西武(☆7対0★)ソフトバンク =リーグ戦24回戦(2021.10.07)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:松本 直晃(8勝8敗0S)
敗戦投手:杉山 一樹(1勝2敗0S)

本塁打
【西武】呉 念庭(10号・7回裏ソロ)

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◆西武は2回裏、源田の適時打で先制に成功する。その後は4回に森の犠飛と中村の適時二塁打で2点を加えると、7回には呉のソロなどで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・松本が9回2安打無失点の快投で今季8勝目。敗れたソフトバンクは、打線が沈黙した。

◆西武は2回2死満塁から源田の中前適時打で1点を先制。3回は2死満塁から呉念庭が押し出し四球を選びリードを2点に広げた。 西武は4回1死二、三塁、森の犠飛で追加点。なおも二塁で中村が左翼線適時打を放ち、4点リードに広げた。 逃げ切った西武は連敗を4でストップ。松本はキャリアハイの8勝目。ソフトバンクは引き分けを挟んで今季初の6連敗となった。

◆ソフトバンクは今季初の6連敗。ここ5試合で4度目の完封負けで、今季13度目となった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -西武松本に抑えられた 工藤監督 まあ、そうですね。はい。 -投打ともに歯車が合わなかった 工藤監督 まあ、結果的にはそうなっちゃいましたけどね。 -先発杉山は制球面から崩れた 工藤監督 そうですね。まだ若いんでね。彼のいいところも悪いところも出たと思うので。そういうのをね、自分の成長につなげていってもらえることが何より、ぼくは大事かなと思います。 -選手はモチベーション維持も難しい 工藤監督 選手には常日頃いっているように、勝敗はベンチの責任だと思っているので。自分の出せる100パーセントを出してほしいと、常々言っているので。連敗うんぬんというよりも、まずは試合に集中して、戦う姿勢が大事だと思うのでね。連敗というのは最後、9回にアウトを取って勝つのか、取られて負けるのかというところだと思うのでね。そこは選手たちには割り切って、やってもらいたいと思います。 -戦う意識は見られたか 工藤監督 ないとは思いませんよ。一生懸命やった中での結果だと思っていますし、そこは、出ている選手たちも、なんとかしようとしているので。そこは監督である、ぼくが選手を信じなくて、それはチームとしてはなり立たないと思うのでね。選手のことは信じて試合に出すようにはしています。

◆ソフトバンク杉山一樹投手が3度目の挑戦でも先発初勝利を挙げられなかった。 2回2死満塁から源田に先制打を許し、3回には2死から中村に中前打されて3者連続四球。3回途中2失点でKOとなった。「ボールをコントロールできず、ストライクゾーンの中で勝負することができなかった。リズムが悪くなってしまい、守ってくれた野手の方や中継ぎの方に本当に申し訳ない」と悔しがった。負けられない一戦で6四球と制球難の課題を克服できなかった。

◆ソフトバンクが今季13度目の完封負け。今季初で、工藤公康監督(58)の就任後ワーストタイの6連敗を喫し、同ワーストタイの借金4となった。打線はここ5戦で4度目の無得点と元気がなく、工藤監督は「一生懸命やった中での結果だと思っていますし、そこは、出ている選手たちも、なんとかしようとしているので」と振り絞るように話した。西武には18年以来、3年ぶりの負け越しが決まった。 初回に柳田が二塁打を放った後は、6回まで安打なし。わずか2安打で、西武松本にはプロ初完封を献上した。投手陣も序盤から失点を重ね、終始、一方的な展開だった。工藤監督は「(戦う気持ちが)ないとは思いませんよ。そこは監督であるボクが選手を信じなくて、それはチームとしてはなり立たないと思うのでね」と話したが、劣勢をはね返すような気迫は感じられなかった。 首位オリックスとは今季最大の9・5差まで離され、早ければ9日にもリーグ連覇の可能性が完全消滅する。CS争いも、3位楽天と5ゲーム差になり、厳しい状況に立たされた。工藤監督は「連敗うんぬんというよりも、まずは試合に集中して、戦う姿勢が大事だと思うのでね。そこは選手たちには割り切って、やってもらいたいと思います」。残り13試合、ベストを尽くす。【山本大地】

◆西武松本航投手がプロ初完封で、長いトンネルから抜け出した。初回2死二、三塁のピンチから始まった立ち上がり。デスパイネを6球連続直球で中飛に打ち取った。「あまり強いボールがいけてなかったんですけど、何とか気持ちでしっかり抑えるという気持ちで投げました」。そこから11人連続凡打で3者凡退が5イニング。2安打10奪三振でシャットアウトした。 白星から見放され続け、6月28日以来101日ぶりの勝利だった。キャリアハイの8勝目を目の前に、10戦勝ちなしで足踏み。「まずはそこを目標にしていたので、まず超えられてよかった」。その間、暗中模索を繰り返す中で、辻監督から高めの直球を使えと助言を受けた。未知なる9回、2死一塁。フルカウントから、新星リチャードのバットを146キロ高めの直球で誘い出し、10個目の三振を奪った。 前夜、6位日本ハムとゲーム差なしまで追い込まれていたチームを救った。対ソフトバンク戦では3年ぶりの勝ち越しを決めた。プロ3年目右腕は、お立ち台で「まずは勝ちがついてホッとしています」と、ようやくひと息ついた。【栗田成芳】

