西武(★1対2☆)楽天 =リーグ戦21回戦(2021.10.09)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:西口 直人(5勝1敗0S)
(セーブ:安樂 智大(3勝2敗2S))
敗戦投手:平良 海馬(2勝4敗19S)
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◆楽天が投手戦を制した。楽天は0-0で迎えた5回表、渡邊佳の適時打で先制する。その後同点とされて迎えた9回には、島内の適時打で1点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・西口が今季5勝目。敗れた西武は、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆7月23日に新型コロナウイルス陽性判定を受けていた楽天銀次内野手(33)が、代打で約3カ月ぶりの1軍出場を果たし、右前打を放った。 同点の8回2死一塁、西武ギャレットの初球、外角スプリットにバットを合わせ、右前へ落とした。7月14日以来の1軍出場で、安打は同13日以来となった。 東京五輪による中断期間中に新型コロナウイルス陽性判定を受けた。ファーム練習へ合流したのは8月中旬。体調を慎重に見極めながら懸命に復帰を目指した。10月5日に1軍に再昇格。今季26試合目の出場で同20安打目を放ち、打率は2割9分4厘としている。

◆楽天が2戦続けて9回に勝ち越し、3連勝とした。 1-1の9回1死一、二塁、島内宏明外野手(31)が西武平良のチェンジアップにバットを合わせ、中前へはじき返した。リーグトップの92打点目と値千金の決勝打で勝利をもぎとった。 9回は7日ロッテ戦でプロ初セーブを挙げた安楽智大投手(24)が締め、2セーブ目。チームはこの日敗れた2位ロッテとのゲーム差を1・5と縮めた。

◆両先発が立ち上がりから走者を背負いながら、要所を締めた。西武浜屋は3回まで2安打無失点。楽天岸は3回まで1安打無失点。 楽天が5回無死三塁、渡辺佳の中前打で1点先制。6回無死満塁の好機は西武の2番手武隈に抑えられた。西武は6回まで無得点。 西武は7回に代打栗山の左前打で同点。楽天は9回に島内の適時打で勝ち越し、接戦を制して3連勝。西口が5勝目、安楽が2セーブ目。西武の連勝は2でストップ。平良が4敗目。

◆競り負けて西武の連勝が2で止まった。 6回無死満塁のピンチを武隈が、7回2死満塁を公文が無失点に抑え、代打栗山の左前打で1度は同点に追いついた。守護神平良が踏ん張れず、辻監督は「平良が抑えてサヨナラで考えていた。流れ的にはここからってとこだったんだけど、やっぱりもう1本が出なかった」。無死一塁から4度犠打で送ったが、いずれも得点に結び付かず。6位日本ハムにゲーム差なしに迫られた。 ? ▽西武武隈(2番手で6回無死満塁のピンチに登板し、後続を3人切り)「今日は自分のするべき仕事ができました」 ▽西武公文(7回2死満塁を1球で無失点にしのぎ)「何度か走者がいる場面でかえしてしまうことがあったので、今日はしっかり抑えたかった。初球からきっちりいいところに投げることができたので、いい結果につながったと思います」

