ロッテ(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦20回戦(2021.09.22)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:千賀 滉大(6勝2敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗10S))
敗戦投手:美馬 学(5勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】リチャード(4号・7回表ソロ)

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◆ソフトバンクは2回表、牧原大の犠飛で1点を先制する。その後は、4回にデスパイネの適時打などで2点を加えると、7回にはリチャードのソロでリードを広げた。投げては、先発・千賀が8回途中1失点の力投で今季6勝目。敗れたロッテは、打線が3安打1得点と振るわなかった。

◆パ・リーグ首位のロッテと4位のソフトバンクが対戦。先発はロッテが美馬、ソフトバンクは千賀。

◆ロッテ美馬、ソフトバンク千賀の両先発。ソフトバンクは2回、柳田が二塁打と右翼失策で出塁し、牧原大の犠飛で先制した。 ソフトバンクは4回にも3安打を集中し2点を追加。千賀はロッテ打線を6回まで2安打に封じ、3点リードで終盤に入った。 ソフトバンクは逃げ切って連勝。好投の千賀は6勝目を挙げた。ロッテは敗れ、マジック点灯は持ち越し。美馬は5敗目となった。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)が8回途中1失点の好投で、チームを2連勝へ導いた。千賀は6勝目で、首位ロッテとは8ゲーム差。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -快勝だった 工藤監督 千賀がなんといっても素晴らしいピッチングでしたね。前の悔しさもあったし、そういう中では1点をやらないっていう強い思いがランナーが出たときも見られた。今日は風でバランスを取るのが大変だったっていう話だったので、余計なところに神経も体力も使っていた。回の途中にはなってしまったけど、(8回2死)で代えさせていただきました。 -打線は柳田を4番にするなど打順を変えて機能してきた 工藤監督 ちゃんと機能してくれているし、いい形につながっているんじゃないかと思います。 -リチャードにも1発 工藤監督 強風切り裂いて高々と。あの1点も大きかった、4点目が欲しいとヘッドとも話をしてきましたけど、なかなか点に結びつかなかったので。投げているピッチャーも楽になる1点だったと思います。 -本来のソフトバンクに戻るためにきっかけに 工藤監督 本来の野球ができるようにね。しっかりとまた明日は明日で気持ちを切り替えて臨んでいきたい。 --カード頭は久々に勝利 工藤監督 前も新聞に出てましたけど、最初の勝率が悪かったのもあったので、今日取れたのも明日につながる。

◆ソフトバンクのストッパー森唯斗投手が4年連続2ケタとなる10セーブ目を挙げた。 9回、いきなり味方のエラーで無死二塁のピンチを招いたが、後続を落ち着いて料理した。「前回の登板の反省を生かして、今日は自分らしい良い投球だったと思います」。 20日の楽天戦(楽天生命パーク)では鈴木大にソロ本塁打を被弾し1点差に詰め寄られた。「今日のような投球を続ける事が大事」。頼れる守護神は最後まで腕を振り続けるつもりだ。

◆ソフトバンクの大砲候補・リチャードが7試合ぶりとなる4号ソロを放ってチームの連勝に貢献した。3点リードの7回。先頭打者で東妻の直球を強振。風速10メートル近い逆風をものともせず左中間スタンドに運び去った。「1、2打席目の内容が悪く、ここで絶対に打たないといけないという危機感がありました。自分を奮い立たせて、思い切ったスイングで真っ直ぐを完璧に捉えることが出来ました」。ここ3試合は先発出場もノーヒット。4位からの逆襲を狙うチームにあって存在感が薄れつつあった。それだけに自らの生き残りもかけた1発でもあった。 打線は復調気配だ。2回に牧原大の犠飛で先制。4回にはデスパイネの左前適時打など2点を追加。必勝パターンである「先行逃げ切り」の形を作って先発千賀を援護。2戦連続2ケタ安打で連勝を飾った。まだまだ「王者」はペナントレースを熱くするつもりだ。 ▽ソフトバンク・デスパイネ(4回の左前タイムリーに)「チームが効果的に得点を重ねている中で、いい流れで打つことが出来たよ。チャンスで追加点を取ることが出来て良かった。まだまだリーグ制覇をあきらめていないし、ここから勝ち続けるだけだよ」 ▽ソフトバンク牧原大(2回、先制となる右犠飛)「打順は関係なくチャンスでは最低限の仕事をしようと打席に入っています。今日はヒットこそ出ませんでしたが、いい形で先制点をとることができて良かったです」 ▽ソフトバンク柳田(4回無死二、三塁から2点目となる二ゴロ)「とりあえず1点という気持ちで打席に立った。最高の結果と思います」

