ヤクルト(☆3対0★)巨人 =リーグ戦21回戦(2021.10.06)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:サイスニード(5勝2敗0S)
(セーブ:マクガフ(2勝2敗26S))
敗戦投手:メルセデス(7勝4敗0S)
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◆ヤクルトは0-0で迎えた5回裏、中村の適時二塁打と西浦の犠飛で2点を先制する。そのまま迎えた8回には、村上が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・サイスニードが5回無失点7奪三振の投球で今季5勝目。敗れた巨人は、打線が5安打無得点と沈黙した。

◆巨人松原聖弥外野手(26)が、球団では長嶋茂雄(現終身名誉監督)、中畑清に並ぶ21試合連続安打を達成した。 0-0の5回1死、ヤクルト先発のサイスニードの初球147キロ直球を捉え、左前に運んだ。「1打席1球にしっかり集中して、続けて行けるように頑張ります」と振り返った。 今年の5月にウィーラーが記録した22試合連続安打にあと1試合と迫った。育成ドラフト出身者では、プロ野球記録を更新し続けている。

◆ヤクルト先発サイスニードは3回まで4安打も要所で踏ん張り無失点。巨人先発メルセデスは3回まで無安打無失点の立ち上がり。 ヤクルトは5回、中村の右中間への適時二塁打と西浦の中犠飛で2点先制。巨人は6回まで5安打も、あと1本が出ず無得点。 ヤクルトは5連勝でクライマックスシリーズ進出を決めた。先発サイスニードは5勝目。巨人は2連敗で首位と7・5差となった。メルセデス4敗目。ヤクルト・マクガフ26セーブ。

◆巨人が首位ヤクルトの勢いに屈した。好機を生かせずに5回の1チャンスをものにされ、今季11度目の無得点負け。 6回以降は追い上げムードを醸し出すどころか毎回の3者凡退で楽に逃げ切られた。原監督は「なかなか1本が出なかったね」と淡々と振り返った。 とにかく投打がかみ合わない。初回は四球で出塁した松原が次打者若林の2球目で二盗に失敗。2回無死一、二塁から7番大城に犠打を命じて二、三塁としたが、8番起用の北村が空振り三振。3回には2死一、三塁で打順を5番に上げた丸が空振り三振。メルセデスは4回まで無安打投球だったが「あと1本が...」と言っている間に先制点と主導権を奪われ、終わってみれば3試合連続2ケタの12三振。今季の2ケタ三振は37試合と得点への渇望がかみ合わせを狂わせている。 2連敗で首位と7・5ゲーム差。燕の背中はかすんできたが、原監督が「ベストを尽くすことが非常に重要。先のことは誰も分からない」と言えば、7日に先発する菅野も「チームを鼓舞するようなピッチングがしたい」とコメントした。このまま落ちていくわけにはいかない。【浜本卓也】

◆ヤクルトのM点灯日 最短8日。8日は2位阪神との直接対決になり、両チームの7日以降の勝敗によってM11かM12が出る。

◆勝負をかける時が来た。ヤクルト高津臣吾監督(52)が、積極的な選手起用で18年以来のクライマックスシリーズ(CS)進出に導いた。 今季これまでは選手の疲労や状態を考慮した起用を続けてきたが、3位巨人との対戦で前日の小川に続き、先発サイスニードを中5日で送り出した。助っ人右腕は5回無失点と好投。以降は勝ちパターンのリリーフを惜しみなくつぎ込み、5投手で0封リレー。5連勝を飾り、明日8日にも優勝マジックが点灯する。9回2死、右飛で打ち取ったのを見届けると、高津監督は両腕を突き出した。優勝を占う巨人阪神6連戦。連勝スタートを切り、表情をほころばせた。3年ぶりのクライマックスシリーズ進出決定。「全力で戦っている結果、成果だと思う」と前を向いた。 節目の1勝も、見据えるのは6年ぶりの優勝のみ。指揮官は仕掛け始めた。チーム117試合目、9月26日の先発石川で初めて中5日での起用を解禁。巨人との3連戦は前日5日の小川、この日のサイスニード、7日予告先発の原とすべて中5日で投入した。「この6連戦をすごく重要視と言いますか。みんな頑張ってもらう1週間だと思うので、先発ピッチャーには無理してもらって、1日間隔を詰めて」と説明。選手の状態に細心の注意を払ってきたのは優勝のため。じっくりと力をためてきた。 "温存"の考えはリリーフ陣も同じ。1日からの広島3連戦では僅差の場面でもセットアッパーの清水と守護神マクガフをあえて登板させなかった。「乗り越えなきゃいけない、戦っていかなきゃいけないというところの選択」。勝ちながらも先を考え続けてきた。 スイッチが入ったのを選手たちも感じ取った。先発サイスニードは5回90球を要しながら無失点と粘りの投球。6回から石山、今野、清水、マクガフが無安打投球で巨人打線を完全に封じた。高津監督は「リリーフは毎日投げる覚悟でマウンドに上がってくれていると思う」と全幅の信頼を寄せる。 貯金を今季最多の21に伸ばすも、2位阪神とは1差のまま。これからも負けられない試合は続く。だからこそリミッターは全解除。残り18試合。「勝つことしか考えていない。どんな手を使ってもと言ったらあれですけど、出し惜しみすることなく、悔い残すことなく全力で戦いたい」と闘志を燃やした。【湯本勝大】

