1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 5 | 10 | 1 | 0 |
楽天 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 8 | 9 | 2 | 2 |
勝利投手:弓削 隼人(1勝0敗0S) 敗戦投手:金子 弌大(0勝4敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は1-1で迎えた4回裏、茂木の2ランと岡島の3点適時二塁打で5点を勝ち越す。続く5回には島内のソロなどで2点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・弓削が5回4安打1失点で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・金子が試合をつくれなかった。
◆楽天茂木栄五郎内野手(27)が12試合ぶりの1発となる14号勝ち越し2ランを放った。 1-1の4回1死一塁、1ボールから日本ハム金子の甘く入った142キロ速球を捉え、バックスクリーンへ放り込んだ。9月14日以来の1発に「打ったのはストレートかシュート。ゴロを打たないようにライナーで外野の間を抜いていくイメージでバットを振り抜きました」と笑顔で振り返った。昨季からキャプテンを務める好打者が、ひと振りで流れを変えた。
◆楽天島内宏明外野手(31)が18年田中和を上回る球団生え抜き最多の19号ソロを放った。 5点リードの5回先頭、フルカウントから日本ハム西村の外角高め148キロ直球を強振。9試合ぶりの1発を左翼席へ運んだ。 球団生え抜きでは18年に新人王を獲得した田中和の18本が最多記録。10年目の島内は主に3、4番を務め、打点でリーグトップを走っている。「最近、試合前の西口の目が血走っていたんですよね。多分、今もブルペンで目が血走っていると思います。それを見習って、目を血走らせて打ちました。名付けて"西口の血走り"打法です。(真顔で)」と"島内語録"をさく裂させた。
◆楽天浅村栄斗内野手(30)が、平成生まれではプロ野球史上最速で通算1500試合出場を達成した。 「3番二塁」でスタメン出場。1回の第1打席で先制の右犠飛を放ち、2試合連続打点を記録した。試合が成立した5回終了後に場内アナウンスが流れ、記念ボードを手渡された。 浅村は大阪桐蔭から08年ドラフト3位で西武に入団。3年目の11年から10年連続で100試合に出場し、16年から5年連続で全試合出場を継続している。13年目の今季もここまで全試合に出場している。 ▼通算1500試合出場=浅村(楽天) 30日の日本ハム24回戦(楽天生命パーク)にスタメン出場し達成。ヤクルト坂口に次ぎ、プロ野球198人目。初出場は西武時代の10年3月31日のソフトバンク2回戦(西武ドーム)。 以下、浅村コメント 今日こうして1500試合目の試合に出場ができたのもたくさんの方に支えられ、監督、コーチの方々に起用していただきここまで来ることができました。 そして、いつも熱い応援をしていただいているファンの皆さま、これまで携わっていただいた方々には感謝しかありません。 これからも目の前の試合に向けてしっかり準備をして全力プレーで頑張っていきたいと思います。
◆先発は楽天弓削、日本ハム金子。楽天は1回に浅村の犠飛で先制。日本ハムは3回に松本剛の右前適時打で追いつく。 楽天は4回に茂木の2ランなどで5得点。5回にも島内の球団生え抜き最多の19号ソロなどで2得点。弓削は5回1失点で降板。 楽天が終盤の反撃をしのぎ、2連勝。日本ハムに今季の勝ち越しを決めた。首位ロッテに3・5ゲーム差。弓削が今季初勝利。
◆日本ハム松本剛外野手が今季初打点を記録した。1点を追う3回に右前へ同点適時打。「まだ打点がなかったので良かったです」と喜んだ。 6、8回にも安打を放ち、今季初の猛打賞もマーク。今季は開幕1軍も、成績不振で4月に登録抹消。9月10日に再昇格して以降は、34打数14安打の打率4割1分2厘と好調だ。「良い状態が続いているので、継続してチームの勝ちにつなげたい」と意気込んだ。
◆血眼で"混パ"をまくり上げる。楽天島内宏明外野手(31)が、球団生え抜き最多の19号ソロを放った。5点リードの5回先頭、日本ハム西村の直球を左翼席へ運んだ。18年田中和を抜くメモリアル弾に「最高です」。3戦ぶりの安打が9戦ぶりの1発となり「白い球を待っていました。打った瞬間入るとは思わなかったですけど、今日も風で入ることができました」とかみしめた。2連勝で首位ロッテに3・5ゲーム差を詰め寄った。 バッキバキに集中した。球団史を塗り替える1発の裏側を、活躍時に試合中に球団配信されるコメントの"島内語録"で明かした。 「最近、試合前の西口の目が血走っていたんですよね。たぶん、今もブルペンで目が血走っていると思います。それを見習って、目を血走らせて打ちました。名付けて"西口の血走り"打法です。(真顔で)」 5年目の今季、プロ初勝利を含む4勝と売り出し中の右腕の必死さに感化されたか。まさに目の色を変えて、バットを振り抜いた。 残り19試合とシーズンも大詰めを迎えるが、首位ロッテから4位ソフトバンクまで4ゲーム差と、ひしめき合う。「20本以上は打ちたい。接戦で1本でも多く打ちたい」。なりふり構わず、頂点だけを奪いきる。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(2連勝で1日からの首位ロッテ3連戦へ)「勝って勢いに乗るかなと思いますけど、最後ちょっと本当に緩んだので、そこをもう1回引き締めて、次のカードに臨みたいと思います」 ▽楽天弓削(5回1失点で今季初勝利)「今シーズンは自分自身苦しいことが多かったんですけど、何とか1勝することができてほっとしています」
