ソフトバンク(★2対6☆)オリックス =リーグ戦24回戦(2021.10.09)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:山本 由伸(17勝5敗0S)
敗戦投手:笠谷 俊介(2勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】モヤ(12号・4回表2ラン),モヤ(13号・8回表ソロ),若月 健矢(5号・8回表2ラン)
【ソフトバンク】中村 晃(7号・5回裏ソロ)

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◆オリックスは4回表、モヤが2ランを放ち、先制に成功する。3-2となって迎えた8回には、モヤのこの日2本塁打目となるソロなどで3点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・山本が8回2失点11奪三振の好投で今季17勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに精彩を欠いた。

◆オリックス山本由伸投手(23)が、73年米田がつくった球団記録の14連勝に挑戦する。今季のソフトバンク戦は3完封を含む5勝で、今日も完封ならば39年高橋、41年森が持つシーズン同一カード4完封の球団記録にも並ぶ。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(28)が、8回の守備でフェンスに激突するアクシデントに見舞われ、担架で運ばれた。検査を受けるため、ペイペイドームから救急車で病院に直行した。 2-4の2死一塁。オリックス若月の右中間への飛球にジャンピングキャッチを試みたが、グラブに収まらず、勢いあまって後頭部や背中をフェンスで強打した。ナインや小久保ヘッドコーチらが心配そうに駆け寄る中、途中交代となり、代わって谷川原が守備に就いた。 若月にはランニング本塁打が記録され、オリックスが2点を追加。打撃好調の牧原大が離脱となれば、チームにとって痛手となる。

◆オリックス山本由伸投手(23)が、自身14連勝&今季17勝目をあげた。電話のむこうで、声が弾んだ。NPB歴代2位の350勝投手、米田哲也氏(83)だ。オリックス山本が、自身の球団記録に並ぶ14連勝をマークしたと伝え聞いたとき。米田氏が35歳だった73年以来48年ぶりの快挙に「自分が思った通りにスウッと投げて、三振が取れる。それが山本君の武器。今の世の中に必要なエース。絶対的な存在でいてほしい」と大絶賛した。 同じ18番を背負う。時代を超え、マウンドで躍動するエースナンバーに「継いでくれて、うれしい。山本君は何年目? 何歳?」と興奮気味。高卒5年目の23歳と伝えると「200勝ぐらい、余裕やろう」と温かいエールを送った。 ガソリンタンクの異名を持つ米田氏は「彼は完投能力もある。(救援陣に)託すのでなく、最後まで投げてほしい」と、山本をエースと認めるがゆえの注文。「先発投手が1球目を投げると、野球は始まる」と新記録に期待を寄せた。【オリックス担当=真柴健】

◆エースが悲願Vに導く!オリックス山本由伸投手(23)がソフトバンク打線を8回6安打2失点に抑え、自身14連勝&今季17勝目をマークした。 登板前には「記録の意識は全然ないです。とにかくチームが良い順位なので、勝ちにこだわってやっていきたい」と語っていた通り、白星をもたらした。 5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)から自身14連勝で、通算350勝投手の米田哲也が阪急時代の73年に樹立した球団記録に並んだ。防御率1・46、193奪三振もリーグトップを独走中で「投手3冠」は射程圏内だ。 この日の勝利で、13年以来8年ぶりのソフトバンク戦勝ち越しが決定。貯金を今季最多の16とし、早ければ明日10日に14年以来7年ぶりのCS進出が決定する。 2位ロッテとのゲーム差を3と広げ、オリックスが首位を快走中。最短で12日に優勝マジックが点灯する。山本は「順位もすごく良いので、自分の成長にもつながる。楽しみがすごく大きい」と胸を躍らせる。残り11試合。慢心なく、頂点へ上り詰める。【真柴健】

◆オリックスは3回2死一、二塁のチャンスも逸機。ソフトバンクも3回まで1安打のみで、両軍無得点で中盤へ入った。 オリックスは4回、モヤの12号2ランで先制。6回にも重盗を仕掛け1点を追加。ソフトバンクは5回に中村晃の7号ソロで反撃。 オリックス8回に3点を加えて2連勝。山本由伸が17勝目で73年米田に並ぶ球団記録の14連勝を達成。ソフトバンクは泥沼の8連敗。笠谷が4敗目。

