オリックス(☆5対3★)日本ハム =リーグ戦18回戦(2021.09.22)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:山田 修義(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(1勝3敗20S))
敗戦投手:伊藤 大海(9勝6敗0S)
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◆オリックスが逆転勝利。オリックスは3点を追う7回裏、伏見の適時打などで1点差まで迫る。なおも2死満塁の好機で、紅林の走者一掃となる適時三塁打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、4番手・山田が今季1勝目。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が7回につかまった。

◆日本ハム伊藤大海投手(24)が10勝目を目指す。今季の伊藤はホームで2勝3敗に対し、ビジターは●○●○○○○○○の7勝2敗で現在6連勝中。得意の敵地で、日本ハムの新人では06年八木以来の2桁勝利なるか。

◆オリックスは日本ハム伊藤の前に3回まで無安打無得点。日本ハムもオリックス山崎颯を相手に3回まで無得点。 日本ハムは5回、浅間の左翼線適時二塁打で先制。6回は高浜の犠飛、石井のスクイズで2点追加。オリックスは6回まで無得点。 オリックスは7回に2点を返し、なお2死満塁から紅林が逆転3点三塁打。山田が今季初勝利。日本ハム伊藤は6敗目。

◆日本ハム浅間大基外野手が技ありの一打で先制点をもたらした。5回2死二塁。カウント1-2からの4球目、山崎颯の外寄り直球に体を開かず、コンパクトなスイングで左翼線を破る適時二塁打を放った。 「初球のファウルで腹斜筋が足りていない感覚があったので、より一層、腹斜筋を意識して打ちました」。伊藤を援護する貴重なタイムリーを含む2安打1打点も、チームは悔しい逆転負けを喫した。

◆2桁勝利を狙った日本ハム伊藤大海投手(24)が、またも節目の勝利に届かなかった。オリックス18回戦(京セラドーム大阪)に先発し、6回1/3を投げ8安打4失点で6敗目。終盤7回に相手打線の猛攻を受けて逆転を許し、2試合連続で10勝目とはならなかった。チームは28イニングぶりの得点で援護も、3連敗を喫した。三塁側ベンチの最前列、伊藤はうつろな瞳で厳しい光景を焼き付けた。連打を浴びた7回、1点を失って2点差に詰め寄られ、なお1死満塁で降板。2番手宮西、3番手鈴木健が火消しに失敗し、逆転を許した。「あそこで食い止めきれなかったのが、今日の1番の反省点」と、敗戦を象徴するシーンになった。 満を持して臨んだマウンドで、中盤までは"らしさ"満点だった。序盤3回まではパーフェクトピッチングの5奪三振。チーム28イニングぶりの得点で3点の援護を受けたが、徐々に高まる疲労度は隠せなかった。6回1/3で8安打4失点。栗山監督は「疲れがすごく出ていたのは分かっていた」と7回途中での交代を選択。伊藤は「3点もらっていて勝ちきれないのは先発の責任」と悔やんだ。 節目の10勝目に王手をかけながら、2試合連続で届かなかった。ビジターでは6連勝中の追い風もあったが、味方に出来ず。試合前には全体でのウオーミングアップには入らず、ベンチ裏でストレッチや普段通りのウエートトレーニングをこなして登板に備えた。「グラウンドに出ない方が、せかせかしないのかなというのはありました。今度からは、それでいいかな」と収穫もあった。 「1勝の難しさは、あらためて感じている。1回気を引き締めて、自分が登板する試合数も少なくなってきているので、何とか次は勝てるように頑張りたいと思います」。宣言通りの投球で、切望している白星を引き寄せる。【田中彩友美】

