ヤクルト(☆16対0★)中日 =リーグ戦21回戦(2021.09.26)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:石川 雅規(4勝3敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(7勝9敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(38号・1回裏2ラン),山田 大樹(30号・3回裏満塁),山田 大樹(31号・6回裏2ラン)

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◆ヤクルトが8連勝。ヤクルトは初回、村上の2ランで先制する。その後は、3回裏に山田のグランドスラムが飛び出すと、続く4回には3本の適時打で4点を加え、試合の大勢を決めた。投げては、先発・石川が6回無失点の好投で今季4勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が初回に自己最多となる38号2ランを放ち、史上最年少で100打点に到達した。 1回2死一塁、中日小笠原の初球を右翼席中段へ運んだ。前日は0-0で引き分けており「打ったのはシュート。今日は何としてでも先制点を取りたいという気持ちでした。先制することができてよかったです」と話した。 これまでシーズン100打点の最年少記録は18年岡本和(巨人)の22歳だった。これを上回った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(29)がグランドスラムで2年ぶり5度目のシーズン30本塁打に到達した。 3回無死満塁、1ボール2ストライクから中日小笠原の内角直球を左翼ポール際へ。「最低、外野フライでもという気持ちで打席に入りました。インコースの難しい球でしたが、うまく反応して打てました」とコメントした。 30発5度は、球団では池山2軍監督、バレンティン(現ソフトバンク)に続いて3人目。

◆ヤクルトは1回、村上が38号2ランで史上最年少100打点に到達。3回には山田が5度目の30発となる満塁本塁打で4点を追加。 ヤクルトが4回に4点。6回も山田の1試合2発となる31号2ランなど6点。この回までに先発全員安打。中日は無得点で終盤へ。 ヤクルトが圧倒して10年ぶりの8連勝。12試合無敗で今季最多貯金17。6回無失点の石川が4勝目。中日は2連敗。小笠原9敗目。

◆セ・リーグ首位ヤクルトと4位中日が対戦。 ヤクルトは1回、村上が38号2ランで史上最年少100打点に到達。3回には山田が5度目の30発となる満塁本塁打で4点を追加。4回に4点、6回も山田の1試合2発となる31号2ランなどで一挙6点。打線が16点を奪う大爆発。先発の石川も6回を無失点、投手陣も完封リレーで完勝。10年ぶりの8連勝となった。12試合無敗で今季最多貯金は17。 中日は先発の小笠原が4回途中で10失点。投手陣が崩壊、打線も封じられ大敗を喫した。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、グランドスラムで2年ぶり5度目のシーズン30本塁打に到達した。 3回無死満塁、1ボール2ストライクから中日小笠原の直球を左翼ポール際へ。「追い込まれていたので、外野フライでもいいやと自分にちょっと楽な気持ちを言い聞かせていきました」と話し、難しい内角球に食らい付いた。6回無死一塁でも31号2ランを放つなど、3安打7打点の大活躍だった。 30発5度は、球団では池山2軍監督、バレンティン(現ソフトバンク)に続いて3人目となる。「池山さんに並べて光栄です。でも...」と続け、「また"ある人物"にすぐ抜かれると思いますけど。皆さん分かっているように、村上選手です」と、先制弾の4番を立てた。

