広島(★1対4☆)ヤクルト =リーグ戦22回戦(2021.10.03)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
1000000214901
広島
00000100011110
勝利投手:今野 龍太(7勝0敗0S)
(セーブ:スアレス(5勝3敗1S))
敗戦投手:島内 颯太郎(0勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(7号・9回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 広島戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約

DAZN

◆ヤクルトは同点で迎えた8回表、2死二三塁の好機でサンタナの2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。続く9回には、青木のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、5番手・スアレスが来日初セーブ。敗れた広島は、打線が相手を上回る11安打を放つも、1得点のみと決定打を欠いた。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が先発から外れた。代わって右翼には堂林が入り、4番は西川が務める。 ? 先発から外れるのはワクチン接種の副反応から代打出場となった6月25日中日戦以来。前日2日ヤクルト戦では「4番右翼」で先発出場。8回に四球を選んだ直後に代走が送られ途中交代していた。試合後、佐々岡監督は「誠也も出続けている中で、体もいっぱいいっぱいになっているところもある。いろいろ、こちらの事情もある」と説明していた。 鈴木はこの日、試合前練習には参加し、アップシューズで打撃練習を行った。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、1回で交代した。 1番中堅で先発出場。第1打席では左前打を放った。2番青木の左翼への二塁打で三塁に進み、3番山田の中犠飛で先制の本塁を踏んだ。守備から山崎が中堅に入り、1度も守備につかずに交代となった。試合後、高津監督は「ちょっと状態が良くないっていう風に理解しておいてください。箇所とか程度というのはなかなか言えないですけど」と説明した。5日から巨人3連戦、阪神3連戦の合計6連戦。5日以降には問題ないかとの問いかけには「とは思います」と話すにとどめた。

◆ヤクルト石川雅規投手(41)が、通算500試合登板を達成した。広島戦で今季13試合目の登板。1回を無安打無失点に抑え、ベンチに戻ると、石山から記念のボードを手渡された。 石川は現在41歳8カ月。98年佐藤(オリックス)の44歳0カ月、07年山本昌(中日)の41歳9カ月に次ぎ、49年若林(阪神)の41歳8カ月に並ぶ3位の年長記録となった。

◆広島森下、ヤクルト石川が先発。ヤクルトは1回に塩見、青木の連打から山田の犠飛で1点を先制。石川は3回まで1安打投球。 広島が6回に堂林、西川の連打に続き、坂倉が右前同点適時打を放ち、ヤクルト石川を降板させた。なお無死一、二塁は無得点。 8回にサンタナの2点打で勝ち越したヤクルトが同一カード3連勝。3番手今野が7勝目。スアレスが1セーブ目。広島は3連敗で、2番手島内が2敗目。

◆ヤクルトのアルバート・スアレス投手(31)が来日初セーブを挙げた。守護神マクガフ温存のため、3点リードの9回に登板。 連打で無死一、二塁を招いたが、後続を断って無失点で試合を締めた。弟の阪神スアレスもセーブを記録。史上初の兄弟同日セーブとなった。兄は今季13試合で先発も配置転換となり、「弟とはリリーフについて特に話したりはしていない。毎日ブルペンに入り、勝つ喜びをコーチ、チームメートと分かち合えるのは最高」と新たな"職場"にやりがいを感じている。

