ソフトバンク(★7対8☆)西武 =リーグ戦23回戦(2021.09.30)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:ギャレット(2勝3敗2S)
(セーブ:平良 海馬(2勝2敗18S))
敗戦投手:森 唯斗(1勝1敗13S)

本塁打
【西武】森 友哉(11号・9回表ソロ)
【ソフトバンク】松田 宣浩(14号・4回裏ソロ),デスパイネ(6号・5回裏3ラン)

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◆西武が逆転勝利。西武は2点ビハインドの9回表、森のソロと外崎の犠飛で同点とする。なおも続く2死一二塁の好機で岸が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・ギャレットが今季2勝目。敗れたソフトバンクは、7番手・森がリードを守れなかった。

◆ソフトバンクは4連勝で首位ロッテに5ゲーム差。9月に入って調子を上げてきたのがアルフレド・デスパイネ外野手(35)で、今月は打率3割2分8厘で現在11試合連続安打中。好調の助っ人がチームを5連勝に導くか。

◆西武松本航投手(24)が後半戦初勝利まで「あと1球」から取りこぼした。 3点リードの5回2死、打者中村晃をカウント2-2まで追い込みながら左前打を打たれた。そこから逆転3ランまで4連打でたたみかけられた。これで10戦連続勝利から遠ざかり後半戦勝ち星なし。松本は「(4、5回は)チームにとっても勝つためにはしっかりゼロで抑えなければいけない回でした。悔しいです」と話した。

◆ソフトバンクは初回、先頭牧原大が左前打で出塁。続く中村晃の右翼線二塁打で1点を先制。先発杉山は3回まで無失点投球。 西武は4回、3点を挙げ逆転。1点差の5回も2点を追加。ソフトバンクは5回、デスパイネの6号3ランなど4得点で再逆転。 西武が9回に3点を挙げ逆転勝ちした。チームは4連敗でストップ。ソフトバンクは守護神・森が誤算。4連勝でストップした。

◆ソフトバンクは今季初の5連勝を逃した。抑えの森が9回の2点リードを守り切れず、逆転負け。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -森が打たれて敗戦 工藤監督 森で打たれたらしょうがないでしょう。後ろを任せているのでね。森、モイネロ、岩崎、このあたりはうちの必勝パターンなので。そこで打たれるのはしょうがないという風にとらえないといけないと思いますよ。 -森は普段との変化は 工藤監督 どうなんだろう。横から見ているだけではね。思い通りの球威が出ていないような気はしますけどね。 -打線はいい形で7得点 工藤監督 点を取られたらしっかり取り返すのがいいところだし、打線自体はいい形できているんじゃないかなと思います。まあ、ただ、やっぱり、(先発の杉山は)四球がどうしても失点に絡んでしまうので、そこをどう考えているのかというところは。調子のいいときも悪いときもあるし。結果として見れば、四球を出してしまうと、結果はあまり良くないところはあるのかもしれないのでね。そこは自分の中で割り切って投げないといけないのかなと思います。 -1日からオリックス戦 工藤監督 (残り試合が)10ゲーム台になってきたからね。1試合1試合が大事というのはみんなわかっていることなのでね。わかっているかこそ、慎重になってしまったり、大胆に行けなかったりというのは誰にでもあることなのでね。やってしまったと思うより、明日こそはと思う方がいい結果につながると思う。忘れるところはしっかり忘れて、明日につながるようにやりましょうと。ぼくらはそれしかないんで。 -敗れたが、9月はいい流れで戦えた 工藤監督 全部勝つのは無理だよね。どこかでは負けるかもしれないんだけど。その切り替えをしっかりやることが大事なのでね。そこだけです。

