ソフトバンク(☆5対2★)西武 =リーグ戦21回戦(2021.09.28)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:千賀 滉大(7勝2敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗13S))
敗戦投手:髙橋 光成(11勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(5号・2回裏2ラン),甲斐 拓也(11号・2回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは2回裏、デスパイネと甲斐に2ランが飛び出し、一挙4点を先制する。そのまま迎えた5回には、デスパイネの適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・千賀が7回途中2失点の投球で今季7勝目。敗れた西武は先発・高橋が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆ソフトバンクは2回、デスパイネの5号2ランと甲斐の11号2ランで4点を先制。西武は3回1死一、二塁と攻めたが無得点。 ソフトバンクは5回にデスパイネの適時打で1点を追加した。西武は5、6回に2度の得点機をつくったがホームが遠い。 西武は7回に2点を返したが反撃もそこまで。ソフトバンクが9連敗中の高橋から白星を挙げた。チームは3連勝。千賀は7勝目。西武高橋6敗目。

◆西武が3連敗を喫し、辻発彦監督就任5年目でワースト借金12となった。先発高橋光成投手が2回に2本の2ランを浴びて4点を追う展開。打線は得点圏にまで走者を進めながら、なかなか追い上げムードをつくれなかった。 7回2死二、三塁で、岸潤一郎外野手が中前へ2点適時打を放ったが、この試合得点圏では13打数1安打にとどまった。ソフトバンクと同じ8安打も、得点に結びつけることができなかった。 辻監督は「最後も粘って(9回1死二、三塁)、もう1本出ればというところまでいったけど残念です」。最下位日本ハムと1ゲーム差となり、崖っぷちに追い込まれた。

◆西武高橋光成投手(24)の不敗記録が途絶えた。 2回に2本の2ランを浴び、6回5失点で6敗目。ソフトバンクには19年途中から15試合連続不敗で9連勝中だったが、黒星を喫した。 高橋は「自分の思うようなボールを投げられなかったせいか、打者に向かって攻めていくのではなく、守りのピッチングをしてしまいました」と反省。3連敗のチームはワーストの借金12となった。

◆ソフトバンクのエース千賀滉大投手が「天敵」に投げ勝った。 9連敗中の西武高橋との対決も打線が5回までに5点をプレゼント。7回途中117球を投げ2失点で7勝目を手にした。「先制点を取ってくれ、チームとしてすごくいい試合運びができたと思います」。 3週連続で6連戦が続く初戦を取った。チームは苦しい立場にいるが、必勝を誓うエースにとっては満足できるマウンドでなかったのも確か。「5点ももらったのに、イニング途中で降板して難しい試合にしてしまった。中継ぎ、野手の方に申し訳ない」と気を引き締めた。

◆ソフトバンクが天敵退治で9月10日以来、18日ぶりの貯金生活に入った。19年5月から9連敗を喫していた西武高橋から5得点。2回にデスパイネと甲斐が、ともに2ランを浴びせるなど、19年4月21日以来、2年5カ月ぶりに高橋に土をつけた。工藤公康監督(58)も「これで波に乗ってほしいと思います」と会心の勝利だった。 高橋の縦に鋭く落ちるスライダーやフォークボールに手こずり、15試合連続で黒星を付けることができていなかった。工藤監督は「低めは見逃し三振でもしょうがないという割り切りを持って」と、対策を練っていた。その狙い通り、デスパイネはスライダーを我慢した後に、直球をバックスクリーンへ。「ゾーンに入ってくる球だけに集中していたよ」と、決勝アーチに腕まくりだ。甲斐もフォーク、スライダーと2球手を出さず、直球を左翼ホームランテラスへ運んだ。「対策を練ってやった結果かなと思います」と納得の表情を見せた。 後半戦3度目の3連勝で、直近7試合は6勝1敗と上昇気流に乗ってきた。首位ロッテには6ゲーム差で、CS圏内の3位楽天とは0・5差。指揮官は浮上に向け「選手たちはすごくしんどいと思う。だけど他のチームはもっとしんどいんだと思ってやることが次につながる。一戦必勝で頑張ってほしい」と、ナインの背中を押した。【只松憲】

◆ソフトバンクが9月10日以来、18日ぶりの貯金生活に入った。19年5月から9連敗を喫していた西武高橋を相手に5得点。2回にデスパイネの5号2ラン、甲斐の11号2ランが飛び出した。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -デスパイネに続いての甲斐の1発は大きかった 工藤監督 2点も大きいですけどそのあとに2点はもっとね。ピッチャーからすれば大胆にいける気持ちになったと思う。早い回に点を取れたのは非常に大きかった。 -変化球を見逃して直球を仕留めた 工藤監督 攻略という部分では、低めをとにかく見逃し三振でもしょうがないというぐらいの割り切りを持ってやっていきたいと、(小久保)ヘッドからも提案があった。その通りに高い球をしっかり打ってホームランに長打をね。しっかり攻略できたのかなと思います。 -千賀は粘ったが、イニング途中で降板 工藤監督 今日は丁寧にうまく変化球と真っすぐを使えていたように見えます。その辺は自分の調子と西武打線を見ながら投げていたように見えます。110球前後で代わるよという話はしていたので、代えさせていただきました。 -貯金が1。3位楽天とは0・5差に迫った 工藤監督 相手チームがどうのこうのじゃなく、自分たちは勝っていかないといけないと思っていることが、いい結果につながっていると思う。選手たちはすごくしんどいと思うんですけど、他のチームはもっとしんどいんだと思ってやることが次につながる。しんどいのはお互いさまと。常に野球は明るく元気に、楽しく真剣にと言い続けていますので、一戦必勝で頑張ってほしいなと思います。

