オリックス(1対1)楽天 =リーグ戦22回戦(2021.09.26)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆オリックスは0-0のまま迎えた7回裏、相手の暴投の間に1点を先制する。対する楽天は1点ビハインドの9回、無死二塁の好機で茂木の適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。その後の攻防では両軍ともに得点を奪えず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆左太もも裏の筋損傷で2軍調整していたオリックス吉田正尚外野手(28)が出場選手登録され、1-1の9回1死一塁で代打で登場した。スタンドは大きな拍手で迎えたが、カウント1-1からの150キロを打って左飛だった。 この日の試合前練習は自主練習の形態で行われ、吉田正は打撃練習と走塁練習に取り組んだ。フリー打撃では右翼5階席前のバルコニーフェンスを直撃する豪快な打球を飛ばし、持ち前の打力を披露。またベース間の走塁も行い、患部の状態を確かめた。 その後、26日の先発投手の竹安とともに出場選手登録。試合はベンチスタートとなった。 吉田正は3日のソフトバンク戦で負傷し、5日に出場選手登録を抹消された。24日のプロアマ交流戦で実戦に復帰し、2打数1安打1四球。25日はウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で先発出場し、2打数無安打1四球だった。

◆今季限りでの現役引退を発表したオリックス西浦颯大外野手(22)が、試合前の円陣での声がけでナインを鼓舞した。背番号00のユニホーム姿でベンチに登場。ベンチ前の円陣に入り「優勝してください! 優勝してもらわないと困ります!」と声を張り上げた。 西浦は17年ドラフト6位で明徳義塾(高知)からオリックス入団。20年オフに国指定の難病の「特発性大腿骨頭壊死症」を発症。昨年12月に骨盤を骨頭へ移植する左大腿骨頭掻爬手術、今年2月に右大腿骨頭掻爬手術を受けた。今季は育成選手としてリハビリを続け、22年の復帰を目指してきたが、本人の申し入れで引退が決まった。自身のツイッターで「病気が悪化し引退を決断しました」と引退を決めた理由を伝え「最後に。プロ野球選手じゃなくなっても僕の将来の夢はずっとプロ野球選手です」と思いの丈をファンに届けていた。

◆楽天島内宏明外野手(31)が“幻弾”を放った。 0-0の4回2死。オリックス竹安の外角直球を左翼方向へ力強くはじき返した。左翼手後藤が背走もフェンスを振り返った。打球は左翼フェンス最上部に当たり、フィールドへはね返った。三審はフェンスを越えたを判断し、右手を回した。打った島内は二塁で止まるも、二審に促され、ホームイン。ベンチで祝福も受けた。 だが、オリックス中嶋監督がリクエストを要求。約2分後、リクエストが通り、二塁打を判定された。続く岡島が二ゴロに倒れ、先制とはならなかった。島内は試合前時点で自己最多の18本塁打をマーク。“19号”は幻となった。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が国内では13年以来8年ぶりとなる自身2度目の1試合3暴投を記録し、7回92球4安打1失点でリードを許して降板した。 7月13日以来、自身6戦ぶりの5勝目はつかめず、後半戦未勝利となった。 0-0の7回2死三塁。左打者のモヤに対して、カウント2-2からの6球目。足元へ沈む142キロスライダーを捕手炭谷が止めきれず、後逸。この回2度目、この日3度目の暴投で三走の生還を許し、痛い先制点を与えた。3アウト後、ベンチに腰をかけ、顔を横に振り、うなだれた。

◆序盤はともに無得点。オリックスは初回、先頭福田が二塁打で出て宗の一ゴロで1死三塁としたが、3、4番が連続三振に倒れた。 楽天は3回から5回まで毎回、先頭打者が出塁したが、バント失敗などで得点を奪えず。6回を終えて両チームともに無得点。 オリックスは7回2死三塁から楽天田中将の暴投で1点を先制。だが楽天も9回に茂木の適時打で追いつき、引き分けに持ち込んだ。

