オリックス(☆6対0★)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2021.10.02)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
41010000X6400
勝利投手:山本 由伸(16勝5敗0S)
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(0勝2敗0S)
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◆オリックスが6連勝。オリックスは初回、モヤとT-岡田の適時打などで4点を先制する。5-0となって迎えた4回裏には、モヤが犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・山本が9回無失点の快投。今季3度目の完封で16勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、投打ともに精彩を欠いた。

◆オリックス吉田正尚外野手(28)が4回の第3打席に、右手首付近に死球を受けて、負傷交代した。 ソフトバンク2番手大関の2球目138キロが右手首付近に直撃。一瞬、顔をしかめて、その場に立ち止まった。一塁側ベンチに引き揚げ、治療を試みたが、代走太田が告げられた。 吉田正は9月3日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で左太もも裏を痛めて、同5日に出場選手登録を抹消され離脱。9月26日楽天戦(京セラドーム大阪)で1軍復帰したばかりだった。

◆連勝記録が止まらない。首位オリックスの山本由伸投手(23)が、今季3度目の完封で13連勝を飾り、ハーラートップを独走する16勝目をマークした。 7回無死から2番栗原に、初安打となる遊撃内野安打を許したが、最速155キロの直球を軸にフォークやカーブを織り交ぜて、ソフトバンク打線を翻弄(ほんろう)した。完全無敵のエースがオリックスを波に乗せる。 これで5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)からの連勝は13に伸びた。58年の秋本と10年金子(現日本ハム)に並び、73年に米田が樹立した球団記録の14連勝にあと1と迫った。 山本は「まず、勝つことを1番に、自分自身はいつも通りで投げていきたい」と自然体で臨んでいる。マウンドに向かう際、背筋を伸ばして歩く。堂々と胸を張る姿勢について「体の動作で歩くのは基本の部分。いろいろこだわっています」と語ったことがあり、成績もそれに見合っている。 チームは引き分けを挟んで6連勝。今季最多の貯金を13とさらに増やした。残りは16試合。悲願Vに向かって突き進む。【真柴健】 ? ▼山本が今季3度目の完封で13連勝。オリックスで13連勝以上は10年金子以来4人目となり、73年米田が持つ14連勝の球団記録へ王手をかけた。山本の3完封はすべてソフトバンク戦で、京セラドームのソフトバンク戦は3試合に登板して3完封。同一カードでシーズン3完封以上は10年に杉内(ソフトバンク)が日本ハム戦(4完封)金子が楽天戦で記録して以来、11年ぶり。00年以降、同一球場の同一カードでシーズン3完封は10年に京セラドームの楽天戦で3完封した金子と今回の山本だけ。

◆オリックスは初回、打者一巡の猛攻で4得点。2回はモヤの併殺の間に1点追加。ソフトバンクは3回まで無得点。 オリックスは4回1死満塁からモヤの中犠飛で1点追加。ソフトバンク打線は山本の前に6回まで無安打無得点。 オリックスは引き分けを挟んで6連勝。山本は今季3度目の完封勝利で16勝目。ソフトバンクのスチュワートは2敗目。

◆ソフトバンクは今季10度目の完封負けで借金1。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -初回から厳しい展開 工藤監督 スチュワートは球威があるのでひとまわりだったらと。その次に大関くんを、という風には考えていたんですけど。なかなかこうなるというイメージはしていなかったので。1回で代えるというのは難しいんですけど、結果的に見れば代えるのが遅くなったという風に思っちゃうんですけど。 -山本には気持ちよく投げられた 工藤監督 点があればあるほど、ソロホームランはいいやという気持ちになったりしますしね。いろんな部分でプレッシャーは少なくなってくる。というのはありますけど、それでもね。なんとかしなきゃいけないかなという風には思うんですけど。あれだけいい投手がいい調子で投げられたら、そうそう点は取れないんじゃないかなというのはありますね。だけど、もうちょっとなんとかしないといけないと思います。 -1番に松田を起用 工藤監督 松田くんが一番打っているというのはあったので、そこで左の2人とデスパイネで最初に1点でも取れれば、というのはあったんですけど。結果はね、結果として打つことができなかったのでね。また次しっかりと考えてやっていくのが大事かなと思います。 -3日は千賀が中4日で先発 工藤監督 彼の状態もいい、しっかり回復していると聞いているので。彼のためにもしっかり、先に点を取っていい試合にしたいですね。彼が先頭に立って中5日だ4日だと行ってくれれば他の投手もみんな、よしオレもという気持ちになってくれる。結果はしょうがないと思うんですよ。でもその思いというのは、ぼくもピッチャーをやっていたのですごくありがたいし、彼の思いに応えられるのは勝利だと思うのでね。

