中日(☆5対2★)巨人 =リーグ戦23回戦(2021.09.28)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:柳 裕也(10勝5敗0S)
敗戦投手:中川 皓太(3勝3敗1S)

本塁打
【中日】福留 孝介(4号・8回裏2ラン),木下 拓哉(11号・8回裏2ラン)

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◆中日は4回裏、柳の犠飛で1点を先制する。その後同点とされて迎えた8回には、福留と木下に2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・柳が8回1失点10奪三振の快投で今季10勝目。敗れた巨人は先発・戸郷が好投するも、8回に救援陣がつかまった。

◆中日柳裕也投手(27)は昨年まで巨人戦通算1勝4敗だったが、今季は同カードで3勝0敗。 中日投手が巨人戦で開幕から無傷の4連勝は10年吉見以来出ておらず、柳が2年ぶり2桁勝利と同時に11年ぶりの記録も狙う。

◆巨人の長身ルーキー秋広優人内野手(19)が、1軍の試合前練習に合流した。時折笑顔も見せながら、一塁、左翼の守備、フリー打撃などを行った。原辰徳監督(63)が見守る前で、豪快な柵越えも披露した。 身長2メートルの秋広は開幕直後の4月4日、1軍選手に新型コロナ感染者が出た際に初昇格したが、出場機会はなく、同6日に登録を抹消されていた。この日、4月以来2度目の昇格を果たした。イースタン・リーグではチームで3位タイの多さとなる80試合に出場。同3位の8本塁打をマークしている。9月に入ってからは16試合で打率2割9分、2戦連発を含む3本塁打と好調を維持してきた。高卒1年目での初安打となれば、19年の山下以来。初本塁打を放てば、15年の岡本和以来となる。

◆中日岡林勇希外野手(19)が出場選手登録された。2年目の今季は開幕1軍入りしたが、5試合出場で1打数無安打。4月12日に登録抹消されていた。 今季2度目の1軍合流。岡林は「ファームでやってきたことを出せるように頑張ります」とコメントを発表。ウエスタン・リーグでは62試合に出場し、打率2割6分4厘、17盗塁をマークし、1軍昇格をたぐり寄せた。

◆メガゴジラ渾身(こんしん)のボケにキャプテンもビックリ!? 巨人の長身ルーキー秋広優人内野手(19)が、ユーモアでも"大物ぶり"を見せつけた。この日、4月以来2度目の1軍昇格を果たすと、さっそく試合前の円陣の声出し役を任命された。「私事ながら先日、19歳の誕生日を迎えました。19年間、長年生きてきた経験から、今日は勝つと思います」と切り出した。他の選手と比較しても断トツの若さながら19年間を「長年」と表現するボケ? と独特の空気感で笑いを誘った。 その姿に、すぐ隣で見守ったキャプテン坂本は、「19歳でおれこんなこと絶対言われへんかったけどな(笑い)」と苦笑い。18歳でプロ初安打を放った坂本をも、感心させた。 笑いも入れつつ、最後はきっちり締めた。「しっかり今日勝って、流れを作って優勝に向けて頑張っていきましょう。さあ行こう! 」と呼びかけ、ナインをもり立てた。

◆中日は3回まで毎回得点圏に走者を進めるがあと1本が出ない。巨人も3回まで柳に毎回の5三振を奪われ、無安打無得点。 中日は4回1死満塁から柳の犠飛で1点先制。巨人の三振は6回までで毎回10個となり、2安打も二塁まで走者を進められない。 中日は8回、福留、木下拓の2ランで4点を奪い連敗を止めた。8回1失点の柳は10勝目。巨人は3連敗。2番手中川が3敗目。

◆巨人が3連敗に沈んだ。中日柳の前に2ケタ10三振を喫し、今季6戦未勝利の4敗目。8回に1点を返し、一時同点とするも、7回までは得点圏に走者を進めることもできなかった。3併殺、盗塁死と歯がゆい展開を強いられ、4点を追う9回の反撃も及ばず。原監督は「目覚めないとね。同じようなゲーム展開でね」と振り返った。 攻め手を欠き、主導権を奪えない戦いは、困難が待ち受ける。同点の8回に2番手で中川を投入。先頭大島に三塁内野安打で出塁されると、1死から福留に勝ち越し2ランを浴びた。3番手高木も木下拓に2ランを許し、試合を決められた。「粘り強くは戦っているんだよね。しかし、もう少し早めに躍動しないと、いけませんね」と指揮官。首位ヤクルトとの差は5ゲームに拡大した。

