オリックス(★2対3☆)日本ハム =リーグ戦21回戦(2021.10.06)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
1000000102400
勝利投手:上沢 直之(11勝6敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(2勝2敗25S))
敗戦投手:海田 智行(0勝1敗0S)
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◆日本ハムは1点を追う3回表、西川の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた7回には、西川の犠飛と近藤の適時打で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が7回1失点の好投で今季11勝目。敗れたオリックスは、打線が8回に1点差まで迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆今季の日本ハム上沢直之投手(27)はオリックス戦に2勝0敗で、同カードは18年から7連勝中。 もともと相性が良いうえに、今季適時打2本とソロ本塁打を打たれている吉田正が今日は不在。連勝を伸ばすチャンスか。

◆オリックスが初回、紅林の適時二塁打で1点を先制した。日本ハムは3回、西川の右翼線を破る適時二塁打で同点に追いついた。 日本ハムが中盤の追加点機を逃した。4回2死満塁で清水が見逃し三振に倒れ、6回1死三塁も決定打が出ず。 日本ハムが7回、西川の犠飛と近藤の適時打で2点を奪い、試合を決めた。上沢が11勝目。杉浦が25セーブ目。オリックスの1分けを挟んだ連勝が8で止まった。海田が今季初黒星。

◆オリックスが日本ハム上沢に8連敗を喫し、9月25日楽天戦から続けてきた1分けを挟む連勝が8で止まった。 1点を追った9回。先頭の杉本が四球を選ぶもT-岡田が見逃し三振に倒れ、代走の佐野皓は盗塁死。痛恨の三振ゲッツーでチャンスはついえた。「この時期なんで、勝ちを求めていかないと。いいゲームで終わらせてはいけない」と中嶋監督は声を絞り出した。 滑り出しは上々だった。初回1死二塁から紅林が左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、1点を先取。だが先発の山崎颯が3回、2死三塁から日本ハム西川に右翼線を破られ、同点。1日ソフトバンク戦の6回から続けてきた連続無失点イニングは33で止まり、球団記録の37イニング連続無失点に届かなかった。4回に3四球を出し、降板の山崎颯は「ボールの威力自体は悪くなかったと思いますし、それだけに四球を出してしまったところや、修正できなかったことが悔しいです」とうなだれた。 右翼杉本、一塁山足らの好守で失点を食い止めるも、7回に2点を勝ち越された。終盤の反撃も、あと1点が届かず。連勝ストップで、3連勝の2位ロッテが0・5差に迫る。7日にも首位陥落の危機だ。中嶋監督は「明日から全部勝つつもりで行きます。気持ち的には全部勝つ。そう思っています」と繰り返した。【堀まどか】 ▼オリックスは7日にも首位から陥落する。条件はオリックスが日本ハム戦に●ならロッテが楽天戦に○または△、オリックス△ならロッテ○。 ▼オリックスは最短9日に今季の自力優勝の可能性がなくなる。オリックスが7日と9日に連敗し、ロッテが7~9日に○○○または○○△のときロッテにマジック11が点灯する。

◆日本ハム西川遥輝外野手が、決勝打を放った。1-1の7回1死一、三塁。ヒシヒシとした展開を、爽快に打ち破った。カウント2-2からの5球目。オリックス海田の甘く入った変化球132キロを捉え、中犠飛で勝ち越した。「下位打線でつくったチャンスは、しっかりとモノにしていけば、こうやって点が絡んでくる。いいところで、いい仕事が出来たと思います」と納得した。 1点を追う3回には、右翼線適時二塁打で試合を振り出しに戻した。3日西武戦での代打サヨナラ打に続くV打。「あんまりないんですけど、こんなに決勝打(が続くこと)は」と笑い「いい場面でまわしてくれているので、何とか仕事が出来れば」と、主軸の1人としての自覚を結果で示した。栗山監督は「大事なところは、ああいう選手たちにしか決められない」と信頼を置いている。 今シーズンは1カ月を切り、残りの試合での戦い方で真価が問われる。「いい時も悪い時も、ずっと応援してくれている人もいる。そういう人のためにも、最後まで戦う姿を見せられたらと思います」。変わらない声援は、西川の力になっている。【田中彩友美】

