1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 6 | 0 | 1 |
勝利投手:石川 柊太(6勝9敗0S) (セーブ:森 唯斗(1勝0敗11S)) 敗戦投手:バーヘイゲン(4勝8敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは初回、栗原のソロで先制する。直後に同点とされるも、2回裏には三森と中村晃の適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・石川が6回途中2失点と試合をつくり今季6勝目。敗れた日本ハムは打線が16三振を喫し、好機を生かせなかった。
◆ソフトバンクは初回、栗原の17号ソロで先制。同点に追いつかれた2回には、2死満塁から三森、中村晃の連続適時打で3点追加。 日本ハムは6回2死二塁から近藤が中越えの適時二塁打を放ち1点を返した。ソフトバンクは3回以降は無安打無得点。 ソフトバンクが2点差を守り切った。石川が6勝目、森が11セーブ目を挙げた。日本ハムはバーヘイゲンが8敗目を喫した。
◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が自己最多に並ぶ17号の先制ソロを放った。初回2死からバーヘイゲンの152キロの直球を右翼テラス席へ。 「真っすぐを自分のスイングで捉えることが出来ました。いい形で先制することが出来て良かったです」。2戦ぶりの1発に打線も呼応。同点の2回に3点を挙げて主導権を握った。「大事な試合が続くので、チーム一丸となって頑張っていきます」と終盤戦に向けて気持ちを引き締めた。
◆ソフトバンク1番三森大貴内野手が2回に勝ち越しの2点適時打を放った。2死満塁からバーヘイゲンの直球を右前に運び2者を迎え入れた。「つないだチャンスだったので、絶対に走者をかえそうと打席に入りました。しっかり整理できたいい打席になりました」。前日24日は3打席凡退しただけに雪辱の一打となった。
◆日本ハムはソフトバンク22回戦(ペイペイドーム)で、2-4と惜敗。 先発ドリュー・バーヘイゲン投手(30)が立ち上がりにつかまった。初回は栗原に先制17号ソロを献上。同点に追い付いてもらった直後の2回には、2死満塁から3失点。試合の主導権を奪われた。5回4失点で8敗目を喫し「全体的に制球力に欠けて、修正できなかった」と悔やんだ。
◆日本ハムはソフトバンク22回戦(ペイペイドーム)で、2-4と惜敗。ソフトバンク戦の3季連続負け越しが決まった。前回対戦で大量点を奪って攻略した相手先発の石川柊太投手(29)に、この日は苦戦。4番近藤健介外野手(28)が、16試合ぶりの1試合3安打猛打賞と気を吐いたものの、相手投手陣に今季最多16三振を喫し、序盤に失った4点を最後まで取り返せなかった。歴史的な打線の再現は、ならなかった。本拠地の札幌ドームで、先発のソフトバンク石川を1回もたずにKOし、パ・リーグ記録に並ぶ初回11点を奪ってから、ちょうど2週間。場所を敵地の福岡に変え、リベンジを許してしまった。 昨季最多勝右腕を打ち崩すため、日本ハム栗山英樹監督(60)はあえて、前回対戦とまったく同じオーダーを組んで試合に臨んだ。試合前、こう意図を説明している。 栗山監督 石川君がいい人だっていうのは分かっている。すごくいいやつなので、打順が同じだと少しは気になるかなって。プレッシャーをかけるために、今日はあえて、あの打順に戻している。 「(打順に)迷うくらいなら」と打った手ではあったが、2回には、近藤の二塁打を起点に、2死二塁から佐藤龍世内野手(24)が左前へ適時二塁打。指揮官は「あれだけの投手は、簡単にはいかない。なんとか食らい付いてはいた」。6回2死二塁でマウンドから引きずり降ろし救援陣を引っ張り出したものの、あと一押しが足りなかった。2-4の7回1死一、三塁の同点機では、代走の中島卓也内野手(30)が二盗を試みるも、紙一重で失敗。「リスクを背負わなきゃ、勝負には勝てない。攻めまくらないと」と、9月1日以来の3連勝を狙って、攻めた結果だった。 まだまだ、崖っぷちの戦いは、続く。ソフトバンク相手には、6試合ぶりの黒星。対戦成績は6勝11敗5分けとなり、3季連続のカード負け越しが決まった。【中島宙恵】
