(46)が試合後、リクエスト制度に関連して日本野球機構(NPB)に意見書を提出する意向があることを報道陣に明かした。 5回表、ロッテ藤岡裕大内野手(28)が二塁へゴロを打つと、送球を受ける日本ハムの一塁手高浜の足がベースに付いていたかどうか微妙なところで、西本塁審はアウトのコール。ここで井口監督がリクエストを要求したが、審判団の協議の末、アウト判定は覆らず。井口監督は両手を挙げ、苦笑いするしぐさ。その後、5回裏終了後に審判と話す様子がみられた。 以下、このリクエストについての井口監督の質疑。 -審判にはどういった確認を? 実際、最近そういう、こっちの映像を見て明らかにセーフなのがアウトだったりっていうのが、他のチームもあって。実際、中でどういう映像を見られているのか。こっちだと2映像しかなかったけど、それで明らかにお客さんもセーフっていう、お客さんも笑いが出るくらいの判定(の映像)だったのに、なぜあれがアウトになったのか。実際に審判室でどんな映像を見ているのか。我々が見ている映像と、もしかしたら違う映像を見ているかもしれないし、どういう映像を見ていますかと聞いたら「答えられない」っていうことだったので、よく分からなかったです。そこは今年何回もリクエストしてますけど、疑問なところはかなりあるので。審判団も「我々に言わないでくれ」みたいな話をされたので、ここは球団から直接上のほうに行って。実際、もう少しオープンにしてもらわないと。あれだけファンの人が笑っているのに、いきなりアウトって言われても、こちらとしては納得いかないですよね。ああいう上からの映像が撮れていたのを、審判室で見れててそれでアウトならまだ分かるんですけど、実際見たのか見てないのかが聞きたかったので。 -上からの映像を見たか見ていないかの明確な答えはなかった? なかったです。 -意見書などは? それをちょっと出していきたいなと思っていますし、いろいろな球場でのいろいろなことがあるので。そのへんは我々だけじゃなく、たぶん他のチームも。昨日の(ソフトバンク)今宮のセカンドの盗塁でも、今宮は笑ってたくらいなので。セーフになって。 -球場で映像を見ているファンが納得できない状況になった そうですね、何のためにリクエストをビジョンで流しているのか、というのが意味なくなってしまうので。当然、チームによっていろいろな映像の撮り方があったりしますけど。審判団がどういうのを見ているのか、実際に我々は分からないじゃないですか。そういうのをもう少し見てほしいなというのは、これはもう、リクエストあったときからずっと思ってたことなので、意見書として出せたらなとは思うんですけど。

◆日本ハムは野村佑希が9回2死から右前安打を放ち、9月4日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来今季4度目の猛打賞をマークした。「打席の内容はいいものが増えてきたと思う」と手応えを口にする一方で、課題は守備。前日も2失策するなど、失策数13はリーグで2番目に多い。攻守でのさらなる成長へ「経験を積ませてもらっているので、ビビって無駄にしないように成長していきたい」と、残り試合も全力でプレーする。

◆ロッテが「あと1球」から4連敗を逃れた。9回2死一塁、岡大海外野手(30)がカウント1-2からのスライダーを振り抜くと、打った瞬間にほえた。「行くかどうかと思っていたので、行ってくれという気持ちが声に出たと思います」。魂の願いに押され、4号同点2ランが左翼席に届いた。ベンチへ戻ると、ヘルメットなどをたたかれまくった。「チームが皆、同じ方向を向けば、結果もいい方向に」。4月21日にも同じ杉浦の直球をバックスクリーンへサヨナラ本塁打。打つべき人が打った。 勢いはついたが、全てが改善されたわけではない。連続1桁安打が22試合となり、井口監督が現状をあらためて説明した。 「基本的に主軸が全く当たっていない。アウトになっても1個ずつ進めていこうという野球をずっとしているんですけど、今月に入ってからずっとアウトがフライアウトで、内容的にチームとして動けなくなってきているので」 マーティン離脱時の力みもあってか、10月は8試合で70個のフライアウトを重ねる。試合前のミーティングでは「やってきたことを1年間やり通さないと勝てない」と強調した。とはいえ価値あるドローで、12日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)は2・5ゲーム差で迎える。「(明日)ドラフトでしたね。疲れ切りました」と指揮官は笑うも、チームの熱気を喜んだ。首位に挑む。【金子真仁】