◆ソフトバンクが手痛い逆転負けを喫した。2点リードの9回を守護神の森唯斗投手(29)が守り切れなかった。 今季初の5連勝をあと1歩のところで逃した工藤公康監督(58)は「全部勝つのは無理だよね。どこかでは負けるかもしれないんだけど。その切り替えをしっかりやることが大事なのでね。そこだけです」と懸命に前を向いた。ここ8戦7勝で反撃ムードが高まっていたが、一旦の小休止となった。 盤石の流れだった。5回にアルフレド・デスパイネ外野手(35)の6号3ランで逆転し、6回は嘉弥真新也投手(31)が3人斬り。7回は岩崎翔投手(31)が走者を背負いながら無失点でしのぎ、8回リバン・モイネロ投手(25)が完璧な投球でバトンをつないできた。だが森は、9回無死から先頭の森にソロ本塁打を浴び1点差。安打と2四球で満塁のピンチを背負い、外崎の犠飛と岸の適時打で逆転を許した。 森の3失点は今季ワーストで、19年以来2年ぶり。セーブ機会での失敗は今季初だった。工藤監督は「森で打たれたらしょうがないでしょう。後ろを任せているのでね」と割り切った。 敵地での2試合を残し、西武には今季カード勝ち越しの可能性がなくなった。首位ロッテとのゲーム差は5のままだが、3位楽天には再び1・5差をつけられた。1日からは大阪へ移動し、2位の好調オリックスと3連戦を戦う。指揮官は「やってしまったと思うより、明日こそはと思う方がいい結果につながると思う。忘れるところはしっかり忘れて、明日につながるようにやりましょう」と、気持ちの切り替えを促した。【山本大地】 ▽ソフトバンク杉山(先発も4回途中3失点) 調子は悪くなかった。変化球は前回の登板の時より、効果的に使うことができた。でも、走者を出してから粘ることができず、要所でボールが甘くなってしまった。

◆ソフトバンク5番のデスパイネ外野手が4打点と気を吐いた。 3点を追う5回2死二、三塁で、右中間に今月4本目となる6号3ランを運び一時逆転。「ビハインドの場面のチャンスで回ってきて、絶対にランナーをかえそうと思ったよ」。1点リードの7回には適時打も放ち、9月は月間でチーム最多の19打点目となった。

◆西武の劇的逆転勝利を呼び込んだのはプロ20年目のベテラン中村剛也内野手だった。 2点を追う9回。先頭の森が11号ソロで1点差。勢いづくと中村が、この試合4本目となる中前打を放ち、後ろへ託した。犠打と2四球で満塁から、外崎の同点犠飛、岸の勝ち越し適時打。チームの連敗が4でストップした。中村の4安打は16年3月29日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来5年半ぶり。同じ場所、同じ相手に記録した中村は「(4安打は)良かったです。9回は先頭の(森)友哉がホームランで1点差にしてくれたので、何とか塁にでようと考えて打席に入りました。最後もいい形で逆転をできたと思うので、このいい流れで(明日以降も)戦っていきたいと思います」と冷静に受け止めた。 この試合の4本は、いずれもシングルヒット。4回には先頭から出塁し一時逆転の呼び水となり、5回も突き放すつなぎの1本となった。7回にも先頭から出て、得点機を演出。大振りの1発を狙うのではなく、チーム打撃に徹する4番の姿に、辻発彦監督は「若い選手のお手本となるような追い込まれてからコンパクトに打ってつなぐ気持ちでバッティングをしてくれる」と脱帽。さらに「これだけ400本以上ホームラン打っているバッターがそういうことをするわけだから、山川とかが見習っていかないといけないだろうし」と話した。 その山川が、29日の試合はスタメンから外れた。この試合では4四球とボールを選ぶ姿勢に、辻監督は「きょうなんかは山川は打てなくてもフォアボールを選んだのはチームへの貢献は大きいと思うので、こういう野球をしていかないと勝てないということだと思う。フォアボールを選ぶことから打撃の調子も良くなって行くと思うので、山川としてはよかった」と、希代のアーチスト2人の相乗効果を期待していた。

