1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 |
楽天 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 5 | 13 | 1 | 0 |
勝利投手:瀧中 瞭太(8勝4敗0S) 敗戦投手:伊藤 大海(9勝7敗0S) |
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◆楽天は初回、浅村の犠飛で先制に成功する。その後は、2回裏にオコエと山崎剛の適時打で3点を加えると、そのまま迎えた7回には辰己が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・瀧中が7回途中無失点の好投で今季8勝目。敗れた日本ハムは、打線が沈黙した。
◆死球から、一触即発ムードが漂った。 5-0で楽天リードの8回2死走者なし。楽天浅村が、日本ハム4番手鈴木健から初球、左太もも付近に死球を受けた。浅村は声を荒らげ、怒りを表した。1度は一塁へ歩いたが、代走を送られベンチへ下がる間に、再び鈴木健へ詰め寄った。両軍ベンチから飛び出し、日本ハムR・ロドリゲスが浅村へ詰め寄った。楽天石井GM兼監督らが止めに入り、なだめた。 両軍の監督、コーチ、選手らがベンチへ戻り、球審が警告試合を宣告した。 試合後、楽天石井GM兼監督は「あの場面でああいうところに投げるのか、というところだったと思います。見ている僕もそうですし、後はロドリゲスが出てきて、お前は関係ないだろ、ということだったと思います」と振り返り「今日だけじゃなくて選手は必死に戦っている。その中でけがさせるわけにはいかない。僕が先頭に立ってしっかりとやっていかないといけない。毎日選手はそうやっているので、明日もそうやっていきたいです」と力を込めた。
◆日本ハム石井一成内野手(27)が途中交代した。 「7番遊撃」でスタメン出場し、2回2死走者なしでチーム初安打となる左中間二塁打を放った。この時、一塁ベースを駆け抜けた後に足に違和感を覚え、苦悶(くもん)の表情を見せていた。2回の守備でベンチに退き、代わって中島が出場した。 石井は前夜28日同戦で、決勝の4号2ランを放っていた。
◆楽天先発の滝中瞭太投手(26)が中5日の登板で、7回途中105球5安打無失点とし、今季8勝目の権利を持って降板した。 3回まで毎回走者を背負い、50球を要しながら無失点で序盤をしのぐと、打線が2回までに4得点。滝中は流れに乗りながら、6回まで3安打に抑える。4点リードのまま7回もマウンドへ。1死一、三塁とした場面で交代を告げられたが、2番手安楽が後続を断ち切った。 2年目右腕はここまで7勝をマーク。8勝目を挙げれば、10勝の則本昂、9勝の早川に次ぎ、チーム3位の勝利数となる。
◆楽天は1回に浅村の犠飛で先制。2回にオコエ、山崎剛の適時打で3点を追加。先発滝中瞭太は3回まで毎回走者を背負うも無失点。 楽天は4、5回ともに2安打を放つも無得点。日本ハム伊藤大海は5回11安打4失点で降板。楽天滝中は6回まで3安打無失点。 楽天が7回に辰己の適時打で加点し、連敗を2で止めた。2年目の滝中が通算10勝目となる8勝目。日本ハム伊藤が7敗目。
◆日本ハム伊藤大海投手(24)が、またも10勝目に足踏みした。 楽天23回戦(楽天生命パーク)に先発し、序盤まで4失点。5回11安打4失点で7敗目を喫した。2ケタ勝利に王手をかけながら3戦連続で勝利をつかめなかった。チームは今季123試合目で、自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。10勝目の壁は高かった。伊藤が、またも「1勝の難しさ」を痛感させられた。新人一番乗りの2ケタ勝利に王手をかけながら、3戦連続で白星ならず。5回、自己ワースト11安打を浴び4失点。3者凡退は一度もなく、持ち前のテンポの良さは影を潜めた。「カード頭を勝って、いい流れだったにも関わらず、ふがいない投球をしてしまい申し訳ない気持ちです」。自身2連敗で7敗目を喫した。 序盤までの4失点が、重くのし掛かった。1回の先頭から守備の乱れも絡み、長短打で無死一、三塁。浅村に先制の犠飛を浴び、打者3人で先制点を奪われた。2回には先頭への四球をきっかけに、下位打線から4連打でつながれ3失点。エンドランやセーフティースクイズなどで攻めてくる相手打線を止められなかった。荒木投手コーチは「研究されているだろうし、伊藤大海という存在は、みんなそういう意思でやってくる。ある意味、試練だと思って自分で乗り越えるしかない」と、さらなる進化を促した。 チームは今季14度目の完封負けで、自力でのCS進出の可能性が消滅。栗山監督は「それはもう、全然関係ない。"自力"でしょ? いつも言うように、勝ち続ければ復活するものなので」と視線を落とさず言い切った。8回には鈴木健の浅村への死球がきっかけに、両軍が飛び出し警告試合に発展した。秋色深まる仙台で、後味の悪さが色濃く残った。【田中彩友美】