◆ソフトバンク千賀はペットボトルの水を飲み干して勝利のハイタッチの列に加わった。9回、守護神森が1死二、三塁のピンチを背負ったが、西武の反撃を許さず無失点で試合を締めた。千賀にしてみればホッとした気持ちとともに「完勝」の形を紡げなかった悔しさも去来していたはずだ。広報から送られてきた千賀の降板コメントには悔しさがにじんでいた。「野手の方が先制点を取ってくれて、チームとしてすごくいい試合運びができたと思います。ただ5点ももらったのに、イニング途中で降板し、難しい試合にしてしまった。中継ぎの方、野手の方に本当に申し訳ないです」エースとして正直な気持ちだろう。チームが9連敗中だった西武高橋との投げ合い。さらに9月が終わろうとしているのにBクラスに甘んじている現状。自らの投球で鼓舞することが最大にして最低限の仕事と自覚しているはずだ。立ち上がりから安定した投球を見せた。先制点をもらって3、5、6回と得点圏に走者を出したがホームを守った。だが、7回は先頭の四球をきっかけに2失点。117球を投げたところで嘉弥真の救援を仰いだ。自身もチームも渇望する6連戦の初戦を取ったもののラストスパートをかけるチームに最高のパフォーマンスで応えたか-。そんな思いが反省の弁となったのかもしれない。ウエート室にまで持ち込むという「野球日記」には、ここ数年気づいたことなどを細かく記し続けている。7勝目を手にしても満足はしていないはず。残り数試合となったマウンド。頼れるエースとして次戦への強い思いがつづられたはずだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(38)が試合前練習に参加。大きな声を出しながら、元気な姿を見せていた。 26日の日本ハム戦(ペイペイD)で左膝に死球を受けて途中交代。試合後の整列には姿を見せていたが、苦悶の表情を浮かべていただけに心配な状況だった。一夜明け、練習では二塁に向かってスライディングを繰り返すなど、順調な調整を続けていた。 取材に応じた工藤監督は「(大事には)いたっていない。トレーナーからの報告では大丈夫といっていたので。紙一重、セーフでした」とほっとした表情だった。通算300本塁打まで残り1本。グラウンドに立ち続けてきた熱男が、また試練を乗り越えていく。

◆ソフトバンクが二回に2本塁打で4点を先制した。0-0の二回、先頭の柳田が中前打で出塁。続くデスパイネは145キロをバックスクリーンに運び去った。「真っ直ぐを完璧にとらえることができたよ。チームにとって非常に大事な6連戦の初戦、勝っていい流れにもっていかなければならないと思う」とコメントした。 さらにリチャードの死球などで2死一塁として、打席には甲斐。146キロを振り切ると、打球は左翼テラスに着弾した。キャリアハイに並ぶ11号2ラン。甲斐は7日の西武戦(メットライフ)の六回にも高橋から9号3ランを放っており、対高橋〝2打席連発〟となった。 ホークスは2019年から西武・高橋に対して9連敗を喫している。試合前、工藤監督も「勝たないといけないホークスとしては、そういう投手をまず作らないことが大事。作ってしまったとして、攻略法を練って、その上でどうだったのかということはしないといけない」と力を込めていた。

◆ソフトバンクが3連勝で貯金1。二回にデスパイネの5号2ランと甲斐の11号2ランで先制、五回はデスパイネの適時打で加点した。千賀は七回途中2失点で7勝目、森が13セーブ目。西武は3連敗で今季最多の借金12となった。

◆西武の高橋は2019年5月から続いたソフトバンク戦の連勝が9で止まった。6回5失点で6敗目を喫し「自分の思うようなボールを投げられなかったせいか、打者に向かって攻めていくのではなく、守りのピッチングをしてしまった。慎重になりすぎた」と悔しがった。 二回にデスパイネと甲斐にともに2ランを許して4点を奪われ、五回にも1点を失った。辻監督は「(二回の)4点が全てでしょう。コントロールミスだよね。反省しないと」と話した。