◆ソフトバンクが今季10度目の0封負けで、工藤公康監督(58)の就任後では年間ワーストを更新した。相手先発のオリックス山本には今季3度目の完封を許し、同一シーズンに同じ投手に3度完封されるのは91年の西武工藤以来となった。3連敗の工藤監督は「あれだけいい投手がいい調子で投げられたら、そうそう点は取れないんじゃないかなというのはありますね。だけど、もうちょっとなんとかしないといけない」と悔しがった。 手は打った。山本に対し、試合前時点で今季14打数6安打の打率4割2分9厘と好相性の松田を今季初の1番で起用。しかし、初回先頭で3球三振に倒れるなど、4打数無安打。工藤監督は「松田くんが一番打っているというのはあったので。最初に1点でも取れれば、というのはあったんですけど...」。奇策でも突破口は開けなかった。初回の4失点も重くのしかかって、6回まで無安打。最後まで二塁すら踏ませてもらえなかった。 昨年まで7年連続で勝ち越していたオリックスに、10勝11敗1分けで白星を先行された。3位楽天にも3差をつけられ、CS進出もピンチ。これ以上負けられない、踏ん張りどころが来た。【山本大地】

◆ソフトバンク今宮健太内野手(30)が通算1000安打まであと1安打とした。8回1死から牧原大の代打で出場。カウント2-2から山本の144キロのフォークを左前にはじき返した。 9月28日の西武戦(ペイペイドーム)の守備で右肘を痛め、30日の同カードは欠場。「(右肘は)大丈夫です」と1日の初戦からスタメン復帰し2戦連続安打。チームは3連敗となったが、メモリアル安打達成で3連戦を締めくくりたいところだ。

◆負けない男はMVPも最有力候補だ!オリックス山本由伸投手(23)が、ソフトバンク相手に今季3度目の完封勝利で、自身13連勝。16勝目を飾った。9回115球の熱投で2安打無失点。抜群の成績は25年ぶりVに関係なくMVPの最有力候補だ。チームは引き分けを挟んで6連勝。主砲吉田正が死球を受け途中退場と暗雲も漂うが、貯金を今季最多の13とし、2位ロッテと1・5ゲーム差とした。山本は背筋を伸ばして、堂々とマウンドに立った。ファンを魅了するワンマンショーで、視線を独占。9回2安打無失点。ソフトバンク打線を相手に今季3度目の完封勝利で、96年以来25年ぶりの悲願Vへ1歩前進させた。 「ここまで連勝できていたので、自分に自信を持って、思い切ってマウンドに。いろんな方に支えられての1勝1勝なので、本当に感謝しています」 7回先頭の2番栗原に遊撃内野安打を許すまで、無安打だった。一塁を見つめ「いつも栗原さんが1本打つので、嫌だなと思いながら栗原さんを見ていました」と笑った。その後もリズムを崩すことなく、9回を投げ抜き16勝目。無安打無得点試合には「また次の試合で。今シーズンか、来シーズンぐらいには...。ふふふ。頑張ります!」と不敵な笑みを浮かべた。 27個のアウトを奪い、最後は記念球を手に取った。高卒5年目で37勝目。これまでのウイニングボールは「8割ぐらい僕がもらっています。ケースに入れて、実家に並べてもらってますよ」と白い歯を見せる。残りの2割は「その日が初勝利の選手だったり、記録や記念のある選手に。(その日は)もちろん遠慮します。チームが勝つことが一番なので」と剛腕で勝つ喜びを仲間と共有する。 これで5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)からの連勝を13に伸ばした。58年の秋本と10年金子(現日本ハム)に並び、73年に米田が樹立した球団記録のシーズン14連勝にあと1と迫った。 防御率、勝ち星、奪三振、イニング数...。ほとんどの項目でトップに位置し、もはやチーム順位に関係なくMVPの最有力候補だ。中嶋監督は「力みがなくいけている」と、あらためて評価した。チームは引き分けを挟んで6連勝。貯金は今季最多13。エースの投げる日は、必ず勝つ-。鉄則を守り、Vまで突っ走る。【真柴健】

