1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 8 | 0 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:森下 暢仁(7勝7敗0S) (セーブ:栗林 良吏(0勝1敗31S)) 敗戦投手:髙橋 優貴(11勝8敗0S) 本塁打 |
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◆広島は0-0で迎えた4回裏、1死三塁から相手の野選で先制点を挙げる。続く5回には、西川の適時三塁打で2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・森下が7回無失点の力投で今季7勝目。敗れた巨人は、先発・高橋が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。
◆5連敗中の巨人だが、この連敗中の得点はすべて2点以下。10日も2点以下で6試合連続2得点以下となれば、93年6月30~7月14日の12試合、94年8月25~9月3日の8試合に次いで、球団3位タイのワースト記録になってしまう。
◆ハト3羽が球場に飛来し、試合が一時ストップした。 巨人が攻撃中の3回2死一、三塁。丸佳浩外野手が打席に立った場面で、ハトが打席後方を飛び回った。 丸が打席を外してタイムを掛けた。 ハトがいなくなるのを待って試合再開後、広島森下暢仁投手が見逃し三振に打ち取った。 試合は3回終了まで0-0と、両チームの投手が粘りの投球を続けている。
◆育成出身の巨人松原聖弥外野手(26)が、25試合連続安打を達成し、「世界の王」に並んだ。3点を追う7回1死一塁、広島森下のカットボールを中前にはじき返した。チャンスを広げる一打で球団では歴代で3位タイに浮上した。 前日9日の同カードでは1回に右前打を放ち、24試合連続安打を達成した。9月11日の中日戦(東京ドーム)から継続してきた連続試合安打記録を伸ばし続けている。 ◆巨人の連続試合安打 1位=30試合 張本勲(76年) 2位=27試合 ラミレス(08年) 3位=25試合 王貞治(68年)、松原聖弥(21年) 5位=23試合 小笠原道大(07年)、阿部慎之助(16年)
◆巨人丸佳浩外野手(32)が2戦連続アーチで、6年連続20本塁打を達成した。0-3で3点を追う8回1死、広島島内の高め150キロ直球を捉えた。打った瞬間に分かる20号ソロを右翼席中段に運んだ。今季は不振の影響で2軍落ちも経験。「個人としてもチームとしても苦しいシーズン。(6年連続20本塁打は)うれしいことでもありますけど、それが全てではない。残された試合、ベストを尽くしながらやっていくしかない」と気を引き締めた。 前日9日の同カードでも、0-7の9回先頭に19号ソロを放ち、チーム唯一の得点を記録していた。広島時代の16年から6年連続の20本塁打を、かつての本拠地・広島で達成した。
◆先発は広島森下、巨人高橋。巨人は初回から3回まで得点圏に走者を進めながらも得点を奪えず。広島も3回まで2安打無得点。 広島は4回、林の内野ゴロの間に1点を先制。5回は西川の右越え2点適時三塁打でリードを拡大。巨人は6回まで5安打無得点。 広島が5連勝。森下は3カ月ぶりの勝ち星となる7勝目。栗林が球団タイ記録の14試合連続セーブで、31セーブ目。巨人は6連敗。
◆育成ドラフト出身の巨人松原聖弥外野手(26)が「世界の王」に並んだ。 3点を追う7回1死一塁、広島森下のカットボールを中前にはじき返し、25試合連続安打を達成した。球団では歴代3位に浮上。「日本刀で素振りとかしたことないです(笑い)」と仰天エピソードのイメージを持つ大先輩に並んだ。「(記録は)全然意識してない。すごいと言われても『そうなんかな? 』という感じ」と自然体で記録を更新し続ける。