◆西武呉念庭内野手が7回に10号ソロを放ち、初の2ケタ本塁打に乗せた。 今季はシーズン序盤から代役出場でチャンスをものにし、定位置獲得。「2ケタに乗ったのは本当にうれしいですし、自信になります。起用してくれている監督に感謝したいです」と話した。辻監督は「俺も10本打ったことないけど。必死にここまで走ってきて10本というのは誇りに思っていい」とたたえた。

◆「戦意」も「闘志」も、木っ端みじんに砕かれるような完封負けだった。敵地・所沢に乗り込んで連敗阻止を目指したソフトバンクだったが、終わってみればスコアボードには0しかなかった。6日の楽天戦(ペイペイドーム)に続き2戦連続のシャットアウト試合。10月のトンネル生活は続き6連敗となった。3位楽天はロッテに競り勝ち、またゲーム差は広がった。前を向いても目指す楽天は遠くなるばかり。「Bクラス争い」という言葉があるのかどうか分からないが、西武に連敗となれば4ゲーム差。現実的には5位転落の危機も迫ってくる。 5連敗を喫した6日の試合後。コーチ陣が球場を引き揚げるのは遅かった。翌日は午前便で東京移動だが試合後から2時間近くたっていた。所沢遠征の荷物出しもあったろうが、打開策も練っていたのだろうか。投打ともに負のスパイラルに陥っているチームの再生に腐心していたのだろうが、効果は表れなかった。 大勝負を誓いながらの大失速。思い出されるのは13年前の08年シーズンだ。もちろん、今とはまったくチーム構成も違うが、ダイエー時代から14年間の長きにわたって指揮を執った王監督(現会長)のラストシーズン。最終戦で野村楽天に敗れ最下位に終わった。残り20試合は5連敗後に1勝を挟んで7連敗...。結局、4勝16敗に終わった。あまりにも今季と酷似しているではないか。残り20試合となった9月30日の西武戦(ペイペイドーム)から1分けを挟んで6連敗。残り13試合、手負いの鷹に再起の気概は復元するのだろうか。08年、最下位が決定した最終戦は10月7日だった。最後の最後まで「王者」の意地は見せ続けてほしい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武が連敗を4で止めた。松本がプロ初完投を完封で飾り、自己最多の8勝目。力強い速球を軸に2安打に封じた。打線は8四球に乗じ、11安打で7点を奪った。ソフトバンクは今季初の6連敗で、西武戦の負け越しが決まった。

◆西武の源田が攻守に活躍し勝利に貢献した。打撃では二回2死満塁からの先制打を含む3安打を放ち、七回には犠飛で追加点をもたらした。1番打者として打線を引っ張り「内容的にもすごく良かった。こういう打撃を継続していきたい」と納得の様子だった。 六回の遊撃の守備では、投手の足元を抜けてきた打球を二塁ベースの先まで回り込んで捕球し、軽快に送球してアウトに。「いいテンポで投げてくれていたので、いい守備が出た。勝ちをつけられて良かった」と、松本のプロ初完封を祝福した。

◆ソフトバンクの杉山は三回途中2失点で降板し、2敗目を喫した。課題の制球が定まらず、呉念庭にこの日6個目、押し出しの四球を与えて交代を告げられた。「リズムが悪くなってしまい、野手の方や中継ぎの方に申し訳ない」とうなだれた。 身長193センチ、体重102キロから繰り出される直球は、160キロをマークしたこともある。ただばらつきがあり、2軍でもコントロール改善に取り組んできたが、3度目の先発で結果を残すことができなかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
655016 0.565
(↑0.004)
-
(-)
12517
(+4)
464
(+3)
123
(+1)
42
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.350
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
614917 0.555
(↓0.005)
1.5
(↓1)
16535
(+2)
498
(+3)
112
(+1)
102
(-)
0.243
(-)
3.660
(↑0.01)
3
(-)
楽天
605415 0.526
(↑0.004)
4.5
(-)
14492
(+3)
460
(+2)
100
(+1)
45
(-)
0.247
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535720 0.482
(↓0.004)
9.5
(↓1)
13504
(-)
447
(+7)
116
(-)
82
(-)
0.246
(↓0.002)
3.280
(↓0.02)
5
(-)
西武
496318 0.438
(↑0.006)
14.5
(-)
13483
(+7)
547
(-)
104
(+1)
82
(-)
0.241
(↑0.001
4.040
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
466217 0.426
(↓0.004)
15.5
(↓1)
18388
(+3)
471
(+4)
66
(+1)
65
(-)
0.229
(-)
3.480
(-)