オリックス(☆3対2★)楽天 =リーグ戦21回戦(2021.09.25)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:山本 由伸(15勝5敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝3敗21S))
敗戦投手:岸 孝之(7勝9敗0S)

本塁打
【オリックス】宗 佑磨(6号・1回裏ソロ)

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◆オリックスは初回、宗のソロで幸先良く先制する。2点リードで迎えた6回裏には、モヤがこの日2本目となる適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・山本が8回2失点の粘投で今季15勝目。敗れた楽天は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆11連勝中のオリックス山本由伸投手(23)だが、今日も白星を挙げればシーズン15勝目に到達。オリックスでチーム121試合までに15勝目は95年平井(103試合)が最後。12連勝と同時に26年ぶりの記録も目指す。

◆オリックスと人気アニメ「鬼滅の刃」コラボ企画で、この日は場内にスペシャルアナウンスが流れた。 初回2死一、三塁の楽天の攻撃で、岡島がチーム初めてのファウルを打った。「打球の行方にご注意ください。全集中です!」と、主人公の竈門炭治郎の名セリフが球場内に流れ、スタンドがざわついた。

◆楽天岸孝之投手(36)が6回途中94球7安打3失点でマウンドを降り、自身3戦連続白星なしとなった。 好投手山本との投げ合い。前日24日に「あっちも必死ですが、こっちも必死。気持ちの面で負けたくない」と意気込んでいた。だが1回1死、宗にチェンジアップを右翼席へ運ばれ、先制ソロを許した。4回にはモヤに適時打を打たれ、追加点を与えた。 6回には安打と四球、犠打で1死二、三塁とし、鈴木翔にマウンドを譲った。毎回安打を打たれながら粘りの投球を見せるも、リードを与えて降板した。

◆楽天がオリックス山本由伸投手(23)を追い詰めるも、1歩及ばなかった。 山本が先発転向した19年以降、8戦5敗と封じられている。2位オリックスに2・5ゲーム差と広げられた。 1回、先頭山崎剛が右前打で出塁。鈴木大が送り、1死二塁としたが、後続がつながらず無得点。2~6回は単打2本に抑えられ、二塁も踏めない。 それでも3点を追う7回、反撃に転じる。先頭茂木が四球。1死を挟み渡辺佳が二塁打で二、三塁とすると、2死から山崎剛が内角直球に詰まりながらも右前へ2点適時打で、1点差に詰め寄る。 8回も1死から島内が遊撃内野安打で出塁。岡島の併殺崩れを挟み、2死一塁から茂木が右翼線へ強烈な当たりを放つ。一走岡島は三塁へ蹴り、本塁へ突入。だが、相手の中継プレーに阻まれ、本塁で憤死。リクエストも判定は覆らなかった。この日西武を下した首位ロッテには5ゲーム差となった。

◆オリックスが初回、1点を先制。1死から宗が6号ソロを放った。楽天は毎回走者を出しながら、得点につなげられず。 オリックスが中盤に追加点。4回2死二塁からモヤの適時打で2点目を挙げ、6回もモヤの適時打で3点目を追加した。 楽天が7回2死二、三塁から山崎剛の2点適時打で、1点差に迫った。だがオリックスが踏ん張り、先発の山本は15勝を挙げた。平野佳は21セーブ目。楽天岸は9敗目。