◆どん底からはい上がった。ヤクルト今野龍太投手(26)が、1回1安打無失点で7勝目を挙げた。 53登板すべてリリーフながらチーム3位の勝ち星。今季中盤から"7回の男"として定着。終盤の緊迫した場面で持ち味を発揮し続ける。楽天を戦力外となり、ヤクルトに移籍して2年目。高津再生工場で復活した男が、1差の2位阪神から逃げるチームのブルペンを支える。今野は冷静だった。同点で迎えた7回に3番手として登板。2死から中前打を打たれても「勝ちゲームを投げているという意識はあまり持たず。ヒット打たれてもしっかり無失点でベンチに戻って来られるようにと」。2死一塁から、小園を内角142キロ直球で詰まらせて遊ゴロに仕留め、淡々とベンチへ戻った。打線は8回にサンタナの2点適時打で勝ち越し。7つ目の白星をつかんだ。 変わりたい。その一心だった。13年ドラフト9位で楽天に入団。故障もあって6年間で15試合にしか登板できず、19年オフに戦力外通告を受けた。その後ヤクルトに入団。「ヤクルトに来て同じこと繰り返したら、成長もしないですし、すぐクビになると思う。変わる勇気が出た」。覚悟を決めると心も軽くなり、余裕を持てるようになった。 移籍1年目の昨季は自己最多の20試合に登板。さらなる飛躍へ向け、フォークの改良に挑んだ。ブルペンでは、捕手の位置にコーンを立て、当てる練習を繰り返した。「去年とは違うことをやっていかないと同じことの繰り返し。そういうところをやっていけば勝ってる試合にも投げられる」と向上心を持ち続けた。 今季は開幕から1軍で投げ続け53試合目。防御率2・24と抜群の安定感だ。「1回クビになっているし、そんなに期待されていなかったと思う」。そこから確固たる地位を築き上げた。部員11人で臨んだ岩出山(宮城)3年時。夏の県大会初戦でノーヒットノーランを達成し、"岩出山の星"と呼ばれた。プロでもがいて8年目。優勝を争う正念場で、人一倍輝いている。【湯本勝大】 ▽ヤクルト高津監督(今野について) 7勝もしてるの(笑い)。リリーフで7勝0敗は難しい。重要なところでそれだけのピッチングをしてくれているというのが、この数字に表れてるんじゃないですか。大きく成長した1人だと思います。 ▽ヤクルト青木(9回2死で右翼へ7号ソロ) とにかく野手は1点でも多くという気持ちでやっている。とにかく勝つことを目指してやっているので良かったです。

◆広島は打撃3部門と得点、盗塁でチームトップの4番鈴木誠の欠場が大きく響いた。 試合前練習には参加し、フリー打撃も行った主砲だったが、6月25日中日戦以来のベンチスタート。最後まで出場機会はなかった。佐々岡監督は「大ごとではないですが、ずっと連戦、連戦とレギュラーとしてやってきた中で、疲労もあるし、そういう面での配慮」と説明。コンディション回復に充て、5日からの中日3連戦に同行する。

◆あぁ3年連続のV逸...。広島が首位ヤクルトに同一カード3連敗を喫して、21年の優勝の可能性がなくなった。今季も課題だった中継ぎ陣が打たれ、得点力不足の打線もヤクルトを上回る安打を放ちながら、1得点。敵地でDeNAと阪神に6連勝後、地元で3連敗と流れに乗れない。3年連続Bクラス目前の広島が、首位ヤクルトとの差を見せつけられる結果となった。力の差をまざまざと痛感させられるV逸決定試合になった。先発森下の粘投で接戦に持ち込んだが中継ぎ勝負で踏ん張れず、終盤の失点が試合を決めた。鈴木誠を欠く打線は、ヤクルトを上回る11安打を放ちながら、わずか1得点止まり。首位ヤクルトに今季本拠地で1勝9敗1分けとなり、3年連続V逸が決まった。 佐々岡監督 これだけ負ければ、当然と受け止めながら。とにかく最後まで、もう1度、集中力を持ってやらないといけないなと思います。いろんなミスを起こしても、反省しながらも、1戦1戦。1つでも上、1つでも借金を減らすということを変わらずやっていきます。 就任から2年続けて頂点に立てなかった指揮官は、唇をかんだ。思い描いたチームづくりは、思うように進んでいない。 1日に続き、この日もまた8回に決勝点を許した。同点で迎えたマウンドには、シーズン終盤に勝ちパターンを任せた島内を投入した。だが、先頭山田にボールが先行して歩かせると、続く村上にもカウントを悪くした4球目は右前打となった。1死後、右打者が続く打順で左腕森浦にスイッチするも、2死二、三塁からサンタナにわずかに浮いたチェンジアップを中堅前に落とされ、2点の勝ち越しを許した。 絶対的守護神の栗林の存在がありながら、今季も勝ちパターンが固まっていない。開幕から固定せずに調子や状態を見ながらの起用が続くが、奏功しているとは言えない。今季の8回の失点はイニング別最多となる94失点。好救援の2番手今野が7勝目を手にした首位ヤクルトとは、対照的なシーンになった。指揮官は「いいときはいいが、それが長続きしない。求めているのはそこ」と奮起を促す。ただ、選手の能力を見極め、適材適所に起用するのは首脳陣の役割でもある。 3連覇後、3年連続でセ界の頂点は夢に終わり、CS進出も厳しい状況にある。現状と向き合いながら、現有戦力を最大限に生かすチームづくりが求められる。選手だけでなく、首脳陣、チーム全体がひとつとなって、はい上がっていくしかない。【前原淳】