◆ソフトバンク石川柊太投手(29)が悪夢を振り払った。2戦前の11日日本ハム戦(札幌ドーム)ではプロ最短の2/3回を自己ワースト10失点(自責3)。開幕投手も務めた男のまさかの大炎上から2週間。 福岡で同じ相手に6回途中2失点で今季6勝目を挙げ、リベンジを果たした。 悪夢からの1週間は、その投球を何度も振り返った。「体より、心の整理に時間を使いました」。だが迎えた19日楽天戦(楽天生命パーク)の登板は、5回2失点にまとめたものの、2四球2死球と荒れた。「前々回(11日)の登板を深掘りしすぎた。余計なことを意識してしまって、どうしようもなかった」。もがけばもがくほど、沼にはまっていくようだった。 そこからさらに1週間。工藤監督の「シンプルにいけ」という助言もあり、石川は新たな境地に達した。「『ああいう日もあるんだな』というのを自分の中で持てるようになった。打たれるときは打たれるし、真ん中でも抑えることもある」。状態は悪くなかった中で、不運な当たりでの安打や味方の失策も重なった。時間がたち、冷静に振り返ることで、ポジティブな「開き直り」の精神にたどりついた。 2週間前と同じオーダーを相手に、初回から3者連続三振と、打てるものなら打ってみろと言わんばかりにテンポよくストライクを投げ込んだ。終わってみれば今季3度目の2桁奪三振で、5試合ぶりに死球を出さなかった。石川の快投で3位楽天には再び2ゲーム差に迫った。【山本大地】
◆ソフトバンクは序盤のリードを守り切り、日本ハムに勝利。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -石川が好投 工藤監督 良かったと思いますよ。やられたらやり返すではないですけど、そのくらい強い気持ちが伝わってきましたし、なんとかしたいという思いがしっかりボールに乗り移って、すばらしいボールになったんじゃないかなと思います。これをきっかけに次も頑張ってほしいなと思います。 -栗原が先制弾 工藤監督 いいホームランでしたね。状態は悪くないので、効果のあるようなホームランもこのところ打ってくれてますし、中心打者としてしっかりいい働きができているかなと思います。 -2回は打線がつながって得点 工藤監督 やはり、ああいうところでの1本というところが相手へのダメージも大きい。つながってというのがね、勢いに乗って3点取れたのも、石川くんにとっても大きいですし、ベンチにいるみんなにとっても大きかったと思います。 -7回以降は岩崎、モイネロ、森で締めた 工藤監督 (7回)一、三塁になったときはちょっとヒヤヒヤしたところもありましたけど、(甲斐)拓也も落ち着いてリードしていましたし、1点はしょうがないかなと言う場面で、そこをうまく乗り切ってくれた。岩崎くん自身もこれでいけるという自信になったかなと思います。 -9回の森は3者三振 工藤監督 はい、良かったですね。昨日のリベンジじゃないですけどね。しっかりできたというのは良かったですね。 -モイネロ、森は打たれた翌日に抑えた 工藤監督 投手は打たれることもあるので、あまりそこにフォーカスしてほしくないなという思いはあります。昨日打たれて今日投げてというのは、本人の中での気持ちがね、すっきりしたのかなというのが一番大きいと思います。 -石川は直球に力があった 工藤監督 そうですね、もう「てやんでえ」で投げろって。ストレートが良かったと思いますし、左打者に当てることもなく、自分の中で何か、これだというものをつかんでマウンドに上がったと思うのでね。この5日間で自分の中で整理できたと思いますよ。 -6回途中で交代 工藤監督 決めてました。(嘉弥真が近藤に)万が一打たれても、王のところで代打が出たら甲斐野と決めていたんですけど。(嘉弥真は)まあ打たれることもあるでしょう。次は同じようなところでリベンジを果たすと。気分よく次のカードに入っていけると思うので。明日も機会があったら投げさせようと思います。 -岩崎、モイネロ、森が抑えて勝つのは大きい 工藤監督 もちろんですよ。あの3人のところまでいけば勝てるとなればね、そこまでになんとかしようという気持ちも盛り上がるし、全然チームとしての勢いも変わると思うので。今の野球で言うと後ろがしっかり固まること、クリーンアップが常にいい状態で試合に臨むこと。これが大事だと思うので。 -リチャードがベンチ外 工藤監督 今日は(右腕の)バーヘイゲンというところもあって、右より左の方がいい。あと代走だったり守備というところを考えたら、代打でも順位が下がってしまう。最初から使うというのもあって上げているのもあるので。
