楽天(☆6対1★)ロッテ =リーグ戦22回戦(2021.10.02)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
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楽天
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勝利投手:岸 孝之(8勝9敗0S)
敗戦投手:二木 康太(5勝6敗0S)

本塁打
【楽天】山﨑 剛(2号・1回裏ソロ),辰己 涼介(10号・5回裏ソロ)

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◆楽天は初回、山崎剛の先頭打者本塁打で幸先良く先制する。続く2回裏に茂木の適時打などで2点を加えると、5回には辰己のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・岸が6回4安打1失点の好投で今季8勝目。敗れたロッテは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆ロッテは楽天を相手に7月3日から9連勝中。 10連勝すればこのカードでは初めてで、ロッテが同じチームを相手にシーズン10連勝すると95年ダイエー戦以来26年ぶりになる。

◆東京五輪卓球男子団体で銅メダルを獲得した張本智和(18)が、始球式を行った。 仙台市出身で楽天生命パークでの始球式は3度目。これまでも「大会でも1位を狙う意味で」と背番号1のユニホームを着用しており、この日も「1」を背負って登板した。 振りかぶって投げた球は大きな山なりの弧を描き、捕手が真上にのばした手の上を通過する"暴投"に。「このようなすてきな舞台で投げさせていただいて光栄に思います。楽天生命パーク宮城での始球式は3回目になりますが、投げ終わった今でもドキドキしているくらい、すごい舞台だなと改めて感じています。前回、ゆっくりな球を投げてしまったので強い球を投げようと思ったのですが、とても高く投げてしまいましたね。イーグルスには優勝争いをしている中でぜひリーグ優勝、日本一を勝ち取ってほしいと思っていますので、これからもファンの皆さんと一緒に応援したいと思います」と振り返った。

◆先発はロッテ二木と楽天岸。楽天が1回、山崎剛の2号先頭打者弾で1点。2回も茂木の適時二塁打と辰己の右犠飛で2点。 ロッテが4回エチェバリアの二塁打で1点。楽天は5回に辰己が10号ソロ、6回に敵失で5点目を加えた。岸は6回1失点で降板。 楽天が終盤も加点して3連勝。7月から続いたロッテ戦連敗を9で止めた。岸は8勝目。ロッテは開幕時以来の4連敗。二木6敗目。

◆楽天がロッテ戦10連敗を阻止した。岸孝之はお立ち台で胸をなで下ろした。「やはりチームの順位と、状況が状況ですので、勝てて本当にホッとしています」。7月から9連敗、自身も開幕直後3月30日の白星を最後に3連敗していた相手に、ようやく土を付けた。 思うように制球できなかった分、最速147キロと球威で押した。「飛ばしたっていうのはありますね。最初から出し切っていこうという気持ちでいきました」。エチェバリアの二塁打による1失点のみで6回を投げきり、ブルペン陣にマウンドを託した。 約1カ月ぶりの白星で8勝目を挙げ、通算140勝に到達。「何とかこの直接対決で勝って、今後に望みをつなげていきたいと思っていた」と、2位ロッテと2・5ゲーム差に詰めた。首位オリックスとは4ゲーム差。まだまだ、上を狙える。【鎌田良美】 ? ▽楽天石井GM兼監督(3連勝に)「岸もすごく序盤から球の力があって、打線の方も早い仕掛けをしてくれたんで、主導権を持って進めることができたのがよかったかなと思います」 ▽楽天山崎剛(2号先頭打者弾)「打った感触はこすった感覚でしたが、風のおかげで入りましたね」 ▽楽天辰己(中越え10号ソロ)「足を引っ張って悔しい思いをしていたので、シーズンも終盤ですし何とかチームに貢献したいと思っていました」

