西武(★2対4☆)楽天 =リーグ戦19回戦(2021.09.22)・メットライフドーム=
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楽天
0020010104701
西武
0100010002702
勝利投手:早川 隆久(9勝5敗0S)
(セーブ:宋 家豪(1勝3敗3S))
敗戦投手:浜屋 将太(1勝4敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(14号・3回表2ラン)
【西武】中村 剛也(13号・2回裏ソロ),岸 潤一郎(8号・6回裏ソロ)

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◆楽天は1点を追う3回表、浅村の2ランが飛び出し、逆転に成功する。その後は6回に山崎剛の適時打で加点すると、8回には鈴木大が犠飛を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・早川が6回途中2失点で今季9勝目。敗れた西武は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(30)が、14号2ランを放った。1点を追う3回1死一塁、西武先発浜屋の初球、真ん中低め126キロを捉え、左中間席中段に運んだ。 序盤で試合をひっくり返す1発に「打ったのはチェンジアップ。打てて良かったです。逆転できて良かったです」と淡々と振り返った。

◆5カ月ぶりに先発した西武浜屋将太投手が、5回途中の降板で涙を流した。 初回から四球で出塁を許しながらも2回まで無失点。1点リードの3回に警戒した楽天浅村から2ランを浴び逆転された。4回は2死から一、二塁とされ、再び浅村の打席で今度は三邪飛に打ち取った。しかし5回先頭島内に三塁打を打たれ、2死としたところでギャレットと交代した。 4回2/3 3安打7四死球2失点の浜屋は「四死球を7個も与えてしまい、納得のいかないダメな内容でしたチームにも迷惑をかけてしまいました。たとえホームランを浴びてしまったとしても、フォアボールがなければ最少失点で済むわけですし、これからはより一層自分に厳しく向き合っていかなければいけないと思います」と反省を口にした。4月17日以来の先発マウンド。「緊張から力みもあったと思いますが、それよりも自分の実力不足が招いた結果です」とベンチでは涙を見せた。

◆西武は2回、4番中村が13号ソロ本塁打を放ち先制した。楽天は3回1死一塁、浅村の左中間への14号2ランで逆転した。 1点リードの楽天は6回1死二塁で、山崎が中前適時打を放ち1点追加。西武はその裏、岸が8号ソロを放ち1点差とした。 楽天は8回、鈴木の犠飛で突き放した。逃げ切ったチームは2試合ぶりの勝利。敗れた西武は自力CS進出の可能性が消滅した。浜屋4敗。楽天早川が9勝目、宋家豪3セーブ。

◆西武がリーグ最速で自力CS進出の可能性が消滅した。好機はつくりながら得点圏で5打数無安打。さらに2度の盗塁失敗でチャンスを手放すなど、逆転され突き放された。 この試合展開に辻監督は「今年の象徴。楽天戦でそういう負け方が多い」。26試合残し、自力でのAクラス浮上の可能性が消え「それが現実だから。まだまだ最後終わるまでは1試合1試合必死で戦いますよ」と言い切った。

◆プロ20年目の西武中村剛也内野手(38)が13号ソロを放ち、通算437本塁打とした。2回先頭の打席の初球、楽天早川の直球を捉え、左翼席へ先制アーチを描いた。これで通算本塁打数は歴代15位で元西武、ダイエー(現ソフトバンク)の秋山幸二氏に並んだ。中村は「並ぶことができてうれしく思います。あっという間に抜かせるよう頑張ります」と見据えた。14位長嶋茂雄氏の444本まで7本に迫った。