◆ヤクルトが10連戦を無傷で乗り切った。 41歳の石川雅規投手が6回無失点で4勝目を挙げ、現役最多を更新する通算177勝をマーク。「村上が勇気をもらう2ランを打ってくれたので、よし今日も乗っていこうという気持ちになれた。それがよかったのかなと思います」と援護に感謝した。中5日の先発は今季チーム初で、高津監督は「結構前から、ここで石川に中5日をやらせようと思っていた。期待に応える投球をしてくれた。我々が残り試合をどう戦っていかないといけないか、彼の投球が示した」とたたえた。3戦連続無失点と投手陣の力投が光っている。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が自己最多をさらに更新する38号2ランを放ち、18年岡本和(巨人)の22歳を上回る史上最年少で100打点に到達した。 1回2死一塁、中日小笠原の初球を右翼席中段へ。前日、中日投手陣にわずか1安打に封じられた打線を勢いづける先制弾となった。若き4番に導かれ、チームは10連戦の最後を16得点の圧勝で締めくくった。8連勝は10年ぶり。2位阪神とゲーム差なしの首位を守った。しっかり待って振りきる。"らしい"スイングで村上は柵越えを確信した。打球の行く末を見送って悠々と走りだす。自己最多、巨人岡本和に並んで両リーグトップの38号2ランで、打点を100の大台に乗せた。「シーズン始まる前に1つの目標としていた。達成できてよかったです」。前日は無得点で引き分けていた。決勝点でもある先制弾に満足げな笑みを浮かべた。 19日の通算100号に続いて、またも最年少記録を塗り替えた。19年オフの契約更改、会見場に入室するなり「目標を言いたいと思います!」と切り出し、「3割30本100打点」を掲げた。中距離打者向けミドルバランスのバットで打率と飛距離を両立したが、昨季は86打点どまり。迎えた4年目。3割30本100打点を「最低ライン」に設定し直し、20試合以上を残しての有言実行となった。 打点増イコール、役割を果たせている。「前を打つ先輩方がチャンスで回してくれる。チャンスで打つのが4番の仕事。打ててるんだなという実感が湧いてきました」。アベック弾の山田とは、ベンチで相手投手の球の走りや調子について意見交換する。参考にしつつ、打席での肌感覚を大切にしている。2軍で牙を研いだ1年目。とにかくフルスイングした2年目。配球を読めるようになった3年目。球を呼び込んで見るからボール球を振らない。着実に確実性を上げてきた。 優勝争いをする最高の環境下で、30発と100打点をクリア。昨季はともに岡本和に次ぐ2位に甘んじた最多打点、本塁打王のタイトルも視野に捉えている。「狙えるならばしっかり狙って取りたいと思いますし、とにかく優勝することを考えて頑張ります」。チームは12試合連続負けなし。10年ぶりの8連勝とV街道をひた走る。白星も村上の記録も、まだまだ止まりそうにない。【鎌田良美】 ▼21歳の村上が初回に38号を放ち、100打点に到達。21歳シーズンに100打点は18年岡本和(巨人)の22歳を抜く最年少記録だ。村上のイニング別打点は初回の32点が最も多く、序盤3回までの打点が昨年の31点から53点へ大幅増。今季は全打点の半分を3回までに挙げている。これで本塁打はトップに並び、打点は6打点差の2位。過去に21歳以下のシーズンに本塁打と打点の2冠は53年中西(西鉄=20歳)しかおらず、セ・リーグの最年少2冠は58年長嶋(巨人)62年王(巨人)の22歳。63年王と85年秋山(西武)の23歳を抜く最年少40号、ONを抜く21歳で2冠など、楽しみな記録が待っている。

◆中日が40年ぶりの同一カード3試合連続無得点で、今季11度目の零敗を喫した。 ヤクルトの41歳ベテラン石川の前に散発5安打で、7回以降は救援3投手に完全投球を許した。コーチ陣とのミーティングを行った後、与田剛監督(55)は「いい結果ではない。明後日(28日)から頑張る」と言うしかなかった。 18日からの9連戦を1勝6敗2分けで終え、この間は本塁打と盗塁がなくわずか8得点と低調。要因を問われると「簡単には言えない。いろいろある。結果が出なければ方法を変えないといけない」と渋い表情を浮かべた。中日が同一カード3連戦で1点も取れなかったのは、81年8月14日からの広島3連戦以来だった。 投手陣も先発小笠原慎之介(23)が2被弾など自己最多10失点、3番手の佐藤優(28)も6失点してチームは今季最多の16失点と、投打ともかみ合わなかった。7日からの9連戦を6勝3敗で乗り切ったが、今回は借金を5つ増やして今季最多タイの13に逆戻りした。与田監督は「仕方がない。ひと言で簡単に分析できることではない。考えながらやっていきたい」と述べ、特効薬はなさそう。28日からバンテリンドームで巨人3連戦があり「試合前ミーティングでも(選手たちに)いろいろ話をしていきたい」と続けた。結果次第では優勝の可能性が完全消滅する。【伊東大介】 ▽中日パエウル打撃コーチ(3連戦無得点に)「ストレートが打てないので、まずはしっかりストレートを打ち返さないと。火曜日からの巨人戦では投手を助けるためにも早い段階から点を取っていきたい」

