広島(☆7対1★)巨人 =リーグ戦23回戦(2021.10.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
20110120X71300
勝利投手:高橋 昂也(5勝7敗0S)
敗戦投手:戸郷 翔征(9勝7敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(19号・9回表ソロ)

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◆広島は初回、鈴木誠と坂倉の連続適時打で2点を挙げ、幸先良く先制する。5-0で迎えた7回裏には、坂倉の2点適時二塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・高橋昂が5回無失点で今季5勝目。敗れた巨人は、先発・戸郷が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆巨人松原聖弥外野手(26)が、24試合連続安打を達成した。1回先頭、広島先発の高橋昂の内角直球を捉え、右前に運んだ。球団では歴代で単独4位に浮上。王貞治の25試合連続安打にあと1試合に迫った。 前日8日の同カードでは初球先頭打者本塁打で、23試合連続安打を達成。阿部慎之助(現1軍作戦コーチ)、小笠原道大(現日本ハムヘッド兼打撃コーチ)に並んでいた。

◆広島高橋昂、巨人戸郷が先発。広島は1回にクリーンアップの3連打で2点先制。3回には西川の内野ゴロの間に1点を追加。 広島は4回に林の犠飛で加点。巨人先発戸郷は3回0/3で降板。先発高橋昂が5回無失点で降板した広島は6回にも1点を追加した。 7回にも2点を奪った広島が逃げ切り4連勝。高橋昂が5勝目を挙げた。巨人は今季3度目の5連敗。戸郷が7敗目。

◆巨人丸佳浩外野手(32)が古巣相手に意地を見せた。7点を追う9回先頭、広島コルニエルのスライダーを捉え、右翼席に運ぶ5試合ぶりの19号ソロ。三塁側ベンチのチームメートと、ハイタッチを交わした。 丸は18年オフに広島から巨人にFAで加入。昨季まで5年連続でベストナインに選出されるなど、球界を代表する選手だが、今季は不振の影響で2軍落ちも経験。打率は2割5分1厘にとどまっている。 チームは丸の意地の1発で今季13度目の完封負けは免れたが、続く中島、代打大城、岸田が3者連続三振に倒れ、今季3度目の5連敗を喫した。

◆巨人戸郷翔征投手(21)が4回途中5安打4失点でKOされた。1回、2死から西川、鈴木誠、坂倉のクリーンアップに3連打を浴びて2点を献上。 2回は3者連続三振で立て直したかに見えたが、3回に先頭の宇草の三塁打から1点を失った。4回には四球と右前打で無死一、三塁のピンチを招き、82球で降板が告げられた。表情を変えず、ゆっくりとベンチに歩いて戻っていった。7敗目を喫し、自己最多の2ケタ10勝目とはならなかった。「良い流れを作れなかったので、申し訳ないです」とコメントした。 戸郷は今季、チーム2位の9勝を挙げて先発ローテーションを支えているが、後半戦はここまで10試合に先発し、1勝にとどまっている。

◆巨人松原聖弥外野手(26)が「世界の王」に王手をかけた。1回先頭、広島高橋昂の内角直球を右前に運び、24試合連続安打を達成。 球団では3位王貞治の25試合に迫る歴代単独4位に浮上した。7回2死一、二塁の守備では、右前打で本塁突入した二塁走者をノーバウンド返球で補殺。元木ヘッドコーチは「初回に打って四球も選んでるし、ホームでも刺している」と攻守で躍動する切り込み隊長を評価した。 ◆巨人の連続試合安打 1位=30試合 張本勲(76年) 2位=27試合 ラミレス(08年) 3位=25試合 王貞治(68年) 4位=24試合 松原聖弥(21年) 5位=23試合 小笠原道大(07年)、阿部慎之助(16年)

