ヤクルト(0対0)中日 =リーグ戦20回戦(2021.09.25)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆ヤクルトの先発・高橋は、7回を投げて3安打無失点に封じる投球を披露。一方の中日・ロドリゲスも、8回途中無失点7奪三振の力投を見せた。両先発の降板後、ヤクルトは清水とマクガフ、中日は祖父江とR.マルティネスが無失点に抑え、息詰まる投手戦は0-0のまま9回引き分けに終わった。

◆競泳女子で東京五輪代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が始球式を行った。背番号「74」のユニホーム姿で登場。マウンド上で一礼した後、深呼吸。「球場の真ん中に立つと、景色がいいなと思った。そこは水泳と変わらないな、と。プールサイドで、観客の方を見ると『ああ、試合が始まる』という気持ちになるので」。セットポジションから古賀のミットにノーバウンド投球。「10点満点中だったら、7・5か8点くらい。ストライクゾーンに入っていれば、10点満点でした」と振り返った。 池江はこの日、「移植から、今日で2年」とツイート。病室のベッドでピースサインをする自身の写真を公開し、「この時のことを忘れちゃうくらい元気だけど、無理せずゆっくり進みます」とつづった。始球式を前に「そんな記念すべき日に始球式です! 頑張ります!」と意気込んでいた。

◆セ・リーグ首位ヤクルトと4位中日が対戦。先発はヤクルトが高橋奎二、中日はロドリゲス。

◆ヤクルト先発高橋は3回まで1安打無失点5奪三振と好投。中日先発ロドリゲスも3回まで無安打無失点と、投手戦の立ち上がり。 中日ロドリゲスは6回まで無安打無失点投球を続ける。打線は援護できず、ヤクルト高橋に6回まで2安打無得点に封じられる。 ヤクルトはあと1本が出ずに引き分け。11試合負けなしとした。中日ロドリゲスは7回2/3を1安打無失点も援護がなかった。

◆1安打でも負けない。ヤクルトは投手陣の0封リレーで引き分けに持ち込んだ。先発高橋は150キロを超える直球と、変化球の緩急で中日打線を料理。7回3安打無失点8奪三振とまとめた。次世代左腕エースの好投に、高津監督は「丁寧にいくところと、力入れて強くいくところと、強弱の効いたピッチングができた」とうなずいた。 8回は清水が無失点投球。打線は8回1死一塁で塩見が左前打を放ち、ようやくチーム初安打。チャンスで球場も盛り上がりを見せたが、あと1本が出ず無得点。ため息がグラウンドを包んだ。それでも9回マクガフが無失点。試合を引き締めた。勝ちたかった試合ではあったが、攻撃陣の不発を投手陣がカバーし、17日巨人戦からの10連戦も、1試合を残してここまで9戦不敗。14日からの直近11戦負けなしとした。 先発投手が崩れなければ、負けない確率も上がる。今季は16分け。2位阪神とはゲーム差がないが、勝率で上回って首位をキープする。負けないことが6年ぶりの優勝への近道だ。指揮官は「(先発が)長いイニング投げられますし、少ない失点でゲームを作れるというところは、先発がこの10連戦頑張ってる証拠」とたたえた。【湯本勝大】

◆中日投手陣が首位ヤクルトを0封して引き分けた。先発ロドリゲスが8回1死まで無安打無失点。1死一塁から塩見に左前打を許し、続く青木を右飛に打ち取った場面で救援をあおいだ。祖父江は1人1殺で山田を見逃し三振に仕留め、抑えのR・マルティネスも9回を3人で片付け、1安打無失点リレーを完成させた。 ロドリゲスは6四球を出しながらしのぎ、自身初、史上94人目の無安打無得点を期待させる力投だった。快挙と今季初勝利こそ逃したが「(記録を)考える暇はなかった。打者を1人1人打ち取ることしか考えなかった。一番良かったのはテンポ。監督、コーチ、チームメートらにもう少しテンポ良く投げればと言われた。いいピッチングにつながった」と胸を張った。来日最長の7回2/3、同最多の125球を投げた右腕にとって自信を深める試合となった。 打線は5安打無得点で投手陣を援護できなかった。ここ8試合で8得点、うち4試合で無得点と攻撃力の弱さを露呈。3回には京田がけん制死に倒れ、7回先頭で出た福田に代走高松を送るも機動力は不発だった。与田監督も「消極的にならないように。スライドステップのうまい投手も多く簡単ではないが、うまく結果を出せるようにしないといけない」と、今季16度目の引き分けに渋い表情だった。【伊東大介】 ▼中日は3月28日広島戦、4月20日DeNA戦に次いで今季3度目の0-0引き分け。0-0引き分けのシーズン記録は40年翼の4度があり、3度以上は12年オリックス以来6度目。2リーグ制後に記録したのはオリックスに次いで2チーム目で、セ・リーグでは初のケースとなった。なお中日は1リーグ時代の40、43年にも記録しており、球団78年ぶり3度目。

