広島(☆6対2★)巨人 =リーグ戦22回戦(2021.10.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:大瀬良 大地(8勝5敗0S)
敗戦投手:山口 俊(2勝8敗0S)

本塁打
【巨人】松原 聖弥(12号・1回表ソロ)

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◆広島は2点ビハインドの2回裏、1死二三塁から安部の2点適時打で同点とする。そのまま迎えた5回には坂倉、安部、會澤の適時打で一挙4点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大瀬良が7回2失点の力投で今季8勝目。敗れた巨人は、先発・山口が精彩を欠いた。

◆広島鈴木誠也外野手(27)は今季33本塁打のうち巨人戦で9本。 巨人戦でシーズン10本以上打った広島の選手は80年山本(13本)01年金本(10本)03年緒方(10本)05年新井(10本)の4人で、鈴木誠が1発打てば、球団5人目の快記録になる。

◆巨人松原聖弥外野手(26)が、メモリアルな初球先頭打者本塁打を放った。 1回先頭、広島大瀬良の初球内角寄りの141キロカットボールを捉え、バックスクリーン右への運ぶ12号ソロ。23試合連続安打を達成し、球団では阿部慎之助(現1軍作戦コーチ)、小笠原道大(現日本ハムヘッド兼打撃コーチ)に並んだ。「積極的に攻撃的にいけたと思います。まだまだ頑張ります! 」とコメントした。 さらにシーズン12本塁打は、ソフトバンク甲斐が19年、20年に記録した11本塁打を抜いた。育成ドラフト出身としてプロ野球史上最多本塁打記録を樹立した。

◆巨人山口俊投手(34)が、5回途中6安打6失点でKOされ、10戦勝ちなしとなった。 松原の先頭打者本塁打などで、2回までに2点のリードをもらうも、守り切れなかった。2回1死から坂倉、林の連打で二、三塁とされ、安部に前進守備の二塁手若林の横を抜ける中前への2点適時打で同点に追い付かれた。 3、4回は無失点に抑えたものの、5回にまたもや広島打線につかまった。先頭宇草に右前打、続く小園にバスターエンドランで内野安打とされ、無死一、二塁。空振り三振、四球で1死満塁とし、坂倉に中前への2点適時打を浴び勝ち越しを許した。2番手戸根との交代を告げられると、小走りで三塁側ベンチへ下がっていった。 先発予定だった2日のDeNA戦(東京ドーム)を右肘の違和感で試合直前に回避。出場選手登録抹消はされず、中11日でのマウンドだったが、白星とはならず、7月7日の中日戦(東京ドーム)以来、3カ月未勝利。黒星がつき、自己ワーストを更新する7連敗となった。

◆巨人は初回、松原の12号先頭打者弾で先制。2回にも1点を追加した。広島は2回、安部の2点適時打で同点に追いついた。 広島は同点の5回、坂倉の適時打などで4点の勝ち越しに成功。巨人山口は5回途中6失点で降板し、10戦連続で勝ち星を逃した。 広島が4点のリードを守り切り3連勝。先発大瀬良が8勝目。巨人は4連敗で、山口が自身7連敗を喫し、今季8敗目。

◆広島坂倉将吾捕手が決勝打を含む2安打2打点と奮闘した。2点を追う2回1死で中前打を放ち、安部の同点打につなげた。 5回1死満塁では山口の外角低めフォークに食らいつき、中前への2点勝ち越し打を決めた。「何とかしようと思っていた。頑張っている(大瀬良)大地さんの顔が浮かびました」と振り返った。これで11試合連続安打をマーク。打率はリーグ3位の3割1分5厘。トップの鈴木誠に3厘差に迫り、再び首位打者争いに名乗りを上げた。

◆広島大瀬良大地投手が7回2失点で8勝目を手にした。 1回、松原に先頭打者弾を浴びるなど、2回までに2点を失った。「調子がいい球で打たれるなら、変えていかないと試合はつくれない。打者の反応を一番に考えて、シフトチェンジという感じでした」。3回以降は修正。エースの粘投が味方の好守と援護につながった。残り登板3試合で2年ぶり2桁勝利を目指す。