◆ソフトバンクの「勝利の方程式」が4月21日の楽天戦以来、約5カ月ぶりにそろい踏みで勝利のバトンをつないだ。 7回の岩崎翔投手(31)はいきなり無死一、三塁を招いたが、2奪三振などホームを死守。「ピンチをつくってしまったが、無失点で抑えて良かった」と珍しくマウンドで雄叫びを上げてガッツポーズを作った。8回の男・リバン・モイネロ投手(25)がきっちり3人で切ると、最後はストッパー森唯斗投手(29)が近藤、R・ロドリゲス、高浜を3者連続空振り三振に仕留めて11セーブ目。前日24日に2ランを浴びた森は「今日は抑えることができて良かった。納得のいくボールが多く、感覚的にも内容的にもすごく良かった」と納得顔でナインとハイタッチした。
◆時間がたつのは早いものだ。あれからもう22年が過ぎた。ホークスが福岡に移転して11年目の99年秋。ちょうどこの日と同じ「9月25日」だった。思い返せば、相手も同じ日本ハムだった。マウンド付近に集まったナインから胴上げされた王さんの姿は美しかった。両手を大きく真横に広げ、4度宙に舞った。「広い宇宙の中で1人なんだ」。監督就任から5年目でつかんだ栄冠。潤んだ目で笑顔をつくった王さんの言葉が印象的だった。 3-4。1点を追う7回に小久保が24号ソロを放って同点とした。続く8回には井口が勝ち越し14号ソロを放ち、逆転勝ちした。外野の守備から勝利を見届けた秋山の目にも涙が浮かんでいた。王監督からキャプテンに指名され、背中でV経験のないチームを引っ張った。王監督に次いでナインの手で3度宙に待った。 ホークスが福岡に羽を下ろして初のリーグV。思い出す登場人物は今、指導者となってパ・リーグを熱くする。工藤政権7年目の今季、小久保はヘッドコーチとして再びホークスのユニホームに袖を通した。米国挑戦からロッテで日本球界復帰した井口は、そのままチームを率いてVロードを走っている。もちろん、現役時代からV請負人と言われ、99年に11勝を挙げリーグMVPに輝いた工藤は、必勝のタクトを振って逆襲を誓っている。時は過ぎたが、あの時のV戦士は、まだまだ熱い戦いの渦中にいる。 最下位日本ハムとの3連戦。初戦を落としたソフトバンクは先発石川の粘投、序盤の打線のつながりで白星を手にした。必勝のラストスパート。負けられない試合は最後まで続く。残り23試合、激闘を誓いながらも時間は長く残されていない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンク・栗原陵矢捕手(25)が一回2死、右翼テラスに17号ソロを放った。 「いい形で先制することができてよかったです。きょうは(石川)柊太さんに勝ちをつけられるように援護できればと思います。大事な試合が続くので、チーム一丸となって頑張っていきます」 相手先発・バーヘイゲンの直球に振り負けることなく、しっかりとスイングした。打球は弾丸ライナーで右翼テラスに一直線。試合前には声出しでナインの爆笑をかっさらったが、バットでもチームを勢いづけた。 栗原は昨年初めて開幕スタメンをつかむと、17本塁打とブレーク。今季も17号を放ち、昨年の自分を越えようとしている。
◆ソフトバンクが3年連続の日本ハム戦勝ち越し。一回に栗原の17号ソロで先制、二回に三森の2点適時打と中村晃の適時打で3点を加えた。石川が六回途中2失点で6勝目、森が11セーブ目を挙げた。日本ハムはバーヘイゲンが8敗目。
◆ソフトバンクは投打がかみ合って勝利した。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --石川は5回?を投げて2失点 「よかったと思います。やられたらやり返すじゃないですけど、それくらい強い気持ちが伝わってきましたし。何とかしたい思いがボールに乗り移って、素晴らしいボールになったんじゃないかなと。一、二回で味方が点を取った後も気持ちよさそうに投げていたので。これをきっかけに次も頑張ってほしいです」 --栗原が先制ソロ 「いいホームランでしたね。状態は悪くないので。効果のあるホームランを打ってくれていますし、中心打者としていい働きができていると思います」 --試合前、栗原に声をかけていた 「きょうはなんか、走りますといっていたので楽しみにしていたんですけど、ゆっくり走っていましたね。速く走る場面がなかった。そういう話とか、いい場面で打ってくれているので。ときどき力が入りすぎていますけど、そういうのも本人も理解してくれているので。いい感じだと思いますけどね」 --二回は三森と中村晃が追加点 「ああいうところでの一本が相手にダメージも大きいので。