◆中嶋チルドレンの象徴が、一振りで試合を決めた。オリックス紅林弘太郎内野手(19)が、1点を追う7回2死満塁で右中間へ逆転の3点適時打を放ち、三塁ベース上で真っ赤な右拳を突き上げた。 「本当に全員で追い越すぞという気持ちで。(4番の)ラオウさんに回すぞという楽な気持ちで」 "代役3番"が思いを乗せた。変則右腕の日本ハム鈴木健が投じた5球目133キロスライダーを右中間に運んだ。安達、福田、宗が生還し、一塁側ベンチは総立ち。吉田正不在の間、3番に座る紅林はここ5試合で打率3割1分6厘、2本塁打、8打点と好成績だ。 愛弟子が、指揮官に恩返しの日々だ。東京五輪でシーズン中断期間の8月上旬。気温30度を超える灼熱(しゃくねつ)の大阪・舞洲で愛あるマンツーマン指導を受けた。左足をパイプ椅子に置き、軸足のみのスイングを繰り返す。「右腰でボールを運ぶ意識。調子が悪くなると上半身で打とうと、手が先に出てしまうので」と下半身強化。トスをあげる指揮官と、かごのボールがなくなると2人で拾い、再び打ち込んだ。 汗びっしょりの紅林は「チームに迷惑をかける日ばかりで...。10日に1回ぐらいしか活躍できなくて、メンタル的にきついです...」とその日は漏らしたが、19歳が重圧に打ち勝った。 これで貯金9。首位ロッテのマジック点灯を阻止する白星で、ゲーム差を2・5に縮めた。紅林は「優勝のチャンスはある。チャレンジャー精神で頑張っていく」。合言葉は全員で勝つ-。挑戦者集団のオリックスが一体感を深めている。【真柴健】 ▽オリックス中嶋監督(紅林の逆転打に)「食らいつくことができた。今まで簡単に空振りしていたのが、ああいうところでね。思い切りのいいバッターになるんじゃないかな」

◆中嶋チルドレンの象徴が、一振りで試合を決めた。オリックス紅林弘太郎内野手(19)が、1点を追う7回2死満塁で右中間へ逆転の3点適時打を放ち、三塁ベース上で真っ赤な右拳を突き上げた。三塁ベースライン上に投球軌道を描き、ミートポイント重視の素振り2回で足を固める。紅林は、打席に入る際のルーティンを繰り返し、日々成長を遂げている。 「プロは毎日、試合があるので、うまく切り替えてやっていかないと。去年ファームで1年間、試合に出させてもらった経験が、今生きています」 早出練習に取り組めば、試合直後には筋力アップのためにウエートトレーニングも。186センチの身長も、成長期でまだ伸びている。 1軍に食らいつく毎日で「疲れてしまって...。(寮の)部屋とかホテルに戻ったら、すぐに寝てしまうんです」と苦笑い。前半戦は「ふがいない結果でした。全然打てない時期があって...」と口をつぐむ。最近は「監督に『いろいろ考えずに、シンプルにいけ』と言われました!」。19歳の努力は実を結んでいる。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックスの山崎颯は、今季5度目の先発もプロ初勝利はならなかった。六回途中まで4安打2失点。優勝争いの中「いいところで投げさせてもらっている。期待に応える投球をしたい」と臨んだが、リードを許して救援を仰いだ。 155キロに達した自慢の速球で力勝負を挑み、四回までは1安打。伊藤との投げ合いで、五回2死二塁から浅間に三塁線を破る二塁打を浴び、先制点を奪われた。六回に先頭打者の野村に安打されて交代を告げられると、悔しそうに顔をしかめてマウンドを降りた。 3年目の2019年に右肘の手術を受け、復活を果たした身長190センチの大型投手。「しっかり自分の球を投げて、先発の仕事をしていきたい」との意気込みも実らなかった。

◆オリックスの高卒2年目、紅林弘太郎内野手(19)が、逆転となる3点三塁打を放った。 0─3の七回だ。T─岡田、モヤ、安達の3連打で無死満塁の好機を作り、1死後、伏見が左前適時打。反撃の口火を切り「ピッチャーが最少失点で粘っていましたし、打線がなんとか得点をという状況だったので、1本出てくれてよかったです!」と振り返った。さらに福田の遊ゴロの間に得点を追加し、1点差とした。 その後、再び1死満塁の好機で打席を迎えた紅林は、日本ハム3番手、鈴木が投じた133キロの変化球をとらえ、右中間へ。走者一掃の三塁打で、逆転に成功した。