◆楽天の"広報マン"が、広報活動に成功した。島内宏明外野手(31)が同点の9回1死一、二塁の土壇場で、西武平良から勝ち越しの決勝打を放った。4戦連続適時打でリーグトップの92打点。球団史上3人目の100打点も見えてきた。チームは7日ロッテ戦に続き、2戦連続で9回に守護神を打ち3連勝。2位ロッテとのゲーム差を1・5に縮め、リーグ優勝時の13年以来8年ぶりの本拠地CS開催も射程圏に入れた。「パ・リーグ打点ランキングトップ」の島内が、重役級の肩書通りに責務を果たした。同点の9回1死一、二塁。2ストライクから平良の外角チェンジアップに食らいついた。「コースとかは分からないですけど、まあ前に飛べ、みたいな感じですね」と中前へ決勝適時打。代走を送られ仕事を切り上げると、仕事道具のバットを手に、ベンチで同僚の祝福を受けた。 せっせと汗をかき続けるわけがある。2位以上になれば、リーグ優勝時の13年以来8年ぶりの本拠地楽天生命パークでCSを開催できる。試合後のリモート取材。「いやらしい話になるんですけど...」と声量をやや落とし「2位以上になったらスポンサーの方々が来年も(契約を)継続してくれる。広報活動として2位以上にはなりたいと思っているので、みんなで頑張っていかないといけないですね」とニヤリ。球団の中枢人物として、チームの勝利と利益を求める。 日頃から"広報マン"としての顔をのぞかせる。試合で活躍した際に球団配信されるコメントは「名付けて●●打法です」などと独特のゆるさから"島内語録"として人気を博す。リングメモ帳などにグッズ化され、生え抜き10年目で多くの"顧客"を抱えている。 チームはここ10戦で6勝2敗2分けと"業績"は右肩上がり。島内も4戦連続DHでのスタメン出場に「暇だったら裏でバットを振っちゃう。疲れちゃうだけなので、今日は裏ではトータル4スイングくらいですね」と独自の調整法で勝利に貢献する。残り13試合。楽天イーグルスを愛するお客さまのために、広報活動に励む。【桑原幹久】 ▼楽天石井GM兼監督(決勝打を放った島内に)「島内はもちろん頼もしいですけど、周りにいる選手がしっかりとチャンスメークしてくれている」

◆楽天が2戦続けて9回に勝ち越し、3連勝とした。 1-1の9回1死一、二塁、島内宏明外野手(31)が西武平良のチェンジアップにバットを合わせ、中前へはじき返した。リーグトップの92打点目と値千金の決勝打で勝利をもぎとった。 9回は7日ロッテ戦でプロ初セーブを挙げた安楽智大投手(24)が締め、2セーブ目。チームはこの日敗れた2位ロッテとのゲーム差を1・5と縮めた。 以下、石井一久GM兼監督(48)の一問一答 -9回に勝ち越し 石井GM兼監督 (6回無死)満塁のチャンスもあって、ちょっとみんな悪く言いたいんだと思うんですけど、あの場面、武隈投手もいい投手なので苦労もしましたけど、バッターも今日もしっかりと、内容は良く攻撃してくれたと思います。結果を見られたら切りがないのであれですけど、内容はここのところずっと状態がいいので、また明日もこの感じでアプローチしてくれればいいんじゃないかと思います。 -最後は島内が4戦連続適時打となる決勝打 石井GM兼監督 島内ももちろん頼もしいですけど、周りにいる選手たちもしっかりとチャンスメークしてくれるし、そこは今、すごく構築しているんじゃないかと思います。 -先発岸が7回1失点と好投 石井GM兼監督 今日の調子で言うと、勝ちが付かなかったのは残念ですけど、自分が勝ちたいから投げているわけじゃなくて、チームが勝つために1点でも少なく抑える役目をしてくれるという意味では、すごく仕事をしてくれたと思います。 -7日ロッテ戦に続き9回に守護神から得点 石井GM兼監督 とにかく負けられない試合が続いている中で言うと、みんながそういう気持ちで一丸となってやってくれているし、攻撃にしても守備にしても、そういうところを出して毎試合戦ってくれているので、すごい頼もしいです。 -安楽は4試合連続登板 役目的には安楽が出てくるということはチームが非常に良い状態にあるわけなので、安楽も終盤に来て、非常に大変な役目を背負ってますけど、そこで結果を出してくれているのはうれしいです。