◆中日福留孝介外野手が同点に追いつかれた直後の8回、巨人中川から4号決勝2ランを右翼席に運び、柳に10勝目をプレゼントした。 「ずっといいピッチングをしてくれているのに野手が点を取れなくてという試合が続いていたのでなんとか点を取れてよかったです」と安堵(あんど)の表情。44歳155日弾で球団最年長記録の再更新には「いいことです」と笑顔を見せた。 ▼44歳5カ月の福留が8回に決勝2ラン。中日の最年長本塁打は15年5月4日阪神戦の谷繁と、自身が今年9月12日ヤクルト戦でマークした44歳4カ月で、球団記録を1カ月更新した。また、巨人戦での最年長本塁打は12年9月16日金本(阪神)の44歳5カ月で、最年長タイ。金本は4点ビハインドからの2ランで、福留の1発は巨人戦での最年長Vアーチとなった。

◆巨人戸郷翔征投手の自己最多の2ケタ10勝目はお預けになった。 7回を121球の粘投で5安打1失点。4回1死満塁、中日柳の右犠飛で先制点を献上も、最少失点で切り抜けた。「制球も真っすぐもフォークも悪い中、きつい中での抑え方を知ることができた」と話した。原監督は「先発ピッチャーとしては、非常に良い役割をしてくれた」と評価。次戦は中4日で10月3日DeNA戦に先発する。

◆中日柳裕也投手(27)が8回5安打1失点で2年ぶりの2ケタ勝利となる10勝目を手にした。「真っすぐが良かったので、変化球も生きた。初回から自分の感覚と投げる球が一致した」。完封こそ逃したが、自ら今季のベストピッチと胸を張った。 6回までに10奪三振と巨人打線を封じ込め、ゲームをコントロール。1点リードの8回、併殺の間に同点に追いつかれたが、直後に打線の援護を受けた。自らのバットでも4回1死満塁で、先制の右犠飛。チームの連続無得点イニングを「30」で止めた。 3年目の19年に11勝を挙げて以来の2ケタ勝利。19年は6月までに8勝を挙げたが夏場に息切れしただけに、成長を実感する。「落ちる球を阿波野コーチに教えてもらって投球の幅が広がった」。今季は自慢の制球力に、打者を惑わすシンカーをマスターした。今季の奪三振は155個となり、キャリアハイに。防御率も2・10と2位以下に0・4以上差をつけ、奪三振とともに2冠を堅守した。 「(2桁は)目標じゃなく通過点」。勝ち星はリーグトップの巨人高橋に1差。竜のエースを期待される右腕が、投手3冠を射程圏に捉えた。【伊東大介】 ▽中日与田監督(柳の先制犠飛で連続イニング無得点を30回で止め、福留の決勝弾で連敗ストップ)「(柳は)いつも通り安定した、素晴らしいピッチングだった。(福留は)見事な1発。それしかないです」 ▽中日木下拓(8回にダメ押しの11号2ラン)「福留さんのホームランからいい流れで回ってきたので、その流れで打たせてもらいました」

◆巨人が3連敗に沈んだ。中日柳の前に2ケタ10三振を喫し、今季6戦未勝利の4敗目。8回に1点を返し、一時同点とするも、7回までは得点圏に走者を進めることもできなかった。3併殺、盗塁死と歯がゆい展開を強いられ、4点を追う9回の反撃も及ばず。原監督は「目覚めないとね。同じようなゲーム展開でね」と振り返った。 攻め手を欠き、主導権を奪えない戦いは、困難が待ち受ける。同点の8回に2番手で中川を投入。先頭大島に三塁内野安打で出塁されると、1死から福留に勝ち越し2ランを浴びた。3番手高木も木下拓に2ランを許し、試合を決められた。「粘り強くは戦っているんだよね。しかし、もう少し早めに躍動しないと、いけませんね」と指揮官。首位ヤクルトとの差は5ゲームに拡大した。

◆巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(19)=二松学舎大付高=が出場選手登録された。新型コロナの陽性者が出た4月4日に初昇格したが、出番がないまま同6日に抹消されていた。 再昇格となったこの日は、試合前練習で一塁、左翼で守備練習を行った。26日に自力Vは消滅したが、身長200センチの超大型ルーキーが、逆転優勝への起爆剤として期待される。また、左腕の高木京介投手(32)も出場選手登録された。