◆逆襲に向けたサドンデスともいえる戦い。ソフトバンクにとって9月のラストゲームは「激闘」となった。シーズン143試合、楽な試合はない。ましてや4位からの急浮上を目指すチームにあっては、限られた残り試合は全勝の気合で挑むしかない。 2点をリードした9回、西武の猛反撃に遭った。守護神森が2点を失って試合をひっくり返された。9回裏は先頭デスパイネが中前打で出塁。だが、西武平良にねじ伏せられ白星をつかむことはできなかった。ゲームセットまであきらめない気持ちは、4連敗中の西武が勝ったということだろう。ホークスにとっては痛すぎる逆転負けとなってしまった。 3点差をひっくり返し、7回には1点を加えて逃げ切り態勢に入った。「勝利の方程式」である岩崎、モイネロとつないで最後に暗転。必勝の形は作った。痛恨の1敗ではあるが、切り替えるしかないだろう。 借金4まで膨れ上がったとき、工藤監督に何とも心強い知らせがあった。俳優であり山梨・北杜市で農業にも挑戦している長男・阿須加(30)から連絡があった。丹精込めて育てた作物が秋の収穫時期を迎える。シーズンが終わるまでに、父親に手作りの野菜をプレゼントしたい-。チームの奮起も願ってのメッセージだった。 可能性がある限り、必勝を誓うのは指揮官として当然だろう。息子の気持ちに押されて工藤監督もさらに闘志を強くしたはずだ。まだまだBクラスに甘んじているとはいえ、ファイティングポーズを崩すわけにはいかない。今日1日からはオリックスと敵地・大阪で3連戦が待つ。逆襲の「大阪の陣」へさらに強い気持ちで乗り込んでもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武・源田壮亮内野手(28)が「2番・遊撃」で先発出場し、粘りの打撃でソフトバンク先発の杉山一樹投手(23)に計2打席で20球を投げさせた。一回の1打席目は8球を投げさせ最後は空振り三振。三回の第2打席では12球の末、左飛だった。 ヒットこそ出なかったが2打席を終え1人で20球を投げさせた。その間、ファウルは第1打席で4度。第2打席で7度、あわせて9度と粘りの打撃を見せ、相手投手を消耗させた。

◆百戦錬磨のベテランが一振りで試合をひっくり返した。「6番・左翼」で先発出場の西武・栗山巧外野手(38)が0-1の四回、右翼線へ逆転の2点二塁打を放った。 「打ったのはフォークです。(打てて)よかったです」 三回まで先発・杉山の150キロを超える直球を前に、1安打に封じられていたが四回に一挙3点を奪った。先頭の中村が中前打、続く呉念庭の二塁打で無死二、三塁の好機を作り打席に栗山。カウント1-1から甘く入った変化球を捉え右翼線へ弾き返した。 なおも二走として、杉山の投球がワンバウンドすると迷わずスタート。三塁を陥れ、9番・岸の左犠飛で全力疾走でホームを駆け抜けた。 今季、2000安打を達成した38歳が、持ち前の打撃だけではなくアグレッシブな走塁を見せ、〝まだまだ栗山ここにあり〟を印象付けた。

◆ソフトバンクが五回に4得点で一気に逆転した。 2-5の五回2死、中村晃の左前打が口火となった。栗原が右前打でつなぐと、打席には柳田。打ち上げた打球を見て、誰もが万事休すだと思った。しかしふらふらと打球は舞い、スペースができていた左翼線に着弾。そのままファウルゾーンのスタンドに飛び込む二塁打となり、九死に一生を得た。 2点差に詰め寄り、なおも2死二、三塁。打席にはデスパイネだ。外角直球に踏み込んで強振すると白球は右中間テラスに着弾。力強く右腕を掲げた。 4連勝で臨んだ一戦。5連勝となれば今季最長だ。頼れる助っ人の一撃で、ホークスが一丸になった。

◆西武が逆転勝ちで、連敗を4で止めた。5―7の九回に森の11号ソロ、外崎の犠飛で追い付き、岸の左前適時打で勝ち越した。ソフトバンクは2―5の五回に4点、七回に1点を挙げたが抑えの森が乱調で連勝は4で止まった。