◆広島が13安打7得点で巨人を圧倒し、連勝を4に伸ばした。4番鈴木誠也外野手(27)と5番坂倉将吾捕手(23)が、2人で4安打4打点と打線をけん引した。そろってマルチ安打で打率を上げ、セ・リーグの打率1、2位を独占。チーム内での首位打者争いが白熱すれば、打線も活性化間違いなしだ。カープ勢による「1、2フィニッシュ」達成となれば04年の1位嶋、2位ラロッカ以来2度目となる。2人のバットマンが、試合の主導権を引き寄せた。1回2死一塁。4番鈴木誠は巨人戸郷の3ボールからの4球目、スライダーを引っ張った。三塁線を力強く破る先制の適時二塁打でスタンドのボルテージを上げると、5番坂倉も続いた。フルカウントから3球ファウルで粘り、外角低めに落ちる9球目に体勢を崩されながらも中前にはじき返した。 先発復帰後初のマルチ安打の鈴木誠は「結果として今日はたまたま良かったですけど、状態的にはいいわけではない」と満足感はない。この日の試合前練習でも、何か試しながらスイング。首をひねる姿も見られた。ただ、試合に出れば言い訳はできない。自分の結果は、チーム、そして前後の打者に与える影響が大きい。それが4番だ。「僕もしっかりやらないと。僕も(3、4番として現巨人の)丸さんを見てきたし、あいつ1人で背負わせるわけにはいかない」。坂倉を思い、主砲の責任感を口にする。ダメ押し点を奪った7回は、1死二塁から左前打で坂倉の2点打をお膳立てした。 一時打率3割を切った坂倉は12試合連続安打で、3割1分7厘で先輩を追う。10月はすでに7打点と、鈴木誠の6打点を上回る働き。同じ関東出身でプロ1年目から助言をくれる兄貴分との打率争いには「まずは自分のやれることをやりたいなと思います。ランキングはもういいかな」と笑う。タイトルよりも、中軸だけが背負う重圧と使命に立ち向かっていくことこそ野球人生の財産となる。 中軸2人が4安打4打点と打線を引っ張り、4連勝。佐々岡監督は「個人、個人の役割というか。4番がどかんと座って、5番につなぐという、理想の形になっている」とたたえた。セ界の首位打者争いをリードする2人が、広島打線もリードしていく。【前原淳】

◆広島の高橋昂也がが粘りの投球で巨人打線を5回無失点に抑え、5勝目を挙げた。 3者凡退は3回のみ。毎回のように走者を背負い、5回までで今季最多105球を要した。それでも会沢のリードに引っ張られ、要所を締めた。「(1回、2点の)先制点の援護で楽に投げられた。会沢さんだったり、野手の方が細かく声をかけてくれたので、自分の中でも落ち着いて気持ちの切り替えがうまくいって、要所でいい球が投げられた」。バックのサポートを受け、23歳初白星を手にした。

◆巨人の失速が止まらない。 9回の丸佳浩外野手(32)の19号ソロによる1得点で広島に完敗し、今季3度目の5連敗。若手の広岡大志内野手(24)と岸田行倫捕手(24)を約1カ月ぶりに先発起用したが暗雲はぬぐえなかった。最多貯金15を誇った9月2日の翌日から5連敗以上が3度。優勝戦線から脱落し、貯金はわずかに3。原辰徳監督(63)は「あの手この手という形ですけども、なかなかかみ合わないというのが現状ですね」と厳しい表情を見せた。 流れが悪いと、珍しいミスも出る。6回無死一塁、左翼手が丸の後方への大飛球を背走して好捕。二塁を回っていた一塁走者の岡本和は二塁を踏み忘れて帰塁し、走塁死となった。波に乗りきれないチーム状況を象徴するようなプレーに、原監督は「いろんなものが出てしまうというね。そこはみんなで押しのけないとね」と呼び掛けた。

◆巨人は眠れる打線が目覚めることなく、今季ワーストタイの6連敗を喫した。 先発高橋は5回途中3失点で降板し8敗目。打線は好機は作ったものの10残塁で、2試合連続で丸のソロ本塁打による1得点に終わった。原監督は「うまくかみ合わない。何とか、かみ合うようにやらないといかん」と話した。これで6試合連続2得点以下と球団3位のワースト記録に並んだ。

◆巨人・松原聖弥外野手(26)が一回に右前打を放ち、連続試合安打を「24」に伸ばした。2007年の小笠原道大、16年の阿部慎之助を抜き、球団では単独4位となった。 1位は1976年に張本勲が達成した30試合。2位は2008年ラミレスの27試合、3位は1968年王貞治の25試合と続く。松原を除く5位までの張本、ラミレス、王、小笠原、阿部は全員が2000安打を達成しているレジェンドとなっている。

◆広島が4連勝した。一回に鈴木誠の適時二塁打と坂倉の適時打で2点を先制。三、四回に1点ずつ加え、六回に代打松山の適時打、七回に坂倉の2点二塁打で加点した。高橋昂が5回無失点で5勝目。巨人は覇気なく5連敗を喫した。

