オリックス(★3対4☆)楽天 =リーグ戦20回戦(2021.09.24)・京セラドーム大阪=
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楽天
1001200004900
ORIX
0010000203802
勝利投手:則本 昂大(10勝5敗0S)
(セーブ:宋 家豪(1勝3敗4S))
敗戦投手:宮城 大弥(11勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(8号・3回裏ソロ),杉本 裕太郎(28号・8回裏2ラン)

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◆楽天は1-1で迎えた4回表、茂木の犠飛で1点を挙げ、勝ち越しに成功する。続く5回には、島内の適時二塁打などで2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・則本昂が8回途中3失点の力投で今季10勝目。敗れたオリックスは、打線が8回に杉本の2ランで1点差に迫るも及ばなかった。

◆楽天則本昂大投手(30)が今季10勝目を目指す。 楽天投手の2桁勝利回数は田中将と則本昂の6度が最も多く、次いで岩隈の3度。カード別最多の通算20勝しているオリックス戦で、田中将を抜く7度目の2桁勝利なるか。

◆楽天島内宏明外野手(31)がオリックス宮城から先制打を放ったが"謝罪"した。 1回2死二塁、フルカウントから外角カーブに合わせ、中前にはじき返した。リーグトップの86打点目を挙げたが、まさかのコメントを発した。 「打ったのはカーブ。安保通訳にバッティングの指摘を受けて打てたんですけど、たぶん、安保さんの思っていたバッティングとは違ったと思うので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。(真顔で)」。 ファンの間で"島内語録"と呼ばれる試合中コメントでタイムリーを反省? した。

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)がリーグ単独トップとなる28号2ランを放った。3点を追う8回1死一塁から、楽天則本昂の127キロのフォークを完璧に捉え、バックスクリーン上段へ放り込み、昇天ポーズを決めた。 「打った瞬間の感触もよかった。監督に室内のゲージでバッティングを打つように言っていただいた。そのおかげでコンパクトにスイングして打つことが出来きました!」と振り返った。 ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)と並んでいたが、この時点で単独トップに躍り出た。

◆楽天先発の則本昂大投手(30)が8回途中、今季最多127球、7安打3失点で、自身3年ぶりの2桁白星となる10勝目の権利を持ってマウンドを降りた。 2回までは得意のフォークを見切られ45球と球数を要したが、修正をかけた。3点リードの5回2死三塁、3回にチェンジアップを同点ソロとされた紅林に対し、カウント2-2からフォークで空振り三振。雄たけびを挙げた。 6回には1死一、三塁の場面で西村を三ゴロ併殺に仕留める。7回は3者凡退に抑え、球数は118球を数えたが、8回も続投。1死から紅林に中前打、杉本にバックスクリーン上段へ2ランを運ばれ、安楽へ交代を告げられた。リードは守ったが、痛い1発に天を仰ぎながらベンチへ下がった。 2桁白星を達成すれば通算7度目。球団では田中将の6度を抜き、最多となる。

◆楽天は1回、2死二塁から島内の中前適時打で先制。オリックスは3回1死から紅林の8号ソロで同点とした。 楽天は4回、茂木の犠飛で勝ち越し。5回も島内の適時打などで2点を追加した。オリックスは6回まで追加点なし。 オリックスは8回に杉本の28号2ランで1点差に迫ったが届かず、宮城は3敗目を喫した。楽天は則本昂が3年ぶりの10勝目。

◆オリックス宮城大弥投手(20)が今季主催試合9試合目の登板で初黒星を喫した。 6回7安打4失点で今季3敗目。109球の粘投も「打たれているボールは甘く入り、追い込んでからも決めきれない投球だった。チームに迷惑を掛けてしまう投球が続いているので、申し訳ない気持ちが強いです」と悔しさをにじませた。 宮城は8月25日に20歳の誕生日を迎えてから4試合登板しているが、いまだに勝ち星なし。次回登板こそチームを白星に導きたい。

◆2年前の決断は、間違いじゃなかった。楽天則本昂大投手が3年ぶりの2桁勝利となる10勝目を挙げた。 今季最多127球で8回途中3失点。7度目の2桁勝利は田中将を上回り、球団最多となり「自分が完投して勝ったのは2勝だけで、8勝分はチームの皆からもらった勝ち星。チームが勝てるように、これで満足しないようにやりたいです」と、感謝と貪欲さをにじませた。 未来のために、犠牲を払った。7年契約1年目の19年3月、右肘のクリーニング手術を受けた。当時GM専任の石井GM兼監督と議論を重ね、メスを入れた。負担も考慮し、昨季はワインドアップからセットポジションにも挑戦。だが1年目の13年から6年連続2桁勝利も、術後2年は、ともに5勝止まり。今季は「肘に変な心配をせずに投げられることがほぼ3年ぶりくらい」とワインドアップに戻し、打者を圧倒する本来の球威を取り戻した。 宮城、山本の2本柱をそろえた2位オリックスとの3連戦初戦を取り切り、1・5ゲーム差に詰め寄った。右腕は「この3連戦を勝ちきらないと優勝は見えてこない。今日は本当に勝てて良かった」とかみしめ、8年ぶりの頂点への道を描いた。【桑原幹久】

