巨人(☆3対2★)DeNA =リーグ戦21回戦(2021.10.01)・東京ドーム=
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DeNA
0001010002611
巨人
00000210X31200
勝利投手:中川 皓太(4勝3敗1S)
(セーブ:ビエイラ(0勝1敗17S))
敗戦投手:砂田 毅樹(2勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(14号・6回表ソロ)

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◆巨人が接戦を制した。巨人は2点を追う6回裏、無死満塁から丸の2点適時打が飛び出し、同点とする。続く7回には、1死満塁から亀井の犠飛で1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ビエイラが今季17セーブ目。敗れたDeNAは、打線が2得点と振るわなかった。

◆今季の巨人岡本和真内野手(25)は東京ドームで19本塁打。 同球場のシーズン最多本塁打は10年阿部(巨人)らの23本で、20本以上の巨人打者は過去9人。東京ドームでシーズン20本打てば自身初、チーム10人目になる。

◆DeNAソトが9月22日ヤクルト戦以来、7試合ぶりの安打となる先制適時二塁打を放った。4回2死一、三塁、巨人菅野の5球目、真ん中低め141キロフォークを捉えて左中間を破る先制打。17打席ぶりに「H」ランプをともし、「うまく捉えることができました。久々のヒットが貴重な先制点になりうれしいです。(先発の)ロメロが頑張っているので打てて良かったです」と喜んだ。

◆DeNA佐野恵太外野手(26)が、9月20日中日戦以来、10試合ぶりとなる14号ソロ本塁打を放った。 1点リードの6回無死、巨人先発菅野の6球目、外角低め136キロスライダーを逆らわず左翼席へ。好投手菅野を相手に中盤でリードを広げる貴重な1発に「イニングの先頭だったので何とか塁に出ようと思い打席に向いました。(先発の)ロメロが頑張っているので追加点を挙げることができうれしいです」と笑顔で喜んだ。

◆巨人が24イニングぶりに得点を奪った。2点ビハインドの6回、岡本和、亀井、大城の3連打で無死満塁とし、丸の左前適時打で2者が生還した。なお無死二、三塁と一気に勝ち越すチャンスだったが、小林が空振り三振。菅野の代打重信が一ゴロで、二塁走者の丸が飛び出し、三塁走者の大城が押し出されるように本塁を狙ったがタッチアウト。絶好の勝ち越しのチャンスを逃した。 巨人はこの試合前まで5連敗中。直前の中日戦では、今季初の2試合連続完封負けを喫していた。

◆巨人は1回から3回まで毎回走者を出すも先制点は奪えず無得点。先発菅野は3回まで1四球無安打無失点と上々の立ち上がり。 DeNAは4回2死一、三塁でソトが先制適時二塁打。6回には佐野が14号ソロ。巨人は6回に4連打で2点を奪い、追いついた。 巨人は7回1死満塁、亀井の中犠飛で勝ち越し。そのまま逃げ切り、連敗を5で止めた。中川が4勝目、ビエイラが17セーブ目。DeNAの連勝は2でストップした。砂田が2敗目。

◆DeNAが巨人に逆転で敗れ、連勝が2でストップ。他球場で首位ヤクルト、2位阪神が勝ったことで、今季の優勝の可能性が完全に消滅した。 この日は2点リードの6回に先発ロメロが追いつかれると、7回には砂田が亀井に決勝犠飛を浴びた。三浦監督は粘投の助っ人右腕については「自分の投球をしてくれたかなと。6回は甘く入ったところを打たれましたが。しっかりと投げてくれた」と評価。今後については「明日からまた頑張ります」と淡々と振り返った。 三浦新監督を迎えて心機一転で臨んだ今季は開幕6連敗でスタート。2連勝で脱した直後からは10連敗を喫するなど、序盤から大きく出遅れた。それでも交流戦では3位に入るなど健闘。後半にかけて調子も上がってきたが、9月末に7連敗を喫するなど、波に乗り切れなかった。

