西武(☆4対3★)楽天 =リーグ戦20回戦(2021.09.23)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:平良 海馬(2勝2敗16S)
敗戦投手:酒居 知史(3勝3敗3S)

本塁打
【西武】森 友哉(10号・1回裏ソロ),呉 念庭(9号・6回裏ソロ)

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◆西武がサヨナラ勝利。西武は1-1で迎えた5回裏、源田のホームスチールで1点を奪い、勝ち越しに成功する。その後同点を許すも、9回に2死満塁の好機から代打・柘植が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・平良が今季2勝目。敗れた楽天は、5番手・酒居が誤算だった。

◆今季の西武は楽天戦で4勝13敗2分け。このカードは16、19年に次ぐ3度目の負け越しが決定しているが、楽天戦のシーズン最多敗戦は19年の14敗(11勝)。今日も黒星を喫するとワースト記録に並んでしまう。

◆試合前に新日本プロレスの真壁刀義が、始球式を行った。 生まれ年の「1972」のユニホームの胸元を開けて、鎖を掛けて登場。打席に呉念庭が立ち、捕手役を務めた愛斗めがけて投げ込んだ。この試合は、球団が19年から取り組むプロジェクト「SAVE LIONS DAY」で、ライオンをシンボルとしている新日本プロレスとコラボした。

◆西武は1回、3番森が右翼席へ10号ソロを放ち先制した。楽天打線は西武松本に、3回まで無得点に抑えられた。 楽天は、1点を追う4回1死一、三塁から岡島の犠飛で同点に追いついた。西武は5回1死一、三塁で重盗を仕掛けて勝ち越した。 2点を追う楽天は7回に茂木の適時打などで同点。西武は9回2死満塁から代打柘植世那の左前打でサヨナラ勝ちを決めた。平良2勝目。楽天酒居は3敗目。

◆日替わり守護神の楽天酒居知史がサヨナラ打を浴びた。同点の9回から5番手で登板。2死満塁から代打柘植に外角低めのフォークを左前に運ばれた。 対戦相手や調子を見極めながら宋家豪と併用してきた石井一久GM兼監督は「酒居も一生懸命チームのために腕を振ってくれているので、敗戦の原因を一個人に持っていきたくありません。チーム的に、もう1点取れたのか、もう1点防げたのか。しっかりやっていかないといけない」と話した。 ▽楽天滝中(5回を6安打2失点)「昨日勝って負けられない中、乗り切れませんでした。試合は作れたと思いますけど、全うはできていないというか、これが自分の現在地なのかなと思います」 ▽楽天カスティーヨ(7回に「代打の代打」で適時打)「いい球が来たらいいコンタクトをすることをシンプルに考えて打席に入りました」

◆西武が118試合目にして今季初のサヨナラ勝ちを決め、自力CSの可能性が復活した。同点の9回2死から森が二塁打で口火を切り、柘植がヒーローになった。2者連続四球で満塁の場面で代打起用。「ずっと落ちる系(フォーク)が頭にはあったけど、それが最後に来て、すくえてよかった」。カウント1-2と追い込まれながら左前へ運び、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。 プロ2年目で初のサヨナラ打。名前の世那(せな)は、元F1ドライバーのアイルトン・セナと、一世を風靡(ふうび)した人気ドラマ「ロングバケーション」で木村拓哉が演じた瀬名が由来。社会人野球のホンダ鈴鹿でドラフト5位指名を受けた際は、セナが活躍した鈴鹿サーキット隣接のホテルで会見した運命もあった。本職の捕手での起用は限られ、代打でも今季8打席無安打だったが、殊勲の1打で長い沈黙から目覚めた。 前夜に消滅した自力CS進出の可能性は、1日で復活した。残り25試合。3位楽天とは6・5ゲーム差。「サヨナラヒットというのはチームに勢いがつくと思う。1戦1戦絶対勝つという気持ちを強く持って、全員で戦っていきたい」。このサヨナラ勝ちが、最終コーナーからのラストスパートを加速させる。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(今季初のサヨナラ勝ちを呼び込んだ柘植に)「バッティングは素晴らしいものを持っていると思う。今のベンチに外国人がいなくて、代打が手薄なところで柘植というのは常に考えています」

◆西武岡田雅利捕手(32)が発熱のため欠場した。辻発彦監督によると前日22日に発熱。新型コロナウイルスは陰性で、へんとう炎と診断された。

◆西武森友哉捕手が今季初サヨナラ勝利の流れを生み出した。 9回2死から二塁打で出塁。1回には先制の10号ソロを放ち、3回の左前打を含め3安打2四球の活躍を見せた。打率3割2分3厘に上げ「あと1本打ちたいなと思っていたので、今日打ててホッとしています。今シーズン初のサヨナラ勝ちで、チームも勢いづいたと思うので、明日も粘り強く勝てるように頑張ります」と話した。