◆プロ2年目19歳のオリックス紅林弘太郎内野手が連日、気を吐いた。 初回1死二塁でチームが苦手とする上沢の変化球を捉え、左中間フェンス直撃の先制タイムリー二塁打。前日5日に球団初の10代10号を放った好調さを持ち込んだ。右尺骨骨折で離脱中の吉田正に代わって務める若き3番は「期待してもらっているので、応えられるようにしたい」と、持ち味の思い切りの良さを存分に発揮している。

◆日本ハム上沢直之投手(27)が意地のV逸阻止だ。中11日で先発したオリックス21回戦(京セラドーム大阪)で7回3安打1失点と快投。負ければ5年連続でパ・リーグ制覇の可能性が完全消滅する試合でチームを白星に導いた。これでシーズン自己最多タイの11勝目となり、3年ぶり2度目となる規定投球回にも到達。エースがチームのかすかな希望をつないだ。エースとして、上沢は目の前の試合を必死に勝ちにいった。「どの試合でも勝ちたいので」。負ければV逸という瀬戸際でも、与えられた仕事に集中した。2点リードの7回2死。モヤへの初球、107球目はこの日の最速タイとなる151キロを計測。ボールとなったが、球威十分の1球の次は131キロのスライダーで一ゴロ。「緩急を使ってタイミングを外せたのが良かった」と7回1失点でまとめた。 中11日でも理想に近い投球は不変だった。9月24日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の翌日に登録を抹消され、積極的休養に努めた。最初の3日間はノースロー。投球も「本当に最低限ですね」とキャッチボールでバランスを確認する程度だったが、「感覚はズレなかった」。完全に身についた、力感なく、無駄を省いた極上のフォームから繰り出すボールの力強さは、やはり圧倒的だった。 リフレッシュ期間中には思わぬ発奮材料もあった。前回登板で10勝目を挙げた投球に、巨人やメジャーで活躍した上原浩治氏(46=日刊スポーツ評論家)がツイッターで反応。「自分が理想とするフォームだなぁ」などと絶賛する内容を投稿した。上沢は「あんな有名な方に僕のことを認知してもらえただけで、ありがたい」と感動。サッカー少年だった小学生時代には上原氏の下敷きを使用していたという。「褒めてもらえてうれしい」と、心躍る出来事だった。 褒められたフォームから、この日も最速151キロの直球と多彩な球種を駆使して相手打線を牛耳った。これで自己最多タイの11勝目。3年ぶり2度目となる規定投球回にも到達したエースは「やっぱ1年間投げている以上、そこは絶対にクリアしないといけないと思っていた」と頼もしい。そして「僕らは1つずつ上を目指したい」と言った。どんな状況でも、最後まで勝利のために右腕を振る。【木下大輔】

◆オリックスが34イニングぶりに失点し、連続無失点イニングは「33」で止まった。 先発の山崎颯が1─0の三回に2死三塁から西川に右翼線適時二塁打を浴びた。チームはこの日の試合前時点で1日のソフトバンク戦(京セラ)の六回から31イニング連続無失点中で、1971年以来50年ぶりとなる球団タイの3試合連続の零封勝利中だった。

◆オリックスの紅林が、10号2ランを放った5日に続いて一回に先制打を放った。1死二塁で上沢の甘く入った変化球を捉えて左中間フェンス直撃の二塁打とし「打ったのはカットボールかスライダー。追い込まれていたので何とか粘ろうと思った」と振り返った。 福田が中前打で出塁し、宗が送りバントでつくった得点機。紅林は「理想の形で回してきてくれたチャンスだったので先制のタイムリーになってよかった」と話した。 右尺骨骨折で離脱中の吉田正に代わって務める3番で「期待してもらっているということなので、応えられるようにしたい」と、持ち味の思い切りの良さを存分に発揮している。