◆巨人宮本和知投手チーフコーチ(57)が、5回途中6失点KOで8敗目を喫した山口俊投手(34)の立て直しを期待した。 2日DeNA戦の先発を直前の右肘違和感で回避し、満を持して送り出したはずだったが、制球がばらついて味方の援護を守れず逆転を許した。7月7日の中日戦を最後に10戦勝ちなしの7連敗となった右腕について、宮本投手チーフコーチは「状態は、良くはないですよね。ボール先行で行ってる部分はちょっと、不安が残る投球ではありますね」と、本調子ではないとの認識を示した。 一方で、ほぼ進出が確実視されるクライマックスシリーズもにらんでもいる。「ただ、我々にとっては先もあるんでね。そういった意味では立て直しには期待したいですね。やっぱり山口俊くらい実績のある選手は、こういった終盤に結果を出してこそのベテランだと思う。期待度は全く変わらないですけど、やっぱり今、結果が欲しいところですよね。そこ(リーグ戦の残り試合)で本人の調子を取り戻してくれればと言う風に。その先を見てますね」と早期の復調を望んだ。

◆巨人が負のスパイラルから抜け出せない。首位ヤクルトに3連敗して迎えた広島戦。初回に松原が初球先頭打者アーチ、2回にウィーラーの適時打と暗雲を振り払ったかのように思えた。 だが、先発山口が誤算だった。2回に1死から3連打で2失点して追いつかれると、5回にも広島打線につかまった。2日DeNA戦の先発を直前の右肘違和感で回避し、満を持して臨んだ1戦で4回1/3を6安打6失点。自身10戦勝ちなしの7連敗を喫した。 4点差をつけられた6回以降は打線も1安打無得点。序盤にかみ合いかけた投打の歯車が再び狂い、チームも逆転負けで4連敗。2位阪神との直接対決で完勝して優勝マジック11を点灯させた首位ヤクルトとの差は9・5となった。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。 ? -打線は幸先よく先制 原監督 そうですね。先頭打者、1球目に良いスタートを切りましたね。 -最近見られなかった序盤の得点 原監督 2点取ったからということで褒められるものではないとはいえ、何となく勢いがつきそうだけれど、なかなか、というところよね。 -山口が粘れなかった 原監督 やっぱり思ったところになかなか投げられていないのかなという感じがするね。

◆巨人・松原聖弥外野手(26)が一回に12号ソロを放ち、連続試合安打を「23」に伸ばした。2007年の小笠原道大、16年の阿部慎之助に並び、球団では4位の記録となった。1位は1976年に張本勲が達成した30試合。 「1番・右翼」で先発した松原は、広島の先発・大瀬良の初球、141キロのカットボールをバックスクリーン右へ運んだ。今季12本目のアーチで、育成出身の選手としてはプロ野球で最多となった。これまでの最多はソフトバンク・甲斐の11本。

◆広島が逆転で3連勝を飾った。0―2の二回に安部の2点適時打で同点。五回に坂倉の2点適時打と安部、会沢の連続適時打で4点を勝ち越した。大瀬良が7回2失点で8勝目。巨人は山口が五回途中6失点と誤算で4連敗を喫した。

◆巨人は4連敗を喫した。先発した山口俊投手(34)は4回?を6安打6失点で8敗目(2勝)となり、最近10試合で白星がなく、自身7連敗となった。 2―2の同点で迎えた五回、1死二、三塁で坂倉に2点中前打を浴び、痛い勝ち越し点を献上。2番手・戸根と交代した。 山口は先発予定だった2日のDeNA戦(東京ドーム)を右肘の違和感で試合直前に回避。出場選手登録は抹消されず、中11日でのマウンドに立ったが、7月7日の中日戦以来の勝利は挙げられなかった。

◆巨人は4連敗。一回に1番・松原が先頭打者本塁打となる12号ソロを放ち、チーム22イニングぶりの得点で先制。しかし、中11日ぶりに先発した山口が五回途中6失点で逆転を許した。原辰徳監督(63)が振り返る。 ――松原が先頭打者弾 「先頭打者、1球目に良いスタートを切りましたね」 ――二回にも追加点 「まあ、2点取ったからということでほめられるものではないとはいえね、なんとなく勢いがつきそうだけれど、なかなかというところよね」 ――山口は 「やっぱり思ったところになかなか投げられてないのかなという感じがするね」

◆巨人・中島宏之内野手(39)の打球がことごとく広島の好守に阻まれた。 「6番・一塁」で先発した中島は、二回の第1打席で広島・大瀬良から左前打。だが、四回、六回の第2、第3打席は三塁へ強烈なゴロを、2度とも三塁手・林のファインプレーに阻まれ、三ゴロに。さらに八回の第4打席は広島・バードから強烈なライナーのピッチャー返しを打ち返すも、バードのグラブに収まり、投直に倒れた。 終わってみれば4打数1安打。チームも敗れ、通算1894安打のベテランにとっては悔しい一日となったが、打撃の状態のよさを印象付けた。