◆楽天がオリックス山本由伸投手(23)を追い詰めるも、1歩及ばなかった。山本が先発転向した19年以降、8戦5敗と封じられている。2位オリックスに2・5ゲーム差と広げられた。 1回、先頭山崎剛が右前打で出塁。鈴木大が送り、1死二塁としたが、後続がつながらず無得点。2~6回は単打2本に抑えられ、二塁も踏めない。 それでも3点を追う7回、反撃に転じる。先頭茂木が四球。1死を挟み渡辺佳が二塁打で二、三塁とすると、2死から山崎剛が内角直球に詰まりながらも右前へ2点適時打で、1点差に詰め寄る。 8回も1死から島内が遊撃内野安打で出塁。岡島の併殺崩れを挟み、2死一塁から茂木が右翼線へ強烈な当たりを放つ。一走岡島は三塁へ蹴り、本塁へ突入。だが、相手の中継プレーに阻まれ、本塁で憤死。リクエストも判定は覆らなかった。この日西武を下した首位ロッテには5ゲーム差となった。 以下、石井一久GM兼監督(48)一問一答 -相手先発山本を追い詰めた 石井監督 全体的に何とかしようという部分は見えたので、明日につながるかなと思います。 -山崎剛がしぶとくタイムリー 石井監督 本当にあの場面はもう一息、もう一息でいける、というチームを後押しする空気があったと思います。やっぱりちょっとずつ、ちょっとずつ、ちょっとずつ離される展開になっていったので、何とか3点より2点という部分で言うと、もう少し得点よりも失点が、というところが今日の試合の中での総括かなと思います。 -岸は6回途中3失点 石井監督 可もなく不可もなくという感じでしたけど、相手投手とのマッチアップというところでいうと、ホームランは出合い頭なのでしょうがないですけど、(4回2死二塁の)あの場面で言うと一塁が空いていた状況なので、2人(モヤ、若月)で1アウトというところがあればよかったのかなと思います。 -1勝1敗。明日は田中将が先発 石井監督 頑張っていただきたいと思います。 -8回、三塁コーチャーが一走岡島に本塁突入指示も憤死 石井監督 結果論で何でも言えますので、アウトになれば、どうなんですか、セーフになれば、回してよかったと。称賛より非難を浴びることを考えていたら、ああいう積極的な走塁をできないので、あれはもうナイスジャッジだったと思いますし、少しそれていたらセーフになる可能性はあったので、あのプレーは僕的には納得しています。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(30)が、18日西武戦以来6試合ぶりのマルチ打点で山本由伸投手(23)を援護した。 1-0の4回2死二塁で初球を中前にはじき返し、2点目。6回1死二、三塁でも前進守備の二遊間を抜ける中前適時打を放ち、2打席連続で打点をマークした。「山本が投げているゲームだし、できるだけ点を取って楽に投げてほしいと思っていたから」と、ロースコアの試合で貴重な2打点を挙げた。

◆オリックス宗佑磨外野手が、今年限りで引退する西浦に、キャリアハイの先制弾をささげた。初回1死で楽天岸のチェンジアップを捉え、自己最多の6号ソロ。6月9日巨人戦(京セラドーム大阪)以来のアーチで「このシーズン、もうホームラン打てないんじゃないかなと思っていたので、入ってくれてよかったです」と苦笑も、思いの分だけ打球は伸びた。 宗にとって西浦は、昨年までは外野の競争相手で、かわいがっていた後輩の1人だった。引退の決意をすでに本人から聞いていたとはいえ、発表には胸が詰まった。試合前の円陣で西浦の引退に触れ「彼みたいに野球がしたいと思っている若い選手でも、野球ができなくなってしまうことがあります。いつ(そう)なるかわからない。熱い気持ちを持って1試合1試合戦っていきましょう」と鼓舞。勝ちたい思いを6号にこめた。「応援してくれていると思うので、頑張りたいなと思います」。残り22試合。力の源が、また1つ増えた。 ▽オリックス中嶋監督「山本は最後ちょっとバテた感はありましたが、本当によく投げてくれましたね。宗は、勢いつけるいいホームランだったと思います。由伸の時に先に点を取るのは大きいと思います」

◆オリックス山本由伸投手が5月28日ヤクルト戦から12連勝で15勝目。 オリックスでシーズン12連勝以上は10年に13連勝した金子以来。山本は23歳だが、23歳以下で15勝を挙げたのは21歳で15勝した15年大谷(日本ハム)以来となった。これで勝率を7割5分に上げた。勝率タイトルの条件は13勝以上で、現在クリアしているのは山本だけ。06年斉藤和(ソフトバンク)まで史上7人しかいない投手5冠(勝利、防御率、奪三振、勝率、完封)の可能性も十分ある。