◆オリックスは0―3の七回に伏見の適時打と内野ゴロの間の1点で1点差に迫り、紅林の3点三塁打で一気に逆転した。4番手の山田が今季初勝利。九回を締めた平野佳が20セーブ目。日本ハムは3連敗。先発の伊藤が七回に崩れた。

◆日本ハムの伊藤は、新人最速の10勝目にまたも足踏みとなった。七回途中8安打4失点。三回に3者連続三振を奪うなど力投していたが、3―0の七回に暗転。先頭からの3連打で満塁のピンチを招き、伏見に適時打を浴びたところで降板となった。「最後の最後で粘りきれず申し訳ない」と肩を落とした。 救援も打たれてチームは逆転負け。「一勝する難しさを改めて感じた。もう一度気を引き締めて何とか頑張りたい」と前を向いた。

◆白球が右中間を真っ二つに破る。オリックス・紅林は三塁に右足から滑り込むと、歓喜に沸く一塁ベンチに向けてこぶしを突き上げた。走者一掃の逆転3点打。高卒2年目が本拠地のお立ち台で満面の笑みを浮かべた。 「あまり考えすぎず、弾き返すことだけ意識した。打った瞬間、抜けたなと思いました。めちゃくちゃうれしかった」 七回、2─3と1点差に迫り、なお2死満塁。鈴木が投じた133キロスライダーをとらえ、右中間へ運んだ。この回一挙5得点を奪い、逆転に成功。六回まで日本ハムの先発・伊藤の前に無得点に封じられていたが、終盤に奮起した打線を、中嶋監督は「いや~、すごかったですね。いい集中力」と評価。試合を決めた紅林について「反対方向を狙って、いい結果だった」とうなずいた。 今季は開幕から遊撃として起用され、112試合に出場。打率・222、7本塁打、36打点と奮闘している。左足負傷で吉田正が離脱すると、パンチ力を買われて16日の楽天戦(楽天生命パーク)から「3番・遊撃」に。本人は「3番目です。(吉田)正尚さんが帰ってくるまでラオウ(杉本)さんにつなぐ仕事をしたい」とクリーンアップの意識はない。だが「(巨人の)坂本選手のように活躍したい。打撃とか守備とか動画を見て学んでいる」と将来的には本物の「3番・遊撃」を目指している。 チーム一丸で勝利をつかみ、自力優勝の可能性を維持した。首位ロッテとは2・5ゲーム差。必死に食らいつき、頂点をつかみ取る。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564217 0.571
(↓0.006)
-
(-)
28502
(+1)
448
(+4)
105
(-)
98
(-)
0.247
(↓0.001)
3.670
(-)
2
(-)
ORIX
564715 0.544
(↑0.005)
2.5
(↑1)
25458
(+5)
439
(+3)
109
(-)
37
(+1)
0.250
(-)
3.540
(↑0.01)
3
(-)
楽天
545013 0.519
(↑0.004)
5
(↑1)
26447
(+4)
429
(+2)
93
(+1)
44
(+2)
0.245
(-)
3.530
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
485019 0.490
(↑0.005)
8
(↑1)
26461
(+4)
400
(+1)
102
(+1)
72
(-)
0.249
(-)
3.250
(↑0.02)
5
(-)
西武
445518 0.444
(↓0.005)
12.5
(-)
26443
(+2)
495
(+4)
94
(+2)
73
(-)
0.245
(-)
4.050
(-)
6
(-)
日本ハム
405517 0.421
(↓0.005)
14.5
(-)
31356
(+3)
424
(+5)
59
(-)
59
(-)
0.230
(↓0.001)
3.470
(↓0.02)