◆楽天が9回に追いつき、今季14度目の引き分けに持ち込んだ。2位オリックスとの3連戦を1勝1敗1分けとし、2・5ゲーム差を維持した。 0-0の7回に先発田中将がこの日3度目の暴投で1点の先制を許した。それでも9回、先頭岡島が二塁打で出塁し、茂木が同点適時打。なおも1死二、三塁としたが、オコエ、山崎剛が凡退した。 この日勝利した首位ロッテとは5・5ゲーム差、4位ソフトバンクとは1・5ゲーム差。 以下、石井一久GM兼監督(48)の試合後の一問一答。 -9回に追いつき引き分け 追い越せればよかったですけど、あそこ(1死二、三塁、打者オコエ)でいろんなケースが考えられた。結果的にスクイズまでの頭は入れたんですけど、しなくてよかったかなと思います。ボールカウントで全部難しいボールだった。オコエが何とか、と思った中で、オコエもしっかりとアプローチをしながらやってくれたんですけど、結果三振でしたけど、しょうがないかなと思います。 -序盤に3併殺で好機をつくれなかった それは結果ですから。あそこ(3回無死一塁で辰己)は序盤なので、2点を取りにいった。(4回無死一塁で)浅村にあの序盤で、というところ。(5回無死一、二塁で炭谷の)送りバントのところはちょっと正直過ぎたかなと思います。ファーストストライクでコースを狙ってもいいところ。 -田中将は7回1失点 「チームが勝てる可能性があるピッチング」より、今日はワンランク上の「勝つピッチング」をしてくれたんじゃないかなと思います。 -失点につながった暴投は低めを狙った結果 あの軌道にしたらちょっとバウンドが上がった。キャッチャーもなかなかブロッキングの態勢に入れなかった。あのままの軌道でいったら抑えられたかもしれないですけど、ちょっとバウンドが変わりましたね。でも基本的には低くいくことがセオリーで言えば、しっかりとそこに投げきろうという目的意識がないよりはいいと思います。 -オリックスとの3連戦は1勝1敗1分けと負け越さなかった そこはもちろんここからの3連戦は大前提になる。いろんな反省がありますけど、最後同点でゲームを終われたことは最低限かなと思います。何とかひっくり返していければよかったですけど。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が“勝負の1球”を振り返った。 0-0の7回2死三塁。左打者のモヤに対して、カウント2-2からの6球目。足元へ沈む142キロスライダーを捕手炭谷が止めきれず、後逸。この回2度目、この日3度目の暴投で三走の生還を許し、痛い先制点を与えた。7回1失点で6戦ぶりの白星はつかめなかったが、チームは9回に追いつき、引き分けとなった。 田中将は先制点を与えた暴投の場面に「ここに関してはどう答えたらいいのか分からないです。難しいですけど、こっちはこっちでボール投げきらないといけないし、空振りをもちろん取りにいったボールなので、バッターは振ってなかったですけど意図したボールではありました。ワイルドピッチになってしまった結果に対して、僕はそこに関して悔いはないです」と振り返った。

◆左太もも裏の筋損傷で2軍調整を続けていたオリックス吉田正尚外野手(28)が出場選手登録され、楽天戦で同点の9回に1死一塁から代打で登場した。 宋家豪の150キロを捉え切れず左飛に終わってチームはそのまま引き分けたが、28日からの首位ロッテとの3連戦(ZOZOマリン)を前に中心打者が復活した。 「代打、吉田正尚」のコールに上がった大歓声。「ケガして悔しい思いもした。武者震いしているような感覚です」。ファンの声に、再出発を実感した。 3日のソフトバンク戦で負傷し5日に戦線離脱も、今季をあきらめるつもりなど毛頭なかった。「1日でも早く治すために最善を尽くしてきた」。緊急昇格でサヨナラ打を打った大下や3番を務める紅林らの死に物狂いの活躍に、自身も前だけを見た。首位を目指す熱気を必ず共有してみせると、けがを克服した。 3ゲーム差で追うロッテ戦に向けて、「あとは本人のGOサインですよね」と中嶋監督。先発復帰などフル参戦は体調を見極めての判断となるが、吉田正の思いは1つ。「全部勝つつもりですが、なんとか首位を入れ替われるような3試合にしていきたいなと思います。最後はみんなと喜び合いたい」。3連勝すれば、勝率で2位でもゲーム差はゼロ。決戦で、主砲復活の結果を出す。【堀まどか】

◆楽天が9回に追いつき、今季14度目の引き分けに持ち込んだ。2位オリックスとの3連戦を1勝1敗1分けとし、2・5ゲーム差を維持した。 リスクを冒してでも、勝ちたかった。楽天田中将大投手(32)が“勝負の1球”に宝刀を選んだ。0-0の7回2死。モヤに対し、カウント2-2からの6球目。足元への142キロスライダーで三振を誘ったが、白球は捕手炭谷銀仁朗(34)のブロッキングをよそにバックネットへ。自己最多、8年ぶり2度目の1試合3暴投目で先制を許した。 「ここに関してはどう答えたらいいか分からない。こっちはこっちで投げきらなあかんし、意図した球ではあった。投げきれたので、結果に対して悔いはないです」。 中5日で7回4安打1失点。自身6戦勝利なしとなったが、課題の制球面の修正へこの日はプレートの踏み位置を三塁側から一塁側にし、投球時に左足をわずかに止めたり、小さく2度上げるなど試行錯誤した。「マウンドで少し修正を加えたことで安定した」と手応えを示した。 13年、球団初のリーグ優勝を決め、胴上げ投手となってからこの日で丸8年。今季8度目のハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成し、石井一久GM兼監督(48)も「“勝てる可能性がある投球”よりワンランク上の“勝つ投球”をしてくれた」と舌を巻いた。チームは9回に追いつき引き分け。右腕の思いは確実に、チームメートへ伝わっている。【桑原幹久】