◆7連勝中のヤクルトは得点を奪えず、引き分けに終わった。先発・高橋は7回無失点の好投。八回は清水、九回はマクガフとつなぎ、11戦負けなしとした。

◆中日のロドリゲスは八回1死までヤクルトを無安打に抑える快投だった。0―0の中で125球を投げ切り、1安打無失点のままこの回途中で降板。「コーチとここ3週間ぐらいを振り返り、フォームや試合の入り方などを見直したことがいい投球につながった」と汗をぬぐった。 立ち上がりは制球が定まらず不安定だった。それでも要所で変化球がさえた。一回は2死一塁から村上を低めの変化球で空振り三振。二回も1死一塁から元山を低めのスライダーで三振併殺に切って、中盤以降は立ち直った。ここまで未勝利だったとは思えない力強い投球で次回登板に期待を抱かせた。

◆ヤクルトは今季16度目となる引き分けで、11試合連続で負けなしとなった。先発した高橋奎二投手(24)は150キロ台の直球を中心に7回3安打無失点、8奪三振の好投。打線は中日先発・ロドリゲスに対し、6四球を選んだが八回1死まで無安打に抑えられるなど苦しめられた。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。――守り切って引き分け 「この10連戦かずっとそうなんですけど、先発がずっと頑張って少ない失点で、試合をつくっている。それがきょうもできたのかなと思います」 ――高橋が好投 「前回、ポンポンと簡単に打たれてしまうケースが多かったんですけど、きょうは前回の反省をいかして丁寧にいくところと力を入れて強くいくところと、その強弱がきいた投球ができたのかなと思います」 ――清水、マクガフも好救援 「簡単じゃないですね。この連戦でずっと投げて毎回期待に応えてゼロでマウンドを降りてくるというのは救援としては、当たり前のようでそんな簡単なことではないと思います」 ――打線は犠打のミスなどもあり無得点 「1点取りたかったですね。明日に期待します」

◆セ・リーグ首位のヤクルトは25日、中日20回戦(神宮)に0―0で引き分け、14日の阪神戦から7勝4分けで11試合続けて黒星なしとした。打線が1安打に抑え込まれる中、先発の高橋奎二投手(24)が7回3安打無失点、8奪三振と好投。清水昇投手(24)、スコット・マクガフ投手(31)が零封リレーで続いた。打線だけじゃない。今季のヤクルトは、投手陣の安定感も際立っている。 わずか1安打で三塁を踏めなかった。でも、負けない。ヤクルトが2試合連続の無失点リレーで引き分けに持ち込んだ。 「イニングの先頭打者をしっかり打ち取ることを意識してマウンドに上がりました。その結果がゼロという形となって、良かったです」 汗を拭ったのは先発の高橋だ。七回2死一塁、148キロの直球で桂を空振り三振に斬ると、腕を振った反動そのままにガッツポーズしながら雄たけびを上げた。競泳女子の池江璃花子が始球式を務めた試合。池江からマウンドを〝引き継いだ〟高橋が快投を演じた。直球にチェンジアップ、カットボールがさえ、二回1死から4者連続三振を奪うなど中日打線を翻弄。打線が相手先発ロドリゲスに八回1死まで無安打に抑えられる中、バチバチの投手戦で一歩も引かなかった。さらに八回は清水、九回は守護神マクガフが無失点投球を見せて0-0のドロー。14日の阪神戦から7勝4分けと11試合連続で無敗を貫いた。18日の巨人戦からの10連戦は、この日が9試合目。7試合連続で2失点以下と投手陣の安定感が際立つ。特に先発は22日の小川が7回1失点、23日のサイスニードが7回1失点、24日の高梨が7回無失点と出色の出来。これに高橋も続き、高津監督は「しっかり粘れて、少ない失点で試合をつくっていけているのは先発が頑張っている証拠」と手応えを示した。昨季のチーム防御率4・61は12球団ワースト。2019年のオフに就任した指揮官は「浮上していこうと思ったときに先発投手は絶対。小川が中心となって、その後に誰が続くか」と、先発投手の台頭を課題克服の第一条件に挙げていた。高橋に加え、今季は高卒2年目の奥川が7勝を挙げるなど若い力が奮闘中。9連戦では実に8人もの先発投手を起用し、黒星のない11試合では10試合で先発投手が5回以上を投げ、救援陣を含めて計20失点と、文句のない結果を出している。首位チームを支えるのは、リーグトップの得点を誇る打線の力だけではない。1安打でも負けなかった事実が、それを証明している。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
584216 0.580
(-)
-
(-)
27507
(-)
427
(-)
116
(-)
66
(-)
0.257
(↓0.002)
3.460
(↑0.03)
2
(-)
阪神
64487 0.571
(↑0.003)
0
(↓0.5)
24469
(+3)
455
(-)
107
(+1)
101
(+1)
0.250
(-)
3.540
(↑0.03)
3
(-)
巨人
574717 0.548
(↓0.005)
3
(↓0.5)
22491
(-)
458
(+3)
152
(-)
62
(-)
0.247
(↓0.001)
3.580
(↑0.01)
4
(-)
中日
475916 0.443
(-)
14
(-)
21358
(-)
399
(-)
63
(-)
54
(-)
0.239
(↓0.001)
3.160
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
466014 0.434
(↓0.004)
15
(↓0.5)
23478
(+2)
531
(+3)
120
(-)
25
(-)
0.257
(-)
4.210
(↑0.01)
6
(-)
広島
466111 0.430
(↑0.005)
15.5
(↑0.5)
25433
(+3)
498
(+2)
98
(+1)
54
(+2)
0.260
(↑0.001)
3.910
(↑0.01)