◆オリックス山本由伸投手が5月28日から14連勝。シーズン14連勝以上は田中(楽天)以来で12人、13度目。オリックスで14連勝は阪急時代の73年米田に並ぶ球団タイ記録となった。 山本は連勝中の防御率が0・95で、防御率0点台で14連勝以上は40年須田(巨人)と57年稲尾(西鉄)に次いで3人目だ。連勝中、山本の最多失点は2点(5試合)。須田と稲尾は3失点以上の試合があり、オール2失点以下の防御率0点台で14連勝以上は山本しかいない。

◆オリックスのM点灯日 オリックスのマジック点灯は最短12日。オリックスが10日のソフトバンク戦、12日のロッテ戦に連勝し、ロッテが10日の日本ハム戦に●の場合はM6。オリックスが10日に△や●の場合でも、ロッテ、楽天の勝敗次第では12日○でM7点灯の可能性がある。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(28)が、オリックス24回戦の8回の守備でフェンスに激突するアクシデントに見舞われ、途中交代した。 2死一塁でオリックス若月の右中間への飛球にジャンピングキャッチを試みたが、捕球できず。飛んだ勢いで、後頭部や背中をフェンスで強く打った。その場から動けず、担架で運び出され、救急車で病院へ行った。工藤監督は「意識ははっきりしていました。脳振とうの疑いもあるので、病院で診てもらってから」と話した。

◆ソフトバンクが泥沼の8連敗を喫した。10日の同戦で引き分けか黒星ならば、リーグ連覇の可能性が完全に消滅する。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -中村晃が意地の2戦連発 工藤監督 そうだね。(点を)取った次のイニングに取られてるっていうことになってしまってるのが一番だと思う。山本君に2点を取ったというのは、今日はいろいろ考えていたので、成果はあったのかなと。ただ僕らは成果だけではいけない。そこをどうやって勝ちに結びつけるかを考えないと。岩崎、モイネロはいないけど、そこは若い子たちが自覚を持って「なんとかするんだ」という気持ちで投げていくしか方法がないので。(8回は)日替わりにはなるけど、ピッチングコーチと話して投げさせていきたい。 -5回に重盗を仕掛けられ1点を失った 工藤監督 基本はセカンドなんですよ。ただ(一走の)安達君がスタートしてるんだけど途中でゆるくなっていたので、そういうのを見れば拓也(捕手)もいろんな経験をしてる人間なので、あれ? って思うかなと。僕自身もあれ? って思った。でもそれは僕から見えている姿と、キャッチャーから見える姿は違ってる可能性もある。ただ基本はセカンド。ただ(三走モヤの)リードオフも大きかったので、その辺がちょっとでも見えていればということになっちゃいますけど。最終的には指示を出したのは僕なので。僕の中ではセカンドに投げないという選択肢はなかったので、それがミスなんです。 -負傷の牧原大は 工藤監督 今病院にいってるので。意識ははっきりしていました。ただ、やっぱりフェンスに倒れたときに頭をぶつけているので、脳しんとうの疑いもある。明日の状態で、脳しんとうの診断をしてもらって。確認をしてやっていきたい。特例もあるので選手を呼ぶ可能性はあるんですけど、今みなさんに言えることはないです。

◆ソフトバンク中村晃が今季初の2試合連続本塁打を放った。2点を追う5回2死で、オリックス山本から右翼テラス席へ7号ソロ。「2アウトを取られての打席だったので、しっかりとした強いスイングでロングヒットを打てる準備をしていきました」。対山本では今季7度目の対戦でチーム初本塁打だった。試合前には、引退する長谷川の会見にサプライズで登場し花束を贈った。自主トレで師事した"師匠"に感謝の1発となった。