◆セ・リーグ3連覇が絶望的な巨人は、元気なく4連敗を喫した。9月2日に最大で15あった勝ち越しは、1カ月余りで4にまで減った。投打ともに低調で、残り11試合で勝率5割を保てるかもおぼつかない状況だ。 松原が一回に先頭打者本塁打を放ち、チームに22イニングぶりの得点をもたらしたが、先発の山口がリードを守れなかった。今月2日のDeNA戦の先発を試合前練習中に右肘に違和感が生じたために回避し、9月26日以来のマウンドだった。五回途中6失点で自身7連敗となり、原監督は「思ったところになかなか投げられていない」と表情を曇らせた。 9月から先発陣を5人に減らし、登板間隔を詰める勝負手を打ったが、チームの成績は急降下。9月23日の高橋を最後に先発投手に白星はなく、打線も得点力不足から抜け出せない。3位での進出が濃厚なクライマックスシリーズ(CS)へ向け、早急な立て直しが求められる。

◆広島の大瀬良が7回を7安打2失点で8勝目を挙げた。変化球が浮いた序盤に失点を重ねたが、力強い速球を軸に立て直し、尻上がりに制球も安定。2―2の五回2死一、三塁では丸を内角球で二飛に打ち取り、勝ち越し点を与えなかった。 2年ぶりの2桁勝利と規定投球回数到達に望みをつないだ。「三回からはいつもと違う大瀬良でいこうと割り切った。フォームだったり、いろいろ工夫しながら投げた結果、うまくいって良かった」と目尻を下げた。

◆広島の坂倉が2安打2打点で3連勝に貢献した。二回1死無走者で中前打を放って出塁して安部の同点打につなげた。五回1死満塁では山口の落ちる球を中前へ勝ち越しの2点適時打とし「強い真っすぐをケアしながら、何とか対応できた」と息をついた。 11試合連続安打で打率はリーグトップを走るチームメートの鈴木誠と3厘差の3割1分5厘まで上昇。「最後までけがなくやりたい。その中でやっぱり(チームが)勝たないと意味ない」と力を込めた。

◆長いトンネルの出口はどこにあるのか。巨人の先発・山口俊投手(34)は五回途中6失点KOでうつむきながらベンチへ。自身10戦勝ちなしの7連敗で8敗目(2勝)を喫し、原監督は「思ったところになかなか投げられていない」と厳しかった。 2-0の二回に坂倉、林、安部の3連打で同点に。五回には集中打を浴びて4点を失い降板した。2日のDeNA戦を右肘違和感で回避。軽傷と診断されて臨んだ〝復帰戦〟だったが、最速は146キロにとどまった。宮本投手チーフコーチは「(残りの登板で)調子を取り戻してくれれば」と抹消はしない意向だ。 チームも4連敗で、マジックが点灯した首位・ヤクルトとは9・5ゲーム差に。9月序盤の首位の際に最大15あった貯金は4まで減った。最短で12日にも優勝が完全消滅する可能性がある。(伊藤昇)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
674416 0.604
(↑0.004)
M11
(-)
16567
(+4)
454
(+1)
129
(+1)
68
(-)
0.256
(-)
3.360
(↑0.02)
2
(-)
阪神
70537 0.569
(↓0.005)
3
(↓1)
13499
(+1)
485
(+4)
117
(+1)
106
(-)
0.246
(↓0.001)
3.460
(-)
3
(-)
巨人
595518 0.518
(↓0.004)
9.5
(↓1)
11511
(+2)
495
(+6)
157
(+1)
65
(-)
0.244
(-)
3.570
(↓0.02)
4
(-)
広島
536511 0.449
(↑0.005)
17.5
(-)
14489
(+6)
541
(+2)
109
(-)
58
(-)
0.262
(-)
3.890
(↑0.02)
5
(-)
中日
516616 0.436
(↓0.004)
19
(↓1)
10383
(+3)
450
(+9)
68
(-)
56
(-)
0.238
(-)
3.280
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
506615 0.431
(↑0.005)
19.5
(-)
12524
(+9)
580
(+3)
133
(+3)
27
(-)
0.258
(↑0.002)
4.230
(↑0.01)