勢いに乗って3点取れたのも石川君にとっても、ベンチのみんなにとっても大きな3点になったと思います」 --七回からは岩崎、モイネロ、森と無失点リレー 「(七回無死)一、三塁のときはヒヤヒヤしましたけど、拓也(甲斐)も落ち着いてリードしていた。投げている岩崎君も、1点は仕方ない場面でしたけど、そこをうまく乗り切ったと思うので。岩崎君自身も、これでいけるという自信になったと思います」 --森は3者連続三振 「(24日の)リベンジじゃないですけど、しっかりできたのはいいことですね」 --26日はカード勝ち越しがかかる 「あしたが非常に大事な試合になるかなと思います。それはあしただけではなくて、今後を踏まえても大事な一戦になりますし。われわれは勝っていくしか方法がないので、あしたまた、みんなで全力を尽くして勝てるように頑張っていきたいと思います」
◆日本ハムの栗山監督は相手先発の石川に対し、前回11日の対戦で10点を奪った際と同じオーダーで臨んだ。だが、攻略できず3年連続のソフトバンク戦負け越し。「あれだけの投手。なかなかそううまくはいかない」と渋い表情だった。 2点を追う七回に無死一、三塁から無得点だったことも響き、「しっかり点が取れるようにやっていきます」と力なく話した。
◆24日にともに本塁打を浴びていたソフトバンクのモイネロと森が、八、九回を3人ずつでぴしゃりと締めた。 モイネロは「最近の登板の中では球威、コントロールともに良かったと思う」と、1番からの好打順を難なく打ち取る。守護神の森は近藤、R・ロドリゲス、高浜を3者連続の空振り三振に仕留めた。圧巻の内容にも表情を変えることなく「昨日はチームに迷惑を掛けたので、今日は抑えられて良かった」と話した。
◆ソフトバンク打線は二回までに4点を奪ってバーヘイゲンを攻略した。一回の栗原の先制ソロ、二回に集めた4安打の全てが2球目までに仕留めたもの。勝ち越しの2点適時打を放った三森は「チャンスだったし、自分らしい打撃をするために積極的に打てるボールを待っていた」と胸を張った。 工藤監督は、二回先頭のデスパイネが四球を選んだ後に、初球を右前打として好機を広げた牧原大を高く評価。「四球の後はストライクを取りたいもの。初球を打ったのが大きかった」と、目を細めた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
57 | 44 | 17 | 0.564 (↑0.004) | - (-) |
25 | 509 (+3) | 459 (+1) | 107 (+1) | 101 (+1) |
0.245 (↓0.001) | 3.660 (↑0.02) |
2 (-) |
ORIX |
57 | 49 | 15 | 0.538 (↑0.005) | 2.5 (-) |
22 | 466 (+3) | 449 (+2) | 112 (+1) | 39 (+1) |
0.251 (-) | 3.530 (↑0.01) |
3 (-) |
楽天 |
55 | 52 | 13 | 0.514 (↓0.005) | 5 (↓1) |
23 | 456 (+2) | 439 (+3) | 93 (-) | 44 (-) |
0.245 (-) | 3.530 (-) |
4 (-) |
ソフトバンク |
50 | 51 | 19 | 0.495 (↑0.005) | 7 (-) |
23 | 471 (+4) | 406 (+2) | 106 (+1) | 74 (+1) |
0.249 (-) | 3.220 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
46 | 56 | 18 | 0.451 (↓0.004) | 11.5 (↓1) |
23 | 453 (+1) | 505 (+3) | 98 (-) | 76 (-) |
0.245 (↓0.001) | 4.030 (↑0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
42 | 56 | 17 | 0.429 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
28 | 366 (+2) | 431 (+4) | 62 (-) | 61 (+1) |
0.231 (-) | 3.440 (↓0.01) |
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