◆オリックス山本由伸投手(23)がリーグ単独トップの15勝目で、チームの連敗を2で止めた。味方の好守にも助けられ、8回7安打9奪三振2失点。球団単独4位となる12連勝で、防御率も1点台(1・50)を維持。奪三振(174)も合わせ投手3部門のトップに立つ。負ければ首位ロッテが遠のく試合で、「最強右腕」が粘り抜いた。 「昨日落としていたので、今日は絶対に落とすわけにはいかないなと思っていました。チームの成績がすごく気になるというか、意識しているので。とにかく勝ちたいですね」 連敗を止めたい一心で腕を振り続けた。1点リードの8回2死一塁。茂木の右翼線への安打で、岡島は一塁からホームに突進してきた。本塁カバーに走る山本が、目を見開く。右翼杉本からの送球を、二塁安達が捕手の若月に完璧に中継。岡島の突入を封じた。勝負をかけた楽天はリクエストを要求も、判定は覆らず。「本当に最高のボールが来てました」。窮地を救ってくれた守りに、頭を下げた。 エースの責任感、優勝への渇望が連勝を支える。さらに快眠効果も、23歳を助ける。疲労回復のため、ベッドのマットレスと枕はイタリアの寝具ブランド「マニフレックス」を導入。「眠りが浅くて、よく夢を見てしまう」悩みを、新しい相棒を得て克服した。技術向上の練習も、生活をともにする用具も、自分で考え、自身の最良を選ぶ。 お立ち台では、難病に苦しみ、今季限りで引退する西浦を思った。「西浦が最後のシーズンになってしまうので、現役最後のシーズンを優勝で終えられるように精いっぱい頑張りたいです」。惜別の思いを、無双の投球で山本は現実にする。【堀まどか】

◆オリックスの山本が12連勝で15勝目。8回で7安打3四球と走者を再三背負っても9奪三振、2失点と粘った。打線は一回に宗が先制ソロ本塁打で、モヤが四、六回に適時打。楽天は七回に山崎剛の2点打で追い上げたが、及ばなかった。

◆楽天打線は剛腕山本に食らい付いて五、六回を除いて走者を出したものの、得点は七回の山崎剛の右前打による2点に終わった。 惜しまれたのは2―3の八回。2死一塁から茂木の右翼線二塁打で、一塁走者の岡島が本塁に突っ込んだが、相手のそつのない中継プレーで同点を阻まれた。石井監督は「少し(返球が)それていたらセーフになっていた可能性はあった。あれはナイスジャッジだったと思う」と積極性を評価した。

◆楽天の岸は六回途中まで毎回の7安打を浴びて波に乗れず、3失点で9敗目を喫した。相手先発が山本とあって「点をやってはいけない中、ああいう形で点を取られたのはすごく申し訳ない」と反省を口にした。 一回は宗に浮いたチェンジアップを右越えに運ばれて先制され、四回2死二塁ではモヤに中前へ適時打を許した。六回1死二、三塁でモヤを迎えたところで降板。「結局、失投をしっかりと打たれた」と思い返した。

◆楽天は岸孝之投手(36)が先発し、5回?を7安打4三振3失点で、9敗目(7勝)を喫した。試合後の石井一久監督(48)の一問一答は以下の通り。 --相手先発の山本由伸投手を追い込んだ 「全体的に何とかしようという部分は見えたので、あす(26日)につながるかなと思います」 --山崎が七回に右前2点打を放って1点差に詰め寄った 「本当にあの場面は、もう一息でいけるという、チームを後押しするヒットでした。少しずつ離される展開だったので、得点というよりは失点がこの試合の総括かなと思います」 --先発した岸が一回、宗にソロを被弾した。投球内容について 「可もなく不可もなくみたいな感じでした。ホームランは、出合い頭なのでしようがないです」 --1点を追う八回2死一塁の攻撃で、茂木が右翼線二塁打を放ったものの本塁憤死になった。三塁コーチの判断について 「称賛より非難を考えていたら、積極的なプレーはできない。あれはナイスジャッジだったと思うし、(本塁への返球が)逸れていたらセーフになる可能性もあったので。あのプレーはすごく僕的には納得しています」 --同一カード3連戦で1勝1敗。26日は先発の田中将に試合を作ってほしい 「そうですね。頑張っていただきたいと思います」