◆巨人が連敗で、今季11度目の完封負けを喫した。首位ヤクルトとのゲーム差は7・5に広げられた。不振に苦しんだ丸を8月26日広島戦以来、34試合ぶりにクリーンアップに起用。3回までは毎回の4安打で攻め立てるも、先制点にはつながらず。4回以降は、松原の21試合連続安打となる左前打以外、安打なし。ヤクルトのリリーフ陣に封じられた。元木大介ヘッドコーチ(49)の主な一問一答は以下の通り。 -あと1本という試合展開 先に先制点を取りたかったけど、その1本が出なかったね。 -メルセデスが頑張っているなかで 最近ピッチャーが頑張っているからね。2点、3点とか抑えているから、それ以上に点を取ってやらないとね。自分たちの有利な試合展開をしていかないと。いつも追いかけている状態。だから早めに点取ったりね -初回に盗塁、2回にバントと何とか1点をという姿勢を見せたなかでうまくいかない、かみ合わない 本当にかみ合わない。かみ合ってないし、みんな一生懸命頑張って安打も出てたからね。でも後半もやっぱり何とかしないとあかんところを出てないから。 -5番にあげた丸、スタメン起用の北村に応えてほしかった みんなスタメンで出る以上はそうだし、試合に出る以上は何であれアピールも必要。結果っていうのはやっぱりみんな出したいという気持ちはあるからね。結果出さなくていいと思ってるやつなんかいないから。その辺はやっぱり、そんなこと言ってたらね、ダメでしょ。戦えないし。俺たちは出すからには信じて、頑張ってもらうしかないよね。 -岡本和が1本ヒット出た 出ないよりはいいよね。良い感じにはなってきているけどね。 -松原は連続安打、好調を維持している 21試合もずっと連続で打てるっていうものは大したもの。立派な仕事をしている。1回でも多く塁に出てね。今、1、2番がよく機能しているんじゃない。だからもう1本。だから、盗塁でアウトなったりとか、バント失敗とかそういうミスはやっぱりやってはいけないこと。そういうミスをなくしていかないと。せっかく2人が塁に出て頑張っているのに、2人でアウトなっている。そういうところは彼らも反省しないといけない。

◆ヤクルト中村悠平捕手が攻守で貢献した。1回無死一塁では、松原の二盗を阻止。好リードで巨人打線を無得点に封じた。打撃では5回1死一塁で右中間へ先制の適時二塁打。 お立ち台では「阪神も勝ってますし、僕らも負けるわけにはいかない。どんどん連勝を伸ばして、週末ここで阪神をやっつけましょう!」と意気込んだ。

◆"オスナ13(サーティーン)"が、果敢な走塁で点をもぎ取った。 5回1死一塁。体重106キロの一塁走者ホセ・オスナ内野手(28)が、中村の右中間への二塁打の間に一気に本塁に突入。際どいタイミングも生還し、先制のホームを踏んだ。 680キロのヘラジカを狩るハンター・サイスニードが5回5安打無失点と好投。その姿を見たオスナが、それに応えられずにはいられなかった。"激走"の直前の打席では無死一塁で遊ゴロ。併殺にならないよう、全力で駆け抜けた。4試合無安打で打撃は不調も、できることはある。 丸刈りに、くっきりと整えられた眉毛に鋭い眼光。"依頼"を受け、今季海を渡ってきた。背番号は「13」。日本の漫画やアニメは「あまり見ないね。そんなヒマはない」と一蹴し、黙々と任務に徹する。すべては優勝という結末のため。全力プレーでどんなターゲットも仕留めていく。 ▽ヤクルト・サイスニード(5回5安打無失点で5勝目)「本調子とは言えず、初回から何度もピンチや苦しい場面もあったが、中村がすごく良いリードをしてくれて助けられました」