◆3位楽天が2位オリックスに競り勝ち、1・5ゲーム差に詰め寄った。 1回に島内が先制打。3回に先発則本昂が紅林に同点ソロを浴びるも、4回に茂木が勝ち越し犠飛。5回に島内のこの日2本目の適時打などでリードを3点に広げた。則本昂は8回に杉本に2ランを浴び降板も、今季最多127球で3失点とリードは守った。 9回は宋家豪が1死三塁のピンチを招くもしのぎきった。この日敗れた首位ロッテとは4ゲーム差。 以下、石井一久GM兼監督(48)一問一答 -最後守りきった 石井監督 選手、僕も含めてみんなでヒヤヒヤな部分もありましたけど、宮城くんを最初に攻略、苦しめたというか、みんなが一生懸命やってくれたアプローチの中でああいう点数がとれたのは、逆に言えば後半ヒヤヒヤしましたけど、最後勝つことができたので、追い上げられたというよりは、宮城くんから、得点を追い上げられても大丈夫な展開にできたと思います。 -試合の分かれ目は 石井監督 ノリ(則本昂)が安定して、最初はメカニックと気持ちがちょっと出過ぎていた部分があって少し不安定な立ち上がりでしたけど、途中からうまく切り替えてくれて、試合の中でアジャストしてくれた。今日は分かれ目がなく、終始しびれていました。 -19年に右肘手術もあったが、3年ぶり2桁勝利 石井監督 僕もうれしいです。こうやって彼が楽天で柱としていてくれることがいいと思って契約に臨んだので、そういう意味では僕としてもすごくうれしいですし、そうやって長く柱として、これからも君臨してほしいなと思います。 -10勝できた理由は 石井監督 基本的に10勝できるピッチャーに10勝できて称賛する言葉はないんですけど、基本的にはやっぱりもっと高みを目指せるピッチャーなので、あんまり10勝でおめでとう、とは思わないです。やって当たり前なので。 -島内が2本の適時打 石井監督 本当に浅村も含めて中軸に、今は泥臭く1点をとって、それを山崎、大地がメークして、その後はお願いします、ということなので、今日もお願いされました、と打ってくれたのでよかったです。

◆天敵を打ち崩した。楽天島内宏明外野手(31)が24日、オリックス20回戦(京セラドーム大阪)で好投手の宮城から2本の適時打を放ち、勝利に貢献した。 試合前時点で通算1安打と苦しめられていた左腕から2打点を挙げ、リーグトップを独走する87打点を記録。頼れるクラッチヒッターがきっちりと期待に応え、2位オリックスとのゲーム差を1・5に縮めた。前日の白木と異なる赤茶色のバットをたった3振りで、20歳の顔を2度ゆがませた。1回2死二塁。島内は3ボールから宮城の真っすぐを2度見逃した。フルカウントからの6球目。この日最初のスイングで外角カーブにタイミングを合わせた。中前へ落とし、宮城に口をすぼませた。 4回の第2打席は1スイングのみで四球。第3打席は初球をたたいた。2点リードの5回2死二塁。真ん中高めに甘くきたスライダーを捉え、一塁線を破る適時二塁打で貴重な追加点を奪った。今度は宮城に眉間のしわを寄せさせた。 左腕に苦しんでいた。昨季は未対戦で、今季は過去3試合で9度対戦し、7打数1安打。「いろんな方にご指導いただいて打つことができました」と、いずれも変化球を捉えた。得点圏打率はリーグ3位の3割4分7厘で、ロッテ・レアードを8打点上回るリーグトップの87打点。圧倒的な勝負強さで、難敵も崩した。 石井GM兼監督も舌を巻く。「宮城くんを最初に攻略して、得点を追い上げられても大丈夫な展開にできた」と主導権を握った島内の一打を振り返り「(1番)山崎(剛)、(2番鈴木)大地がメークして、その後はお願いします、ということなので、今日もお願いされました、と打ってくれたので良かったです」と、4番の働きを称賛した。 チーム一丸で3連戦初戦を奪い、2位オリックスとのゲーム差を1・5に縮めた。このカードを3連勝すれば2位浮上となるが、島内は「知りませんでした。逆に知らない方がいい時もあるので」と無心で白球に食らいつく。目の前の勝利だけを目指して、バットを振り続ける。【桑原幹久】

◆オリックスの高卒2年目、紅林弘太郎内野手(19)が、同点となる8号ソロを放った。 「前の回もチャンスを作れてはいましたが、点が取れていなかったですし、宮城が頑張って投げていたので、なんとか点が取れてよかったです!」 0─1の三回1死。則本昂が1ボールから投じた2球目、133キロのチェンジアップをとらえ、左翼2階席に運んだ。 紅林は一回の第1打席でも左前へチーム初安打。好投手相手でも自分の打撃を披露し、2020年のドラフト2位が、同期入団の1位・宮城を援護した。