◆広島の守護神栗林良吏が球団タイ記録となる14試合連続セーブの快挙を達成した。2点リードの9回に登板。1四球を与えるも、安定の無失点締め。球団では91年大野が持つ連続試合セーブの記録に並んだが「そんなに気にしてなかった。連続セーブよりも、(森下)暢仁が勝ててなかったので、勝ちで終われてよかったです」。90年与田(中日)に並ぶ新人歴代2位タイの31セーブ目。新人王獲得へ、また1歩前進した。▼広島のルーキー栗林が31セーブ目を挙げ、7月14日中日戦から14試合連続セーブ。連続試合セーブのプロ野球記録は98年佐々木(横浜)がマークした22試合だが、広島では91年大野の14試合に並ぶ最長記録となった。また、新人の31セーブは、15年山崎康(DeNA)の37セーブに次ぎ、90年与田(中日)の31セーブに並ぶ2位タイ。
◆広島森下暢仁が7回7安打無失点と力投し、自身3カ月ぶりの勝ち星となる7勝目をつかみ取った。後半戦9試合目にしてようやくつかんだ初勝利に「正直ずっと苦しい気持ちだった。チームのみなさんに『腐るな』と言ってもらって、必死に頑張りました」。経験したことのない苦しみから解き放たれ、久々に安堵(あんど)の表情を浮かべた。 ピンチで本領を発揮した。3回まで毎回得点圏に走者を背負うも、粘りの投球で無失点に防いだ。3点リードの7回2死二、三塁で坂本を打席に迎え、追い込んでからの112球目。この日最速の内寄り153キロ直球を捉えられたが、菊池涼の正面への二直となり、「ホッとしました」とニヤリ。終盤で失点を許して落とした試合もあっただけに、ゼロ封は大きかった。 同期入団の後輩玉村のエールに発奮した。ともに後半戦で勝ち星を挙げられず「俺たちで足引っ張ってるね」と嘆いていたという。7日の中日戦で玉村が先に勝利投手となり、ヒーローインタビューで「森下さんがまだ勝ってないので、次は期待してください」と話した。「やらなければいけないと思った」と後輩の愛あるゲキに結果で応えた。 5連勝で借金を「10」まで減らし、3位巨人に6ゲーム差に迫った。森下の復活は、チームをさらに加速させる。【古財稜明】 ▽広島佐々岡監督(先発森下について)「(今まで投打が)かみ合わなかったところもあった。1点も与えないという気持ちも出ていたし、粘り強さがあった」
◆広島坂倉将吾捕手(23)が、3打数3安打の固め打ちで、9月10日以来の首位打者に返り咲いた。4回先頭で13試合連続安打となる右翼線への三塁打で出塁。1死から林の投ゴロで捕手のタッチをかいくぐる好走塁をみせ、先制点を生み出した。6回は右前へ、8回は左前へヒットを記録。打率を3割2分3厘まで上昇させ、鈴木誠也を5厘差で上回った。先輩とのタイトル争いについて坂倉は「尊敬してますし、一番すごいバッターなので、食らいついていきたい」と話した。
◆広島の守護神栗林良吏投手(27)が、球団タイ記録となる14試合連続セーブの快挙を達成した。 2点リードの9回に登板。1四球を与えるも、安定の無失点締め。球団では91年大野が持つ連続試合セーブの記録に並んだが「そんなに気にしてなかった。連続セーブよりも、(森下)暢仁が勝ててなかったので、勝ちで終われてよかったです」。ウイニングボールは森下に直接渡した。 11日にはドラフト会議が開催される。栗林は1年前を思い返し「カープに1位で指名してもらえたおかげで、守護神として出させてもらえて、オリンピックにも参加させてもらえた。1年前のドラフトは自分の人生を変えた1日。カープの関係者の方々には恩返ししたい」と感慨深げ。「これから指名される人たちも(11日は)運命の日になると思う。誰が仲間になるのか、楽しみにしています」と期待を膨らませた。 90年与田(中日)に並ぶ新人歴代2位タイの31セーブ目を挙げた。残り12試合。新人最多の15年山崎(DeNA)の37セーブも、視界に捉えつつある。新人王獲得へ、また1歩前進した。【古財稜明】
◆巨人・高橋優貴投手(24)が4回1/3を6安打3失点で降板し、リーグ単独トップとなる12勝目はならなかった。 毎回、先頭打者に出塁を許す苦しい投球。四回に先頭の坂倉の三塁打を浴び、1死後に自らの投ゴロ野選で先制点を献上。五回は先頭から宇草、小園に連打され、西川に右越えの2点三塁打を浴びて畠と交代した。 9月23日の広島戦(マツダ)以降、3戦連続で白星を挙げられず、リーグ単独トップの12勝目はまたもお預け。11勝で阪神・青柳、広島・九里と並んでいる。
