ロッテ(☆4対2★)西武 =リーグ戦24回戦(2021.10.06)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
0100010002611
ロッテ
20002000X4502
勝利投手:河村 説人(4勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝5敗36S))
敗戦投手:本田 圭佑(0勝3敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(15号・6回表ソロ)
【ロッテ】荻野 貴司(9号・1回裏ソロ),マーティン(26号・1回裏ソロ)

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◆ロッテは初回、荻野とマーティンのソロで幸先良く2点を先制する。その後1点差とされて迎えた5回裏には、加藤の内野ゴロなどで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・河村が6回2失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、打線が6安打2得点と振るわなかった。

◆先発はロッテ河村と西武本田。ロッテは1回、荻野9号先頭打者弾とマーティン26号ソロで2点。西武は2回、柘植の犠飛で1点。 ロッテは5回、敵失と内野ゴロの間に2点。西武は6回、中村の15号ソロで1点。河村は6回2失点、本田は5回4失点で降板。 ロッテが逃げ切って3連勝とした。河村が先発転向後、自身4連勝となる4勝目。益田36セーブ。西武は4連敗。本田3敗目。

◆ロッテのルーキー河村説人投手が無傷の4連勝。開幕から4連勝以上の新人は15年高木勇人(巨人=5連勝)以来。 ロッテの投手では50年荒巻淳(6連勝)52年宮崎一夫(5連勝)56年小野正一(4連勝)に次いで球団65年ぶり4人目。

◆リーグ優勝が完全消滅している西武辻発彦監督(62)が、自身の去就について口を開いた。 6日、ZOZOマリンでのロッテ戦後「僕は何も球団からこうっていうことは言われていないので。まだそういうこと(去就)はシーズン終わるまで話すべきでないので、最後まで一生懸命戦うだけです」。ただ近い関係者には「(退任は)覚悟している。プロの世界だから、結果がこうであれば」と話している。昨季終了後に1年契約を結んでいたが、今季限りでの退任が決定的となっている。 今季を象徴するような試合内容だった。初回に2点先制され、打線は追いつくことができないまま、5回に中押しされて4連敗。借金は辻体制ワーストを更新する15に膨れ上がり、6位の日本ハムがゲーム差なしで後ろにピタリと付く。辻監督就任5年で初のBクラス確定は秒読み段階。球団史上では、現在の埼玉・所沢に本拠地移転した79年以来42年ぶりのリーグ最下位の影が忍び寄る。 残り14試合。辻監督は「僕は試合に負けるのは大嫌いだから。とにかく勝てるように必死でやって、その中で何か選手がつかんでいかないと。来シーズンのためにもやっぱり見せないといけない。戦っている以上は」と最後まで全力を尽くす。 再建に向けた新指揮官には、3年間の監督経験を積んだ松井稼頭央2軍監督(45)が最有力候補に挙がっている。イースタン・リーグを終え、この日は2軍施設のカーミニーク球場で行われた練習試合を指揮。球団は順位確定次第、コーチ人事を含めた組閣に動く見込みだ。 ? ▽西武本田(今季5度目の先発も5回4失点で3敗目、初勝利を逃す)「初回、2本(本塁打を)打たれてしまい、その後開き直ることはできましたが、初回からしっかり投球できるようではないと先発投手としてはいけない」