◆勝負をかける時が来た。ヤクルト高津臣吾監督(52)が、積極的な選手起用で18年以来のクライマックスシリーズ(CS)進出に導いた。今季これまでは選手の疲労や状態を考慮した起用を続けてきたが、3位巨人との対戦で前日の小川に続き、先発サイスニードを中5日で送り出した。助っ人右腕は5回無失点と好投。以降は勝ちパターンのリリーフを惜しみなくつぎ込み、5投手で0封リレー。5連勝を飾り、明日8日にも優勝マジックが点灯する。 9回2死、右飛で打ち取ったのを見届けると、高津監督は両腕を突き出した。優勝を占う巨人阪神6連戦。連勝スタートを切り、表情をほころばせた。3年ぶりのクライマックスシリーズ進出決定。「全力で戦っている結果、成果だと思う」と前を向いた。 目指すのは6年ぶりの優勝のみ。指揮官は仕掛け始めた。チーム117試合目、9月26日の先発石川で初めて中5日を解禁。巨人3連戦は前日5日の小川、この日のサイスニード、7日予告先発の原とすべて中5日で投入した。「この6連戦をすごく重要視と言いますか。みんな頑張ってもらう1週間だと思うので、先発ピッチャーには無理してもらって」と説明した。 "温存"の考えはリリーフ陣も同じ。1日からの広島3連戦では僅差の場面でもセットアッパーの清水と守護神マクガフを登板させなかった。「乗り越えなきゃいけない、戦っていかなきゃいけないというところの選択」。勝ちながらも休養を第一に考えた。 それだけにスイッチが切り替わったのを選手たちも感じ取った。先発サイスニードは5回90球を要しながら無失点と粘りの投球。6回から石山、今野、清水、マクガフが無安打投球で巨人打線を完全に封じた。 2カ月ぶりに神宮に戻った9月11日には正念場を想定し「勝つためには歯を食いしばるとか、こちらが尻をたたくとか。そういうことは必ずある」と話していた。貯金を今季最多21に伸ばすも2位阪神とは1差のまま。負けられない試合は続く。残り18試合。だからこそリミッターは全解除。 日米通算313セーブの指揮官は「リリーフは毎日投げる覚悟でマウンドに上がってくれていると思う。勝つことしか考えていない。どんな手を使ってもと言ったらあれですけど、出し惜しみすることなく、悔い残すことなく全力で戦いたい」と闘志を燃やした。【湯本勝大】 ◆ヤクルトのM点灯日 最短8日。8日は2位阪神との直接対決になり、両チームの7日以降の勝敗によってM11かM12が出る。

◆首位のヤクルトは五回に均衡を破った。1死一塁で6番・中村がメルセデスから右中間に適時二塁打を放った。一走・オスナが激走で生還すると、ベンチは大盛り上がり。続く西浦が中犠飛で2-0とリードした。 先発のサイスニードは5回を投げ5安打無失点。5勝目の権利を持って降板した。 五回、中村悠平の二塁打で一走のオスナが生還=神宮球場(撮影・今野顕) ◆先制打のヤクルト・中村 「打ったのはストレート。後ろにつなぐ気持ち、それだけで打席に入りました。結果良いところに飛んでくれました。オスナの激走に感謝です」◆5回無失点のサイスニード 「今日は本調子とは言えないが初回から何度もピンチや苦しい場面もあったが、中村がすごく良いリードをしてくれて助けられました。五回によい攻撃で得点してくれたので後は見守ります」

◆首位のヤクルトが5連勝で貯金を「21」とした。0-0の五回、中村の右越え適時二塁打、西浦の中犠飛で2点を先制。八回には村上が右翼線に駄目押しの適時二塁打を放った。先発のサイスニードは5回5安打7奪三振無失点で5勝目を挙げた。六回以降は石山、今野、清水、マクガフの継投で逃げ切った。ヤクルトは今季の3位以上を確定させ、3年ぶり6度目のクライマックスシリーズ進出を決めた。 中村は「打ったのはストレート。後ろにつなぐ気持ちそれだけで打席に入った。結果、良いところに飛んでくれた。オスナの激走に感謝」と仲間をたたえた。サイスニードは「初回から何度もピンチや苦しい場面もあったが、中村がすごく良いリードをしてくれて助けられた」と女房役に感謝していた。