◆負けない男はMVPも最有力候補だ!オリックス山本由伸投手(23)が、ソフトバンク相手に今季3度目の完封勝利で、自身13連勝。16勝目を飾った。9回115球の熱投で2安打無失点。抜群の成績は25年ぶりVに関係なくMVPの最有力候補だ。チームは引き分けを挟んで6連勝。主砲吉田正が死球を受け途中退場と暗雲も漂うが、貯金を今季最多の13とし、2位ロッテと1・5ゲーム差とした。1週間の好サイクルが、オリックス山本のコンディションを保っている。週に1度の先発マウンドに「前日は何を食べて、投げ終わりはこれを食べて...とか。ごはんの献立がありますね」と"ローテーション"を組んでいる。 炭水化物、ビタミン、タンパク質...。栄養学に興味を持ち、今季から重点的に「おなかがすいたら、プロテインやゼリーを飲んだり。お肉も油の少ない鶏肉を」と徹底して体内リズムを整える。 ただ、1つだけ我慢できないものがある。試合前練習開始直前に口にする、イチゴ味のソフトキャンディだ。後輩の宮城が持つリュックから、満面の笑みで取り出す。口にポイっと入れると「おいしい~」と表情を崩す。さらに、2、3個、お尻のポケットに入れて持ち去る"おかわり"まで敢行。ストイックな生活の、至福のひととき。甘い素顔が、23歳エースの魅力でもある。【オリックス担当=真柴健】

◆首位を走るオリックスに激震が走った。首位打者の吉田正尚外野手(28)が、4回の第3打席で右手首付近へ死球を受けて途中交代。試合中に病院で「右手首骨折」の診断を受けたもようで、程度によっては長期離脱を避けられそうにない。3日にも出場選手登録を抹消される見通しだ。 吉田正の負傷は2カ月連続で、前回は9月3日のソフトバンク戦で左太もも裏の筋損傷を負って離脱。打線につながりを欠いたチームは不在中に首位から転落した。同26日の楽天戦で1軍復帰し、その後チームは5勝1分けで首位を奪回したが、わずか1週間で再離脱となった。 吉田正は両リーグトップの打率3割3分9厘、21本塁打、72打点でけん引している。