◆巨人丸佳浩外野手(32)が、チームに24イニングぶりに得点をもたらし、6連敗阻止に貢献した。 2点ビハインドの6回無死満塁。岡本和、亀井、大城が3連打でつないだ絶好機でも、丸は冷静だった。「前に飛ばせば、最悪1点入るかな」。1ボールからの2球目を力まず逆方向へはじき返した。左翼佐野の送球がそれ、2塁走者の亀井も一気に生還。スコアボードに刻み続けていた「0」の文字を、ようやく止めた。「なかなか点が入らなくて苦しいゲームが何試合も続いていたので、何とか僕のところで1点でも入れば流れが変わるかなと思って打席に入った。なんとか点が入って良かったですね」と笑顔を見せた。 もたらしたのは得点だけではなかった。4回には右中間への二塁打、8回には先頭打者で中堅へ二塁打で今季3度目の猛打賞。チームへの勢いと自身の復調気配もつかんだ。9月は打率1割5分7厘と不振にあえいだが、苦しさを見せずにバットを振り込んできた。「なかなか安打がでない、結果がでないと、苦しいとういうかしんどいですけど、そこは自分の中ではしっかりと分けて。逆に難しく考えずに。相手のあることですから」。 月が変わったこの日に3安打。残りは17試合と少ないが「もう何とか苦しい試合を勝ちきること、残り試合、全部勝つぐらいでいくしかないので」と決意を口にした。好打者がようやく、逆襲ののろしを上げた。

◆巨人亀井が燃えた。「体が壊れてもいいと思っている。とにかく必死に勝利のために尽くすだけです」と真顔で言った。2点を追う6回無死満塁。丸の左前適時打で二塁から本塁に突っ込んだ。DeNA捕手山本と激突。体を張って同点のホームをもぎ取った。 39歳、生え抜き年長者の意地だ。7回1死二、三塁で前打者の岡本和が申告敬遠された。「毎年、誰かが敬遠して僕という形が多い。いつも、ナメられているな、という気持ちもあるんですけど」と真顔で言った。満塁から低めの外角低めのカットボールを拾い、決勝中犠飛を放った。 5連敗で止めた。上位のヤクルト、阪神も勝利し、首位まで5ゲーム差は変わらない。残り17試合。「試合前にみんなで『絶対に諦めない』と言い合っていたので、今日を機に何とか必死になって、とにかく頑張ります」と真顔で言った。

◆巨人が連続イニング無得点を24で、連敗を5で止めた。2点を追う6回、岡本和、亀井、大城で無死満塁とし、丸が左前に同点の2点適時打。二塁走者の亀井は、捕手山本と激突しながらも生還した。7回には亀井が決勝の中犠飛を放った。先発の菅野は粘り強い投球で6回2失点。7回からは中川、デラロサ、ビエイラと継投して1点のリードを守り切った。 試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。 ? -最後はビエイラが何とか踏ん張った 「そうですね(苦笑)。何とか踏ん張りましたね。あの(先頭打者への)四球はあまり褒められたものではないですけど、まあ良かったですね」 -勝ち越しはベテラン亀井の犠飛 「走塁も含めて非常に、みんなの模範となるような、戦う姿勢というのは、亀ちゃんのいいところが出てるなという気がしますね。亀ちゃんの走塁っていうは、非常に勇気のある走塁だったということでしょうね」 -丸の同点打 「ねぇ。さらに良くなってくれるとありがたいですね」 -丸には最近、監督がほぼマンツーマンで指導を 「(巨人に来て)3年目かな? よく話してますよ(笑い)(これまでで)一番話してるね。非常に実績を残している素晴らしいバッターであることは間違いないので。しかし、経験の中でね、少し自分が思っていることを伝えているというところですね」 -同点打の後、1死二、三塁で代打重信の一ゴロで二塁走者丸が飛び出し、三塁走者の大城が押し出されるように本塁タッチアウト 「あれはやっぱり三塁ランナーが突っ込まなきゃいけませんね。どういう状況でもね。それを突っ込まなきゃいけない状況の中で突っ込んでないから、セカンドランナーはああいう形になるということですね。その辺というのは、まあ三塁コーチャーと三塁ランナーの連係というところでしょうね」 -菅野は6回2失点と粘った 「やっぱり(先制点を許した4回は)四球が2つ絡んでというところは反省はあるでしょうけどね。まあボールも走り始めましたしね。今日は勝ちがついてないんだね。でも、またやってくれるでしょう」 -連敗を止め、ここから 「あまり大きなことは言えませんけどね。わが軍の野球をね、どういう風にやるかというね。きょうもやっぱりまだまだ詰めの甘いところはありますし。でも今日勝利したというところで、さらに上乗せしていきたいと思っています。何でも、今の状態は、踏ん張らないと勝てないよ(笑い)」

