西武(☆6対2★)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2021.10.08)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:ギャレット(4勝3敗2S)
敗戦投手:古谷 優人(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(4号・7回表ソロ),中村 晃(6号・8回表ソロ)

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◆西武は3回裏、森の適時打で1点を先制する。その後2-2となって迎えた8回には、山田の適時二塁打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、4番手・ギャレットが今季4勝目。敗れたソフトバンクは、打線が終盤に追いつくも、3番手・古谷が乱調だった。

◆ソフトバンクは2回無死二、三塁で今宮、甲斐が連続三振、三森が一ゴロ。西武は3回無死二塁から森の右前適時打で先制した。 1点リードの西武は5回2死一、三塁から、栗山の左前適時打で点差を広げた。先発今井は6回までソフトバンクを無失点に抑えた。 ソフトバンクは7回牧原大の4号ソロ、8回中村晃の6号ソロで同点に追い付いた。西武は8回に4点を奪って勝ち越し、2連勝。ギャレットは4勝目。ソフトバンク古谷は初黒星。

◆ソフトバンク石川柊太投手は6回2失点(自責1)と粘りながら制球力に課題を残した。 初回に自身の失策と2四球などで招いた2死満塁は無失点で切り抜けたが、3回も先頭源田に四球を出して先制点につながった。6回までに113球とテンポも悪く、7勝目を逃した。右腕は「要所で粘ることができず、まだまだ精神的に弱いなと感じました。今日の投球を次回以降に生かさないといけない」と前を向いた。

◆中5日で先発の西武今井達也投手が好投した。1回は先頭への四球で始まる立ち上がり。2回も死球と右前打で無死二、三塁のピンチを招いてから3者連続凡打。7回、牧原大にソロを浴びるも7回1失点でしのいだ。8回に一時同点とされ、キャリアハイの8勝目は逃すも「いつも立ち上がりが不安定ですが、徐々に調子をあげていくのが、ある意味自分のスタイルというか持ち味」と胸を張った。

◆ソフトバンクが12年以来9年ぶりの7連敗を喫した。借金5は工藤公康監督(58)の就任後では初めて。2位ロッテが敗れたため、最短でのV完全消滅は10日まで延びたが、風前のともしびであることは変わりない。工藤監督は「チームにとっても、投げた投手にとっても、ベンチで見ていた選手にとっても、必ずこの悔しさがバネになって、必ず巻き返してくれると思っています」と選手の奮起に期待した。 今季を象徴するような「負けパターン」だった。西武に3回に1点を奪われ、6試合連続で先制点を献上。打線は再三の好機を生かせず、6回まで無得点だった。7回に牧原大のソロで26イニングぶりの得点を挙げ、8回は中村晃のソロで同点に追いついたが、救援陣が粘れなかった。 モイネロ、岩崎が不在の中、同点の8回を任されたのは古谷。無死から四球と死球で走者をため、山田にバスターでバントシフトを突かされて適時打を浴びた。指揮官は「シフトは打たれたら仕方ないという中でやらせているので、それはもう、こちらの責任です。やられました」。9試合無失点だった若き左腕の今季初失点であっさり勝ち越されると、その後も守備のミスなどで3点を追加され、勝負ありだった。 どん底の状態で、9日からは首位オリックスと本拠地で2連戦。3位楽天と5・5ゲーム差に広がり、クライマックスシリーズ(CS)進出もかすむ。工藤監督は「ゆっくりしている暇はないので。しっかり切り替えて」。なんとか意地を見せたい。【山本大地】