◆巨人は5連敗。自身初の10勝目を目指す戸郷翔征投手(21)は四回途中4失点で7敗目。打線は散発6安打で、九回の丸佳浩外野手(32)の19号ソロによる1得点に終わった。最近5試合で計5得点と貧打が深刻だ。原辰徳監督(63)が振り返る。 ――初回に松原がヒット。24戦連続安打をマーク 「そうですね。なかなか、つながらないというところですね」 ――チャンスはつくっても1本出ない 「スコアブック上でも、そうだよね。何とかやっぱり打破していかないとね」 ――若い広岡と岸田を先発起用 「いろいろ、あの手この手という形ですけども。なかなかかみ合わないというのが現状ですね」 ――岸田 「若々しくね。投げさせている。でも、ちょっとやっぱり、最初に初回から戸郷、首振りすぎだね。もう少し信頼関係があればというところはありますね」 ――戸郷は一回2死からの失点 「結果的にはそう。その辺が差に出てきたんじゃないですかね」 ――岡本和の走塁(丸の左飛での帰塁) 「年にあるかないかのプレー。いろんなものが出てしまうというね。そこは、みんなで押しのけないとね」

◆巨人の松原が一回に右前打を放ち、連続試合安打を球団単独4位の24に伸ばした。1968年に王がマークした球団3位の25試合連続安打にあと1と迫った。 打線が低迷する中、1番打者としてコンスタントに安打を重ねている。元木ヘッドコーチは「初回に打って、四球も選んでいる」と働きぶりを評価した。

◆広島の高橋昂は巨人を相手に5回4安打無失点と堂々の投球だった。シーズン前から目標としてきた5勝目を球場で観戦した両親の前で挙げ「思い切り腕を振った。うまく投げ切ることができた」と声を弾ませた。 攻撃では4―0の四回1死一、二塁で送りバントを失敗し、捕ゴロ併殺打に倒れた。嫌な流れで迎えた五回に2四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、広岡を速球で押して左飛に、坂本をさえ渡ったカットボールで空振り三振に仕留めた。「反省するところもあるが、それをプラスにしてやっていきたい」と頼もしく言った。

◆こうも一方的な展開ではナインに笑顔はない。季節外れの真夏日となったマツダで巨人が今季3度目の5連敗。原辰徳監督(63)は「あの手この手という形ですけれども。なかなかかみ合わないというのが現状」と首を振った。 試合に負け厳しい表情でベンチを後にする巨人・坂本勇人=マツダスタジアム(撮影・中井誠) この日は若手の広岡や岸田を先発させたが、奏功せず。戸郷は岸田のサインに首を振る場面が目立ち、指揮官が「初回から戸郷は首を振りすぎだね」と右腕に苦言を呈した。先制された直後の一回2死二塁では坂倉の打球に広岡が追い付いたように見えたが、逆シングルでバウンドがあわず追加点を許した。 四回途中でマウンドを降りる巨人・戸郷翔征=マツダスタジアム(撮影・中井誠) 大きなミスもあった。0-4の六回無死一塁で丸が左飛に倒れた際、二塁を回っていた一走・岡本和が二塁ベースを踏まずに一塁へ戻り、アピールプレーでアウトに。元木ヘッドコーチは「あれはミス」とバッサリ。チームの悪い流れを象徴するようなプレーが続発し、光明が見えてこない。 先発・戸郷は四回途中4失点、得点は九回の丸のソロだけ。指揮官は「みんなで押しのけないとね」と前を向いた。3連覇は絶望的だが、戦いはまだ終わっていない。(伊藤昇)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
674516 0.598
(↓0.006)
M11
(-)
15568
(+1)
456
(+2)
129
(-)
68
(-)
0.255
(↓0.001)
3.350
(↑0.01)
2
(-)
阪神
71537 0.573
(↑0.004)
2
(↑1)
12501
(+2)
486
(+1)
117
(-)
106
(-)
0.246
(-)
3.440
(↑0.02)
3
(-)
巨人
595618 0.513
(↓0.005)
9.5
(-)
10512
(+1)
502
(+7)
158
(+1)
65
(-)
0.244
(-)
3.600
(↓0.03)
4
(-)
広島
546511 0.454
(↑0.005)
16.5
(↑1)
13496
(+7)
542
(+1)
109
(-)
59
(+1)
0.263
(↑0.001
3.870
(↑0.02)
5
(-)
中日
526616 0.441
(↑0.005)
18
(↑1)
9387
(+4)
452
(+2)
69
(+1)
56
(-)
0.238
(-)
3.260
(↑0.02)
6
(-)
DeNA
506715 0.427
(↓0.004)
19.5
(-)
11526
(+2)
584
(+4)
133
(-)
29
(+2)
0.257
(↓0.001)
4.230
(-)