広島(★5対9☆)ヤクルト =リーグ戦21回戦(2021.10.02)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:高梨 裕稔(4勝1敗0S)
敗戦投手:高橋 昂也(4勝7敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 大樹(33号・6回表2ラン),サンタナ(13号・6回表3ラン)
【広島】西川 龍馬(11号・8回裏3ラン)

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◆ヤクルトは4回表、中村の2点適時打で先制に成功する。その後2-1となって迎えた6回には、山田の2ランとサンタナの3ランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・高梨が8回途中4失点で今季4勝目。敗れた広島は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆広島田中広輔内野手(32)が2日、出場選手登録を抹消された。田中広は前日1日ヤクルト戦の8回に代打出場。左前打を放ち、9回は三塁守備にも就いた。今季ここまで81試合出場で打率2割6厘、2本塁打、8打点、1盗塁だった。 代わって、堂林翔太内野手(30)が1軍に昇格した。 試合終了後、佐々岡監督は出場登録抹消の理由について「チーム事情」と繰り返した。コンディション不良ではなく、3日から2軍で調整を再開するという。田中広にとっては、負傷以外の理由では初の2軍降格となった。

◆広島高橋昂、ヤクルト高梨が先発。序盤は投手戦。高橋昂は3回まで完全投球、高梨は3回まで2安打無失点の立ち上がり。 ヤクルトが4回に中村の2点打で先制。広島に1点を返されるも、6回に山田の33号2ラン、サンタナの13号3ランで加点した。 8回に広島が西川の3ランで追い上げるも、ヤクルトが逃げ切り、連勝。先発高梨が4勝目。広島は連敗。高橋昂が7敗目。

◆ヤクルトが"配置転換"で逃げ切った。7回、7点リードから4点を奪われ、なお1死一、二塁のピンチで田口が登板。代打長野を空振り三振に抑え、ワンポイントでマウンドを降りた。4点リードの9回にはスアレスが登板。3者凡退で試合を締めた。田口は今季24登板中17試合、スアレスは16登板中13試合で先発してきた。ローテーションを守ってきた2投手が、終盤でブルペン待機。高津監督は「そんなにリリーフにゆとりがあるわけではない」と説明した。 先発陣は小川、石川、奥川、高橋、サイスニード、原、高梨らで確立しつつある。その分、手薄なブルペンを配置転換で補った。指揮官は「適材適所で。2人がリリーフに回っていることで、チームがすごくうまく回っている」と感謝していた。

◆広島が首位ヤクルトに敗れ、同一カードは引き分けを挟み3連敗となった。 先発高橋昂は3回まで完璧な投球だった。だが4回、先頭から3連打で満塁。2死としながらも、中村に中前にはじき返され2点を先制された。1点差の6回には先頭青木に安打を許し、山田には浮いた真っすぐを左翼席に運ばれた。6回1死一、二塁で降板も、代わったコルニエルがサンタナに3ランを被弾。高橋昂は5回1/3 6失点で7敗目を喫した。 打線は8回に4点を奪い、7点差から一時は3点差にまで縮めた。2桁10安打も、11安打9得点のヤクルトには届かなかった。 すでに6年ぶり負け越しが決まっているヤクルトに5勝13敗3分け。本拠地でも1勝8敗1分けと大きく負け越す。佐々岡監督は「ヤクルトでなくても、地元で勝たないというのはみんな持っていると思う。これだけの声援の下、そういう気持ちを持って勝てないのは歯がゆいと思う。こういう試合をして、申し訳ない」と、今季23勝31敗7分けと負け越す本拠地での苦戦をわびた。 ? ◆陰性 1日に特例2021対象選手として出場選手登録を抹消された広島カイル・バード投手(28)がPCR検査で2日続けて陰性と判定されたため、3日の状態次第でチームに合流する。