◆とにかく明るいロッテが3連勝だ。初回2本塁打で波に乗った。不動の1番、荻野貴司外野手(35)が9号先頭打者本塁打で先制。 前日戦列に戻ったレオネス・マーティン外野手(33)もチームトップの26号ソロで続いた。ルーキー河村説人投手(24)は自身4連勝となる6回2失点の投球で援護に応え、首位オリックスを猛追。0・5ゲーム差に迫った。ベテランが勢いづけた。荻野は1回、立ち上がりが高めに集まった西武本田の直球を左翼席へ。笑顔で1周すると、お笑い芸人ゆってぃのネタ「ワカチコ、ワカチコ」に似たポーズで両肘を上下させながらベンチ前を駆け抜けた。「非常にワクワクしていたので思わずやってしまいました」と照れ笑いを浮かべる。前カードの楽天戦から始めた、安打の"ワクワクポーズ"だった。 まもなく36歳を迎えるシーズン。12年目で初の全試合出場が現実味を帯びてきた。この日で126試合目。19年の125試合を超えて既に自己最多を更新している。高い出塁率に、いまだ20盗塁を記録する健脚。「しんどい時もありますけど、何とか体にむち打って、優勝目指して頑張っています」。井口監督は「ケガがなければこれだけできる。彼に代わる選手は今のところいない」と、全幅の信頼で開幕から1番に置く。 生え抜き最年長に、頼もしすぎる助っ人が続いた。右足骨折を押して復帰2戦目のマーティンが2死から右中間ソロ。前夜の第1打席も右中間への打球がフェンスを直撃した。そのわずか4打席後、柵を越えた。こちらは9月8日以来、約1カ月ぶりの1発で「オギさんに続くことができたよ」。一気に流れをたぐり寄せた。 ゲームセット直後、二塁付近では中村奨とエチェバリアが勝利のダンスを舞った。言い出したのはマーティン。内外野に「何かやろうぜ」と声をかけた。外野手は...と言えば、控えめに集まって肩を組んでいた。ワクワクポーズを頑張った荻野だが、本来はヒーローインタビューも「得意じゃない」恥ずかしがり屋。「あの、あまり派手な外野陣ではないので、地味にやろうということで」。ワクワク、踊って、肩を組む。それぞれのやり方でムードを高めた。いよいよオリックスに0・5差。首位を奪回する。【鎌田良美】 ▼荻野の今季5本目の先頭打者本塁打が勝利打点(V打)になった。ロッテの今季V打3傑は(1)レアード10(2)荻野9(3)マーティン8。1番打者ながら貴重な打点が目立つ。この日4打席に立ち、出場126試合、570打席は19年の125試合、569打席をそれぞれ上回る自己最多。ここまでチーム全試合を1番打者でリードする。21日で36歳になるが、83年福本(阪急)に並ぶ最年長の「全試合1番」へあと17試合だ。

◆ロッテのM点灯日 最短9日。ロッテが7~9日に3連勝か2勝1分け、この間にオリックス(8日は試合なし)が2連敗でM11が出る。

◆ロッテのルーキー河村説人投手が自身4連勝の4勝目を挙げた。 犠飛とソロを打たれたが、7月の先発転向後、登板4試合すべてで5回以上、2失点以下と安定している。二塁に走者を背負った3回は、中堅岡のダイビングキャッチに助けられ「絶対抜けたと思った。捕ってくれて本当に救われました」とベンチで感謝を述べた。チームの貯金増に貢献し「勝ちが付いているのは素直にうれしい」と笑った。

◆リーグ優勝が完全消滅している西武辻発彦監督(62)が、自身の去就について口を開いた。6日、ZOZOマリンでのロッテ戦後「僕は何も球団からこうっていうことは言われていないので。まだそういうこと(去就)はシーズン終わるまで話すべきでないので、最後まで一生懸命戦うだけです」。ただ近い関係者には「(退任は)覚悟している。プロの世界だから、結果がこうであれば」と話している。昨季終了後に1年契約を結んでいたが、今季限りでの退任が決定的となっている。 今季を象徴するような試合内容だった。初回に2点先制され、打線は追いつくことができないまま、5回に中押しされて4連敗。借金は辻体制ワーストを更新する15に膨れ上がり、6位の日本ハムがゲーム差なしで後ろにピタリと付く。辻監督就任5年で初のBクラス確定は秒読み段階。球団史上では、現在の埼玉・所沢に本拠地移転した79年以来42年ぶりのリーグ最下位の影が忍び寄る。 残り14試合。辻監督は「僕は試合に負けるのは大嫌いだから。とにかく勝てるように必死でやって、その中で何か選手がつかんでいかないと。来シーズンのためにもやっぱり見せないといけない。戦っている以上は」と最後まで全力を尽くす。 再建に向けた新指揮官には、3年間の監督経験を積んだ松井稼頭央2軍監督(45)が最有力候補に挙がっている。イースタン・リーグを終え、この日は2軍施設のカーミニーク球場で行われた練習試合を指揮。球団は順位確定次第、コーチ人事を含めた組閣に動く見込みだ。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、7日の楽天戦(ZOZOマリン)の先発に備えて調整し「自分のできることを精一杯やれたらなと思います」と話した。自然体で1カ月ぶりの1軍戦登板を果たす。 1軍デビューしたプロ2年目の今季は、8試合に先発して2勝2敗で防御率3・05。9月23日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発予定だったが、腰の張りを訴えて登板を回避した。結果的に3試合続けて楽天戦登板となる。 前々回8月28日は敵地でプロ2勝目。前回9月10日は本拠地で自身プロ最長の8回を投げ、2安打2失点に抑えるなどいずれも好投した(勝ち負けつかず)。最速163キロを誇る〝令和の怪物〟は「いい状態というのをキープしながら」と本拠地初勝利、プロ3勝目を狙う。