◆オリックス・モヤが5月18日ロッテ戦(京セラドーム大阪)以来、今季2度目の1試合2発を放ち、先発山本を援護した。4回に右翼席へ先制12号2ランを放ち「山本が投げている試合だから、なんとか早い段階で点を取りたいと思っていた」。8回には左翼席に13号ソロ。昨年の本塁打数を上回り、来日5年目でキャリアハイの数字をたたきだした。

◆ソフトバンクが泥沼の8連敗を喫した。天敵のオリックス山本を攻めきれずに6安打で2得点のみ。10日の同戦で引き分けか黒星なら、リーグ連覇の可能性が完全に消滅する。CS出場圏の3位楽天とも6・5差。残り11試合で、Aクラスフィニッシュも絶望的になった。 工藤監督 (点を)取った次のイニングに取られているっていうのが一番だと思う。 指揮官が敗因に挙げる通り、5、7回に1点ずつ奪ったが、直後のイニングで失点。終始流れをつかめなかった。山本には今季5連敗で6敗目。対戦防御率も0・98。難攻不落の右腕になすすべなく、10月は12球団で唯一の未勝利のままだ。 昨年の10月は破竹の12連勝などでリーグV奪回に成功した。1年の時を経て、状況は天と地ほどの差がある。「このままの姿を見せるのは良くない。しっかりいい姿を見せられるように」と指揮官。10日はエース千賀で負の流れを断ち切る。 ソフトバンク津森(右肩の張りから復帰し、8月29日以来の1軍登板で1回無失点)「思い切って腕を振って投げることができた。また1軍のマウンドに上がることができて良かったです。残り試合は少ないですが、チームの力になれるように頑張りたい」

◆首位オリックスの山本由伸投手(23)が球団タイ記録の14連勝をマークした。ソフトバンク戦で8回2失点。 阪急時代の73年に通算350勝投手の米田哲也が樹立して以来、48年ぶり。偉大なOBに肩を並べて17勝目とした。チームは8年ぶりにソフトバンク戦に勝ち越し、貯金は今季最多16。3連敗の2位ロッテと3ゲーム差に広げ、最短12日のマジック点灯へまた加速した。スイスイと試合を進めても、オリックス山本は満足そうな表情ではなかった。8回6安打2失点で自身14連勝&今季17勝目を飾っても「ストライクゾーンに最低限、投げられていた。なんとか、まとまったゲームを作れた」と浮かれた様子はなかった。ソフトバンク戦はこれで5連勝。今季7戦で6勝1敗、防御率0・98と圧倒している。 エースの登板日は、負ける気配がない。5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)から自身14連勝で、通算350勝投手の米田が阪急時代の73年に樹立した球団記録に並んだが「今日は野手に大量得点してもらっての勝利。次は野手が苦しいときに助けられる投球がしたい」と目線を上げた。 常に向上心を持ち、レベルアップを目指す。常時150キロを超える直球に加えて「ゾーンに投げるのと、三振を取るために投げるもの」と2種類のフォークを駆使。150キロ近いカットボールや緩急を使うカーブも併せ持つ。 ただ、空振りを奪うのが投球の全てではない。ブルペン投球では時折「アマアマで!」と爽やかに伝達。意図を尋ねると「わざとカウント負けしたり、3ボール(からど真ん中)の練習じゃないですよ」とニッコリ笑い「例えばランナー一塁。投球のテンポを上げるには、どんどん打たせた方が良い。その練習です」と丁寧に説明。全ては「勝利」の2文字のためだ。 エースの快投で13年以来8年ぶりのソフトバンク戦勝ち越しが決定。2位ロッテとのゲーム差を3と広げ、貯金は今季最多の16。早ければ10日に14年以来7年ぶりのCS進出が決定する。中嶋監督は「自分たちが勝っていくことが全て」と強調。残り11試合。視界は良好だ。【真柴健】

◆オリックスの山本が球団記録に並ぶ14連勝で、17勝目。8回6安打2失点にまとめた。モヤが四回に先制2ラン。3―2の八回はモヤのソロと若月の2点ランニング本塁打で突き放した。ソフトバンクは投手陣が粘れず8連敗となった。