◆ヤクルトが完封リレーで5連勝を飾った。五回に中村の適時二塁打と西浦の犠飛で2点を奪い、八回には村上の適時二塁打でリードを広げた。チームは今季の3位以上を確定させ、3年ぶり6度目のクライマックスシリーズ進出が確定。サイスニードが5回無失点で5勝目を挙げ、マクガフが26セーブ。サイスニードとの一問一答は以下の通り。 --自身3連勝で5勝目 「あと数試合、しっかり勝てるようにしたい。守備もしっかり守ってくれた。中村もいい仕事をしてくれた」 --中村が先制打 「点数がなかなか入らないゲームで、とても大きな仕事をしてくれた」 --優勝争いは 「楽しんでいる。すべてかみ合って、いいチームができている」

◆ヤクルトが快勝で5連勝を飾った。五回に中村の適時二塁打と西浦の犠飛で2点を奪い、八回には村上の適時二塁打でリードを広げた。サイスニードが5回無失点で5勝目を挙げ、マクガフが26セーブ。中村との一問一答は以下の通り。 --先制打 「何とか後ろにつなげたい思いだった。オスナが激走してくれた」 --チームの全力プレーは 「何とか勝ちたいという一心でやっている。その思いがプレーに出ている」 --サイスニードは 「あまりいい方ではなかったが、悪いながらもいい投球をしてくれた」 --救援陣は 「パーフェクト」 --貯金21 「阪神も勝っている。僕らも負けるわけにはいかない。週末、ここでやってつける」

◆首位のヤクルトが5連勝で貯金を「21」とした。0-0の五回、中村の右越え適時二塁打、西浦の中犠飛で2点を先制。八回には村上が右翼線に駄目押しの適時二塁打を放った。先発のサイスニードは5回5安打7奪三振無失点で5勝目。ピンチもあったが捕手・中村の好リードもあり、巨人打線を封じた。 均衡を破ったのは、選手会長の一振りだった。五回1死一塁から中村が右中間へ先制の適時二塁打。送球間に三塁へ進み、塁上でうなずいた。 「後ろにつなぐ気持ちだけで打席に入りました。結果、良いところに飛んでくれました。オスナの激走に感謝です」 序盤から巨人先発・メルセデスの前に凡打が続いた。四回まで無安打。五回先頭で村上が遊撃内野安打を放つと、1死から中村が143キロの直球を捉えた。 プロ13年目の31歳。開幕前には徹底的な振り込みを敢行した。最高の準備を整えてシーズンに臨んだ。昨季は2度の故障があって29試合の出場にとどまり、出場した試合では代打を送られることもあった。「試合の終盤で代打を出されるというのは、捕手として1試合を任せられた感じではない。(代打を)出されないためには結果を出さないといけない」。悔しさも原動力だ。 チームは6年ぶりのリーグ制覇へ突き進む。「雰囲気はすごくいいです」と笑顔を見せる背番号2が頂へと導く。

◆巨人は今季11度目の完封負けを喫し、2連敗。首位・ヤクルトとのゲーム差が7・5に広がった。打線はヤクルト投手陣の前に12三振。15三振だった3日のDeNA戦(東京ドーム)から3試合連続で2桁三振と沈黙した。先発のメルセデスが四回まで無安打投球を披露するも、五回に中村の適時二塁打、西浦の中犠飛で2点を奪われ、終わってみれば5回?3安打2失点。4敗目を喫した。原辰徳監督(63)が試合を振り返った。 --序盤の好機で何とか1点 「そうですね、なかなか一本がでなかったね」 --松原が盗塁失敗したあと話をされていたが 「あれはバッティングの部分。うん、別に走塁のことではないですね」 --3、4、5番に一本 「やっぱりクリーンアップっていう部分でしょうな」 --丸を5番。状態を含めてどうか 「あのベストの状態で、何て言うか、最善策の中でね。まあ用兵をしているっていうところですね」 --先発のメルセデスはテンポ良く 「あの全体的にね、よかったけど。なかなかやっぱり打線が援護というのがね。よく投げたと思いますよ」 --残り試合が少ない。選手たちには改めてどういう意識で 「いつも言っていることは変わらないですね。まあ、ベストを尽くすということがね、非常に重要。先のことは、誰も分からないことだから。それはやっぱり、今日のゲーム、一打席一球というものを大事にするということですよ」