◆ロッテ・荻野貴司外野手(35)が今季5本目の先頭打者本塁打をたたき出した。「1番・左翼」でスタメン出場し、一回に先発・本田から左越えに9号ソロを放った。 荻野はプロ12年目の今季、開幕から全126試合にスタメン出場。リーグトップの152安打をマークしている。

◆西武・森友哉捕手(26)が5日に続き6日のロッテ戦でも先発メンバーから外れた。 5日に左手首の違和感を訴えて欠場しており、2試合連続でベンチスタートとなった。代わって柘植世那捕手(24)が「8番・捕手」で先発出場した。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が「4番・DH」でスタメン出場し、1-0の一回2死で先発・本田から右中間へ26号ソロ。右足中間楔状骨(けつじょうこつ)骨折から復帰後初アーチを放った。 9月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)で自打球を当て、20日から11試合欠場した。10月5日の西武戦(ZOZOマリン)で復帰出場し、一回2死一塁から先制の右中間適時二塁打を放つなど4打数1安打1打点。復帰2試合目、5打席目のアーチだった。

◆左手首の違和感で欠場の森友哉捕手(26)に代わって「8番・捕手」で先発出場の西武・柘植世那捕手(24)が0-2の二回、中犠飛を放ち、1点を返した。 「打ったのはカットボールです。外崎さんがあの当たりでかえってきていただきましたので。本当に感謝です。ありがとうございます。1点返すことができてよかったです」 二回1死二、三塁で先発・河村の135キロの変化球を右中間へ。中堅手・岡と右翼手・角中が譲り合う形になったが、最後は岡が体勢を悪くしながら捕球した。飛球は決して深いわけではなかったが三走・外崎が岡の体勢を見て本塁に突入し、1点をもぎ取った。

◆西武は「4番・DH」で先発出場の中村剛也内野手(38)が1-4の六回、15号ソロを放った。 「打ったのは真っすぐです。打ててよかったです」 2死走者なしでカウント2-0から先発・河村が投じた143キロの内角速球を詰まりながらも左翼席へ運んだ。厳しい内角球をクルッと回転して捉えた技ありの一本だった。

◆ロッテが3連勝を飾った。一回に荻野、マーティンのソロで2点を先行し、五回に失策と内野ゴロの間の得点で2点を加えた。河村が6回2失点で4勝目。終盤は国吉、佐々木千、益田とつないで逃げ切った。西武は4連敗を喫した。

◆リーグ2位のロッテは逃げ切り、3連勝。一回に荻野が9号の先頭打者本塁打、マーティンが26号ソロを放ち、2点を先行すると五回には2点を加えた。先発の河村は6回4安打2失点で4勝目。七回からは国吉、佐々木千、益田とつないだ。ぐんぐん伸びた打球が右中間スタンドに突き刺さった。主砲のマーティンが、右足甲骨折から復帰後初アーチだ。 「しっかり自分のスイングができたよ。オギサン(荻野)に続くことができてよかったよ」 「4番・DH」でスタメン出場し、1-0の一回2死で西武先発・本田の直球を捉え、シーズン自己最多となる26号ソロを放った。 9月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)で自打球を当て、右足中間楔状骨(けつじょうこつ)を骨折して20日から11試合欠場。前日(5日)に復帰して2試合目、通算5打席目のアーチだった。 お膳立ては荻野の今季5本目となる先頭打者アーチ。直球を強振して左越え9号ソロを放ち「いまヒットを打ったら塁上でやっているワクワクポーズがやれるようにと思い、打席に入りました。次の打席もワクワクポーズができるように頑張ります」と生還後に両脇を同時に揺らした。 9月8日オリックス戦(ほっと神戸)以来1カ月ぶりの本塁打を打ったマーティンは、四回に三邪飛で凡退。だが、六回に左前打で出塁した。 首位オリックスを追いかける2位ロッテ。打線の援護を受けた先発のドラフト4位・河村(星槎道都大)は、自身プロ最長の6回を投げて4安打2失点に抑えた。ロッテは4連敗後の3連勝を目指し、首位オリックスをぴたりと追走する。