◆ユニホームを風になびかせながら、エースが仁王立ちした。ソフトバンク千賀滉大投手(28)が8回途中1失点の好投で6勝目を挙げ、チームを2連勝へ導いた。 5回までは二塁も踏ませず、7回無死一塁からは3者連続空振り三振。直球、カットボール、お化けフォークでロッテ打線を沈黙させた。 この日ZOZOマリンでは中堅からホーム方向へ風速10メートル前後の強風が吹いていた。強風にあおられると、当然投球にも影響は出る。4回レアードの4球目には、バランスを崩して捕手甲斐が取り損ねるほどすっぽぬけた。それでも千賀は「とにかく僕は『風と仲良くなろう』をテーマに中盤から投げて、それがうまくいったところもあるかな」と、笑って言う。「千葉マリンで強風の時、僕はほぼ勝っていると思う。風を生かせるように、今日は風と友達になれるように頑張りました」。詳細は明かさなかったが、自然現象を味方につけて快投を演じた。 球数が100球前後だった8回、先頭の代打佐藤都に三塁打を許したが「今日は本当に風が強かったので、リリーフが投げるとおかしくなっちゃう。『いけるところまで行きたいです』と言いました」と、続投を志願。内野ゴロの間に1点を失うも2死まで奪い、モイネロ、森と必勝パターンへつないだ。 今季ロッテには、試合前の時点で2戦2敗、7月6日には自己ワースト10失点を喫していたがリベンジに成功。チームとしては8月18日楽天戦以来、10カードぶりの初戦白星。エースが連勝街道への流れをつないだ。【只松憲】

◆首位ロッテが敗れ、優勝マジック点灯は24日以降に持ち越しとなった。主軸のマーティンが負傷離脱した打線は、ソフトバンク千賀から1点を奪うのが精いっぱい。投手陣も先発美馬が3失点(自責2)するなど4点を失い、投打で完敗を喫した。23日は佐々木朗希投手(19)が先発予定。右肩上がりの球威で、チームに再び勢いをつける。マーティンとの入れ替えで、この日1軍昇格した佐藤都が三塁打を放ち、藤岡の二塁ゴロの間に生還した。奪った得点は、8回のこの1点のみ。わずか3安打に封じ込められて完敗を喫した。最近の千賀の好調ぶりに「最少失点でも厳しい戦いにはなる」と覚悟していた井口監督は、「また明日、切り替えてやっていきたいと思います」とすぐに前を向いた。 19歳右腕に仕切り直しを託す。23日は、本拠地初勝利も目指す佐々木朗が先発。登板前日のこの日は「毎回フレッシュな気持ちで投げています」と引き締めた。前回登板の10日楽天戦では8回2失点で、プロ入り後の公式戦自己最速となる158キロもマーク。「全てにおいて、慣れだけです」と好調の要因をさらりと明かした。 開幕5連敗したチームだが、以降は3連敗さえ1度しかない。現在は10カード連続で負け越しなし。ずるずるいかないから、首位にいる。「前回も嫌な感じでは打たれていないので、嫌なイメージはないです」と言った頼もしい右腕。この日の完敗から切り替えてソフトバンク打線を封じ込め、M点灯、そしてVへリスタートする。【金子真仁】 ◆ロッテの最短Mは24日 ロッテ●、オリックス○の結果、ロッテの最短M点灯は24日に延びた。条件は23、24日にロッテ○○、オリックス●●で、ロッテにM20が出る。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、先発予定の23日のソフトバンク戦に向けた調整を試合前に行い、優勝争いを続ける中での登板について「貴重な経験だと思いますし、自分にとっても、すごくレベルアップできるはずだと思うので、そういうのを感じながら投げたいと思います」と16年ぶり優勝へ前進する本拠地初勝利を目指す。 プロ2年目の今季は5月に1軍デビュー。8試合すべて先発して2勝2敗、防御率3・05の成績を残している。 ソフトバンク戦は6月24日にZOZOマリンで登板して以来、2度目。前回は柳田に17号ソロを浴びるなど、5回1/3を5安打3失点でプロ初黒星を喫した。だが「嫌な感じでは打たれてないので。しっかり自分のできることをやっていければ」と自然体で臨む。 前回登板した9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)で、プロ入り後最速の158キロを計測した。最速163キロを誇る〝令和の怪物〟。球速の更新にも注目が集まる。