◆キャプテンがラストスパートに入った。ヤクルト山田哲人内野手(29)が、3打数2安打3打点1本塁打で連勝に貢献した。直近10試合では、11安打16打点5本塁打と絶好調。年下の同僚村上への憧れを口にしつつも、自分のスタイルを貫き、首位を走るチームを支える。2位阪神との差を1でキープし、最短で5日にもマジック14が点灯する。6年ぶりの優勝へ向けて、視界良好だ。山田は高々と上がる打球を見ながらゆっくりと一塁へ向かった。1点リードの6回無死一塁。2球目の高め137キロ直球を振り抜いた。左中間席へ運ぶ33号2ラン。「追加点が欲しいところで青木さんがいい形で出塁してくれて、チャンスで打てて良かった」と安堵(あんど)。広島を突き放し、2連勝に導いた。 持ち前の長打力を武器に、今季は球団史上3人目の5度目の30号に到達した。180センチ、76キロとプロでは大きくない体格。小学生時代から"かっこいい"スイングを追求してきた。「シンプルに前に突っ込まないとか、本に書いてある誰もが分かるようなことを意識しながら。見た目はかっこよく、それだけをやっていた。かっこよかったら間違いないかなと」と振り返る。野球を続けていくうちに気づいた本塁打のコツは"タイミングとポイント"。「ポイントが前の方が飛ぶ。なので前」と説明。より力が入る場所で打つ技術を高めてきた。今季33発のうち、逆方向へは3本のみ。引っ張って量産してきた。 一方でボールを長く見られない分、打率は残しにくい欠点がある。最善は引きつけての本塁打。それを難なくやってのける4番村上がいる。「そこまで僕はパワーがない。うらやましいというか、僕もそうなりたいとは思う」と、年下のスラッガーの能力を素直に認める。ただ、遠くに飛ばすだけが野球ではない。7回無死一、三塁ではつなぎの姿勢を見せた。2ストライクから高め157キロ直球を力まずスイング。中犠飛で追加点をもたらした。自分で決めることも、つなぐこともできる自在さで、チームをけん引する。 15年の優勝経験者だが、当時の優勝争いの空気感と現在を比べ「なんか違う。どう違うんだろう。雰囲気は一緒なのかもしれないけど、自分が違うかもしれない」と首をかしげる。6年前は主軸とはいえ若手だった。今季は主将としてチームをまとめる。優勝へ向けて、無意識の責任感が、今の山田を突き動かす。【湯本勝大】 ▽ヤクルト中村(4回2死満塁で中前に決勝の2点適時打) なんとかカバーしようという気持ちで打席に入った。大振りせずコンパクトに打つことができた。 ▽ヤクルト・サンタナ(6回1死一、二塁で右翼へ13号3ラン) ここ最近、思い通りのバッティングができていなかったが、久しぶりに良い感覚で打てた。チームの勢いもあるからね。 ▽ヤクルト高梨(7回1/3を4失点で4勝目) 野手のみなさんに感謝ですし、中継ぎの皆さんを休ませてあげようという気持ちで投げたが、迷惑をかけてしまった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトが先制した。四回2死満塁で、中村悠平捕手(31)が広島先発の左腕・高橋から中前2点打を放った。 ◆先制打を放った中村 「打ったのはカットボール。なんとかカバーしようという気持ちで打席に入りました。大振りせずコンパクトに打つことができました」

◆セ・リーグ首位のヤクルトは1点リードの六回、3番・山田が広島先発の左腕・高橋から左越え33号2ラン、7番・サンタナが2番手・コルニエルから13号3ランを放ち、7-1とした。 ヤクルトは四回2死満塁で、中村悠平捕手(31)が中前2点打を放ち、先制。先発の高梨は六回まで1失点と好投している。 ◆六回に2ランを放った山田 「打ったのはストレート。追加点がほしいところで青木さんが良いカタチで出塁してくれて、チャンスで打てて良かったです」 ◆六回に3ランを放ったサンタナ 「ここ最近、思い通りのバッティングが出来ていなかったが、久しぶりに良い感覚で打てました。チームの勢いもあるからね」

◆セ・リーグ首位のヤクルトが効果的に点を重ね、2連勝。ヤクルトは四回に中村が中前2点打を放ち、先制。六回には3番・山田が広島先発の左腕・高橋から左越え33号2ラン、7番・サンタナが2番手・コルニエルから13号3ランを放ち、七回と九回にも1点ずつ加点した。先発の高梨は7回?を投げ7三振を奪うなど8安打4失点で、4勝目(1敗)を挙げた。