◆ヤクルトが10連戦を無傷で乗り切った。 41歳の石川雅規投手が6回無失点で4勝目を挙げ、現役最多を更新する通算177勝をマーク。村上宗隆内野手(21)は自己最多をさらに更新する38号2ランを放ち、18年岡本和(巨人)の22歳を上回る史上最年少での100打点に到達した。 ヤクルトの8連勝は11年9月6~15日の9連勝以来、10年ぶり。14日阪神戦からは8勝4分けだが、12戦連続無敗は91年(12連勝=球団最多連勝)02年(11勝1分け)に並ぶ球団最長タイ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が一回2死一塁から先制の38号2ランを放ち、プロ野球史上最年少で100打点に到達した。 中日・小笠原が投じた初球のシュートを一撃。打球は右翼席中段に飛び込み、「今日は何としてでも先制点を取りたいという気持ちでした。先制することができて良かったです」とコメントした。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が2―0の三回に30号満塁本塁打を放った。中日先発・小笠原の内角直球を捉え、左翼席最前列に運んだ。 シーズン30本塁打に到達。球団の日本選手では池山隆寛(現2軍監督)に並んで最多の5度目となった。 ◆山田哲人 「ストレートです。最低、外野フライでもという気持ちで打席に入りました。インコースの難しい球でしたが上手く反応して打てました」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が六回、この日2本目となる左越え31号2ランを放った。チームは六回に一挙6点を奪う猛攻で、16-0とリードを広げた。 「打ったのはストレート甘い球でしたがミスショットすることなく一発で仕留めることができました」。 山田は三回に30号満塁本塁打を左翼席最前列に運んだ。シーズン30本塁打は球団の日本選手では池山隆寛(現2軍監督)に並んで最多の5度目。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が一回2死一塁から先制の38号2ランを放ち、プロ野球史上最年少で100打点に到達した。 また、歴史の1ページを塗り替えた。村上が、一回2死一塁から右翼席へ38号2ラン。21歳シーズンの100打点到達はプロ野球史上最年少記録だ。 「何としてでも先制点を取りたいという気持ちでした。先制することができて良かったです」 中日先発・小笠原の内角へのシュートを完璧に捉えた。大砲らしい大きなフォロースイングで打った瞬間、柵越えと分かる当たり。前夜のチームは1安打無得点で引き分けに終わったが、この日は4番のフルスイングから打線が爆発した。 19日の広島戦で35号ソロを放ち、通算100号を達成した村上。プロ4年目、21歳7カ月での到達は1989年に21歳9カ月で達成した清原和博(西武)を超えるプロ野球最年少記録だった。その1週間後、新たな記録を打ち立てた。 初の主要タイトル獲得も射程圏内だ。本塁打は一回の一発でリーグトップの巨人・岡本と並んだ。21歳シーズンでの本塁打王となれば、55年の町田行彦(国鉄)と並ぶセ・リーグ最年少記録。40本塁打に到達すれば、プロ野球最年少記録にもなる。 17日の巨人戦で始まった10連戦は、この日が最終戦。主砲がチームを勢いづけた。