◆"Happiness"ムードに乗った! 楽天石井一久GM兼監督が、28日に結婚を発表した嵐の相葉雅紀へ祝福の1勝を届けた。 2回に7月7日以来約2カ月ぶりの4連打などで3点を奪い、12試合ぶりの2桁安打となる13安打5得点。"感謝カンゲキ雨嵐"と言わんばかりに打線がつながり、連敗を2で止め、首位ロッテと4・5ゲーム差に縮めた。かねて親交がある相葉の結婚には「よかったと思います」と笑い「いいことは続いていけば良いと思います」と波に乗った。 左腕には相葉の思いも宿る。今年1月、監督就任に際して相葉ら有志から自身が生まれた1973年製の腕時計、ロレックス・サブマリーナーをプレゼントされた。「あんまり(腕時計は)つけないタイプですけど、そういう習慣を与えてくれてよかったです」と相棒とともに荒波に立ち向かう。残り20試合。逆転優勝へ、ここから"A・RA・SHI"を巻き起こす。
◆楽天が3位を死守した。 1回に浅村の犠飛で先制。2回は渡辺佳がエンドランを決め、無死一、三塁からオコエが先制打。続く炭谷がバスターを決め満塁とし、山崎剛が2点適時打。2回までに4点のリードを奪い、先発滝中も7回途中無失点で8勝目を挙げた。 4位ソフトバンクとの0・5ゲーム差を維持し、首位ロッテとは4・5ゲーム差とした。 以下、石井一久GM兼監督(48)一問一答。 -試合を振り返って (渡辺)佳明もうまくエンドランを決めてくれましたし、岡島も自分もあわよくば生きると、ランナーを進めながらもセーフティーバントをしてくれましたし、ああいうところで効果的な得点を挙げることができたと思います。 -先発滝中は踏ん張り7回途中無失点 点をとってもらった後にそこを守るという感じに見えたので、そこを関係なく攻めてくれと、自分のピッチングをしてくれたので、そこはよかったと思います。 -1回は山崎の安打から岡島がつないだ 得点を生み出すためにみんながやるべきことをやってくれたし、2回も攻撃的にいろんなものができたとは思います。その後のもう1点が取れればゲーム展開をこっちに持ってくることができたんですけど。 -2回の炭谷のバスターは あそこは選手に任せているので。銀仁朗が前に出ていると思うところでバスターに切り替えたと思いますけど、前回のオリックス戦も含めて、いろんなことが見えてバスターにつなげたんだと思います。 -オコエが2安打後に途中交代 少しベースランニングを回るときに足に違和感があった。そこは明日様子を見てというほどではないと思います -岡島が今季初の2番 2番もできるのが岡島だと思いますし、そこで自分のことだけではなくて、ゲームメークできるのが野球を知っている選手だと思うので、そういうところがあるのかなと思います。岡島は2番に置こうが、6番、7番に置こうが、その場のチームの最善策を思って打席に立ってくれていると思います。 -8回には浅村が感情を表した あの場面でああいうところに投げるのか、というところだったと思います。それは見ている僕もそうですし、ロドリゲスが出てきて、お前は関係ないだろ、ということだったと思います。今日だけじゃなくて選手は必死に戦っている。その中でけがさせるわけにはいかない。僕が先頭に立ってしっかりと守っていかないといけない。今日だけじゃなくて毎日選手は一生懸命そうやっているので、また明日もしっかりと戦っていきたいと思います。
◆楽天のオコエが1―0の二回無死一、三塁で適時打を放った。伊藤の落ちきらないフォークボールを逃さず、中前に鋭くはじき返した。「追い込まれていたけど、うまく反応できた。打てて良かった」と手応えを口にした。 4―0の四回は先頭で打席に立ち、外角低めの変化球をバットの先でミートして中前に運んだ。長いリーチを生かした技ありの一打で8月27日以来の複数安打をマーク。代走を送られてベンチに退いた。 9月は打撃の状態が思わしくなく、控えに回る試合もあったが、これで2試合連続の適時打。外野の定位置争いへ存在感を示した。
◆日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(24)=苫小牧駒大=は、自己ワーストとなる11安打を浴びて5回4失点で降板。10勝目はならなかった。 「昨日(28日)のカード頭を勝っていい流れで来ていたにも関わらず、ふがいないピッチングをしてしまい申し訳ない気持ちです。逆転を信じて、ベンチで応援したいです」 立ち上がりに一回無死一、三塁のピンチを招くと浅村の犠飛であっさりと先制を許した。二回も先頭の茂木に四球を与えると、そこから4連打を浴びさらに3点を失った。 その後も走者を背負う苦しい投球が続き、節目の勝利はまたもお預けとなった。