◆オリックス・宮城大弥投手(20)が則本昂との投げ合いに挑んだ。 「最近は考えすぎていた。パンクしちゃっている部分がある。そこで意識をせず、できるだけ、楽しみながら投げられたら」 登板前には考えすぎないことを強調した。今季は開幕から快進撃を披露。チームの優勝争いに大きく貢献していたが、8月21日の西武戦(京セラ)で11勝目をマークして以降、3戦0勝1敗。25日に20歳の誕生日を迎えてから、勝ち星はない。 対戦数が増えることで他球団から研究され、相手打者の攻め方の変化を「感じるところはある」という。それを乗り越えなければいけないのが、プロ野球の世界。「すべてがいい方向に向けたら勝ちはついてくると思うので、自分の考え方だったり、我慢するところだと思う」と力を込めた。 首脳陣は疲労を考慮し、5回0/3を3失点で今季2敗目を喫した14日の楽天戦(楽天生命パーク)から中9日と間隔を空けて投入。体調を整えてマウンドに上がった左腕は一回に先取点を奪われたが、二、三回は三者凡退。尻上がりに状態を上げていった。 0─1の三回には2020年のドラフト2位・紅林が、左翼2階席へ同点の8号ソロ。同1位の宮城は同期に援護射撃してもらったが、直後の四回に茂木の左犠飛で勝ち越しを許し、五回にも2点を失い、6回4失点で降板。杉本が八回、28号2ランを放ち、1点差まで追い上げたが...。宮城は3敗目を喫した。

◆楽天は則本昂が気合の入った投球で八回途中3失点で3年ぶりの10勝目。1―1の四回に茂木の犠飛で勝ち越し、五回は島内の適時二塁打などで2点加えた。オリックスは宮城が粘れず3敗目。打線は九回1死三塁の同点機を逸した。

◆オリックスはあと1点が遠かった。九回、代走佐野皓の二盗を絡めて1死三塁と攻めたものの、代打若月は三ゴロに倒れ、福田の痛烈な打球は遊撃手の山崎剛の好守に阻まれた。中嶋監督は「効果的な1本というところの差」と悔やんだ。 1―4の八回に杉本がリーグ単独トップの28号2ランを放った。「打った瞬間の感触も良かった」という中越えへの特大の一発で反撃ムードを醸成しただけに、敗戦後のベンチには無念の思いが漂った。左太もも裏痛からこの日、2軍練習試合で実戦復帰を果たした主砲、吉田正の1軍合流が待たれる。

◆パ・リーグの2、3位対決は3位・楽天がオリックス20回戦(京セラ)に4-3で競り勝ち、2位に1・5ゲーム差と迫った。先発の則本昂大投手(30)が7回?を7安打3失点にまとめ、2018年以来、3年ぶりに10勝に到達。球団では田中将大投手(32)を抜き、単独1位となる通算7度目の2桁勝利となった。 格別の白星だった。則本昂が3年ぶりの2桁勝利となる10勝目。敵地でのヒーローインタビューで充実の表情を浮かべた。 「すごくうれしいです。チームが勝って本当に良かった。相手に気持ちで負けないように投げました」 3点リードの八回1死一塁から杉本に特大2ランを喫し、マウンドを安楽に譲った。九回に3番手の宋家豪が招いた1死三塁のピンチは、「チーム全員で抑えてくれると信じていた」とベンチから見守った。 11勝を挙げる宮城との投げ合いで、七回まで1失点。最速156キロの直球が太田のミットを鳴らした。二回までに45球を費やしたものの、今季最多の127球を投げて、要所を締めた。 「野手が打って守って、完投できなかったら中継ぎ陣がそのリード守ってくれる。自分が完投したのは2勝だけ。それ以外の8勝はチームのみんなからもらいました」 新たな球団記録を作った。肩を並べていた尊敬する田中将を抜く、通算7度目の2桁勝利。2019年3月に右肘のクリーニング手術を受け、過去2年は5勝ずつにとどまったが、苦難を乗り越えた。 石井監督は「僕もうれしいです。やはり彼が楽天で長く柱として君臨してほしい」と最敬礼。チームの勝ち頭が、2位浮上へ弾みをつけた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564417 0.560
(↓0.006)
-
(-)
26506
(+4)
458
(+5)
106
(+1)
100
(+2)
0.246
(-)
3.680
(-)
2
(-)
ORIX
564915 0.533
(↓0.005)
2.5
(-)
23463
(+3)
447
(+4)
111
(+2)
38
(+1)
0.251
(-)
3.540
(-)
3
(-)
楽天
555113 0.519
(↑0.005)
4
(↑1)
24454
(+4)
436
(+3)
93
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.530
(-)
4
(-)
ソフトバンク
495119 0.490
(↓0.005)
7
(-)
24467
(+1)
404
(+4)
105
(+1)
73
(-)
0.249
(↓0.001)
3.230
(↓0.01)
5
(-)
西武
465518 0.455
(↑0.005)
10.5
(↑1)
24452
(+5)
502
(+4)
98
(+2)
76
(+1)
0.246
(↑0.001)
4.040
(-)
6
(-)
日本ハム
425517 0.433
(↑0.006)
12.5
(↑1)
29364
(+4)
427
(+1)
62
(+3)
60
(+1)
0.231
(-)
3.430
(↑0.03)