1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 7 | 9 | 1 | 0 |
中日 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:九里 亜蓮(11勝7敗0S) (セーブ:栗林 良吏(0勝1敗29S)) 敗戦投手:松葉 貴大(6勝4敗0S) 本塁打 |
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◆広島は初回、堂林の適時二塁打などで幸先良く3点を先制する。その後1点差とされて迎えた6回表には、菊池涼の2点適時三塁打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・九里が6回3失点の好投で今季11勝目。敗れた中日は、先発・松葉が試合をつくれなかった。
◆中日松葉貴大投手(31)は前半戦で1勝2敗、防御率4・91だったが、後半戦はここまで5勝1敗、防御率1・16。後半戦で5勝以上は松葉の他に山本(7勝=オリックス)千賀(6勝=ソフトバンク)小島(5勝=ロッテ)だけ。セ・リーグでは松葉しかいない。
◆広島は1回、堂林の先制二塁打に続き、坂倉、菊池涼の連続適時打で3点先制。中日は2回、木下拓の適時打で1点を返した。 1点差とされた広島は6回、菊池涼の2点適時三塁打で5-2と突き放す。中日はその裏、ビシエドの17号ソロで食い下がる。 広島は9回にも2点を加え、連敗を4で止めた。6回3失点の九里がリーグトップに並ぶ11勝目。中日松葉は4敗目。
◆広島九里亜蓮投手がセ・リーグのハーラートップタイとなる11勝目を挙げた。 初回に3点の援護をもらい、2、4回と1点ずつ失いながらも、リードを死守。6回にビシエドに左越えのソロを浴びたが、結果的に6回8安打無四球3失点。試合をつくり、チームの連敗を4で止めた。今季からつける背番号と同じ勝ち星を手にし、阪神青柳、巨人高橋に並んだ。「野手の方と中継ぎの方に感謝です」と喜んだ。 アクシデントも、故障知らずのタフネス右腕には関係なかった。5回1死から渡辺の打球が右手付近に直撃。続く大島の打席で1度ベンチに下がり治療を受けたが、再びマウンドに戻り、6回まで投げきった。最多勝を視界に捉え「タイトルを取るのはどの投手も目標の1つ。意識しないと言えばうそになる。自分の投球ができるようにしていきたい」と意欲十分。自身初のタイトル獲得へ突き進む。
◆緊急登板した広島栗林良吏投手がピンチをゼロ封で切り抜け、29セーブ目を手にした。 4点リードの9回にケムナが2人の走者を出し、セーブ機会が発生。1死一、二塁からマウンドに上がり、高松を直球のみで3球三振。最後は岡林を宝刀フォークで空振り三振に片付けた。「先頭打者は今まで以上に集中して入れた」。節目の30セーブに王手をかけた。地元愛知での試合は7日が今季ラストで「家族、知り合いが応援に来ている。良い登板を迎えられたら」。新人の連続試合セーブ記録を「12」に更新した。
◆広島菊池涼介内野手(31)が2安打3打点と奮闘し、チームの連敗ストップに貢献した。 初回に2点を奪い、なおも2死二塁から中前に落とす適時打で3点目をたたき出した。1点リードの6回には2死一、三塁から右中間を破るダメ押しの2点適時三塁打をマーク。「良い追加点になってよかった」と振り返った。佐々岡監督は「キクの3打点は大きい」とたたえた。今季3連敗中と苦戦していた中日松葉を打ち崩した。
◆広島の堂林が「3番・一塁」で先発し、4月6日のヤクルト戦以来となる打点をマークした。一回1死一塁、フルカウントから松葉が投じたチェンジアップに食らい付いた。左中間を破る適時二塁打となり「先制点を取ることができて良かった」と話した。 2死後には坂倉の右前打で一気にホームインして「堂林さんナイスラン」とねぎらわれた。 3―2の六回もヒットエンドランでゴロを打って走者を得点圏に進め、追加点につなげた。主砲の鈴木誠が3試合続けて先発を外れ、迫力不足が懸念された打線で渋い仕事ぶりが光った。
◆プレーボールからカープ打線が火を噴いた。疲労のため鈴木誠が3試合連続でスタメンを外れた広島が一回に3得点。猛攻の口火を切ったのは〝鯉のプリンス〟堂林だ。 「先制することができて良かった」 1死から小園が中前打で出ると、続く「3番・一塁」の堂林が左中間へ先制の二塁打を放って、4月6日のヤクルト戦以来となる打点をマーク。西川は三振に倒れたものの、なお1死二塁で坂倉が右前適時打、さらに菊池涼が中前適時打で続き、9月4勝と好調な中日・松葉の出鼻をくじいた。 試合前時点で打率リーグ4位の・306の坂倉は「何とかつなごうという気持ちだった。堂林さん、ナイスランです」と二塁から一気に生還した先輩をヨイショした。菊池涼は「良い流れでつないでくれたので一本出て良かった」とクールに振り返った。 先発・九里は二回と四回、木下拓と高松にそれぞれ適時打を浴びて1点差まで追い上げられたが、六回に打線が援護。小園の中前打と坂倉の死球などで2死一、三塁とすると、菊池涼が右中間へこの日2本目のタイムリーとなる2点三塁打を放ち、リードを広げた。そのまま逃げ切り、九里はリーグトップタイの11勝目をあげた。 チームは3日に、セ・リーグ優勝の可能性が消滅。試合前時点で4連敗で、3位・巨人と11ゲーム差だった。目標のAクラス入り(3位以上)は厳しい状況だが、来季につながるプレーをみせていく。(柏村翔)