◆ロッテの先発陣になかなか光が見えない。この日は二木康太投手(26)が楽天打線に力で押し込まれ、チームも4連敗となった。まだ2位、貯金10とはいえ、優勝を狙える位置にしては空気が重い。 初回、1死一、二塁のチャンスで先制できず。その裏、二木が1番山崎剛に先頭打者本塁打を浴びた。2球目の139キロ。風に乗ったとはいえ、手痛い1発になった。 2回も鈴木大、茂木の連続二塁打を機に2失点。一塁レアードが強いゴロに反応できなかったことも響いたが、2回まで打者10人と対戦し、アウトも含めて8人に外野へ飛ばされた。先制被弾の直後だけに、流れが完全に楽天に向いた。「前回も浮いたのを全部行かれていますし、今日も同じですね」と井口資仁監督(46)も悩むばかりだ。 9月8日のオリックス戦(ほっともっと神戸)は、球が低く集まる見事な投球だった。二木本人もその日は「球威のある投手は多少高くなってもフライになったりあると思うんですけど、自分はそういう投手じゃないので」と振り返るなど、投手としての個性を十分に自覚している。 3、4回は無失点に抑えるも、打線がチャンスを逸した直後の5回には、8番辰己に初球のスライダーを本塁打にされ、決定的な1点を奪われた。「序盤に簡単に点を取られて、なんとか粘ろうと思ったんですけど...。ボールが甘かったです」と肩を落とした。今季の被本塁打は23本。12球団ワーストになる。 2日前、9月29日のオリックス戦(ZOZOマリン)では美馬が5回途中被安打9でKOされ、出場選手登録を抹消になった。井口監督はこの日の試合後、二木について「ちょっと考えないといけないですね」と話しており、他球団と比べると先発ローテーションが苦しくなりつつある。ボール球でも球威で振らせていた左腕ロメロは、体の張りのため現状で次回登板は未定。パワフル左腕の離脱がここに来て響く。 3日の楽天戦、チームトップ9勝を挙げる小島和哉投手(25)に連敗ストップが託される。「僕に勝ちがつかなくても、チームが勝つことが本当にいま一番大事だと思うので」。ひるまず、強気に攻める。【金子真仁】

◆2位ロッテが手痛い4連敗を喫した。2試合連続で先制機を逸し、攻略が追いつかなかった。 9月30日のオリックス戦(ZOZOマリン)は初回、1番荻野貴司外野手(35)が死球で出塁も、後続3人が全て外野フライに。この日も荻野が安打で出塁し、その後1死一、二塁にするも4番レアードが三振。5番佐藤都もいい当たりながら左飛に終わった。 荻野はここまで全123試合に1番打者でスタメン出場し、出塁率3割7分をマーク。9月26日の西武戦(メットライフドーム)では3打席連続得点で貢献した。一方で、この4連敗中は18打席で4度のみの出塁にとどまる。その4度全てが残塁になり、チームに勢いができずにいる。 好調の佐藤都志也捕手(23)が9月下旬に3戦連続で2番を務めたものの、現在はポイントゲッターとして5番で起用されている。この日は藤原恭大外野手(21)が5試合ぶりに2番起用された。打撃練習では低いライナーが増えたものの、試合では安打が出なかった。 藤原の復調を待つか、状態が上がっている選手を起用するか。2番打者の仕事が、再上昇への1つのポイントになる。故障離脱中のレオネス・マーティン外野手(33)は3日に2軍戦で実戦復帰予定。荻野が出塁、生還できる流れを取り戻したい。【金子真仁】

◆ついに鬼門を突破した。楽天山崎剛内野手(25)がロッテ22回戦(楽天生命パーク)で2号先頭打者本塁打を放ち、3試合連続の初回先制に成功。辰己涼介外野手(24)も中越え10号ソロで中押しするなど、投打がかみあい、ロッテ戦の連敗を9で止めた。これで前カードから3連勝。2位との直接対決初戦を制し、差は2・5ゲームに縮まった。左翼スタンド最前部へ消えた打球に、山崎剛は驚いたような表情を浮かべた。「打った感触はこすった感覚でしたが、風のおかげで入りましたね」。1回裏の2球目、ファーストストライクの直球を捉えた自身初の先頭打者アーチ。最高の形で発進した。 前カードの日本ハム戦から、自力で流れを呼び込んできた。9月29日には右二塁打で、同30日は左二塁打でチャンスメークし、いずれも初回先制のホームを踏んだ。「自分のスイングを1スイング目からできるように心掛けています。本当にそれだけです」。9月に入ってリードオフマンに定着。体当たりで濃密な打席を重ねている。 高まりつつあったムードを辰己がさらに引きあげた。2回に犠飛、5回にはバックスクリーンへの10号ソロで4点目を加えた。「前半、中盤とたくさんチャンスをいただいて結果を残せなかった。絶対に貢献したかった」。チームの上位争いと、外野の定位置争い。2つの緊張感を同時に背負って戦っている。 価値ある1勝だ。ロッテには5月23日の白星を最後に9試合もの間、勝てなかった。チームの足を引っ張ってきたと辰己は言う。石井GM兼監督はとがめない。「過去は未来の肥やしにしかならない。未来が大事。今まで頑張れなくても今日頑張ればいい。今日頑張れなかったら明日頑張ればいい。今日結果を出せたことは自信につながる。みんなで頑張ることができた」と、立ち向かった若手をたたえた。 2位との直接対決初戦を理想的な展開で制し、3連勝と波に乗る。「1試合も落とすつもりはない、皆さん強い気持ちでグラウンドに立っている。優勝だけ見てやりたい」と辰己。ロッテには2・5差、首位オリックスには4差。上位をまくっていく。【鎌田良美】