◆ヤクルトは先発全員の14安打で今季最多の16得点の猛攻で、首位の座を死守。10年ぶり8連勝で、14日の阪神戦から8勝4分けとして12試合続けて黒星なしとなった。 山田哲人内野手(28)が2本塁打を放つなど3打数3安打7打点の活躍。先発の石川は6回5安打無失点で4勝目(3敗)を挙げた。村上は一回に先制の38号2ランを放ち、プロ野球史上最年少で100打点に到達した。

◆ヤクルトは先発全員の14安打で今季最多の16得点の猛攻で、首位の座を死守。10年ぶり8連勝で、14日の阪神戦から8勝4分けとして12試合続けて黒星なしとなった。先発の石川は6回5安打無失点で4勝目(3敗)。石川の一問一答は以下の通り。 --今シーズン4勝目 「チームの状態がすごくいいので、勢いを止めないのようにゲームをつくることだけを意識した」 --ピッチングを振り返って 「村上が勇気をもらう2ランを打ってくれたので、よくきょうは乗って行こうという気持ちになれた」 --特にどんなところがよかったか 「ストレートがすごく走っていましたし、(捕手の)中村といろいろと話しながらそういう中で自分の持ち味を出せたのではないか」 --チームは優勝争い。どんなシーズンになっているか 「一試合一試合与えられたところで頑張るだけ。チームが本当にいいムードで来ているので、その中で自分が入って行けるように準備したい」

◆ヤクルトが10年ぶりの8連勝。先発全員の14安打で今季最多の16点を奪った。一回に村上の2ランで先制。山田が満塁本塁打と2ランなどで7打点を挙げた。石川は6回無失点で4勝目。中日は3戦連続で無得点に終わった。

◆ヤクルトは先発全員の14安打で今季最多の16得点の猛攻で、首位の座を死守。10年ぶり8連勝で、14日の阪神戦から8勝4分けとして12試合続けて黒星なしとなった。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)は一回にリーグトップの巨人・岡本和に並ぶ38号先制2ランを放ち、プロ野球史上最年少で100打点に到達。村上の一問一答は以下のとおり。 --先制のホームランを振り返って 「石川さんがいいピッチングをされて、僕たち点数が取れずに勝たせることができなかったんで、今日の試合はなんとか打つ方でカバーしようと思っていた」 --シーズン100打点は最年少記録 「ひとつの目標としていた。達成できてよかった」 --2冠が見えてきた 「狙えるならば取りたい。とにかくチームが優勝することを考えて頑張ります」 --ファンの皆さんにメッセージを 「チーム一丸となって全力をつくしたい。頑張ります」

◆ヤクルトは先発全員の14安打で今季最多の16得点の猛攻で、首位の座を死守。10年ぶり8連勝で、14日の阪神戦から8勝4分けとして12試合続けて黒星なしとなった。山田哲人内野手(28)が2本塁打を放つなど3打数3安打7打点の活躍。山田の一問一答は以下のとおり。 --7打点、2本塁打 「(三回の満塁本塁打は)追い込まれていたのでなんとか食らいついていった。しっかり振り抜いたのでホームランになった」 --5度目のシーズン30本塁打 「池山さん(池山隆寛・現2軍監督)に並んだということで光栄。でも、ある人物にすぐに抜かれると思う」 --ある人物とは 「皆さん、わかっていると思うけど、村上選手」 --ファンの皆さんにメッセージを 「優勝を目指して頑張ります。ご声援よろしくお願いします」