◆日本ハムは10日ロッテ戦(札幌ドーム)で、9回2死から、クローザーの杉浦稔大投手(29)が痛恨の同点2ランを浴びて、今季初の同一カード3連勝を逃した。杉浦はロッテ戦3度目の救援失敗。4月21日と同様、元日本ハムのロッテ岡大海外野手(30)に1発を許した。長かったシーズンも残り15試合。12日から始まる10連戦へ向け、もったいない引き分けとなった。まるで、悪夢がフラッシュバックしたかのようだった。日本ハムは2点リードで迎えた9回。抑えの杉浦が、本拠地のマウンドに上がった。2死一塁で、打席にはロッテ岡。カウント1ボール2ストライクと追い込んでからの4球目だった。スライダーが、ど真ん中に入ってしまった。振り抜いた岡の打球は、鋭さを保ったまま、左翼席へ突き刺さった。今季初の同一カード3連勝は、あとストライク1つというところで、無常に散った。 杉浦は、ロッテ戦3度目の救援失敗。4月21日の敵地でも、1点リードの9回2死から、岡にサヨナラ2ランをバックスクリーンへ運ばれていた。栗山監督は「いろんなことが、あるので。現場として、考えることは考えますけど。こちらとしたら、杉浦を出しているので」。改めて、1球の怖さを突きつけられた。 この日は、ドラマ「北の国から」の放映40周年を記念したイベントの最終日だった。チームが北海道に本拠地移転後、攻撃のチャンステーマに同ドラマのテーマ曲を使用するなど縁がある。栗山監督にとっても「生きる道しるべとして、今でも大切なもの」と、北海道移住を決めた大切な作品だった。試合前には脚本家の倉本聰氏や、俳優の中嶋朋子が駆けつけ、緊急事態宣言が明け客足が戻ってきた札幌ドームを盛り上げただけに、悔いが残る今季18度目の引き分けとなった。 長かったシーズンも、残り15試合。12日からは最後のヤマ場となる10連戦が始まる。指揮官は「選手たちも体がしんどいと思うけど、1つでもヒリヒリした試合を勝ちに行った状態でやらないと、うまくはならない。必死になって、やっていきます」と気を引き締めた。【中島宙恵】

◆白星はつかなかったものの、ロッテ美馬学投手(35)が何とか粘った。 1点リードの5回、バント安打に失策、自身のけん制悪送球が重なり、1死二、三塁。浅間に同点犠飛を打たれるも、後続を抑えた。6回も連打で1死一、三塁。併殺崩れで勝ち越されたが、遊撃エチェバリアのファインプレーもあり、6回2失点でまとめた。 今季は5勝6敗で、防御率も5点台に甘んじる。登板前日には「一番必死にやらなきゃいけない立場なので。今、全然結果も出せてないし。なかなか信頼もいただいていないので、またしっかり信頼して投げさせてもらえるような投球をしたいなと思います」と強い覚悟を示していた。 この日は内角を突ききれない場面もあったが、スライダーは切れ、振れている日本ハム打線に流れを渡さなかった。「調子自体は良かったです。序盤は粘って投げられましたが、自分の暴投とかもあって、リズムを崩してしまったこともありました」と反省しつつ、試合はしっかり作った。岡の同点弾では、こぶしを突き上げ喜んでいた。【金子真仁】

◆ロッテ中村奨吾内野手(29)が今季初めて2番打者でスタメン出場し、いい当たりを続けた。 初回こそ力ない一邪飛に倒れたものの、第2打席は遊直、第3打席は相手のファインプレーに阻まれる左飛と、日本ハム加藤にしっかり対応した。 8回2死の第4打席では、日本ハム堀から左翼フェンス直撃の二塁打。二塁守備でも軽快な動きを見せた。 127試合連続で3番打者を務めてきたが、当たりが止まり、チャンスでの凡退が目立つように。前日9日には井口監督も「ボール球に手を出すのが多い」と指摘していたが、3打席連続で強い打球を取り戻したのは大きい。 同じく当たりが止まっていた藤岡裕大内野手(28)も7回2死で、貴重な適時二塁打を放った。最終回も最後は際どいコースで見逃し三振に終わるも、2球で追い込まれた後、ボール3球に加え、7球をファウルにし、日本ハム杉浦に13球を投げさせた。岡の同点2ランが飛び出したのは、その直後だった。 開幕スタメン出場を逃した藤岡は、この日の第1打席で今季の規定打席到達も決定。二遊間を組むことも多い2人は、攻守でチームを下支えしてきた。12日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)を前に、復調の兆しが確かに見えた。【金子真仁】