◆DeNAが巨人に逆転で敗れて連勝が2でストップ。 他球場で首位ヤクルト、2位阪神が勝ったことで、今季優勝の可能性が完全消滅した。2点リードの6回に先発ロメロが追いつかれると、7回には砂田が亀井に決勝犠飛を浴びた。 この日の試合前には守護神に返り咲いて間もない山崎康晃投手を登録抹消。三浦監督の主な一問一答は以下の通り ? -先発したロメロの投球は ほんとに自分の投球をしてくれたかなと。6回は甘く入ったところを打たれましたが。しっかりと投げてくれたと思います。 -6回までは託したというか、投げきって欲しかった 託すというか、もちろん準備はさせてましたけどね。 -山崎が抹消となったが 再調整です。 -ここ最近の不調をみての判断か 最終的にはそうですね。もう1回再調整してもらうということで、抹消しました。 -シーズンも残り少ないが山崎に今後期待する部分は 状態を上げるための再調整です。まだシーズン終わってないんでね。 -またやり返して欲しい そうですね。再調整なので。状態を上げてもらうと言うことで。 -今日の打線については なかなか点が取れる投手じゃないところで、粘ってフォアボールとかね。ソトも粘って打ちましたし。ソトにとってもいいタイムリーになったかなと思います。 -明日からも巨人戦が続くが 明日からまた頑張ります。 -山崎抹消で今後の勝ちパターン継投はどうなる 流動的です。 -その日の調子のいい投手を起用する方針か 流動的に考えていきます。

◆DeNAのソトが7試合ぶりに快音を響かせた。0―0の四回2死一、三塁でフォークボールを振り抜き、左中間をライナーで破る適時二塁打。菅野からチーム初安打を放ち「うまく捉えることができた。久々のヒットが先制点になってうれしい」と安堵した。 来日4年目の今季は打撃の調子が上がらず、特に9月は打率1割3分2厘と苦しんだ。チームは既にクライマックスシリーズ(CS)進出が絶望的で、来季に向けて若手を起用しても不思議ではない状況だが、三浦監督は「毎日毎日、状況を打破するためにいろいろ取り組んでいる」と姿勢を評価。その信頼に応える一打となった。

◆5連敗中の巨人が、53イニングぶりのリードを奪った。 2点を追う六回、無死満塁で丸が2点中前打を放ち、同点。これが24イニングぶりの得点だった。そして同点の七回に若林、坂本の連打などで1死満塁とし、5番・亀井が中犠飛。9月24日の阪神戦(△6-6、東京ドーム)の八回以来、実に53イニングぶりだった。

◆DeNAの山崎康晃投手(28)が1日、今季初めて出場選手登録を抹消された。 今季はセットアッパーとして活躍し、東京五輪にも出場。9月中旬から守護神に返り咲いたが、直近3登板連続でセーブ機会に失敗し途中降板していた。今季成績は57試合で3勝2敗1セーブ、防御率3・42。 三浦監督は試合後に「再調整です。もう一度しっかり状態を上げてもらう」と降格理由を説明。クローザーの起用法については「流動的です」と、状態や相手との相性など総合的に判断して起用していく方針を明かした。

◆巨人・亀井善行外野手(39)が2-2の七回1死満塁で勝ち越しの中犠飛。2点を追う六回無死満塁では丸の左前打で二塁から激走し、同点。スライディングした際に送球がそれて捕手と交錯したが、無事得点が認められた。チーム最年長のハッスルプレーで連敗は5でストップ。試合後、ヒーローインタビューに答えた。 --試合を振り返って 「いや、ホッとしています」 --七回の犠飛で試合を決めた 「そうですね。毎年なんか、誰かが敬遠して僕っていう形が多いので、『いつもナメられてんな』っていう気持ちもあるんですけど、まあ本当に今年は情けない成績でね、アレですけど、いいところで打ててよかったです」 --チームがずっと点を取れなかった 「選手もロッカーにいてもね、本当に暗いというか、悩みも、ちょっとつらい思いもしているんですけど、本当に皆さんに応援していただいて何とか必死になってやろうということで言い合っているんでね。こういった形で何とかギリギリですけど、勝てたことが今日は良かったと思います」 --ホームインも必死さが 「いやもうね、体が壊れていいと思っているんでね。とにかく必死に勝利のために尽くすだけです」 --明日に向けて 「今日も試合前にみんなで『絶対にあきらめない』と言い合っていたので、今日を機に何とか必死になってとにかく頑張ります」