◆西武森友哉捕手がサヨナラ勝利の流れを生み出した。9回2死から二塁打で出塁。1回には10号先制ソロを放ち2年ぶり5度目の2桁本塁打。 3回の左前打を含め3安打2四球の活躍で打率3割2分3厘に上げ「あと1本打ちたいなと思っていたので、今日打ててホッとしています。今シーズン初のサヨナラ勝ちで、チームも勢いづいたと思うので、明日も粘り強く勝てるように頑張ります」と話した。

◆人気プロレスラー、真壁刀義がセレモニアルピッチを行った。西武が2019年から展開する、ライオンの絶滅危機のための「SAVE(セイブ) LIONS(ライオンズ) ~消えゆく野生のライオンを救うプロジェクト~』の一環で、ライオンがシンボルマークの新日本プロレスを代表して、真壁が〝リングイン〟した。 投球は捕手を務めた愛斗のグラブにワンバウンドでおさまり苦笑い。それでも「力みすぎてワンバンしちゃったよ。ピッチャーの素人の俺に投げさせる方がおかしい。でも、いい経験できた。気持ちいいね」と充実感をにじませた。 さらに5位に低迷している西武について「一番大事なのはハート。これで駄目と思ったら終わり。ここから這い上がらないと駄目。『うるせえ、負けてねえ』と。僕はプロのレスラーとして気持ちで這い上がってきましたから。俺が子供のときは憎まれるくらい強かった。あのライオンズがテッペン取れないわけがないでしょ」と力説。激アツのエールを送った。

◆西武・森友哉捕手(26)が一回2死から、右越えの10号先制ソロを放った。23本をマークした2019年以来、2年ぶりに2桁本塁打に到達した。 「打ったのはストレートです。手ごたえは良かったです。先制点を取れてよかったです」。森の本塁打自体、6月19日のロッテ戦以来、約3カ月ぶりで、久々の快音に笑みがこぼれた。

◆西武・松本航投手(24)は七回途中を6安打3失点だった。六回まで好投も、3-1の七回に1点を失い、さらに2死二塁となったところで、公文への交代を告げられた。公文は代打・カスティーヨに同点適時打を浴び、松本の白星は消えた。 「勝ちたい気持ちが強い中で粘ることができませんでした。悔しいです。今日はフォークボールも効果的にゾーンの中に投げることができたと思いますし、(変化球も)良かったと思います。良かったところは次回以降にもいかしていきたいと思います」 3年目の松本は前半戦だけで1年目の自己最多に並ぶ7勝(4敗)をマークしながらも、後半戦は自身の乱調や好投しても打線の援護に恵まれないなど、後半戦ではこの日を含め7試合で4敗と勝ち星を挙げることができていない。

◆西武が今季初のサヨナラ勝ちを収めた。3―3の九回2死から森の二塁打などで満塁とし、代打柘植の左前打で試合を決めた。4番手の平良が2勝目。楽天は七回に2点差を追い付いたが八、九回の好機を生かせなかった。

◆西武が今季118試合目にして、初のサヨナラ勝ちをおさめた。同点の九回2死走者なしから森の左中間二塁打と連続四球で満塁の好機をつかむと、代打・柘植(つげ)世那捕手(24)が自身初のサヨナラ打を左前へ運んだ。 「何でもどんな球でも食らい付いていこうと思っていったので、結果が良くてよかったです。もう『よっしゃー!』という感じでガッツポーズしちゃったんで、気持ち良かったです」 メヒアがシーズン途中で退団し、スパンジェンバーグもけがの治療のために帰国。ベンチに外国人選手が不在のなか、辻監督は「代打が手薄なところで、チャンスになったときに柘植というのは常に考えています」と語った。 24日からはホームで首位・ロッテとの3連戦を迎える。指揮官は「相手は気合入れてくるだろうしね。それに負けないように気合入れていきます」と意気込みを語った。

◆楽天は同点の九回に登板した酒居が踏ん張れなかった。2死から満塁のピンチを背負い、代打柘植に沈む変化球を左前へ巧打された。石井監督は「一生懸命にチームのために腕を振っている。敗戦の原因を一個人にしたくない」と責めなかったが、首位ロッテ、2位オリックスとの差を縮められなかった。 チームは抑えの松井が8月26日に右太もも痛で出場選手登録を外れた。九回に登板する投手は日替わりでの起用が続いており、逆転優勝に向け、ウイークポイントを露呈した一戦となった。