◆中日は同点とされた直後の八回に福留の4号2ランで勝ち越し、さらに木下拓の11号2ランで突き放した。柳は10三振を奪い、8回5安打1失点で2年ぶりの10勝目。巨人は八回に救援した中川と高木が打ち込まれ、3連敗となった。

◆巨人は3連敗。0-1の八回に中日の先発、柳から丸の二ゴロ併殺の間に1点を取って同点としたが、その裏にリリーフの中川、高木がそれぞれ2ランを浴びた。先発した戸郷は7回121球、5安打1失点と好投するも自身初の10勝目はならなかった。原辰徳監督(63)が振り返った。 -―柳をなかなか 「ねえ、毎度毎度、もうね。(打線が)目覚めないとね。同じようなゲーム展開でね」 -―八回に相手のミスからもらった好機で1点 「まあ、そういうこと。今のに集約されていると思う」 -―戸郷は粘り強く投げた 「そうですね...。でもコントロールにばらつきがあったように思うけどね。ただ、勢いがあるから1点で抑えられたというところはあるでしょうね。先発ピッチャーとしては非常にいい役割をしてくれたと思いますね」 -―中川は久しぶりの失点で責められない 「まあまあ、それはそう」 -―九回に1点を返した 「そうそう。粘り強くは戦っているんだよね。まあ、しかし、もう少し早めに躍動しないといけませんね」 -―秋広が昇格したがこの展開ではなかなか 「まあ、使う役どころが来ればね。もちろん使うけど」

◆ベテランの一振りが5試合ぶりの勝利を決めた。中日は八回に福留が勝ち越し2ランを放ち、自身が持つ球団の本塁打最年長記録を44歳5カ月に更新。「柳が頑張っていたので何とか後ろに(回そう)と思っていた」とほほえんだ。 八回に柳が同点とされた直後、値千金の一打だった。1死一塁から「何とか一、三塁の形にしたかった」と甘めのスライダーを見逃さなかった。右翼ポール際へ吸い込まれた打球に「上がり過ぎたかなと思ったが、良く飛んだ」と予想以上の当たりにも涼しい顔で、風格すら感じさせた。 木下拓(八回に2ラン)「福留さんのホームランから良い流れで回ってきたので、その流れで打たせてもらった」 与田監督(福留の勝ち越し2ランに)「本当に見事な一発ですね、それしかない。球場には本当に早く来て黙々と準備をしている。そういうものが長く現役を続けて、ああいうところで1本を打てるんだと思った」

◆巨人は3連敗で首位・ヤクルトとのゲーム差が5に広がった。中日先発・柳には今季0勝4敗。原辰徳監督(63)は「毎度毎度、もう目覚めないとね。同じようなゲーム展開で」と貧打を嘆いた。 六回までで2安打、10三振。八回に亀井の二塁打などで無死一、三塁としたが、丸の二ゴロ併殺打の間に1点を挙げて追い付くのがやっとだった。その裏に15試合連続無失点と安定していた中川が福留に2ラン、代わった高木も木下拓に2ランを浴びて万事休す。本塁打数がリーグ最少の打線の2発に屈した。 7回1失点と好投した戸郷に打線が応えられず、チームは今月に入って6勝12敗5分け。最大15あった貯金は8に減った。「粘り強くは戦っている。しかし、もう少し早めに躍動しないといけませんね」と原監督。失速ムードの打破へ、打線の奮起が待たれる。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
604216 0.588
(↑0.004)
-
(-)
25527
(+4)
427
(-)
120
(+1)
66
(-)
0.258
(-)
3.400
(↑0.03)
2
(-)
阪神
65497 0.570
(↓0.005)
1
(↓1)
22473
(-)
460
(+2)
108
(-)
101
(-)
0.248
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
3
(-)
巨人
574917 0.538
(↓0.005)
5
(↓1)
20496
(+2)
467
(+5)
153
(-)
62
(-)
0.247
(-)
3.600
(↓0.01)
4
(-)
中日
486016 0.444
(↑0.005)
15
(-)
19363
(+5)
417
(+2)
65
(+2)
55
(+1)
0.239
(↑0.001
3.240
(↑0.01)
5
(-)
広島
486111 0.440
(↑0.005)
15.5
(-)
23445
(+2)
506
(-)
101
(+1)
54
(-)
0.261
(-)
3.900
(↑0.03)
6
(-)
DeNA
466214 0.426
(↓0.004)
17
(↓1)
21486
(-)
545
(+4)
122
(-)
26
(+1)
0.257
(↓0.001)
4.250
(-)