◆東京五輪の卓球男子団体で、銅メダルを獲得した張本智和(18)が始球式に臨んだ。背番号1のユニホームに身を包んで登場。右腕から放たれた白球は、大きくそれて捕手・炭谷の頭上を通過した。 楽天ファンの張本智和=楽天生命パーク(撮影・田村亮介) 仙台市出身で楽天ファンの張本は、「僕自身にとって、2019年以来3回目となる、東北楽天ゴールデンイーグルスさんでの始球式を務めさせていただくことになり、とても光栄に思います」と、登板前にコメントしていた。

◆楽天・山崎剛内野手(25)が「1番・遊撃」で先発出場し、先制2号ソロを放った。一回先頭で、二木の2球目を左翼席に流し打った。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。気持ちで打ちました。先制できてよかったです」とコメントした。

◆楽天が3連勝とした。一回に山崎剛のソロで先制。二回に茂木の適時二塁打などで2点を奪い、五回には辰己のソロで加点した。岸は6回4安打1失点で9月4日以来の8勝目。ロッテは二木が5回4失点と踏ん張れず4連敗となった。

◆ロッテが開幕5連敗以来、今季2度目の4連敗。対楽天戦も9連勝中だったが、5月23日以来の黒星となった。 井口監督は「先発がゲームを作れないとね。前回も(高めに)浮いたのを全部いかれてますし、今日も同じ。ちょっと考えないといけない」と渋面を作った。 先発・二木は山崎剛に一回先頭打者アーチを許すなど、2本塁打を浴びて5回を6安打4失点。「序盤に簡単に点を取られて、何とか粘ろうと思ったんですけど、粘り切れなかった。ボールが甘かったです」と肩を落とした。 これで首位オリックスとのゲーム差は1・5に広がった。残り20試合。指揮官は「明日、また何とか切り替えて頑張ります」と自らに言い聞かせるように話した。

◆ロッテは4連敗を喫し、7月から続けていた楽天戦の連勝が9で止まった。二木が一回に1番打者の山崎剛にソロを浴びるなど5回4失点と崩れ、序盤で流れを失った。 優勝へのマジックナンバーが点灯する目前までいきながら最近10試合は3勝7敗と失速。雨天中止となった前日1日に首位の座を明け渡したオリックスに1・5ゲーム差をつけられた。井口監督は「また何とか切り替えて頑張りたい」とさばさばと話した。

◆楽天が今季、ロッテとの連敗を9で止めた。岸孝之投手(36)が先発し、6回4安打3三振1失点で8勝目。山崎剛内野手(25)が一回にプロ初となる先頭打者弾を放った。試合後の石井一久監督(48)の一問一答は以下の通り。 --今季、ロッテとの連敗を9で止めた 「未来が大事になるので、過去はあまり気にしません。きょうは勝ちたい気持ちをだせて、試合に臨めたのがよかったと思います」 --試合を振り返って 「岸もすごく序盤から球に力があって、いい投球をしてくれた。また、打線も最初から早い仕掛けをしてくれたので、試合の主導権を持てた」 --一回、山崎剛が先頭打者本塁打(左越え2号ソロ)。3試合連続で一回に安打を放って、先制のホームを踏んだ 「彼は積極的に自分から仕掛けて、相手バッテリーに(主導権を)渡さないで、しっかりアプローチができる。ヒットが打てるときも、打てないときも、内容のある打席を重ねている」 --辰己が五回に中越え10号ソロを放った。 「辰己は、本当にいいアプローチをしてくれた。(二回には)内角の難しい球を仕留めて、しっかりと犠牲フライを打ってくれた。結果を残せたことは自信につながると思います」 --六回は島内の投前犠打が、追加点につながった 「結果的にあの1点は大きかった。島内は打つことも、小技でつなぐことも、攻撃でいろいろなことができる選手なので、非常に助かります。バントも一発で決めてくれたので、つながりのある攻撃ができました」