◆7回1失点の広島森下暢仁投手(24)は、登板8戦勝ち星なしとなった。 1回に先頭から連打を浴び、3番山田の犠飛で先制点を許した。2回以降も毎回走者を背負った。「2アウトから四球だったり、先頭(に四球)だったりというのがあったので、そこが流れとかリズムに乗っていけなかったとこかなと思います」。本調子ではない中、7回まで6安打4四球で1失点にまとめたが、援護にも恵まれなかった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトが先制した。一回無死二、三塁の好機を作ると、3番・山田が相手先発の森下から中犠飛を放ち、1点を先制した。その裏の守備から、塩見がベンチに退き、山崎が中堅の守備に就いた。 ヤクルトの先発は左腕・石川。両コーナーを突く丁寧な投球で五回まで無失点。

◆セ・リーグ首位のヤクルトはベテラン左腕の石川が先発し、5回0/3を7安打1失点。同点の場面で降板し、勝ち負けはつかなかった。 ヤクルトは一回無死二、三塁の好機を作ると、3番・山田が相手先発の森下から中犠飛を放ち、1点を先制した。その裏の守備から塩見がベンチに退き、山崎が中堅の守備に就いた。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは同点の八回2死二、三塁でサンタナが広島の左腕・森浦から中前2点打を放ち、3-1と勝ち越した。 先発はベテラン左腕の石川で、5回0/3を7安打1失点。同点の場面で降板し、勝ち負けはつかなかった。ヤクルトは一回無死二、三塁の好機を作ると、3番・山田が相手先発の森下から中犠飛を放ち、1点を先制した。その裏の守備から塩見がベンチに退き、山崎が中堅の守備に就いた。 ◆八回に2点打を放ったサンタナ 「打ったのはチェンジアップです。投手が粘って投げているので何とかしたかった。食らいついて打ちました」

◆セ・リーグ首位のヤクルトは3連勝。同点の八回2死二、三塁でサンタナが広島の左腕・森浦から中前2点打を放ち、3-1と勝ち越し、九回には青木が右越え7号ソロを放ち、突き放した。九回を無失点で締めたスアレスが来日初セーブを挙げた。ベテラン左腕の石川は先発し、5回0/3を7安打1失点。この日、通算500試合登板を達成した。3番手で登板した今野が7勝目をマークした。 ヤクルトは一回無死二、三塁の好機を作ると、3番・山田が相手先発の森下から中犠飛を放ち、1点を先制した。その裏の守備から塩見がベンチに退き、山崎が中堅の守備に就いた。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは3連勝。同点の八回2死二、三塁でサンタナが広島の左腕・森浦から中前2点打を放ち、3-1と勝ち越した。 以下、サンタナのヒーローインタビュー。 --勝ち越し打の場面ではどんな気持ちで打席に 「とにかくランナーが生還できるためにいい球を待って、影でちょっと見づらかったんですけど、結果いい球が来て、自分も落ち着いて打てた」 --中前に打球が落ちたときの気持ちは 「最高の気持ち。チームもリードを奪えたのでよかった」 --昨日は本塁打、今日は適時打。いいところで打てている 「今、いい調子だと思いますし、毎日プレーする機会も頂いているんで、チームの勝利に貢献できるよう頑張っています」 --チームも優勝争い 「最高の気持ちですね。やっぱりチームが勝っていると雰囲気もいいですし、選手だけでなくスタッフもとてもいい対応をしてくださったので、これからもチーム一丸となって優勝を目指していきたい」 --今後の戦いに向けてファンへ一言 「球場でも私生活でもいつも応援してくださって本当にありがたい」

◆広島・鈴木誠也外野手(27)が疲労蓄積のため、6月以来の欠場をした。この日の試合前の練習に通常通り参加し、ベンチ入りしたものの出番は最後までなかった。 佐々岡監督は「きょうは使う気がなかったですね。大ごとではない。ずっと連戦をレギュラーとしてやってきた中で疲労もあるし、そういう面での配慮」と説明した。 プロ9年目の今季はここまで114試合に出場し、打率・319、32本塁打、74打点。金メダルに輝いた東京五輪では4番として全5試合に出場するなど休養が少ないまま、リーグ後半戦でも出場を続けていた。