◆巨人・松原聖弥外野手(26)が球団歴代3位の1968年の王貞治に並ぶ25試合連続安打をマークした。七回1死一塁での第4打席で、森下から中前打を放った。 球団最長は1976年の張本勲の30試合、2位は2008年にアレックス・ラミレスが記録した27試合となっている。
◆広島が5連勝した。四回に林の投ゴロで1点を先制し、五回に西川の2点三塁打で加点。森下は7回7安打無失点で粘って7月14日以来の7勝目、栗林は14試合連続となる31セーブ目を挙げた。巨人は今季2度目の6連敗を喫した。
◆巨人は6連敗。先発した高橋は4回1/3を6安打3失点で8敗目。リーグ単独トップの12勝目はならなかった。打線は八回に丸の2戦連発20号ソロで奪った1得点のみ。最近6試合で計6得点と貧打から抜け出せない。原辰徳監督(63)が振り返る。 ――序盤はチャンスを多く作ったが 「ねぇ。今日はランナーは出たけど、なかなかもう1本がね」 ――無死二塁が2度。次の打者で走者を進めることができない 「そうねぇ。なかなかうまくかみ合わないというところでしょうな。何とか、うまくかみ合うようにやらないかんね」 ――丸が2戦連発 「今日は最初の当たりもすごいいい当たりで。だいぶ戻ってきたんじゃないでしょうかね」 ――松原が25試合連続安打。王貞治に並ぶ 「う~ん。すごいね。今日だって4打席目の1本だからね」 ――高橋は 「しぶとく投げていたと思いますよ」 ――選手に太陽を気にするプレーが目立った 「まあまあ、ここはそれが特徴であるわけだからね。今更そこにびっくりする必要はないでしょう。明後日から頑張ります」
◆広島のドラフト1位・栗林良吏投手(25)=トヨタ自動車=が登板14試合連続セーブをマークし、自身のプロ野球新人記録の更新と、さらには1991年の大野豊の球団記録に並んだ。 「そんなに気にしていなかった。連続セーブより(森下)暢仁に勝ちがついてなかったので、勝ちで終われて良かった」 3─1の九回にマウンドヘ。先頭の大城を151キロの直球で空振り三振に斬ると、代打・ウィーラーの右前へ落ちそうな打球を二塁・菊池涼が背走してスライディングキャッチ。松原を四球で歩かせたが、最後は吉川をキッチリ二ゴロに打ち取って、森下の白星を守った。 これで今季31セーブとし、新人歴代2位となる1990年の与田剛(中日)に並んだ。投げるたびに記録を更新する新人守護神がセ・リーグを代表する大野、与田の記録更新に挑む。
◆広島が巨人を下し、5連勝を飾った。先発の森下が7回無失点で今季7勝目(7敗)&栗林が今季31セーブ。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──先発の森下が後半戦初勝利 「(登板」日は投打が)かみ合わなかったが、しっかりゲーム作りはしてくれていた。森下本人にとっては勝っていない自分と、チームが連勝できたというプレッシャーの中での登板。相手の高橋くんも最多勝を狙っている。1点もあげられない気持ちがでていたし、粘り強さがあった ──三回に3羽の鳩が乱入 「(両軍)集中しているから、気にしないと思いますけどね」 ──栗林が球団タイ記録の登板14試合連続セーブ 「しっかりチームのために投げてくれているので素晴らしい」 ──坂倉が3打数3安打で首位打者浮上 「(調子が)一回は落ちましたけどまた盛り返してきた。1年ずっとやってきた中でキャッチャーは大変なところだと思うけど、4番の後の重要なところを任せているので、誠也と2人で上位争いをすることは、チームのプラスになるので最後まで頑張ってほしいと思います」 ──佐々岡政権のドラフト1位の森下、栗林が活躍。11日のドラフト会議に弾みがついた 「偶然といえるが、森下が勝って、栗林が抑えた。宇草も2位ですかね。活躍してくれるのはうれしい」