◆ソフトバンクのデスパイネが2―0の四回に適時打を放った。1死三塁から美馬の甘く入った変化球を強振し、三塁線を破った。「いい流れで打つことができた。チャンスで追加点を取れて良かった」と、笑みを浮かべた。 15日のロッテ戦から5試合連続安打とし、好調を維持。美馬に対して今回の対戦を迎える前まで今季は7打数3安打、2本塁打。相性の良さを感じさせる一打となった。 デスパイネにとって2014年から3年間プレーした古巣ロッテには特別な思いがある。「日本のドアを開けてくれたチーム。(ロッテ)ファンにもいいところを見せたい」。その意気込み通り敵地の観客の前で、はつらつとしたプレーを見せた。

◆ソフトバンクは二回に牧原大の犠飛で1点を先取した。四回にデスパイネの適時打などで2点を奪い、七回にリチャードのソロで加点した。千賀が八回途中まで1失点で6勝目。ロッテは散発3安打で1点を返すのが精いっぱいだった。

◆ロッテの美馬は5回3失点で6月12日以来の黒星となる5敗目を喫した。二回に犠飛で失点すると、四回はデスパイネの適時打などで2点を追加された。制球が甘く7安打を浴びた。 前回登板した15日のソフトバンク戦は3回?を4失点。昨季は5勝を挙げた相手に今季は5試合で未勝利と苦戦し「引き続き打たれてしまった。もうちょっと何とかしたかった」と悔しさをにじませた。

◆ソフトバンクの柳田が2安打1打点で勝利に貢献した。二回、先頭打者で美馬から右中間を破る二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。四回無死二、三塁の好機では引っ張って二ゴロにして2点目を挙げた。 17日に第3子となる次男が誕生。「うれしい。子どものためにいいご飯を食べさせてあげたいから、頑張らないと」と発奮材料になっている。チームは首位に8ゲーム差の4位と苦しんでいるが「死にものぐるいで一戦一戦、戦うだけ」と力を込めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564217 0.571
(↓0.006)
-
(-)
28502
(+1)
448
(+4)
105
(-)
98
(-)
0.247
(↓0.001)
3.670
(-)
2
(-)
ORIX
564715 0.544
(↑0.005)
2.5
(↑1)
25458
(+5)
439
(+3)
109
(-)
37
(+1)
0.250
(-)
3.540
(↑0.01)
3
(-)
楽天
545013 0.519
(↑0.004)
5
(↑1)
26447
(+4)
429
(+2)
93
(+1)
44
(+2)
0.245
(-)
3.530
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
485019 0.490
(↑0.005)
8
(↑1)
26461
(+4)
400
(+1)
102
(+1)
72
(-)
0.249
(-)
3.250
(↑0.02)
5
(-)
西武
445518 0.444
(↓0.005)
12.5
(-)
26443
(+2)
495
(+4)
94
(+2)
73
(-)
0.245
(-)
4.050
(-)
6
(-)
日本ハム
405517 0.421
(↓0.005)
14.5
(-)
31356
(+3)
424
(+5)
59
(-)
59
(-)
0.230
(↓0.001)
3.470
(↓0.02)