◆ヤクルトの41歳、石川が通算500試合登板を果たした。五回まで無得点に抑えたが、1―0の六回先頭から3連打で追い付かれて降板。直後は悔しそうな表情だったが、チームが競り勝ったとあって試合後は明るい表情を見せた。 高津監督は「点を取って勝ち星の付く展開に持っていけず申し訳ない。いつも粘り強く全力で投げてくれるので(チームの)勝利につながっている」と話した。

◆広島は18試合を残してリーグ優勝の可能性が消滅した。ヤクルトに本拠地で3連敗。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──森下7回6安打1失点。8試合連続で勝ち星なし 「本調子でない制球の中での投球だったと思うけど、それでも試合を作った。初回の1失点の後も粘り強く投げていたので、何とか点をというのがあったんですけどね」 ──1─1の八回は島内、ケムナを投入 「何とか八回をね。八回をしのげば、栗林と考えていたんですけどね。ああいう場面で、あれだけ準備がしっかりできた中で先頭への四球というのは、いつもの課題。入りが悪すぎる」 ──一方でヤクルトは中継ぎの今野が7勝目 「(勝ちパターンの確立は)昨年からの課題であった。ケムナ、島内といいときはいいが、長続きしない、制球が乱れる。口酸っぱくいっているんでしょうけど」 ──鈴木誠が欠場 「大ごとではないんですけど、連戦、連戦とレギュラーとしてやってきた中で疲労もあるし、そういう面での配慮」 ──優勝が消滅 「これだけ負ければ、当然と受け止めながら、最後まで...。地元で3連敗はやってはいけないことなので、あしたからロードに出ますけど、とにかく最後までやる。もう1度、集中力を持って、やらないといけないなと思います」

◆残り20試合。〝勝負の1週間〟へ、臨戦態勢を整えた。ヤクルト・高津臣吾監督(52)は2点リードの八回に石山、3点リードの九回にスアレスを投入。本来なら清水、マクガフの出番だったが温存に成功した。 「金曜日(1日)に(清水とマクガフが)投げた時点で土日(2、3日)は休ませようと。(4日を含めて)3日間休ませようと思っていたので、こういう起用になりました」 指揮官は、シーズン最終盤を見据えて〝勝負の一手〟を温めていたことを明かした。5日には3位・巨人、2位・阪神との6連戦も始まるだけに、まさに采配がズバリ的中した形だ。 今季13試合で先発を務めてきたスアレスは1回2安打無失点で来日初セーブを記録。阪神の守護神ロベルトとプロ野球史上初の兄弟同日セーブを達成する〝おまけ〟も付いた。思い切った決断にも「もう、全然。選手は皆、グラウンドで勝負している。僕は腹をくくって起用するだけ」と高津監督。6年ぶりのリーグVへ、描く青写真は明確だ。

◆18試合を残して優勝の可能性が消滅した。広島が首位・ヤクルトに3連敗。1─1の八回2死二、三塁で森浦がサンタナに中前へ2点打を浴び、佐々岡監督2年目は終戦を迎えた。 「これだけ負ければ当然と受け止める。とにかく最後までやる。もう一度、集中力をもってやらないといけない」 リーグ3連覇の後、広島は2019、20年と2年連続でBクラスに低迷した。巻き返しを期した今季だったが、主力選手にアクシデントが相次いだ。4月に開幕投手の大瀬良が右ふくらはぎを痛めて約1カ月離脱。5月には菊池涼、鈴木誠らが新型コロナウイルスに感染した。 佐々岡監督は就任1年目の昨年は5位。2年目の今季も現時点で借金14の5位で「1つでも借金を減らすようにやっていく」と語った。球団とは単年契約を結んでおり、来季の去就はシーズン終了後に正式決定する。(柏村翔)