◆中日の高橋周が欠場した。25日の試合で足に投球を受けており、与田監督は「死球でちょっと腫れが出ていた影響」と説明した。

◆ヤクルトは打線が爆発し、14安打16得点で大勝。村上宗隆内野手(21)が一回に38号2ランでプロ野球最年少で100打点に到達。山田哲人内野手(28)が三回に30号満塁本塁打を放ち、球団最多となる5度目のシーズン30本塁打を放った。先発の石川雅規投手(41)は中5日のマウンドで6回5安打無失点で4勝目。投手陣は3試合連続で無失点だった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。 ――10連戦の最終戦を快勝で飾った 「これで終わりじゃないのであれなんですけど、区切りとしていい形で終われてよかったと思います」 ――山田、村上の中軸に本塁打 「前回、小笠原投手に抑えられたというところと、石川のときになかなか点を取ってあげられなかった。いい投球をしながらなかなか勝ちをつけられなかったというところと昨日の試合と...。、きょうのムネの一発からいろんなものが詰まっていたのかなと思います」 ――村上が史上最年少でシーズン100打点到達 「素晴らしい成績だと思います。これから目指すものをいろいろたくさんあるでしょうし、これからどんどん頑張っていってほしいなと思いますね」 ――山田の5度目となるシーズン30本塁打も球団記録となった 「哲人の2発というのはすごく大きかったし、右前適時打も、ああいう打撃をするとやはり点につながるというか、相手にとってはすごく嫌な打撃だったのかなと思いますけどね」 ――石川がチームで初めて中5日の先発マウンド 「結構、前にここで中5日を石川にやらせようと思っていました。その期待に応えられる投球を十分してくれたと思うし、今のチーム状況であり、残りの試合数、われわれがどうしていかないといけないか、残りの試合をどう戦っていかないといけないかということは彼の投球がいろいろ証明したと思います」 ――投手陣は3連戦無失点 「毎日勝てると思っていて、もしかしたら勝てた試合もあったかもしれないし、難しい試合を取ったかもしれないし、引き分けにしたのかもしれないし、その一生懸命やっている成果がこの10連戦にあったのかなと思います。これで終わりじゃないですし、満足もしていないですし、これからまた、これから頑張るだけだと思います」

◆ヤクルト・石川雅規投手(41)が6回5安打無失点の快投で4勝目(3敗)を挙げた。現役最多の通算勝利数を177とし、オリックス・星野伸之を抜いて単独36位とした。 「チームの状態がすごくいいので、連勝を止めないようにと思っていた。自分の持ち味を出せたかなと思います」 大ベテランが大粒の汗をぬぐった。一回から真骨頂を発揮。序盤は決め球のシンカーの割合を減らし、中盤にかけて割合を増やした。打者22人中、17人に対して初球がストライク。有利なカウントから組み立て、相手に的を絞らせなかった。 チームとして今季初めて中5日で先発したのが石川だった。これで7試合連続で5回以上、2失点以下と抜群の安定感。投手陣全体としても3試合連続無失点と圧巻の結果で、チームの連勝を支える。41歳は「毎年、投手が課題と言われる。投手で1試合でも勝てる試合をつくろうと話していた。若い投手が頑張っているので負けないように」とうなずいた。 高津監督は「残りの試合をどう戦っていかないといけないかということを、彼の投球が証明した」とたたえた。中5日のマウンドで示した石川の姿勢と気迫。優勝争いの佳境に向け、選手全員に求めたいメッセージが込められていた。