◆ヤクルトが効果的に点を重ね、2連勝。ヤクルトは四回に中村が中前2点打を放ち、先制。六回には3番・山田が広島先発の左腕・高橋から左越え33号2ラン、7番・サンタナが2番手・コルニエルから13号3ランを放ち、七回と九回にも1点ずつ加点した。先発の高梨は7回?を投げ7三振を奪うなど8安打4失点で、4勝目(1敗)を挙げた。高梨との一問一答は以下の通り。 --どんな意識でマウンドに立ったのか 「今首位で戦えているので、何とかチームに勢いがつくようなピッチングを心がけて入りました」 --七回まで1失点。今日のピッチングを振り返って 「フォアボールを出さなかったのがそういうピッチングにつながったと思う。でも、最後(八回)打たれてしまったので、野手の皆さんに感謝ですし、何とか中継ぎの皆さんを休ませてあげようという気持ちで投げていたんですけど、迷惑かけてしまって。そこは次、頑張れればいいかなと思います」 --野手陣の猛攻も光った 「そうですね、本当に楽に投げさせてもらいましたし、僕自身も乗っていくことができたかなと思います」 --今シーズン4勝目 「そうですね。もっともっと勝たなきゃいけないと思いますし、前半全然チームに貢献できてないので、何とか苦しい時に少しでもチームに貢献できるようにという気持ちでやっています」 --いよいよシーズンも終盤。優勝を争う中でファンに向けて 「一戦一戦、チーム一丸となって戦っていきたいと思っています。皆さんの応援がすごい力になると思うので、これからも熱い応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトは中盤に打線が爆発し、11安打9得点で2連勝。2―1の六回無死一塁から山田哲人内野手(29)が左翼席へ33号2ランを放つと、なおも1死一、二塁からドミンゴ・サンタナ外野手(29)が右翼越えの13号3ランを放って試合を決定づけた。先発した高梨裕稔投手(30)は八回途中8安打4失点だった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――高梨の好投に打線が応えた 「攻撃の方は立ち上がりの方、なかなか走者になることもできなくて、すごく難しかったんですけど、高梨がよく試合を引っ張りましたね。良く投げたと思います。カウント負けすることもなく、しっかりと投げ切れたんじゃないかなと思います」 ――山田が6試合で15打点 「どうしても長打はムネ(村上)のところが目立つんですけど、その前に、きょうは哲人(山田)の本塁打で点を取りましたけど、右に打って打点を取ったりとか、誰かが誰かをカバーするいい打線になっているのかなと思います」 ――サンタナが18打席ぶりの安打が13号3ラン 「大きかったですね。一発とムネの最後の1点というのはすごく大きかったです。なかなか簡単なことじゃないですけど、初球から思い切ってスイングで仕掛けていったところはよかったと思います」 ――早出練習などで状態を上げようとする姿勢 「向こうから来て日本に対応しようとする姿はすごく感心しますし、こちらにきて、野球人として成長していってほしいなと思います。あれだけ一生懸命やる2人(オスナ、サンタナ)なので、もっともっとこれから状態が上がっていくんじゃないかなと思います」 ――サンタナについて 「打撃技術のことはよくわからないんですけども、どんどん仕掛けていっているのは全然OKだと思っているので、そういうところがなければしっかりスイング仕掛けている間は大丈夫かなと思っています」 ――九回に投げたスアレスは救援スタンバイ 「今はブルペンに入ってもらってその仕事をやってもらっています。そんなに救援にゆとりがあるわけではないので、そこはしっかり理解してマウンドに上がってくれているものだと思っています」

◆広島の高橋昂は5回1/3を投げて7安打6失点と打ち込まれ、7敗目を喫した。三回までは一人の走者も許さない完璧な内容だっただけに「球自体はいっていたので、もったいなかった」と唇をかんだ。 四回に先頭から3連打で満塁とされ、2死後、中村に先制の2点打を浴びた。六回は山田に2ランを打たれ、2人の走者を残して降板。「アウトをほしがった。もっと攻めた投球をしないといけなかった」と反省しきりだった。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは2日、広島21回戦(マツダ)に9―5で勝利。山田哲人内野手(29)が六回に左越え33号2ランを放つなど、2安打3打点の活躍で2連勝に導いた。ここ6試合は4本塁打、15打点と好調。シーズンの打点は90に到達し、2016年以来、5年ぶりの100打点が視野に入ってきた。 ■6戦4発15打点 完璧に捉えた高めの直球は、マツダスタジアムの左翼2階席に飛び込む特大のアーチとなった。2―1の六回無死一塁。山田は高々と上がった放物線の角度で感触で確信し、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。 「追加点が欲しいところで青木さんがいい形でで出塁してくれた。チャンスで打てて良かった」 シーズン終盤の激しい優勝争い。投手戦の様相があったが、ヤクルト側に勢いを呼び込んだ。四回は内角のカットボールを左前に運んで中村の先制2点打につなげ、六回は中犠飛。最近6試合で4本塁打、15打点と好調だ。90打点とし、残り21試合で6年ぶり自身3度目のシーズン100打点到達が見えてきた。 前回優勝した2015年は23歳シーズンで自身初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成。リーグVを目指す今季は、村上らとともに打線を引っ張っている。当時の優勝メンバーだった石川や川端らが「(15年とチームの)雰囲気が似ている」と話す中、山田は「ちょっと違うかもね」と首をかしげて6年前を思い返した。 「どう違うんだろう。自分が違うのかな」 ふと漏らした言葉は、今季から志願して務める主将としての自覚の表れでもあった。7月に29歳となり、チームでは中堅の立場。コロナ禍で会話が制限される中、投手陣とも積極的にコミュニケーションを取るようになった。「ちょっとした時間で、野球の話やそれ以外の話でも会話することが心掛けています」。試合中はマウンドへ歩みを進め、ピンチなど然るべきタイミングで投手に声を掛ける場面が自然と増えた。 首位のチームは2連敗後に2連勝。今季は4連敗が1度、3連敗が2度だけの大崩れしない。高津監督は「長打はムネ(村上)が目立つんですけど、右(方向)に打って打点を取ったり、誰かが誰かをカバーするいい打線になっている」と評価した。10月は連勝発進。チームリーダーの山田が、Vロードを再加速させる。(横山尚杜)