◆巨人は接戦をものにして連敗を5でストップさせた。六回に丸が同点の左前2点打。二塁から本塁突入した亀井が捕手と交錯しながらも生還すると、七回には岡本和の申告敬遠後の1死満塁で決勝の左犠飛を放った。先発の菅野は6回2失点で勝ち負けつかず。原辰徳監督(63)が試合を振り返った。 --1点差の九回、最後はビエイラが何とか踏ん張った 「何とか踏ん張りましたね。あの(先頭・柴田への)四球はあまり褒められたものではないですけど、まぁ良かったですね」 --勝ち越しはベテラン亀井の犠飛 「走塁も含めて非常に、みんなの模範となるような戦う姿勢というのは、亀ちゃんのいいところが出てるなという気がしますね」 --丸の同点打。監督もずっと気にしている選手 「さらに良くなってくれるとありがたいですね」 --先発菅野は6回2失点 「やっぱり四球が2つ絡んで(先制点を献上)というところ。この辺は反省はあるでしょうけどね。まあ、ボールも走り始めましたしね。今日は勝ちがついてないんだね。でも、またやってくれるでしょう」 --連敗を止め、ここから 「あまり大きなことは言えませんけどね。わが軍の野球をどういう風にやるか。今日もやっぱりまだまだ詰めの甘いところはありますし。でも今日勝利したというところで、さらに上乗せしていきたいと思っています。さっき言ったように、模範と(して)ね」 --丸には最近、監督がほぼマンツーマンで指導している 「そう、(巨人に来て)3年目かな? よく話してますよ(笑)。(これまでで)一番話してるね」 --今はどういったことを重点的に指導を 「非常に実績を残している素晴らしいバッターであることは間違いないので。しかし、経験の中でね、少し自分が思っていることを伝えているというところですね」 --最近はヒットも出だして、きょうは3本 「だからといって手放しで喜ぶのではなくてね、彼と私が求めているものというのは、まだまだ高いものだと思いますよ」 --同点後、六回無死二、三塁で小林に代打は 「無死二、三塁というシチュエーションになってくれたんでね。守りのリズムというものを変えずに何とか小林に期待したということですね」 --続く代打・重信の場面。1死二、三塁で一ゴロ、二走が飛び出して三走が本塁でアウトになって併殺 「あれはやっぱり三塁ランナー(の大城)が突っ込まなきゃいけませんね。どういう状況でもね。突っ込まなきゃいけない状況の中で突っ込んでないから、セカンドランナー(の丸)はああいう(三走がいて進めない)形になるということですね。その辺は、三塁コーチャーと三塁ランナーの連係というところでしょうね」

◆巨人の菅野は6回を4安打2失点と粘り、チームの逆転勝ちにつなげた。0―1の六回に佐野にソロ本塁打を浴び、さらに2死満塁と走者を背負ったが追加点は許さなかった。 4四球を与えたのは丁寧にコースを狙ったことの裏返し。「チーム状況を考えて、2日以降のために慎重に勝負することも仕方ないと思っていた」と言う。これで4試合連続のクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)。原監督は「球も走り始めた。またやってくれるでしょう」と信頼を口にした。

◆DeNAは逆転負けで苦しいブルペン事情を露呈した。同点の七回から継投に入ったが、先陣を切った砂田が上位打線を抑えられず勝ち越しを許した。菅野から2点を先行した打線の奮闘を生かせず逃げ切れなかった。 試合前に抑えに返り咲いたばかりの山崎を出場選手登録から外し、三嶋は巨人戦の防御率が11・17と接戦では期待できない状況になっている。就任1年目の三浦監督は残り18試合の継投策について「全員でカバーする」と話したが、一戦必勝を掲げる時期は過ぎている。