◆広島が連敗を4で止めた。先発の九里は6回88球を8安打3失点でハーラートップタイの11勝目。ヒーローインタビューは以下の通り。 ──チームが4連敗で迎えた登板。どんな思い 九里「何とかチームが勝てるようなピッチングを、と思ってマウンドに上がりました」 ──打線が一回に3得点 「本当に早い回に点を取ってもらって気持ち的に楽に投げられました」 ──五回に打球が右手に直撃。続投して気持ちの強さを感じた 「足元を抜かれていたので『次(打球が)来たら絶対に止めてやる』と思っていたのですが、捕れなかったので練習します」 ──ハーラートップタイの11勝 「そうですね...。まあうれしいです」 ──最多勝への思い 「やっぱり、タイトルというのは取りたい気持ちはありますが、1試合1試合まずは自分のピッチングをして、(勝ち星は)後から付いてくるものだと思う。もっといいピッチングができるように準備をしたい」
◆中日は先発・松葉が6回5失点と崩れるなど、主導権を奪えず敗戦。与田剛監督(55)の試合後の主な一問一答は以下の通り。 ――松葉は6回7安打5失点。立ち上がりで3点を失った 「ちょっと初回に、制球に苦しんだところがありましたけど、こういうこともあります」 ――不運な当たりもあった 「そうだね...。でもヒットには変わりないから、その辺りはまた次の登板でね。(広島は)力のある選手が多いチームですから、高めに入ると(打たれる)、という感じはしますね」 ――松葉自身は六回の2失点を悔やんでいたが、五回までの投球との変化は 「もちろん疲れも多少はみえてきますけど、何とか2死一、三塁も抑えてくれるだろうという判断だった。これはもうベンチが決めたことなので、そこでできなかったことはお互いに反省をして、次に生かしていけばいいなと思います」 ――打線は10安打3得点 「もう一本出れば、というところは負けた時はそうなるが、いい当たりも出てきている。そういったところに期待をしながらやっています」 ――ビシエドに一発が出た。感覚もよくなってきたか 「どれぐらいぶり?(8月28日以来と伝えられて)そうだよね。16本目から17本目までが長かったので。でも、残り12試合の中で、いいものを出してくれればいいなと思います」
◆広島のドラフト1位・栗林良吏投手(25)=トヨタ自動車=が地元・愛知でセ・リーグ2位の今季29セーブ目。2004年の三瀬幸司(ダイエー)を抜き、新人の歴代単独3位に浮上した。 「会沢さんを信じて投げた。自分の力ではなくチームの力でここまでの数字を残せている。1点差であろうが、3点差であろうが、4点差であろうが、しっかりその状況に応じた投球ができればいいと思う」 7─3と4点リードの九回。1死一、二塁のピンチで救援し、高松をオール直球で三球三振に斬ると、最後は岡林をフォークで三振に仕留め、無失点に切り抜けた。 これで自身の新人記録の登板試合連続セーブを「12」に更新した。今夏の東京五輪で日本を金メダルへ導いた新人守護神が、シーズン残り16試合で与田剛(中日、1990年、31セーブ)、そして山崎康晃(DeNA、2015年、37セーブ)の新人記録を狙う。
◆中日のビシエドが六回、8月28日以来となる17号ソロを放った。九里の甘いスライダーを捉えて左翼席へ運び「いいスイングができた。久しぶりの感覚だった」と胸を張った。 5日には11試合ぶりに打点を挙げた主砲。与田監督は「16本から17本が長かった。残り12試合の中でいいものを出してくれればいいなと思う」と活躍を願った。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
65 | 44 | 16 | 0.596 (↑0.003) | - (-) |
18 | 562 (+3) | 453 (-) | 128 (-) | 67 (-) |
0.257 (-) | 3.400 (↑0.03) |
2 (-) |
阪神 |
70 | 51 | 7 | 0.579 (↑0.004) | 1 (-) |
15 | 495 (+2) | 477 (-) | 115 (+1) | 106 (-) |
0.247 (-) | 3.460 (↑0.03) |
3 (-) |
巨人 |
59 | 53 | 18 | 0.527 (↓0.005) | 7.5 (↓1) |
13 | 509 (-) | 488 (+3) | 156 (-) | 65 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.570 (-) |
4 (-) |
中日 |
51 | 64 | 16 | 0.443 (↓0.004) | 17 (↓1) |
12 | 378 (+3) | 436 (+7) | 68 (+1) | 56 (-) |
0.238 (-) | 3.220 (↓0.04) |
5 (-) |
広島 |
51 | 65 | 11 | 0.440 (↑0.005) | 17.5 (-) |
16 | 478 (+7) | 537 (+3) | 107 (-) | 58 (+1) |
0.262 (-) | 3.920 (↑0.01) |
6 (-) |
DeNA |
48 | 66 | 15 | 0.421 (↓0.004) | 19.5 (↓1) |
14 | 511 (-) | 574 (+2) | 129 (-) | 26 (-) |
0.257 (-) | 4.250 (↑0.02) |
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