◆ロッテが土壇場で引き分けに持ち込んだ。2―4の九回2死一塁から岡の2ランで追い付き、その裏を益田が無得点に抑えた。日本ハムは2―2の七回に西川と高浜の適時打でリードを奪ったが、抑えの杉浦が踏ん張れなかった。

◆ロッテ・井口資仁監督(46)がリプレー検証に関して、球団を通じて日本野球機構(NPB)に意見書を提出する意向を示した。問題としたのは五回の藤岡の二ゴロのアウト判定に対するリクエスト。球場のビジョンでは一塁手・高浜の足がベースから離れているように見える映像が流れたが、リプレー検証の結果、判定通りとなった。 「お客さんからあれだけ笑いが出るほどの判定では、こちらとしては納得できない。実際、中でどういう映像を見ているのか。審判団は『答えられない。われわれに言わないでくれ』ということだった。これでは何のためのリクエスト、何のために映像をビジョンで流しているのか、意味がなくなってしまう。疑問なところがかなりある。もう少しオープンにしてもらわないと」。憤りを隠せず、「意見書として出していければいいと思う」と続けた。

◆日本ハムの加藤は6回を無四球の4安打で本塁打による1失点と好投した。9月11日以来の5勝目はならなかったものの「先制点は取られたが、その後は無失点で乗り切ることができて良かった」と納得顔だった。 1―1の六回1死一、二塁では中村奨、マーティンをともに飛球に打ち取りピンチを切り抜けた。テンポ良くコースに投げ込んで打たせて取り、手応えを感じた様子だった。

◆あと1ストライクで試合終了という土壇場から、ロッテが辛うじて引き分けに持ち込み、2・5ゲーム差で12日から首位・オリックスとの3連戦に挑むことになった。 「それまで3打席凡退していたのに、最後も打席に立たせてもらったことに感謝です」 起死回生の同点弾を放ったのは岡大海外野手(30)。2-4の九回2死一塁。カウント1-2から日本ハム・杉浦のスライダーを左翼席に運んだ。杉浦からは4月21日(ZOZOマリン)にプロ8年目で初のサヨナラ本塁打を放っていたことで、「いいイメージは持ちやすかった」。右足甲の骨折が完治していないマーティンが守備に就けないことに加え、藤原の不振もあって、5試合連続の先発出場で「充実した日々。自分としてもチームとしても、今が一番成長できるチャンス」と汗を拭った。 この日の試合前には、井口監督が野手ミーティングを招集。今月に入ってフライアウトが激増していることから「アウトになっても(走者を)一個ずつ進めていくのがウチの野球。1年間やってきたことをやり通さないと勝てない。チームとして動くようにやっていこう!!」と熱い口調で呼び掛けた。オリックスとの天王山でロッテ野球の集大成を見せる。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665116 0.564
(↓0.005)
-
(-)
10524
(+1)
469
(+3)
126
(-)
42
(-)
0.251
(↓0.001)
3.340
(-)
2
(-)
ロッテ
615118 0.545
(-)
2.5
(↑0.5)
13541
(+4)
515
(+4)
114
(+2)
102
(-)
0.242
(-)
3.700
(↑0.01)
3
(-)
楽天
615515 0.526
(↓0.004)
4.5
(-)
12496
(+2)
464
(+3)
100
(-)
45
(-)
0.247
(-)
3.400
(-)
4
(-)
ソフトバンク
545920 0.478
(↑0.005)
10
(↑1)
10511
(+3)
460
(+1)
121
(+2)
84
(-)
0.246
(-)
3.290
(↑0.02)
5
(-)
西武
516418 0.443
(↑0.004)
14
(↑1)
10493
(+3)
553
(+2)
104
(-)
83
(+1)
0.242
(↑0.001)
3.980
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
486218 0.436
(-)
14.5
(↑0.5)
15405
(+4)
477
(+4)
68
(-)
66
(-)
0.231
(↑0.001
3.430
(↓0.01)