◆負けない男はMVPも最有力候補だ! オリックス山本由伸投手(23)が、ソフトバンク相手に今季3度目の完封勝利で、自身13連勝。16勝目を飾った。9回115球の熱投で2安打無失点。抜群の成績は25年ぶりVに関係なくMVPの最有力候補だ。チームは引き分けを挟んで6連勝。主砲吉田正が死球を受け途中退場と暗雲も漂うが、貯金を今季最多の13とし、2位ロッテと1・5ゲーム差とした。 山本は背筋を伸ばして、堂々とマウンドに立った。ファンを魅了するワンマンショーで、視線を独占。9回2安打無失点。ソフトバンク打線を相手に今季3度目の完封勝利で、96年以来25年ぶりの悲願Vへ1歩前進させた。 「ここまで連勝できていたので、自分に自信を持って、思い切ってマウンドに。いろんな方に支えられての1勝1勝なので、本当に感謝しています」 7回先頭の2番栗原に遊撃内野安打を許すまで、無安打だった。一塁を見つめ「いつも栗原さんが1本打つので、嫌だなと思いながら栗原さんを見ていました」と笑った。その後もリズムを崩すことなく、9回を投げ抜き16勝目。無安打無得点試合には「また次の試合で。今シーズンか、来シーズンぐらいには...。ふふふ。頑張ります!」と不敵な笑みを浮かべた。 27個のアウトを奪い、最後は記念球を手に取った。高卒5年目で37勝目。これまでのウイニングボールは「8割ぐらい僕がもらっています。ケースに入れて、実家に並べてもらってますよ」と白い歯を見せる。残りの2割は「その日が初勝利の選手だったり、記録や記念のある選手に。(その日は)もちろん遠慮します。チームが勝つことが一番なので」と剛腕で勝つ喜びを仲間と共有する。 これで5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)からの連勝を13に伸ばした。58年の秋本と10年金子(現日本ハム)に並び、73年に米田が樹立した球団記録のシーズン14連勝にあと1と迫った。 防御率、勝ち星、奪三振...。ほとんどの項目でトップに位置し、もはやチーム順位に関係なくMVPの最右翼。優勝すれば選出は確実視される。中嶋監督からは「力みがなくいけている」と、あらためて評価された。チームは引き分けを挟んで6連勝。貯金は今季最多13。エースの投げる日は、必ず勝つ-。鉄則を守り、Vまで突っ走る。【真柴健】 ▼山本が今季3度目の完封で13連勝。オリックスで13連勝以上は10年金子以来4人目となり、73年米田が持つ14連勝の球団記録へ王手をかけた。山本の3完封はすべてソフトバンク戦で、京セラドームのソフトバンク戦は3試合に登板して3完封。同一カードでシーズン3完封以上は10年に杉内(ソフトバンク)が日本ハム戦(4完封)金子が楽天戦で記録して以来、11年ぶり。00年以降、同一球場の同一カードでシーズン3完封は10年に京セラドームの楽天戦で3完封した金子と今回の山本だけ。 ▼優勝チーム以外からのMVP 過去にセ・リーグで3度(2人)パ・リーグで11度(10人)ある。優勝せずに2度選ばれたのが王(巨人)と落合(ロッテ)で、王は55本打った64年と3冠王の74年、落合は3冠王の82、85年にV逸で受賞。オリックスでは210安打した94年イチロー、最多勝と防御率の2冠だった14年金子がチーム2位でMVPを獲得している。

◆データというのは本当に正直なものだ。試合前までリーグトップの防御率1・50を誇るオリックス山本は数字的には2点あれば勝利を手にすることができるのである。その通りであった。ソフトバンクの先発スチュワートがいきなり大乱調。データから言えば、初回にモヤの先制適時打、紅林の右犠飛で2点を失ったとき、試合は「終わった」のであった。さらにこの回、2点を追加。2、4回とそれぞれ1点を追加されてしまえばホークスにとっては「コールド負け」のような展開と言ってもよかった。逆襲を誓ったはずの10月戦線はオリックスに2連敗。首位との差は遠く離れるばかりか、3位楽天とも3ゲーム差となってしまった。「山本攻略」に向け、対戦打率4割2分9厘の松田を1番起用したものの、4打席ノーヒット。こちらのデータは今を保証するものではなく、残念ながら「過去」であった。残るペナントレース。まだまだ前を向いて上を見つめなければならないが、この沈滞ムードに不気味に響いてくるのは獅子の足音かもしれない。3戦目は中4日でエース千賀がマウンドに上がるが、分水嶺(れい)となる一戦になることは確かだろう。再びチームは借金生活に戻った。驚異的な復元力がない限りAクラス入りも厳しい状況になったと言わざるを得ない。8回にリチャード、今宮、谷川原と3人の代打を送った後、その裏の守りから主砲柳田も釜元に代わった。「最後まであきらめない」姿勢からすると疑問符の残る交代だった。ゲームセットの瞬間まで戦い抜く、という姿は感じられなかった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆オリックスは一回に4得点と猛攻を見せ、12連勝中の山本を援護した。 先発のスチュワートの立ち上がりを攻め立てた。3四球で1死満塁の好機を作り、モヤが右前に落とす先制打。なおも満塁で紅林が粘ってフルカウントからの12球目をきっちり右犠飛で加点。さらに2死一、三塁で、T-岡田が右翼フェンス直撃の二塁打で2点を追加し、スチュワートをKOした。 2点二塁打で追加点を挙げたT-岡田は「追い込まれていましたし、コンパクトに打ちにいきました。みんなでつないできたチャンスでしたし、いい流れの中で、打てたと思うので、みんなに感謝したいです」とチームメートに感謝した。