◆首位ロッテ、2位オリックスが敗れる中で、3位楽天も痛恨のサヨナラ負けでお付き合い。上位2チームとの差を縮めることはできなかった。 3-3の九回に登板した酒居が2死満塁から代打・柘植にサヨナラ打を浴び「次はしっかり抑えられるように頑張ります」と唇を噛んだ。 9回、サヨナラ打を許し、引き揚げる楽天・酒居(中央)=メットライフドーム 「酒居も一生懸命にチームのために腕を振ってくれているので、敗戦の原因を一個人には持っていきたくない」 試合後、石井監督はそう話した。ただ、ペナントレースも佳境を迎えた中で守護神不在の影響は隠しきれない。5月9日にプロ野球史上最年少で通算150セーブを達成するなど、43試合に登板して24セーブ、防御率0・63と抜群の安定感を誇ってきた松井が、8月25日の練習中に右太ももを痛め、翌26日に出場選手登録を外れた。絶対的守護神の離脱後、同点の九回に登板した宋家豪は8月29日のロッテ戦、9月3日の西武戦で勝ち越しを許し、酒居も9月10日のロッテ戦に続いてこの日再びサヨナラ打を許した。 飛び石連休初日となったこの日は東京からの高速道路は渋滞。東京都内の自宅からマイカーでメットライフドームに向かった石井監督も大渋滞に巻き込まれ、「遠い‥。2時間以上かかった。(現役時代に)6年間通ったので、慣れっこなんですけどね」と苦笑い。指揮官としてロッテ、オリックスとの差を少しでも詰めて優勝争いを再び〝渋滞〟させたかったが、そうはならなかった。

◆首位ロッテ、2位オリックスが敗れる中で、3位楽天も痛恨のサヨナラ負けでお付き合い。上位2チームとの差を縮めることはできなかった。 24日からは2・5ゲーム差で追う2位オリックスとの3連戦。則本昂(94勝)、岸(139勝)、田中将(日米181勝)の通算合計414勝トリオを先発に立てて挑む。初戦を託される則本昂は「オリックスともロッテとも試合がまだ残っているので、少しでも多く勝たないといけない。ここまで来たら、気持ちの強いチームが最後は勝つ」と闘志を燃やした。

◆西武の岡田がへんとう炎と診断され、ベンチ入りメンバーからも外れて欠場した。前日22日夜に発熱の症状があり病院で診察を受け、新型コロナウイルスの検査結果は陰性だった。辻監督は「熱も下がった。無理をさせないように休ませた」と説明した。

◆西武の森が10号ソロをマークし、2年ぶりに2桁本塁打に到達した。一回2死無走者で滝中の内角直球を捉え、鋭い打球で右翼席へ突き刺した。「手応えは良かった。あと1本打ちたいなと思っていたので打ててほっとしている」と喜んだ。 九回2死無走者では左中間への二塁打を放ち、柘植のサヨナラ打を演出。「今シーズン初のサヨナラ勝ちでチームも勢いづいたと思う。24日も粘り強く勝てるように頑張る」と話した。

◆西武が今季初のサヨナラ勝ち。3―3の九回2死満塁で、2年目の柘植(つげ)世那捕手(24)が代打でサヨナラ打を放った。 「勝つイメージだけをして打席に入りました。(落ちる球に)食らいついていけました」。九回2死から森の二塁打などで満塁に。直球が4球続いて追い込まれたが、138キロのフォークボールをすくい上げ、左前へ運んだ。プロ初のサヨナラ打に「気持ち良かったです」と浸った。 ホンダ鈴鹿から20年にドラフト5位で入団。今季は代打で7打数無安打ながらも「打撃はすばらしい。ベンチに外国人がいなくて代打が手薄だけどチャンスで柘植といつも考えている」と辻監督の采配が的中した。24日からは本拠地でロッテとの3連戦を迎える。柘植は「勝つ気持ちをもって全員で戦いたい」と〝首位いじめ〟を誓った。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564317 0.566
(↓0.005)
-
(-)
27502
(-)
453
(+5)
105
(-)
98
(-)
0.246
(↓0.001)
3.680
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
564815 0.538
(↓0.006)
2.5
(-)
24460
(+2)
443
(+4)
109
(-)
37
(-)
0.251
(↑0.001)
3.540
(-)
3
(-)
楽天
545113 0.514
(↓0.005)
5
(-)
25450
(+3)
433
(+4)
93
(-)
44
(-)
0.245
(-)
3.530
(-)
4
(-)
ソフトバンク
495019 0.495
(↑0.005)
7
(↑1)
25466
(+5)
400
(-)
104
(+2)
73
(+1)
0.250
(↑0.001)
3.220
(↑0.03)
5
(-)
西武
455518 0.450
(↑0.006)
11.5
(↑1)
25447
(+4)
498
(+3)
96
(+2)
75
(+2)
0.245
(-)
4.040
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
415517 0.427
(↑0.006)
13.5
(↑1)
30360
(+4)
426
(+2)
59
(-)
59
(-)
0.231
(↑0.001)
3.460
(↑0.01)