◆ソフトバンクは12年以来、9年ぶりの7連敗。借金5は工藤公康監督(58)の就任後では初めて。試合後の一問一答は以下の通り。 -勝つのは難しい 工藤監督 そうだね。(8回の)シフトはこっちでね、打たれたら仕方ないという中でやらせているので、それはもう、こちらの責任です。やられました。 -古谷が8回に登板 工藤監督 (プレッシャーは)あるんですけどね、でも誰かが投げないといけないので。ここのところいい投球を続けていたし、古谷で行こうというのは、今日は決めていたので。 -今季初失点、場面の難しさがあった 工藤監督 これはね、みんな経験して、その中で成長していくので。打たれたうんぬんではなくて、ランナー出したとかではなくて、これを自分の成長につなげられるようにね。緊張した中で、自分で自分の体をコントロールするのがいかに難しいか。7、8、9というところは、経験しないと、うまくいくところもなかなかいかないので。それが彼にとって、ああいう経験がね。気持ちの強い子なので、必ずいい結果になって返ってくると思いますよ。 -負けが続くと選手にもプレッシャーが 工藤監督 そこは、ぼくも見ていて感じるところもあるので。でもやっぱり、こういう中でね、自分のものをしっかり出し切るとか、できてこないといけない。そういう中でぼくらは常にやらなきゃいけない。チームの勢いがあるから打てますとかじゃなくて、チームの勢いがないからこそ、しっかり自分と向き合って、相手を研究してそれで打つことをしっかり考えていくと。これがチームにとっても、投げたピッチャーにとっても、ベンチで見ていた選手にとっても、必ずこの悔しさがバネになって、必ず巻き返してくれると思っていますので。ぼくらは選手を信じて出すので。出すからにはしっかり戦ってもらいたい。いい戦いをしてもらいたいと思います。 -9日からは本拠地でオリックス戦 工藤監督 本拠地に戻ってまた明日もゲームなのでね。そこはね、ゆっくりしている暇はないので。しっかり切り替えて、また明日しっかりいい戦いができるように、頑張りたいと思います。

◆西武辻監督のささやき作戦が勝利をもたらした。同点に追い付かれた直後の8回無死一、二塁のチャンスで打者山田に、ベンチから辻監督が出てささやいた。「守備がチャージかけてきたら切り替えて打ちにいけ」。2球目、バントの構えから一、三塁手の猛チャージに対し、バスターに切り替え左中間へ勝ち越し打を放った。"神の声"に導かれた山田は「ラッキーって感じっす。こんなことあるんすね。あんないいところに転がるんすね、バスター」と余韻に浸った。 ▽西武辻監督(山田のバスター指示をささやき)「初球打つと思ったら打たんし。でも1点もやれないからってシフト敷いてきたところ、見事なバッティングでした。あれで(山田に)声と元気なかったらベンチにいられないよ、1軍に」

◆西武は伏兵の山田が値千金の勝ち越し打を放った。山川の代走で六回から出場。2―2の八回無死一、二塁で回った初打席で、2球目をバスターで転がした。極端なバントシフトで、がら空きとなっていた遊撃の定位置付近を抜ける二塁打に「最高。あんな良いところに転がるんですね」と興奮気味だった。 打席に向かう前、守備位置によってはバスターをするよう指示していた辻監督は1球目をバントファウルしたことに「びっくりした」と苦笑い。それでも、ムードメーカーの殊勲打に「チームも明るくなる。これに甘んじることなくレギュラーを取れるように。上を目指してほしい」と目を細めた。

◆西武の森が久々の快音を響かせた。三回1死二塁から石川の内角への速球を右前に巧打し、先制の適時打とした。これが9月30日のソフトバンク戦で11号本塁打を放って以来、20打席ぶりの安打となり「いいところに打球が落ちてくれた」と安堵した。  五回は1死からフォークボールを左前へ流し打ってチャンスを広げ、栗山の適時打で追加点のホームを踏んだ。打率は3割1分1厘。リーグトップの吉田正(オリックス)が3割3分9厘のまま故障で離脱中。2年ぶりのタイトルは厳しい状況だが、調子を上げてきた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
655016 0.565
(-)
-
(-)
12517
(-)
464
(-)
123
(-)
42
(-)
0.251
(-)
3.350
(-)
2
(-)
ロッテ
615017 0.550
(↓0.005)
2
(↓0.5)
15535
(-)
507
(+9)
112
(-)
102
(-)
0.242
(↓0.001)
3.700
(↓0.04)
3
(-)
楽天
605415 0.526
(-)
4.5
(-)
14492
(-)
460
(-)
100
(-)
45
(-)
0.247
(-)
3.420
(-)
4
(-)
ソフトバンク
535820 0.477
(↓0.005)
10
(↓0.5)
12506
(+2)
453
(+6)
118
(+2)
83
(+1)
0.246
(-)
3.290
(↓0.01)
5
(-)
西武
506318 0.442
(↑0.004)
14
(↑0.5)
12489
(+6)
549
(+2)
104
(-)
82
(-)
0.241
(-)
4.020
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
476217 0.431
(↑0.005)
15
(↑0.5)
17397
(+9)
471
(-)
67
(+1)
66
(+1)
0.230
(↑0.001)
3.450
(↑0.03)