◆日本ハムは、追い上げ届かず2連敗。3季連続で楽天戦のシーズン負け越しが決まった。今季未勝利の先発・金子弌大投手(37)が3回2/3で5安打、今季ワーストタイ6失点で降板。 チームは前夜、自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消え、仕切り直しの一戦を勝利で飾ることは出来なかった。苦境に立たされているチームを、ベテランでも救えなかった。先発金子が、4回もたずに降板。リフレッシュ目的で抹消されたエース上沢に代わり「誰が1番勝ちやすいか」と栗山監督が思案し、送り出した右腕が、今季ワーストタイ6失点を浴びて崩れた。同点の4回、先頭への四球から勝ち越し弾、さらに追加点を献上。この回に一挙5失点を喫した。金子は「リズムが悪く、苦しいピッチングになってしまいました」と、うつむきがちにマウンドを降りた。 チームは前夜、自力でのCS進出の可能性が消滅。仕切り直しの一戦を任されたのが、百戦錬磨の金子だった。後半戦初先発、今季先発6戦目で初勝利を懸けて臨んだが、踏ん張りきれず。「久しぶりの1軍の登板で結果を残せず、悔しい気持ちです」と反省の弁を口にした。栗山監督は「何とか、何とか頑張れって思って。オレは金子弌大を信じてマウンドに送った。負けたんだったらオレのせい」と責任を背負った。 打線は終盤、野村の2点適時打などで3点を返したが、反撃はここまで。2連敗で、3季連続で楽天戦のシーズン負け越しが決まった。1日からは最下位脱出へ、5位西武との直接対決3連戦(札幌ドーム)に臨む。「本当に紙一重なので。結果的に勝ちきれなかったらダメ。また追いつけるように、明日からまた頑張ります」と指揮官。チームに吹き付ける冷たい風に、抗う姿勢を見せていく。【田中彩友美】 ▽日本ハム近藤(6回2死一塁から右中間へ適時二塁打)「追い込まれていた中で、しっかり捉えることができて良かったです」
◆楽天石井一久GM兼監督(48)が若手選手へ苦言を呈した。 5回までに8得点を奪い、7点差をつけた。6回の守備から中堅オコエに代わって、辰己が途中出場。7回に茂木がこの日3安打目を放った後に代走村林が出場。8回から代走村林が二塁、遊撃に小深田、マウンドには4番手西口が登板。だが村林の失策、三塁渡辺佳の悪送球などが絡み、西口が2失点。9回も宋家豪が1失点で、結果的に3点差で逃げ切った。 指揮官は「茂木が引っ込んだ後に出てくる若い子が、ミスはしょうがないですけど、ただもうちょっと僕もいますよ、という存在感を出してほしいなと、特に思いました。実際問題、茂木とかが引っ込んだ後にグラウンドの雰囲気が緩んだので、そこは自分の中ではすごく残念でした」と語気を強めた。 残り19試合で首位ロッテに3・5ゲーム差と頂点も見えてきただけに言葉にも力がこもる。「ミスはありますけど、(若手は)そこで今生きていかないといけないプレーヤーだと思う。ちょっと酷ですけど、そういうところで勝ち残っていかないといけない。選手としてはそういうことが大事」と積極的なプレーを求める。 「1つプラス材料で言えばミスした後もしっかりと声を出して、向かっていく姿勢は見せてくれた。ミスを怒る、怒らないではなくて、ミスはしょうがない。これからの立ち位置としてしっかりとやっていかないといけない。ミスした後も立ち向かっていかないといけない。これからもそこは継続してほしい」と若手にハッパをかけた。
◆うれしいニャ~! 3年目の愛猫家、楽天弓削隼人投手(27)が9月30日、日本ハム24回戦(楽天生命パーク)で今季初勝利を挙げた。 4月10日以来、約5カ月半ぶりのチャンスに5回1失点と応えた。昨年10月に左肘をクリーニング手術。苦しい時期も愛する猫に癒やされながら、気持ちは切らさなかった。チームは19試合を残し、首位ロッテに3・5ゲーム差と詰め寄った。日本人左腕最長身の身長193センチが、福を招いた。猫の手も借りたい...。そんな状況を、愛猫家の弓削が埋めた。3週間ぶりの6連戦で先発が1枚必要な状況。石井GM兼監督が「現状ファームではなかなかだらしないというか、俺がそこの空いているところに入りたいという希望者がいない」と嘆く中、弓削に約5カ月半ぶりの1軍マウンドが巡ってきた。 独特の緊張感も漂う。それでも大量援護に「楽に投げることができました」。5点リードの5回無死一、二塁のピンチも併殺と三振でしのいだ。「何とか気持ちで抑えられました」。昨年8月以来の白星で、久々のお立ち台に立った。 苦しい時期も、いとしの"家族"が支えてくれた。昨年から自宅で三毛猫を飼っている。