◆背番号33が、帰ってきた。楽天銀次内野手(33)が9日、西武21回戦(メットライフドーム)で代打で約3カ月ぶりに1軍出場し、安打を放った。7月23日に新型コロナウイルス陽性反応を受け、約1カ月の療養を経て、8月中旬にファームへ合流。体調を慎重に見極めながら調整を進め、不屈の精神力で1軍の舞台に立った。チームは3連勝で2位ロッテとのゲーム差を1・5に縮めた。「代打、銀次」。久々のコールとともに、銀次が右翼席の楽天ファンから拍手で迎えられた。同点の8回2死一塁。努力で磨き上げた感覚は全く鈍っていなかった。「1球目から打ちにいく、というのをずっと忘れずにやってきているので、その通りに打ちました」。ギャレットの初球、外角140キロスプリットにバットを合わせた。右前に落とす技ありの"らしい"一打で、好機を演出した。 見えない敵に悩まされた。7月21日夜、38度1分の発熱、悪寒、頭痛症状を訴えた。翌22日にPCR検査を受検し23日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。日頃から強靱(きょうじん)な体作りに励むアスリートであっても、苦しめられた。「1日でも早い復帰を目指していましたけれど、なかなか体力が戻らないし、体調も良くならないので、自分の中では戻れるのかなという気持ちがありました」。 自宅待機を経て、ファームへ合流できたのは8月中旬だった。体調の変化を慎重に見極めながら、日差しを浴び、1軍の戦力となる日を目指した。2軍戦出場を経て、10月5日に1軍昇格。「自分が思っていたよりも回復はしていたので、戻って来られたのは良かったなと思います」と体調、状態に問題は全くない。復帰後即の一打に「帰ってきたというよりは、今、始まったという感じですね」とリスタートをかみしめた。 今季は開幕1軍入りも、開幕2戦目の3月27日日本ハム戦で代打で投ゴロに倒れ、翌28日に右手首痛で登録を抹消。6月に復帰を果たしたが、コロナの猛威にも襲われた。度重なる困難も乗り越え続け、シーズンの最終盤に勢いづくチームの一員に加わった。「印象に残る一打を打ちたいです」。残り13試合で首位オリックスとは4・5ゲーム差。日差しでこんがりと焼けた肌をした杜(もり)の都のバットマンが、ここぞの場面で頼りになる。【桑原幹久】

◆楽天・渡辺佳明内野手(24)が五回無死三塁で先制の中前適時打を放った。 「狙っていました。打てて良かったです」 西武先発・浜屋に対し、フルカウントから141キロ直球を振り抜き、中前へ。渡辺佳は7日のロッテ戦(ZOZO)の同点の九回にも勝ち越しの適時二塁打。2戦連続の適時打で貴重な先制点をもたらした。 横浜高から明大に進み、2019年D6位で入団したプロ3年目。バットだけでなく、声でもチームを鼓舞する元気印だ。石井監督も「言葉にして表現することって、モチベーションであったり、チームを鼓舞したりする。大事な役目を果たしてくれていると思う」とうなずく。 今季は開幕1軍入りを果たしながらも、4月22日に出場選手登録を抹消された。9月4日に再昇格してからは打撃好調をキープ。この日の試合前時点で9、10月は打率・364(33打数12安打)と存在感を放っている。

◆楽天が3連勝とした。1―1の九回1死一、二塁で島内の中前適時打で1点を勝ち越した。西口が好救援して5勝目を挙げ、安楽が2試合連続の2セーブ目。西武は七回に栗山の適時打で追い付いたが抑えの平良が打たれた。

◆西武の平良が4敗目を喫した。1―1の九回に登板し、先頭打者への四球をきっかけに1死一、二塁のピンチを招くと、島内に中前へ適時打を許して勝ち越された。 今季は開幕から絶好調で、プロ野球記録を更新する39試合連続無失点をマークしたが、10月は4試合に登板して3試合で失点し2敗と調子を落としている。辻監督は「入り方が駄目だった。先頭をちゃんと抑えておけば変わったと思う」と苦言を呈した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
665016 0.569
(↑0.004)
-
(-)
11523
(+6)
466
(+2)
126
(+3)
42
(-)
0.252
(↑0.001)
3.340
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
615117 0.545
(↓0.005)
3
(↓1)
14537
(+2)
511
(+4)
112
(-)
102
(-)
0.242
(-)
3.710
(↓0.01)
3
(-)
楽天
615415 0.530
(↑0.004)
4.5
(-)
13494
(+2)
461
(+1)
100
(-)
45
(-)
0.247
(-)
3.400
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535920 0.473
(↓0.004)
11
(↓1)
11508
(+2)
459
(+6)
119
(+1)
84
(+1)
0.246
(-)
3.310
(↓0.02)
5
(-)
西武
506418 0.439
(↓0.003)
15
(↓1)
11490
(+1)
551
(+2)
104
(-)
82
(-)
0.241
(-)
4.000
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
486217 0.436
(↑0.005)
15
(-)
16401
(+4)
473
(+2)
68
(+1)
66
(-)
0.230
(-)
3.420
(↑0.03)