◆大きな穴を、全員で埋めていく。「全員で勝つ」をスローガンに掲げるオリックスは、先発のマウンドに山崎颯が上がった。母校・敦賀気比高の先輩で主砲の吉田正が、右手骨折で負傷離脱。その悔しさを晴らすべく、後輩が右腕を振った。 「とりあえず1勝できてうれしいですけど、まだ試合があるのでいい投球できるように。まだ自分の投球ができていない」 前回9月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)では5回?を2失点で念願のプロ初勝利。ようやく第一歩を踏み出したが、ナックルカーブの精度向上など課題も多い。「緩急なので。使えれば真っすぐがもっと生きてくる」と修正し、日本ハム打線と対峙した。 チームは前日に1971年以来50年ぶりとなる球団タイ記録の3試合連続零封勝利を達成。1日のソフトバンク戦(京セラ)の六回から31イニング無失点リレーで、37イニングまで伸ばせば41年以来、80年ぶりに球団記録に並ぶ一戦だった。 先発の山崎颯も一回、二回を無失点と上々の立ち上がりを見せたが、1─0の三回だ。2死三塁から西川に右翼線適時二塁打を浴び、同点。チームの連続無失点イニング数が「33」で止まった。 四回には2死満塁のピンチを招き、無念の降板。後を受けた2番手、山田が清水を見逃し三振に斬り、敦賀気比高の後輩を救ったが...。 1点及ばず連勝は8で止まり、2位ロッテとのゲーム差は0・5に縮まった。(西垣戸理大)

◆日本ハムは1―1の七回に西川の犠飛と近藤の適時打で2点を勝ち越した。上沢が7回1失点で自己最多に並ぶ11勝目を挙げた。杉浦は25セーブ目。オリックスは八回に宗の適時打で1点差に迫ったが届かず、連勝が8で止まった。

◆日本ハムの上沢が7回3安打1失点の力投で11勝目をマークし、2018年の自己最多に並んだ。球が浮いた一回に1点先制されても二回以降は修正して逆転を呼び「すごくうれしい。しっかり7回を投げられて良かった」と汗を拭った。 3年ぶりに規定投球回もクリア。19年6月に打球直撃で左膝を骨折し、復帰まで1年を要した苦難を乗り越え、完全復活を印象付けた。「もっと勝てるようにしたい」と力強かった。

◆反撃のムードは一気にしぼんでしまった。2─3の九回無死一塁。同点、さらには逆転サヨナラ勝ちにつなげるチャンスで打席のオリックス・T─岡田は見逃し三振に倒れ、一走・佐野皓の二盗も阻止された。痛い三振ゲッツーで好機を逸し、チームの連勝は8でストップ。それでも、中嶋監督は前を向いた。 「連勝の数とか気にしていない。こっちはあしたから全部勝つつもりでいきますし、それが全部全部続くというわけにはいかないでしょうけど、気持ち的には全部勝つでいきますので」 粘りは見せた試合だった。2点を追う八回に2死二塁から宗の左前適時打で1点差。追い上げの空気を作り出した。だが、それまでの流れが悪かった。 2017年4月7日(ほっと神戸)で黒星を付けて以降、7連敗中の日本ハム・上沢相手に七回まで3安打1得点。打線の苦手意識について指揮官は「それはどうですかね。打者に聞いてください」と言及しなかったが、各打者の攻め方については「ボール球を振りにいっていた。見方が悪かったら、雑に見えた」と指摘した。 2位・ロッテが勝利し、0・5ゲーム差に縮められたが、「全員で勝つ」をスローガンに掲げる中嶋オリックスは、守りに入ることはない。あくまでも勝利だけを求め、攻めの姿勢を貫いていく。 「粘りを見せたともとれますし、この時期なんで、勝ちも取れていかないといけないんで。いいゲームで終わらせてはいけない」 目の前の一戦一戦を全力でつかみ取り、猛追を見せるロッテを突き放してみせる。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
645016 0.561
(↓0.005)
-
(-)
13513
(+2)
461
(+3)
122
(-)
41
(+1)
0.252
(-)
3.360
(-)
2
(-)
ロッテ
614817 0.560
(↑0.004)
0.5
(↓1)
17533
(+4)
495
(+2)
111
(+2)
102
(-)
0.243
(↓0.001)
3.670
(↑0.02)
3
(-)
楽天
595415 0.522
(↑0.004)
4.5
(↑1)
15489
(+5)
458
(-)
99
(-)
45
(-)
0.248
(↑0.001)
3.440
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535620 0.486
(↓0.005)
8.5
(-)
14504
(-)
440
(+5)
116
(-)
82
(+1)
0.248
(-)
3.260
(↓0.02)
5
(-)
西武
486318 0.432
(↓0.004)
14.5
(-)
14476
(+2)
547
(+4)
103
(+1)
82
(-)
0.240
(↓0.001)
4.070
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
466117 0.430
(↑0.005)
14.5
(↑1)
19385
(+3)
467
(+2)
65
(-)
65
(+1)
0.229
(-)
3.480
(↑0.01)