◆広島は投手陣が11被安打9失点と打ち込まれ、首位・ヤクルトに連敗を喫した。3日にも優勝が完全消滅する危機。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──高橋昂は5回?を7安打6失点で今季7敗目 佐々岡監督「立ち上がりから真っすぐが良かったので、期待していたんですけどね。四回も不運な当たりからで、もうひと踏ん張りというところだった。(村上を)三振、(オスナを)三振と、取ってね。せっかく(2死まで)追い込んだ中で(中村の2点打は)もったいない。六回がね。(高橋昂=山田33号2ラン、コルニエル=サンタナ13号3ラン)避けないといけない長打。今年のヤクルトの強さでもある。山田、村上、下位でも長打がある外国人選手がいるのが怖さだと思う。何とか防いでもらいたかった」 ──7点を追う八回は西川の3ランと菊池涼の適時打で4点差まで追い上げた 「みんなあきらめないという気持ちを持っていると思うし、走者をためての本塁打が大きいというところで、(西川)龍馬が打ってくれた。つないでいったけれど、あと1本が出なかったというところですね」 ──3ランの直後に鈴木誠が四球で一塁に出て代走を送った 「ずっと(鈴木)誠也も出続けている中で、体もいっぱいいっぱいになっているところもある。いろいろ、こちらの事情もある。連戦連戦が続いているところ」 ──今季マツダスタジアムでの対ヤクルトは1勝8敗1分け 「打ち負けるというか、投手陣を打ち崩せないところもある。ヤクルトでなくても、地元で勝たないというのはみんな持っていると思う。これだけの声援の下、そういう気持ちを持って、勝てないのは歯がゆいと思う。こういう試合をして、申し訳ない。明日は森下ですし、明日頑張ります」

◆セ・リーグ首位のヤクルトは2日、広島21回戦(マツダ)に9―5で勝利。山田哲人内野手(29)が六回に左越え33号2ランを放つなど、2安打3打点の活躍で2連勝に導いた。ここ6試合は4本塁打、15打点と好調。シーズンの打点は90に到達し、リーグ優勝した2016年以来、6年ぶりの100打点が視野に入ってきた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
624416 0.585
(↑0.004)
-
(-)
21552
(+9)
450
(+5)
125
(+2)
66
(-)
0.257
(-)
3.460
(↓0.01)
2
(-)
阪神
67517 0.568
(↑0.004)
1
(-)
18487
(+3)
475
(-)
112
(+1)
106
(+2)
0.247
(↓0.001)
3.530
(↑0.03)
3
(-)
巨人
595117 0.536
(↑0.004)
5
(-)
16504
(+5)
479
(+4)
154
(+1)
64
(+1)
0.246
(-)
3.570
(-)
4
(-)
中日
506216 0.446
(↓0.004)
15
(↓1)
15371
(-)
425
(+3)
67
(-)
55
(-)
0.238
(↓0.001)
3.200
(-)
5
(-)
広島
506311 0.442
(↓0.004)
15.5
(↓1)
19467
(+5)
526
(+9)
107
(+1)
56
(+1)
0.260
(-)
3.930
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
486414 0.429
(↓0.003)
17
(↓1)
17506
(+4)
564
(+5)
128
(-)
26
(-)
0.258
(↑0.001)
4.280
(↓0.01)