◆セ・リーグ首位のヤクルトは26日、中日21回戦(神宮)に16―0で大勝し、3分けを挟んで2011年以来10年ぶりとなる8連勝を飾った。山田哲人内野手(29)が三回に30号満塁弾、六回に31号2ランを放つなど3安打7打点。自身5度目の30本塁打到達は、球団の日本選手では池山隆寛(88-92年)と並んで最多となった。村上宗隆内野手(21)は一回にリーグトップに並ぶ38号2ランを放ち、史上最年少で100打点を達成と、6年ぶりのリーグ優勝へ、勢いが止まらない。 人生で初めて打った本塁打と同じライナー性の軌道だった。2―0の三回無死満塁。山田が左翼ポール際へ、節目の30号満塁アーチを放った。内角の球に身体を素早く回転させて対応した。 「少し詰まっていたけど、いい角度で飛んでくれました。しっかり振り抜いたので本塁打になったと思います」 3回、左越えに満塁本塁打を放つヤクルト・山田=神宮 ベンチ前ではナインと両手首を曲げるフェラーリポーズで表情を緩めた。これで自身が目標とする30号に到達。シーズン30本塁打到達は5度目で、球団の日本選手では池山隆寛(現2軍監督)に並んで最多となった。さらに四回には右前適時打、六回には31号2ランを放ち、2015年8月22日の中日戦以来、自己最多タイとなる7打点を挙げた。 180センチ、76キロとプロ野球選手として身体は大きくないが、通算245本塁打を積み上げてきた。「原点」は兵庫・宝塚小4年時に宝塚リトルで放った初本塁打だ。「ライナー性だったので入ると思わなかったけど『パワーがついたのかな』ってうれしかったのを覚えている」。当時も決して大柄ではなかったが、飛距離にこだわった。父・知規さん(63)に映像を撮影してもらいながら、長打を求めた。「いかにかっこいいスイングができるか。そういうところから入っていきました」と振り返る。31号は左翼席中段まで運ぶ特大の一発だった。 主将に牽引されたヤクルトの勢いが止まらない。前夜1安打に終わった打線は、一回に村上が放った38号2ランを皮切りに先発全員の14安打で今季最多の16得点。投手陣も4投手が無失点に抑え、3試合連続無失点。2011年以来10年ぶりの8連勝を飾り、14日の阪神戦(神宮)から12戦負けなしは2002年以来19年ぶりとなった。山田はお立ち台で「池山さんに並べたことはすごい光栄です。でも、また『ある人物』にすぐ抜かれると思いますけど」と、村上を引き合いに球場を笑いの渦に包んだ。最高の形で監督通算100勝目を挙げた高津監督は「(10連戦を7勝3分けと)いい形で終われて良かった。哲人(山田)の2発がすごく大きかった」と手応えを口にした。2015年以来6年ぶりの優勝へ、スワローズが最高の雰囲気でシーズン最終盤を駆け抜ける。(横山尚杜)◆ヤクルト・村上「達成できて良かった」 またも歴史を塗り替えた。村上が一回2死一塁から右翼席へ38号2ランを放ち、シーズン100打点に初到達。21歳シーズンでの達成は2018年の巨人・岡本和の22歳シーズンを上回り、史上最年少記録となった。「一つの目標としてシーズン前に掲げていたので、達成できて良かったです」とホッとした表情を浮かべた。本塁打は岡本と並んでリーグトップとなり、同2位の打点も岡本に6点差と迫った。19日の広島戦(神宮)では、史上最年少の21歳7カ月で通算100号を達成。記録ずくめのシーズンを送っている。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
594216 0.584
(↑0.004)
-
(-)
26523
(+16)
427
(-)
119
(+3)
66
(-)
0.258
(↑0.001
3.430
(↑0.03)
2
(-)
阪神
65487 0.575
(↑0.004)
0
(-)
23473
(+4)
458
(+3)
108
(+1)
101
(-)
0.249
(↓0.001)
3.540
(-)
3
(-)
巨人
574817 0.543
(↓0.005)
4
(↓1)
21494
(+3)
462
(+4)
153
(+1)
62
(-)
0.247
(-)
3.590
(↓0.01)
4
(-)
中日
476016 0.439
(↓0.004)
15
(↓1)
20358
(-)
415
(+16)
63
(-)
54
(-)
0.238
(↓0.001)
3.250
(↓0.09)
5
(1↑)
広島
476111 0.435
(↑0.005)
15.5
(-)
24443
(+10)
506
(+8)
100
(+2)
54
(-)
0.261
(↑0.001)
3.930
(↓0.02)
6
(1↓)
DeNA
466114 0.430
(↓0.004)
16
(↓1)
22486
(+8)
541
(+10)
122
(+2)
25
(-)
0.258
(↑0.001)
4.250
(↓0.04)