名前は「あられちゃん」で今年で2歳。実家では犬を飼っていたが「僕は猫派なので...」と一目ぼれした。193センチの長身を丸め、もふもふとたわむれながら、豆やひき方にもこだわるコーヒーをすする時間が、至福のひとときだ。 昨年10月に左肘のクリーニング手術を受けた。術後は思うように、肘を使えず、結果が出なかった。トレーナーの発案で練習の一環としてバドミントンを取り入れ、シャトルを打ちながら、適切な肘の使い方を染み付けた。豪華先発陣に食い込むことは、猫の額ほど難しい。それでも、努力と"家族"のおかげで、気持ちは切らさなかった。 この日は、ファームで精度を磨いた自慢のカットボールがさえた。石井GM兼監督は「『僕いますよ』というアピールはしてくれた。チームのために頑張ってくれるピースになってくれれば」と次回以降のチャンスに頭を巡らせた。残り19試合と終盤を迎え、弓削の台頭は大きな意味を持つ。「今シーズンは自分自身苦しいことが多かったですけど、何とか1勝することができてほっとしています」。前日29日は「招き猫の日」。杜(もり)の都のファンに"うれしいニャ~"と言わせるために、福を招き続ける。【桑原幹久】
◆日本ハムのベテラン金子弌大が111日ぶりの先発も今季初勝利はならなかった。 初回は失策絡みで先制点を許し、同点の4回は先頭打者への四球から崩れて一挙5失点で4敗目。「久しぶりの1軍の登板で結果を残せず悔しい気持ちです」と振り返った。打線は終盤に追い上げるも及ばず、連敗で2カード連続の負け越し。栗山監督は「何とかしたかった、もう少し」と、悔しさをにじませた。
◆日本ハム・金子弌大投手(37)は、四回途中5安打6失点で降板。16年連続勝利となる今季初勝利はならなかった。 「先頭バッターの出塁とフォアボールが重なってからランナーをためてしまいリズムが悪く、苦しいピッチングになってしまいました。久しぶりの1軍の登板で結果を残せず悔しい気持ちです」 1-1の四回に捕まった。1死一塁から茂木に中越え2ランを浴び、勝ち越された。さらに連続四球などで2死満塁のピンチを招くと、岡島に走者一掃の3点二塁打を浴びこの回一挙5点を失い、降板した。
◆楽天が3年連続で日本ハム戦に勝ち越した。1―1の四回に茂木の2ランと岡島の3点二塁打で5点を奪い、五回には島内のソロなどで2点を加えた。弓削が5回1失点で今季初勝利。日本ハムは金子が四回途中6失点と乱調だった。
◆楽天の茂木が14日以来、12試合ぶりの一発となる勝ち越しの14号2ランを放った。1-1の四回1死一塁で金子の速球を捉えると、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンへ飛び込んだ。 チームにとっても7試合ぶりの一発でこの回5点の猛攻につなげ「ゴロを打たないように、ライナーで外野の間を抜いていくイメージでバットを振り抜いた」と喜んだ。五回に右前打、七回は中前打を放って3試合ぶりの3安打をマーク。「少しずつ良くなっている」と手応えを語った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
58 | 47 | 17 | 0.552 (↓0.006) | - (-) |
21 | 524 (+3) | 487 (+4) | 109 (-) | 101 (-) |
0.244 (↓0.001) | 3.730 (-) |
2 (-) |
ORIX |
60 | 49 | 16 | 0.550 (↑0.004) | 0 (↓1) |
18 | 491 (+4) | 457 (+3) | 118 (+2) | 39 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.470 (↑0.01) |
3 (-) |
楽天 |
57 | 53 | 14 | 0.518 (↑0.004) | 3.5 (↑1) |
19 | 471 (+8) | 448 (+5) | 95 (+2) | 45 (-) |
0.246 (-) | 3.470 (-) |
4 (-) |
ソフトバンク |
53 | 52 | 19 | 0.505 (↓0.005) | 5 (-) |
19 | 496 (+7) | 417 (+8) | 113 (+2) | 77 (+1) |
0.250 (↑0.001) | 3.200 (↓0.04) |
5 (-) |
西武 |
47 | 59 | 18 | 0.443 (↑0.005) | 11.5 (↑1) |
19 | 467 (+8) | 534 (+7) | 100 (+1) | 76 (-) |
0.244 (↑0.001) | 4.130 (↓0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
43 | 59 | 17 | 0.422 (↓0.004) | 13.5 (-) |
24 | 375 (+5) | 449 (+8) | 64 (-) | 61 (-) |
0.230 (-) | 3.480 (↓0.04) |
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