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が死球を受け、負傷交代した。 5―0の四回一死一塁、カウント1―0から左腕・大関が投じた2球目の138キロのツーシームが右手首付近を直撃。バットと挟まれるような格好になった。一旦ベンチに下がり治療を受けたが、代走の太田と交代した。 吉田正は9月26日に左太もも裏の筋損傷から1軍復帰。5試合で打率・385、1本塁打、3打点と連勝中のチームを引っ張っていただけに状態が心配される。

◆オリックスが6連勝。山本は2安打に抑えて今季3度目の完封勝利、自身13連勝で16勝目を飾った。打線は一回にモヤとT―岡田の適時打などで4点を奪い二、四回に1点ずつ加点した。ソフトバンクはスチュワートが一回から乱れた。

◆オリックスの中嶋監督はエース山本の投球術に感心した。一回に4点の援護を受けたことで力み無く投げた姿に「途中からコントロール系になった。100パーセントの力じゃなく打たせて取れば球数も減る。新しい形かな」と話した。 最終盤の10月を連勝スタートし、2位ロッテを1・5ゲーム差に突き放した。「最後の月なので、どこまで全開でいけるのかを目指したい」と25年ぶりの優勝へ意気込んだ。

◆ソフトバンクは、オリックス山本から2安打を放つのが精いっぱいで、天敵相手に今季3度目となる零敗を喫した。 試合前まで今季山本に14打数6安打と好相性だった松田を1番に置く奇策も奏功せず。六回までは無安打に抑えられた。工藤監督は「点があれば(山本の)プレッシャーも少なくなる」と序盤に5点リードを許した影響を指摘しつつ、「それでも、もうちょっと何とかしないと」と淡泊な打線に苦言を呈した。

◆九回2死、最後の打者・栗原を二ゴロに抑えると、右拳を握り締め、喜びをかみしめた。オリックス・山本が圧巻の2安打完封。25年ぶりの悲願へ、2位ロッテとの差を1・5ゲームに広げる快投を見せた。 「調子自体はそんなによくなく、自信はなかったがストライクゾーンに投げ切れた」 一回、いきなり打線に4点の援護をもらった。長い攻撃で次の回に備えた投球練習を中断するほどだったが「いつも通り投げる(ことを心がけた)」。六回まで許した走者は二回のデスパイネに与えた四球のみと翻弄。無安打無得点の大記録が見え始めた七回、先頭の栗原に遊撃内野安打を許したが、崩れる気配はなく、九回にはこの日最速タイの155キロを計測するなど余力十分だった。 115球で投げ切り、ハーラートップ独走の16勝目。13連勝は、球団では1958年の秋本祐作と2010年の金子千尋(現日本ハム、弌大)以来。通算350勝の米田哲也が前身の阪急で73年に樹立した14連勝の球団記録にあと1勝と迫った。 エースが苦い記憶を払拭した。2014年10月2日。相手も同じソフトバンクだった。残り3試合、勝てば頂点に大きく近づく一戦で延長十回に松田にサヨナラ打を浴び、目の前で優勝を決められ、2厘差の2位と涙をのんだ。あれから7年。6連勝を飾った「10・2」から加速し、早ければ7日にも優勝マジックナンバー「9」が点灯する。 「チームの雰囲気もいいですし、自信をもって投げたい」 悔し涙はもういらない。優勝に向かって山本はさらに無双する。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
624916 0.559
(↑0.004)
-
(-)
16499
(+6)
458
(-)
118
(-)
39
(-)
0.251
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
584817 0.547
(↓0.005)
1.5
(↓1)
20525
(+1)
493
(+6)
109
(-)
102
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.750
(↓0.02)
3
(-)
楽天
585314 0.523
(↑0.005)
4
(-)
18477
(+6)
449
(+1)
97
(+2)
45
(-)
0.247
(↑0.001)
3.450
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535419 0.495
(↓0.005)
7
(↓1)
17497
(-)
425
(+6)
113
(-)
78
(-)
0.249
(↓0.001)
3.210
(↓0.02)
5
(-)
西武
486018 0.444
(↓0.005)
12.5
(↓1)
17472
(+1)
538
(+2)
102
(-)
80
(+4)
0.243
(-)
4.100
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
446017 0.423
(↑0.006)
14.5
(-)
22379
(+2)
454
(+1)
64
(-)
63
(+1)
0.229
(↓0.001)
3.460
(↑0.02)