◆西武は追い上げ及ばず4連敗。借金は辻政権ワーストの15となり、シーズンの負け越しが決まった。 今季初勝利を目指した先発・本田は5回4安打4失点で3敗目。一回、荻野に先頭打者本塁打、4番・マーティンに26号ソロと立ち上がりを攻められ「ボールをコントロールすることができなかった。初回からしっかり投球できるようではないと先発投手としてはいけない」と肩を落とした。 打線は0-2の二回、左手首の違和感で欠場した森に代わって「8番・捕手」で先発出場の柘植が「外崎さんがあの当たりでかえってきていただきましたので...。本当に感謝です」と中犠飛を打ち上げ、三走・外崎の好走塁もあり、1点を返した。 1-4の六回には4番・中村が「打ててよかったです」と左翼席へ15号ソロを放ちさらに1点を返したが、逆転することはできなかった。辻監督は「打線は積極的に振っているだろうけどやっぱり淡泊に見えちゃうっていうかね」と首をかしげた。7日からのホーム4連戦に向けては「明日から4つ強いチームとやらないといけないので。一生懸命頑張ります」と力を込めた。

◆パ・リーグ2位のロッテは6日、西武24回戦(ZOZOマリン)に4-2で勝ち、3連勝で首位・オリックスとのゲーム差を0・5に縮めた。開幕から全126試合に「1番」で先発出場している荻野貴司外野手(35)が、今季5本目の初回先頭打者本塁打を放って勝利に大きく貢献。優勝へのマジックナンバーは最短で9日に「11」で初点灯する。 感触十分。通算11本目となる初回先頭打者アーチを左翼席にたたき込んだ荻野は、ホームベースを踏んで一塁側ベンチ前に戻ると、両拳を握って両脇を開け閉めする〝謎パフォーマンス〟を披露した。 「非常にワクワクしたので、思わずやってしまいました。ワクワクしたらやりたいですね」 誰が呼んだか、その名も「ワクワクポーズ」。いきなり飛び出したリードオフマンの9号ソロと、ナインの間でブームの兆しを見せるポーズにチームは大盛り上がり。2死では、右足甲の骨折から前日5日に復帰したマーティンが9月8日以来の本塁打となる26号ソロで続いた。 楽天戦が雨天中止となった今月1日に首位から2位転落。その後、荻野が出塁するたびに塁上で繰り返してきたのが「ワクワクポーズ」だ。すると、2日までの4連敗から3連勝と再び上昇気流に乗り、ついに首位・オリックスに0・5ゲーム差。1日以来の再接近を果たしたというから効果てきめん(?)だ。 それでも、ヒーローは「あまりオリックスのことを気にしてもしようがない。自分たちが一戦一戦、勝ちを目指してやるだけ」。試合が終われば浮かれることなく、残り17試合を戦い抜くことを誓った。 社会人のトヨタ自動車からドラフト1位で2010年に入団。バットを短く持つ特徴的なフォームで、今季リーグトップの152安打を記録する。先頭打者本塁打は、これで山崎裕之と並ぶ球団2位の通算11本目。先頭弾を放った今季5試合は4勝1分けという〝不敗神話〟も頼もしい。 荻野は、今季初のお立ち台で「ぜひワクワクされている方はやっていただけたら」と、ファンに「ワクワクポーズ」のススメを説いた。9月30日以来の首位浮上は目前。1シーズン制では1970年以来51年ぶりとなるマジック点灯は最短で9日だ。もうドキドキ、ワクワクが止まらない。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
645016 0.561
(↓0.005)
-
(-)
13513
(+2)
461
(+3)
122
(-)
41
(+1)
0.252
(-)
3.360
(-)
2
(-)
ロッテ
614817 0.560
(↑0.004)
0.5
(↓1)
17533
(+4)
495
(+2)
111
(+2)
102
(-)
0.243
(↓0.001)
3.670
(↑0.02)
3
(-)
楽天
595415 0.522
(↑0.004)
4.5
(↑1)
15489
(+5)
458
(-)
99
(-)
45
(-)
0.248
(↑0.001)
3.440
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535620 0.486
(↓0.005)
8.5
(-)
14504
(-)
440
(+5)
116
(-)
82
(+1)
0.248
(-)
3.260
(↓0.02)
5
(-)
西武
486318 0.432
(↓0.004)
14.5
(-)
14476
(+2)
547
(+4)
103
(+1)
82
(-)
0.240
(↓0.001)
4.070
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
466117 0.430
(↑0.005)
14.5
(↑1)
19385
(+3)
467
(+2)
65
(-)
65
(+1)
0.229
(-)
3.480
(↑0.01)