◆オリックスの宗が自己最多の6号ソロで大事な先制点を挙げた。一回に岸の甘く入ったチェンジアップを捉え、6月9日以来のアーチを右越えに運び「今季、もう本塁打は打てないと思っていたので入ってくれて良かった」と喜んだ。 試合前の円陣で声出し役を務めた。難病の両側特発性大腿骨頭壊死症で引退を余儀なくされた西浦への思いを語ったという。後輩ながら競い合ってきた間柄。「彼の分まで最後まで戦って優勝したい」とまなじりを決した。

◆「全集中!!」で粘った。投げれば勝つ。オリックスのエース・山本が8回を2失点にまとめ、両リーグ単独トップの15勝目。4カ月負け知らずで5月28日のヤクルト戦(京セラ)から続く連勝を「12」に伸ばした。 「勝つことを目標に、思い切って投げました」 劇場版がテレビ初放送されたこの日、京セラドームでは人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボデーが開催された。場内アナウンスにも「ファウルボールにお気をつけください。全集中で」など、おなじみのフレーズが飛び交った。「漫画は少し見たけど僕ははまらなかったです」と言うが、「いつもとは違ったので、リラックスできた」と人気アニメとスタンドの空気も力に変えた。 「鬼滅の刃」とのコラボデー=京セラドーム大阪(撮影・薩摩嘉克) 最速156キロの直球と高速フォークを軸に六回まで零封。3-0の七回に2死二、三塁から山崎に右前2点打を許したが、続く鈴木大は右飛に仕留めた。八回は好返球に助られた。2死一塁から茂木に右翼線を破られたが、杉本-安達の連係で本塁タッチアウト。「本当に最高のボールだった」とバックの好守に感謝した。 通算350勝の米田哲也が阪急時代の1973年に樹立した球団記録の14連勝にあと2としたが、チームにとっても大きい1勝となった。今季ここまで楽天に対して、京セラでは4敗3分けと1勝もできていなかった。 「そういうの(連勝記録)は後でいい。1点差の試合を勝ち切らないと優勝はないので、勝ち切れるようにがんばりたい」 これからも投げる試合は全部勝つ。〝柱〟の自覚を漂わせる山本が、勝つことだけに「全集中」して逆転優勝へチームをけん引する。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
574417 0.564
(↑0.004)
-
(-)
25509
(+3)
459
(+1)
107
(+1)
101
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.660
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
574915 0.538
(↑0.005)
2.5
(-)
22466
(+3)
449
(+2)
112
(+1)
39
(+1)
0.251
(-)
3.530
(↑0.01)
3
(-)
楽天
555213 0.514
(↓0.005)
5
(↓1)
23456
(+2)
439
(+3)
93
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.530
(-)
4
(-)
ソフトバンク
505119 0.495
(↑0.005)
7
(-)
23471
(+4)
406
(+2)
106
(+1)
74
(+1)
0.249
(-)
3.220
(↑0.01)
5
(-)
西武
465618 0.451
(↓0.004)
11.5
(↓1)
23453
(+1)
505
(+3)
98
(-)
76
(-)
0.245
(↓0.001)
4.030
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
425617 0.429
(↓0.004)
13.5
(↓1)
28366
(+2)
431
(+4)
62
(-)
61
(+1)
0.231
(-)
3.440
(↓0.01)