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が26日、出場選手登録された。3日のソフトバンク戦で左太もも裏の筋肉を痛め、5日に出場選手登録を抹消されていた。 吉田正は2軍でリハビリを続け、24日に行われた関メディベースボール学院とのプロアマ交流戦(オセアンBS)で実戦に復帰し、2打数1安打1四球。25日はウエスタン・阪神戦(甲子園)で2打数無安打1四球だった。 ここまで打率・338はリーグトップ。20本塁打、69打点の主砲の復帰は逆転優勝に向けてチームを勢いづかせそうだ。この日の先発、竹安大知投手(26)も出場選手登録され、五回途中無失点だった。 代わって、頓宮裕真捕手(24)と西村凌外野手(25)が登録を抹消された。

◆楽天が九回に追い付いて引き分けた。0―1のこの回先頭の岡島が二塁打を放ち、茂木が中前に同点打。1死後の二、三塁は生かせなかった。田中将に抑え込まれていたオリックスは七回に暴投で均衡を破ったが、平野佳で逃げ切り失敗。

◆オリックスは1―0の九回に平野佳が打たれて勝利を逃した。ベテラン守護神は先頭の岡島に二塁打、茂木に中前に同点打を許した。 八回まで継投がはまっていた。粘った先発竹安を五回2死二塁で山田が好救援。六回も続投して1死後、比嘉と海田が集中してアウトを一つずつ取った。七回に暴投で転がり込んだ1点を守れなくても、中嶋監督は「投手陣はよく頑張った。最後は点を取られたが、そういうこともある」と淡々と話した。

◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、7回4安打7三振1失点の好投も、5勝目はならなかった。九回に茂木栄五郎内野手(27)が中前に同点適時打を放って辛くも引き分けに持ち込んだ。試合後の石井一久監督(48)の一問一答は以下の通り。 --九回に追いついて引き分け 「追い越せればよかったけど、あそこでいろいろなケースが考えられた。スクイズも頭に入れたけど、結果的にしなくてよかったと思います」 --田中将は7回1失点 「チームが勝てる可能性があるピッチングよりは、きょうはワンランク上の勝つピッチングをしてくれたと思います」 --田中将は七回2死三塁のピンチで、暴投を犯して失点した 「バウンドも少し上がったので、キャッチャーもブロッキングの体勢に入れなかった。少しバウンドが変わりましたね。しっかりと、そこ(空振りを狙って内角低め)に投げようという目的意識がないよりは、いいと思います」 --オリックスとの同一カード3連戦は1勝1敗1分け 「いろいろな反省がありますけど、最後に同点でゲームを終われたことは最低限かなと思います。何とかひっくり返せばよかったですけど」

◆楽天は九回に茂木の中前打で追い付いてなお攻め立て、1死二、三塁の勝ち越し機をつくったものの、オコエ、山崎剛が凡退。石井監督は「同点で試合を終われたのは最低限かな」と言いつつ「何とかひっくり返していければ良かったけど」と本音も漏れた。 2位オリックスとの3連戦を1勝1敗1分けで終え、足踏みした感が否めない。4位ソフトバンクには1・5ゲーム差に迫られた。

◆オリックスの試合前の円陣に今季限りでの現役引退を決意した西浦が参加した。難病の両側特発性大腿骨頭壊死症に苦しみ、志半ばでやめざるを得なくなった。ユニホーム姿で「優勝してください。優勝してもらわないと困ります」と仲間を鼓舞した。

◆好投は報われなかった。楽天・田中将大投手(32)は7回4安打1失点、7奪三振で5勝目はならず。それでも「いい投球はできたと思います。前回登板はボールが全く操れなかったが、今日はある程度、意図したところに投げ込めました」と前を向いた。 前回20日のソフトバンク戦から中5日のマウンド。一回1死三塁から紅林と杉本の中軸を連続三振に斬って、リズムに乗った。同点の七回2死三塁から暴投で三走の生還を許したが、失点はこれだけだった。 石井一久監督に並ぶ日米通算182勝にあと1勝としているが、記録達成は6試合連続で持ち越し。7月13日を最後に白星から遠ざかっている。 2位・オリックスとの同一カード3連戦は1勝1敗1分け。指揮官は「チームが勝てる可能性がある投球よりも、ワンランク上の勝つ投球をしてくれた」と田中をたたえた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
584417 0.569
(↑0.005)
-
(-)
24517
(+8)
463
(+4)
107
(-)
101
(-)
0.246
(↑0.001)
3.640
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
574916 0.538
(-)
3
(↓0.5)
21467
(+1)
450
(+1)
112
(-)
39
(-)
0.250
(↓0.001)
3.510
(↑0.02)
3
(-)
楽天
555214 0.514
(-)
5.5
(↓0.5)
22457
(+1)
440
(+1)
93
(-)
44
(-)
0.246
(↑0.001
3.500
(↑0.03)
4
(-)
ソフトバンク
515119 0.500
(↑0.005)
7
(-)
22475
(+4)
407
(+1)
108
(+2)
76
(+2)
0.249
(-)
3.200
(↑0.02)
5
(-)
西武
465718 0.447
(↓0.004)
12.5
(↓1)
22457
(+4)
513
(+8)
99
(+1)
76
(-)
0.244
(↓0.001)
4.050
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
425717 0.424
(↓0.005)
14.5
(↓1)
27367
(+1)
435
(+4)
63
(+1)
61
(-)
0.230
(↓0.001)
3.450
(↓0.01)