◆ロッテが優勝争いの佳境で今季2度目の4連敗。ただ、急失速の背景には明確な理由がある。 「前回(9月24日、西武戦)も(高めに)浮いたのを全部いかれているし、今日も同じ。ちょっと考えないといけないですね」 井口監督は5回4失点で降板した二木を先発から外す可能性にも言及したが、これでチームは連敗中4戦連続で1試合2被弾。そして、決勝点は全て本塁打によるものだ。 ■捕手の〝入り〟に慎重さが求められる しかも、計8被本塁打の内訳をみると、初球が5本、1ボールからの2球目が3本。二木が「ボールが甘かった」と振り返ったように制球ミスはあるが、捕手の〝入り〟の配球もより慎重さが求められる。この日で8試合連続のスタメンマスクとなった加藤は五回1死走者なしの場面で代打を送られ、直後に交代した田村も初球を被弾した。 かつて野村克也氏(享年84)は「捕手は試合前の『想像野球』、本番の『実戦野球』、試合後の『反省野球』と1日3試合やるべき」と語ったが、今のロッテ捕手陣にもそれが求められている。(東山貴実)

◆パ・リーグ3位の楽天が2日、同2位のロッテ22回戦(楽天生命パーク)に6-1で快勝し、ゲーム差を2・5に縮めた。国学院大から入団4年目の山崎剛内野手(25)がプロ初となる初回先頭打者本塁打を放ち、勝利に貢献。チームはロッテとの連敗を9で止めた。 ■「気持ちで打ちました」 秋晴れの楽天生命パーク宮城がどよめきと歓声に包まれた。山崎剛がプロ初の初回先頭打者弾。チームを勢いに乗せた。 「気持ちで打ちました。打った感触は、こすった感覚でしたが、風のおかげで(スタンドに)入りました」 ロッテ・二木の2球目、直球を左翼席に流し打った。9月10日のロッテ戦以来となる今季2号。1番打者として3試合連続で一回に安打を放ち、いずれも生還。チームの3連勝に貢献した。 宮崎・日章学園高から国学院大を経て2018年にドラフト3位で楽天入りし、4年目の今季は7月8日に1軍再昇格。浅村のコンディション不良により二塁手での出場機会を得た。結果を残し、浅村の復帰後は遊撃手のレギュラーをつかむ勢いだ。 「こんなに緊迫した試合が続く中で、出場させてもらっていることをかみしめて、成長していきたいと思います」 昨年は山崎幹史(読みは『剛』と同じで、つよし)に改名。だが20試合の出場で打率・167、0本塁打。「親に相談せず、勝手にノリで変えたら親に怒られた。親からもらった名前は感謝の気持ちでいっぱいです」。今季から本名に戻し、シーズン自己最多の26安打。奮闘が続く。 チームは2位・ロッテに2・5ゲーム差に接近。首位・オリックスとは4ゲーム差につける。石井監督は「積極的に自分から仕掛けて、相手バッテリーに(主導権を)渡さない」と山崎を称賛。楽天の〝ダークホース〟が打線を引っ張る。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
624916 0.559
(↑0.004)
-
(-)
16499
(+6)
458
(-)
118
(-)
39
(-)
0.251
(↓0.001)
3.420
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
584817 0.547
(↓0.005)
1.5
(↓1)
20525
(+1)
493
(+6)
109
(-)
102
(+1)
0.243
(↓0.001)
3.750
(↓0.02)
3
(-)
楽天
585314 0.523
(↑0.005)
4
(-)
18477
(+6)
449
(+1)
97
(+2)
45
(-)
0.247
(↑0.001
3.450
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
535419 0.495
(↓0.005)
7
(↓1)
17497
(-)
425
(+6)
113
(-)
78
(-)
0.249
(↓0.001)
3.210
(↓0.02)
5
(-)
西武
486018 0.444
(↓0.005)
12.5
(↓1)
17472
(+1)
538
(+2)
102
(-)
80
(+4)
0.243
(-)
4.100
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
446017 0.423
(↑0.006)
14.5
(-)
22379
(+2)
454
(+1)
64
(-)
63
(+1)
0.229
(↓0.001)
3.460
(↑0.02)