◆ソフトバンクはリードを奪うことができずに敗戦。8連敗で借金6となった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --中村晃の一発で反撃ムードをつくりながらも 「山本君から2点を取ったのは、きょうはいろいろ考えてその中で何とか打ってというのもあったので。成果はあったのかなと。ただ僕らは成果だけではいけない。勝ちに結び付けていくか考えていかないといけない。岩崎とモイネロがいないけど、そこは若い人たちが自覚を持って何とかするんだという気持ちで投げていくしか方法はないので。日替わりになっちゃうかもしれないけど、投手コーチとも話をしていきたい」 --六回2死一、三塁ではスタートした一走を刺しにいく間に三走にホームインされた 「基本はセカンドなんですよ。安達君のスタートはしてるけど、途中でゆるくなっていた。(甲斐)拓也も、いろんな経験をしている人間。僕も走っているのをみて、あれ? と思ったので。そこは本人と、僕から見える姿が違っている可能性があるし。基本はセカンドというところなので。(モヤは)リードオフも大きかったので、そこをちょっとでも見えたのか見えていないのかというところになっちゃいますけど。最終的にあの指示を出したのは僕なので、セカンドに投げないという選択肢はなかったので。それがミスだったと思います」 --山本の調子自体は 「よかったと思います。チャンスを作ってつながった中で、ゲッツー崩れではありましたけど。バントを失敗しても一、三塁にしたり、マッチ(松田)はひるむことなく振って、ゲッツー崩れで1点取れたので。ああいうところまではよかったんですけど」 (続けて) 「リリーフも頑張ってくれているんだけどどうしても後半の失点が負けに直結してしまうところがあるので。僕も考えて。残り11試合あるので」 --牧原大の状態は 「今病院にいっています。意識ははっきりしていました。ただ頭をぶつけている。脳震盪の疑いもあるので。しっかりと確認をしてやっていきたいです」 --10日はデーゲームで時間もない 「特例もあるので。そこは選手を呼ぶ可能性もあるかもしれないですけど、今みなさんに言えることはないので。すみませんが、これが終わってから話をしたいと思います」

◆ソフトバンクの牧原大が八回の中堅守備で負傷し、途中交代した。若月の右中間への打球を追って飛び込んだが届かずフェンスに激突し、頭部を打った。起き上がれずに担架で運ばれ、病院へ向かった。工藤監督は「意識ははっきりしていたが、脳振とうの疑いがある。診断をしてもらって確認をしたい」と説明した。

◆オリックスはモヤが2本塁打を含む4安打3打点と活躍した。まずは0―0の四回無死二塁で12号2ラン。笠谷の甘いカーブを捉え、右翼手の柳田が一歩も動かず、見上げるだけの完璧な一発。エース山本の14連勝を後押しし「何とか早い段階で点を取りたいと思っていた。いい形で打てて良かった」と喜んだ。 第1打席に左前打、第3打席は中前打、3―2の八回は甲斐野からソロを放って突き放した。1試合4安打は2年ぶり。「自分のベストを尽くして、いい形でシーズンを終えたい」との意気込みで、首位を走る終盤戦に振りの鋭さを増してきた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665016 0.569
(↑0.004)
-
(-)
11523
(+6)
466
(+2)
126
(+3)
42
(-)
0.252
(↑0.001
3.340
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
615117 0.545
(↓0.005)
3
(↓1)
14537
(+2)
511
(+4)
112
(-)
102
(-)
0.242
(-)
3.710
(↓0.01)
3
(-)
楽天
615415 0.530
(↑0.004)
4.5
(-)
13494
(+2)
461
(+1)
100
(-)
45
(-)
0.247
(-)
3.400
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535920 0.473
(↓0.004)
11
(↓1)
11508
(+2)
459
(+6)
119
(+1)
84
(+1)
0.246
(-)
3.310
(↓0.02)
5
(-)
西武
506418 0.439
(↓0.003)
15
(↓1)
11490
(+1)
551
(+2)
104
(-)
82
(-)
0.241
(-)
4.000
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
486217 0.436
(↑0.005)
15
(-)
16401
(+4)
473
(+2)
68
(+1)
66
(-)
0.230
(-)
3.420
(↑0.03)