◆セ・リーグ首位のヤクルトは3日、広島22回戦(マツダ)に4―1で勝ち、3連勝を飾った。青木宣親外野手(39)が一回に左翼線を破る二塁打で先制点を演出し、九回に駄目押しとなる7号ソロを放って貢献。通算500試合登板を達成した先発の石川雅規投手(41)は、六回途中まで7安打1失点と好投した。ベテランコンビの躍動で2位・阪神との1ゲーム差を維持。6年ぶりのリーグ優勝に向けた〝勝負の1週間〟へ、勢いを加速させた。 会心の当たりが右翼ポール際のスタンドに飛び込んだ。3―1の九回2死、野手最年長の青木がケムナの投げた2球目のカーブを一閃。貴重な追加点となる一発で、チームを再び上昇気流に乗せる3連勝に導いた。 「とにかく出塁することを考えていた。野手は1点でも多く。そういう気持ちで、みんなやっています」 今季55試合に登板している抑えのマクガフ、八回が持ち場で同60試合登板の清水を少しでも休ませたいシーズン終盤戦。5日に3位・巨人、2位・阪神との6連戦(神宮)が始まることを考えれば、まさに値千金の一打となった。 39歳になってもスイングスピード、バットコントロールに衰えは少しもない。一回無死一塁では昨季新人王の森下から左翼線を破る二塁打を放って16試合連続出塁。二、三塁と好機を広げ、続く山田の中犠飛による先制点を演出した。10月は全3試合で安打を放ち、打率は・462(13打数6安打)。勝負どころで状態を上げている。 この記事をシェアする今季から山田に主将を譲ったが、2018年に米球界からヤクルトに復帰後、常に「言葉」「背中」「結果」でチームを引っ張ってきた。その青木が一目置くのが、今季限りでの現役引退を表明した3学年下の雄平で、「電話もしましたけど、やっぱり同世代でヤクルトで頑張ってきて、すごく寂しいです。いつもニコニコしている、あいつの笑顔に癒されていたところもあった」と思いをはせる。さらに、こう続けた。「とにかく、よく練習する選手で本当に〝野球小僧〟。その言葉がぴったり。誰もが練習しないとうまくならない。若い選手も雄平を見習ってほしい」。同じ左打ちの外野手として苦楽をともにした盟友の姿勢こそ、首位を走るチーム、今後のチームに必要なもの-。6年ぶりのリーグVへ、言葉に熱が込もる。敵地で3連勝を飾り、残り20試合。最短で6日に優勝へのマジックナンバーが「13」で点灯する。そして迎える巨人、阪神との本拠地6連戦へ、青木は「一つ一つ、そのペースは崩したくない。どんな状況でも諦めないでやり続けること、それが一番大切」と語気を強め、高津監督は「そんなに簡単ではない。しっかり勝負したい」と気合を入れた。広島との同一カード3連戦を3連勝で終えた。それでも、目指す頂へ気を緩めることはない。(横山尚杜)◆石川に敬意 打で勝利を呼び込んだのが野手最年長39歳の青木なら、投で輝いたのはチーム最年長41歳の石川。勝ち負けは付かなかったものの通算500試合目の登板で、六回途中まで7安打1失点と好投した。8試合連続で5回以上、2失点以下安定感を見せる左腕に、高津監督は「勝ちが付かずに申し訳ないのだけれど、切れずに粘り強く毎日試合に対して全力で戦ってくれる姿が、今日の勝ちとかにつながっている」と敬意。青木も「素晴らしい先発投手。(次戦以降で)何とか勝ちを付けてあげたい」と呼応した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
634416 0.589
(↑0.004)
-
(-)
20556
(+4)
451
(+1)
126
(+1)
67
(+1)
0.257
(-)
3.440
(↑0.02)
2
(-)
阪神
68517 0.571
(↑0.003)
1
(-)
17488
(+1)
475
(-)
113
(+1)
106
(-)
0.247
(-)
3.500
(↑0.03)
3
(-)
巨人
595118 0.536
(-)
5.5
(↓0.5)
15507
(+3)
482
(+3)
156
(+2)
65
(+1)
0.246
(-)
3.570
(-)
4
(-)
中日
506316 0.442
(↓0.004)
16
(↓1)
14371
(-)
426
(+1)
67
(-)
56
(+1)
0.238
(-)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
広島
506411 0.439
(↓0.003)
16.5
(↓1)
18468
(+1)
530
(+4)
107
(-)
56
(-)
0.261
(↑0.001
3.930
(-)
6
(-)
DeNA
486415 0.429
(-)
17.5
(↓0.5)
16509
(+3)
567
(+3)
129
(+1)
26
(-)
0.257
(↓0.001)
4.270
(↑0.01)