◆西武の辻監督は「少ないチャンスでこっちが先に点を取れればと思っていたんだけど。早めに点が入っていれば(展開が)変わっていたかもしれない」と嘆いた。逆に二回に4点を奪われ、七回に2点を返すのが精いっぱい。ソフトバンクのエース千賀に今季3戦3敗とやられっぱなしだ。 今季最多の借金12で、最下位日本ハムとのゲーム差が1に縮まった。29日も好投手のマルティネスと対戦するが「誰が(相手先発で)投げようが勝つ試合をしないといけない」と打線の奮起に期待した。

◆ソフトバンクは投打がかみ合い3連勝。千賀滉大投手(28)が7勝目(2敗)を挙げた。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --高橋からデスパイネ、甲斐の本塁打で4点を先制した 「素晴らしいホームラン、2発がしっかり出て。先に点を取るとうちのペースというか。その中でデスパイネも甲斐君もよく打った。千賀君も気持ち的には少し楽に投げられたのかなと」 --千賀は中5日で必死に投げた 「細心の注意を払いながら丁寧に投げていましたし、きょうは絶対に勝つんだという思いがピッチングから伝わってきました」 --交代のタイミングというのは(6回2/3で降板) 「(117球で)あれ以上はいきたくなかった。110球前後で代わるという話はしていたので。あそこで、あと1死でしたけど。代えさせていただきました」 --高橋に黒星をつけた 「シーズン終盤になってきて、なかなか打てなかった投手を打てたというのは、非常に大きい。これで波に乗っていってほしいと思います」 --3位楽天とは0・5差 「とにかく選手には勝敗うんぬんよりも自分の力を100%出せるようにと伝えているので。ここでより力を出さないといけないのはしんどいと思いますけど、他のチームはもっとしんどいんだと。そう思ってやることが次の勇気につながると思うので。しんどいのはお互いさまと思って、野球は常に明るく元気に、楽しく真剣にと選手に伝えているので。1試合1試合、頑張ってほしいです」 --貯金1。今後に向けて 「1試合1試合、その試合だけを考えてやっていかないといけない。いい勝ち方ができたので、またあした、みんなで全力で向かっていきたいです」

◆キャリアハイでリーグ2位タイとなる11勝を挙げている西武の先発・高橋光成投手(24)は6回8安打5失点で6敗目を喫し、2019年5月14日(北九州)から続くソフトバンク戦の自身の連勝が9で止まった。 「ホームラン2発もそうですし、とにかく慎重に守りに入ってしまった。そこが一番の反省点です」 登板前日に「(ペイペイドームは)ホームランテラスもありますし、特に長打には気を付けて投げたいです」と警戒を強めていた右腕だったが2本塁打を許す結果となった。 初回は三者凡退と上々の立ち上がりを見せていたが二回。先頭の柳田に初球を中前打とされ、続く5番・デスパイネにカウント1-1から145キロの直球をバックスクリーンへ運ばれた。 その後、2死一塁でラストバッターの甲斐。こちらもカウント1-1から146キロの直球を直接対決では2試合連発となる11号2ランを左翼席にほうり込まれた。 辻監督は「(二回の)4点が全てでしょう。コントロールミスだよね。反省しないと」と奮起を促した。 高橋にとってソフトバンク戦では19年4月21日(メットライフ)以来、実に891日ぶりの黒星となった。

◆7勝目を手にしたソフトバンクの千賀だが、7安打を許して2点を失い、何より七回途中でマウンドを譲ったことに「中継ぎ、野手の方に申し訳ない」と、謝罪の言葉を口にした。 中5日と短い登板間隔で疲労が出たのか、五回以降は球威が落ちた。七回は四球と安打、暴投で無死二、三塁のピンチを招く。2死までこぎつけたが、岸に高めの直球を中前へ運ばれて降板。「5点ももらったのに、イニング途中で降板し難しい試合にしてしまった」と、反省の弁が止まらなかった。 工藤監督(西武の高橋相手に2年ぶり勝利)「なかなか打てなかったピッチャーを、シーズン終盤で打てたのは非常に大きい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
584517 0.563
(↓0.006)
-
(-)
23519
(+2)
468
(+5)
108
(+1)
101
(-)
0.245
(↓0.001)
3.650
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
584916 0.542
(↑0.004)
2
(↑1)
20472
(+5)
452
(+2)
114
(+2)
39
(-)
0.250
(-)
3.500
(↑0.01)
3
(-)
楽天
555314 0.509
(↓0.005)
5.5
(-)
21458
(+1)
443
(+3)
93
(-)
44
(-)
0.245
(↓0.001)
3.500
(-)
4
(-)
ソフトバンク
525119 0.505
(↑0.005)
6
(↑1)
21480
(+5)
409
(+2)
110
(+2)
76
(-)
0.249
(-)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
465818 0.442
(↓0.005)
12.5
(-)
21459
(+2)
518
(+5)
99
(-)
76
(-)
0.244
(-)
4.060
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
435717 0.430
(↑0.006)
13.5
(↑1)
26370
(+3)
436
(+1)
64
(+1)
61
(-)
0.230
(-)
3.420
(↑0.03)