◆ソフトバンクは森唯斗投手(29)が2点リードの九回に3失点で逆転を許し、連勝は「4」でストップした。試合後、工藤公康 監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --九回に森が打たれたというのは 「森で打たれたら仕方ないでしょ。後ろを任せているので。森、モイネロ、岩崎。うちの必勝パターンなので。そこが打たれたら、仕方ないととらえないといけない」 --森はいつもと違ったところは 「どうなんだろう。横から見ているだけではなかなかね。ちょっと思い通りの球威は出ていなかった気はしますけど」 --展開としては理想に近い形だった 「しっかり取り返すというところがいいところ。打線自体はいい感じできていると思います。ただ、やっぱり四球がどうしても失点に絡んでしまう。そこをどう考えているのか。調子のいいときも悪いときもあるし、勝負にいけないときも心理的にあるかもしれないんですけど。結果としてみれば、四球を出してしまうと結果はよくない」 (続けて) 「なかなかブルペンにいってマウンドにいって、いろんな投手が投げた後で、自分の形は作りにくいと理解もしているし、球場によっても違うし。勝負にいっているのか、いっていないのか、どうなんだろうと思うところもある。自分の中で割り切って投げないといけないと思う。前向きにとらえるためには、あした修正できるようにやってもらえたら」 --1日からはオリックス3連戦。もう一度、ここから 「『もう一度』が多いですけど。1試合1試合が大事だと、みんなわかっていること。わかっているからこそ、大胆にいけなかったり、誰にでもあることなので。『やっちまった』と思うよりも、あしたこそはと思ってもらった方が、絶対にいい結果につながるので。忘れるべきところは忘れて。あしたにつながるようにやりましょう」 --9月は形が見える、いい戦いができた 「全部勝つのは無理。どこかでは負けるかもしれないけど、その切り替えをしっかりやることが大事なので。そこだけです」 --打線が2死から粘りを見せている 「得点も取っているし、デスパイネもずっといい感じで打ってくれている。そこはしっかりとできているので、打ち負けるときもありますよ。一生懸命にやった結果なので」

◆西武は「9番・中堅」で先発出場の岸潤一郎外野手(24)が九回に左前適時打を放ち、逆転勝ちで連敗を4で止めた。 2点ビハインドの土壇場の九回、相手守護神の森を攻め、森の11号ソロと外崎の左犠飛で同点に追いつき、なおも続いた2死一、二塁のチャンスから、初球の141キロを左前へ弾き返した。 西武が攻略したソフトバンク・森唯斗=ペイペイドーム(撮影・村本聡) 2年目の背番号68は「今日は、本当にずっとチャンスで回ってきていて、ヒットが全然出なくて。最後、チームの皆さんに回していただいたチャンスだったので。絶対に打ってやろうと思った」と胸をなで下した。(加藤次郎)

◆西武は「3番・捕手」で先発出場の森友哉捕手(26)が、ソフトバンクの抑え・森唯斗投手(29)から自身初本塁打となる反撃の11号ソロを放った。 5―7の九回、先頭打者として打席に立つと、初球の123キロのナックルカーブを右中間のホームランテラスへ運んだ。一発でチームは息を吹き返し、この回、一挙3得点。土壇場で逆転し、今季の福岡最終戦を白星で飾り連敗を4で止めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
584717 0.552
(↓0.006)
-
(-)
21524
(+3)
487
(+4)
109
(-)
101
(-)
0.244
(↓0.001)
3.730
(-)
2
(-)
ORIX
604916 0.550
(↑0.004)
0
(↓1)
18491
(+4)
457
(+3)
118
(+2)
39
(-)
0.252
(↓0.001)
3.470
(↑0.01)
3
(-)
楽天
575314 0.518
(↑0.004)
3.5
(↑1)
19471
(+8)
448
(+5)
95
(+2)
45
(-)
0.246
(-)
3.470
(-)
4
(-)
ソフトバンク
535219 0.505
(↓0.005)
5
(-)
19496
(+7)
417
(+8)
113
(+2)
77
(+1)
0.250
(↑0.001
3.200
(↓0.04)
5
(-)
西武
475918 0.443
(↑0.005)
11.5
(↑1)
19467
(+8)
534
(+7)
100
(+1)
76
(-)
0.244
(↑0.001
4.130
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
435917 0.422
(↓0.004)
13.5
(-)
24375
(+5)
449
(+8)
64
(-)
61
(-)
0.230
(-)
3.480
(↓0.04)