◆DeNAは、逆転負けで連勝が2でストップ。18試合を残し、12球団で最も早く優勝の可能性が完全に消滅した。四回にソトの17打席ぶりの安打となる適時二塁打で先制。六回は佐野の14号ソロで2点を奪ったが、七回に勝ち越しを許した。 三浦大輔新監督(47)を迎えて臨んだ今季はコロナ下で外国人の来日が遅れ、エース・今永も手術明けで間に合わないなど戦力が整わず、開幕から6連敗、直後にも10連敗と序盤につまずいた。交流戦で球団史上最高の3位に入り、6月以降は33勝32敗7分けと調子を上げたものの波に乗りきれなかった。 三浦監督は2年契約の1年目。「また明日、勝てるようにやっていく」と可能性の残るクライマックスシリーズ(CS)進出へ、視線を切り替えた。(浜浦日向)

◆勝負強さが代名詞のベテランが、燃えた。巨人・亀井善行外野手(39)は同点の七回、前打者の4番・岡本和が申告敬遠され、1死満塁で打席に立った。 「毎年、誰かが敬遠されて僕(の打席)という形が多いので、いつも『舐められてんな』という気持ちもある」 砂田の初球を捉え、勝ち越しの中犠飛。9月24日の阪神戦の八回以来53イニングぶりにリードを奪った。連敗を5で止め「ロッカーにいても暗いというか、つらい思いもしていた。試合前に『絶対にあきらめない』と言い合っていた。勝てたことが良かった」とうなずいた。 チームは2試合連続で零封負けと深刻な貧打にあえいでいた。2点を追う六回に7番・丸が同点の2点打を放ち、24イニングぶりの得点。亀井は二塁から本塁へ激走し、捕手と激しく交錯しながら生還した。「もう、体が壊れていいと思っている。とにかく必死」。執念を見せ、仲間を鼓舞した。 首位・ヤクルトとは5ゲーム差で優勝を諦める数字ではない。「模範となるような、戦う姿勢というのは亀ちゃんのいいところが出ている」と原監督。ベテランが先頭に立ち、トンネルの出口にたどり着いた。(谷川直之)

◆優勝を争うこの時期、内容はともかく勝つことが大事...とよく言われる。それは確かだが、巨人の試合運びはいくらなんでも、重苦しい。 まずエースの菅野だ。四回に2四球を出し、ソトに適時二塁打。被安打1で先制を許した。1点もやれない気持ちが強すぎるのか。打たれることを嫌がって四球で走者をため、2点、3点を失う典型的なピッチング。自分のボールを信じ、思い切りよく投げ込むことに集中できていない。 打線の不振も影響している。中日戦での2試合連続零封負けに続き、この日も中盤まで、援護は期待薄な展開だった。 特に目を覆ったのは四回だ。2死一塁から丸が右中間へ二塁打を放ったとき、一走の大城は三塁止まり。2死だけに、バットにボールが当たった瞬間にスタートを切れる上、打球は外野の間を抜けている。あれで生還できないようでは、得点を重ねるリズムも生まれないだろう。 本来なら四、六回のチャンスで一気にひっくり返し、そのまま勝ち切りたかった試合。この状態では、しばらく重苦しさがのしかかるのではないかと心配になる。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
614416 0.581
(↑0.004)
-
(-)
22543
(+5)
445
(+4)
123
(-)
66
(-)
0.257
(-)
3.450
(↑0.01)
2
(-)
阪神
66517 0.564
(↑0.004)
1
(-)
19484
(+5)
475
(+2)
111
(+2)
104
(-)
0.248
(-)
3.560
(↑0.02)
3
(-)
巨人
585117 0.532
(↑0.004)
5
(-)
17499
(+3)
475
(+2)
153
(-)
63
(-)
0.246
(-)
3.570
(↑0.01)
4
(-)
中日
506116 0.450
(↓0.005)
14
(↓1)
16371
(+2)
422
(+5)
67
(+2)
55
(-)
0.239
(-)
3.200
(↓0.02)
5
(-)
広島
506211 0.446
(↓0.004)
14.5
(↓1)
20462
(+4)
517
(+5)
106
(-)
55
(-)
0.260
(↓0.001)
3.880
(-)
6
(-)
DeNA
486314 0.432
(↓0.004)
16
(↓1)
18502
(+2)
559
(+3)
128
(+1)
26
(-)
0.257
(↓0.001)
4.270
(-)