◆広島の森下が7回無失点でようやく後半戦初勝利を手にした。チームを5連勝に導き「ゼロで抑えたいという気持ちでずっと投げていた」とほっと息をついた。 3―0の七回は連打で1死一、二塁のピンチを背負ったが、吉川を一ゴロに、坂本には150キロ前後の速球を続け、最後は二直に仕留めた。昨季新人王に輝き、さらなる飛躍を目指した今季は7月14日を最後に8試合、白星から遠ざかり「正直、苦しかった」と振り返った。
◆巨人の松原が七回の第4打席で中前打を放ち、25試合連続安打をマークして球団歴代3位の1968年の王に並んだ。育成選手からはい上がり、偉大な先輩の数字に肩を並べ「打っているといっても1日1本なので、調子がいいとは感じていない。2本、3本と打っていきたい」と貪欲に話した。 宮城・仙台育英高から明星大を経て、2017年に育成ドラフト5位で入団。昨季プロ初出場を果たし、今季は打率2割8分1厘、12本塁打と躍進している。
◆またも好機で凡打が続いた。今季ワーストに並ぶ6連敗。巨人・原辰徳監督(63)は連敗中は平均1得点の貧打を嘆いた。 「今日は走者は出たけど、なかなかもう1本が(出なかった)ね。何とかうまくかみ合うようにやらないかんね」 計8安打で5度得点圏まで走者を進めるも、八回の丸の2戦連発となる20号ソロによる1得点のみ。残塁は10に上った。25イニング適時打が出ておらず、元木ヘッドコーチは「安打は出だしている。あとはつながり」とナインに求めた。 中4日で先発した高橋が五回先頭から3連打で2失点した場面で降板。4回?を6安打3失点に指揮官は「しぶとく投げていた」とかばったが、3試合連続で先発投手が5回を投げ切れていない。 秋の大失速で最大15あった貯金は2。4位・広島に3連敗を喫し、6ゲーム差に迫られた。残り9試合。昨季までセ・リーグを2連覇した王者として意地を見せたい。(谷川直之)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
68 | 45 | 16 | 0.602 (↑0.004) | M9 (↑2) |
14 | 574 (+6) | 460 (+4) | 131 (+2) | 68 (-) |
0.256 (↑0.001) | 3.340 (↑0.01) |
2 (-) |
阪神 |
71 | 54 | 7 | 0.568 (↓0.005) | 3 (↓1) |
11 | 505 (+4) | 492 (+6) | 117 (-) | 106 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.470 (↓0.03) |
3 (-) |
巨人 |
59 | 57 | 18 | 0.509 (↓0.004) | 10.5 (↓1) |
9 | 513 (+1) | 505 (+3) | 159 (+1) | 65 (-) |
0.244 (-) | 3.600 (-) |
4 (-) |
広島 |
55 | 65 | 11 | 0.458 (↑0.004) | 16.5 (-) |
12 | 499 (+3) | 543 (+1) | 109 (-) | 59 (-) |
0.263 (-) | 3.850 (↑0.02) |
5 (-) |
中日 |
52 | 67 | 16 | 0.437 (↓0.004) | 19 (↓1) |
8 | 388 (+1) | 454 (+2) | 69 (-) | 56 (-) |
0.239 (↑0.001) | 3.250 (↑0.01) |
6 (-) |
DeNA |
51 | 67 | 15 | 0.432 (↑0.005) | 19.5 (-) |
10 | 528 (+2) | 585 (+1) | 133 (-) | 30 (+1) |
0.257 (-) | 4.210 (↑0.02) |
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