◆巨人のメルセデスは六回途中まで2失点と奮闘したが、4敗目を喫した。四回まではテンポ良く打たせて取り無安打に抑えた。だが、五回に先頭打者の村上に遊撃内野安打を許すと、1死後に中村に適時二塁打を浴びるなど2点を失った。 六回に先頭打者の塩見に左翼線二塁打を打たれ、1死後に右打者の山田を迎えたところで交代を告げられた。「調子は悪くなかっただけに、六回を投げ切れなかったのは申し訳ない」と悔しさを募らせた。

◆打者のバットが力なく空を切った。セ・リーグ3位の巨人は今季11度目の零封負けで2連敗。12三振を奪われ、3試合連続で今季37度目となる2桁三振を喫した。 「なかなか一本が出なかったね。やっぱりクリーンアップっていう部分でしょうな」 二、三回に得点圏をつくるなど序盤こそ活発に見えた打線だが、五回に2点を先制されると、六回以降は走者すら出せなかった。4番・岡本和が三回に15打席ぶりとなる中前打を放ったものの、3番・坂本と5番・丸が無安打。リーグトップ106打点を記録する岡本和には最近10試合で打点がついていない。 投手陣は6試合連続で4失点以下と踏ん張っており、とにかく打線の奮起が待たれる。3日のDeNA戦から3試合連続の2桁三振。5日の第1戦から阿部2軍監督が作戦コーチとして加わるなど風向きを変えようとしても、なかなか上昇気流をつかめない。 首位・ヤクルトとの直接対決3連戦は連敗でカード負け越しが決まり、ゲーム差は7・5に広がった。それでも原監督は前を向く。 「ベストを尽くすということが非常に重要。先のことなんていうのは、誰も分からないことだから。やっぱり一打席、一球を大事にするということですよ」。残り13試合のうち、ヤクルトとの直接対決は4試合。最後まで諦めない。目の前の1試合に魂を込める。(谷川直之)

◆2年連続最下位のヤクルトに、当てはまるかどうかは分からない。それでもあえて表現する。「横綱相撲」だった。 四回までノーヒット。メルセデスにテンポよく抑えられながら、チーム全体が落ち着いていて、必ず何とかなるという空気が充満していた。 案の定、五回、村上の内野安打を皮切りに、中村がストレートを右方向へ二塁打。足の遅い一走・オスナが全力疾走で生還。さらに西浦がワンバウンドしそうな低めのスライダーを中犠飛。外野フライを狙いにいって、しっかり答えを出した。 投手陣も、先発のサイスニードが要所を締めて試合を作り、六回以降はリリーフ陣が1人の走者も許さなかった。 要するに選手個々が状況と役割を理解し、やるべきことをやっている。 対して巨人には、らしくない攻撃があった。一回に四球で出た先頭の松原が、すぐ二盗に失敗。制球に苦しむサイスニードを助ける結果になった。二回は無死一、二塁で7番・大城が送りバント。9番はメルセデスだけに、8番の北村にとっては、いかにも重い場面になってしまった。 ただこれも、普通にやったら勝てない...と原監督を惑わせるほど、ヤクルトの圧力が強いということ。だからもう1度、言わせてもらう。「横綱相撲」だと。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
654416 0.596
(↑0.003)
-
(-)
18562
(+3)
453
(-)
128
(-)
67
(-)
0.257
(-)
3.400
(↑0.03)
2
(-)
阪神
70517 0.579
(↑0.004)
1
(-)
15495
(+2)
477
(-)
115
(+1)
106
(-)
0.247
(-)
3.460
(↑0.03)
3
(-)
巨人
595318 0.527
(↓0.005)
7.5
(↓1)
13509
(-)
488
(+3)
156
(-)
65
(-)
0.245
(↓0.001)
3.570
(-)
4
(-)
中日
516416 0.443
(↓0.004)
17
(↓1)
12378
(+3)
436
(+7)
68
(+1)
56
(-)
0.238
(-)
3.220
(↓0.04)
5
(-)
広島
516511 0.440
(↑0.005)
17.5
(-)
16478
(+7)
537
(+3)
107
(-)
58
(+1)
0.262
(-)
3.920
(↑0.01)
6
(-)
DeNA
486615 0.421
(↓0.004)
19.5
(↓1)
14511
(-)
574
(+2)
129
(-)
26
(-)
0.257
(-)
4.250
(↑0.02)