◆楽天が快勝した。一回に浅村の右犠飛で先制。二回はオコエの適時打と山崎剛の2点打で3点を奪い、七回は辰己の適時打で加点した。滝中は6回?を無失点で8勝目。日本ハムは伊藤が7敗目を喫し、打線もつながらなかった。
◆八回に楽天・浅村栄斗内野手(30)への死球を巡り、両チームが一触即発となる場面があった。 8回楽天2死、死球を受ける浅村=楽天生命パーク 楽天は5点リードの八回2死で浅村の打席。4番手としてマウンドに上がった日本ハム・鈴木の初球が浅村の左太もも付近を直撃した。苦悶の表情を浮かべた浅村は感情をあらわに、一度マウンドへ歩を進めた。 その後、球審に促され一塁に向かい代走を告げられた浅村はベンチに戻る際、再び鈴木の方へ歩み寄る。すると、その光景を見た日本ハムのR・ロドリゲスが激怒。ベンチを飛び出し浅村の元へ駆け寄ろうとすると、両軍ベンチから選手、コーチらが出て物々しい空気が漂った。 退場者は出なかったものの、主審により警告試合がアナウンスされる事態となった。
◆日本ハムは完敗し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。栗山監督は「全然関係ない。いつも言うように、勝ち続ければ復活するものだから」と気持ちを切り替えるように話した。 八回の守りでは鈴木健が浅村へ死球を与えたのをきっかけに両チームのベンチから選手らが飛び出す乱闘騒ぎも起きた。警告試合が宣告される後味の悪い敗戦となった。 日本ハム・荒木投手コーチ(7敗目を喫した伊藤に)「投げている球自体は駄目ではないけど、要所で甘いところに行った。制球ミスが出てしまった」
◆楽天の滝中は七回途中まで投げて5安打無失点で8勝目を挙げた。序盤のピンチを切り抜けると、スライダーやチェンジアップを主体にテンポよくアウトを重ねた。「ちょっとばたばたしたイニングもあったけど、何とか必死で投げることができた」と息をついた。 ルーキーだった昨季は2勝を挙げ、今季は初の2桁勝利を狙える位置にいる。「今はチームに助けられて何とか勝ちを付けてもらっている。チームがしんどいときに勝てるのが目標」と気を引き締めた。 石井監督(伊藤から序盤に4点を奪い)「得点を生み出すために、みんながやるべきことをやってくれた」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
58 | 46 | 17 | 0.558 (↓0.005) | - (-) |
22 | 521 (+2) | 483 (+15) | 109 (+1) | 101 (-) |
0.245 (-) | 3.730 (↓0.08) |
2 (-) |
ORIX |
59 | 49 | 16 | 0.546 (↑0.004) | 1 (↑1) |
19 | 487 (+15) | 454 (+2) | 116 (+2) | 39 (-) |
0.253 (↑0.003) | 3.480 (↑0.02) |
3 (-) |
楽天 |
56 | 53 | 14 | 0.514 (↑0.005) | 4.5 (↑1) |
20 | 463 (+5) | 443 (-) | 93 (-) | 45 (+1) |
0.246 (↑0.001) | 3.470 (↑0.03) |
4 (-) |
ソフトバンク |
53 | 51 | 19 | 0.510 (↑0.005) | 5 (↑1) |
20 | 489 (+9) | 409 (-) | 111 (+1) | 76 (-) |
0.249 (-) | 3.160 (↑0.03) |
5 (-) |
西武 |
46 | 59 | 18 | 0.438 (↓0.004) | 12.5 (-) |
20 | 459 (-) | 527 (+9) | 99 (-) | 76 (-) |
0.243 (↓0.001) | 4.110 (↓0.05) |
6 (-) |
日本ハム |
43 | 58 | 17 | 0.426 (↓0.004) | 13.5 (-) |
25 | 370 (-) | 441 (+5) | 64 (-) | 61 (-) |
0.230 (-) | 3.440 (↓0.02) |
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