◆楽天早川隆久投手が、6回途中を5安打2失点の粘投で9勝目を挙げた。ソロ2発を浴びるも山賊打線に的を絞らせず、メットライフドームで初登板初白星をマーク。 「先輩たちがいなかったら、この勝ち星は積み上げられていない。リリーフの先輩方がいて自分のピッチングができていると思います」と中継ぎ陣に感謝。オリックス宮城、日本ハム伊藤らと争う新人王レースでも、大きな存在感を見せた。 新人左腕が、持ち前の落ち着きのある投球で中盤までゲームメーク。石井GM兼監督も「(調子は)良くも見えなかっですけど。そのなかで自分の役割を果たしてくれた」と評価した。これで2ケタ白星に王手。タイトルも視界に入ってくるが「これからも変わらずチームの勝ちにつながればいいと思っています。そのプラスアルファで自分の個人的な結果がついてくると思う」とキッパリ。目指す優勝の先に、おのずと新人王もついてくる。

◆楽天浅村栄斗内野手(30)が逆転の14号2ランを放ち、チームを勝利に導いた。1点を追う3回1死一塁、西武浜屋の初球を左中間席中段に運んだ。今月初旬に不調で先発を外れ代打待機が続いたが、12日ロッテ戦から本格的に先発復帰。そこから7試合で4本塁打をマークする。当たりの戻ってきた主砲を軸に、最後まであきらめず、優勝を目指していく。打った瞬間、敵地の西武ファンからため息がもれるほど、完璧な1発だった。3回1死一塁。浅村が真ん中低めの126キロチェンジアップをすくい上げると、高々と舞い上がった打球は左中間席中段ではずんだ。先制を許した直後に試合をひっくり返す14号2ラン。「甘い球が来たら(初球から)いこうと思っていました。感触は良かったです」と振り返った。 頼れる主砲の一撃に、石井GM兼監督も「アサのホームランは、ほんとに非常に大きかったですね。1点(先取点を)取られて、その後にどういう展開になっていくんだろうという矢先で、すぐひっくり返せたので」と納得の表情だ。 今季は開幕から島内とともに、ときには3番、ときには4番と、入れ替わりながら主軸としてチームを支えてきた。さらに8月には侍ジャパンとして東京五輪の金メダル獲得に貢献。休みなく戦い続けてきた。 しかし、9月初旬に移籍3年目で初めてスタメンを外れるなど不調が続いた。代打でも快音を残せなかったが、指揮官は「キャリアを持ってる選手は、長年培ってきた自分のアプローチがある。不調の脱し方は個々にあると思うので、そこはあんまり気にしてない」と慌てず復活を待っていた。そして、満を持して12日ロッテ戦で本格的に戦列復帰してからは、7試合で30打数9安打の打率3割、4本塁打と調子も上向きだ。 いよいよ終盤戦。さらに重要な戦いが続いていくが「いいところでヒットを打つ、ランナーをかえす、チャンスメークをする、というのが求められていることだと思うので、しっかり集中してやっていきたいと思います」。完全復活した浅村が、チームを再加速させていく。【鈴木正章】

◆「4番・三塁」で先発出場の西武・中村剛也内野手(38)が二回に左越えへ13号先制ソロを放った。 「(打ったのは)真っすぐ!。打ててよかったです!」 二回、先頭打者として打席に立つと、初球を振り抜いた。先発・早川が投じた145キロの内角直球を左翼席中段へ運んだ。4月17日のソフトバンク戦(メットライフ)以来、約5カ月ぶりとなった先発の2年目左腕・浜屋に先制点をプレゼントした。

◆楽天の浅村が狙い澄まして本塁打を放った。1点を先制された直後の三回、1死から四球で歩いた走者を一塁に置いて初球のチェンジアップを豪快に振り抜き、左中間席へ運んだ。制球に苦しむ浜屋に対し、四球後の初球は甘くなりやすいという定石通りの一打に「打てて良かった」と淡々と振り返った。 これが今季14号で、古巣の西武からは今季初の一発となった。8月は13試合に出場して本塁打がなかったが、これで9月は16試合で4本目。今月は7試合を残して早くも今年の月別で最多の本数に並んだ。優勝争いへの生き残りを懸けたシーズン終盤に、昨季の本塁打王が本領を発揮しだした。

◆「2番・中堅」で先発出場の西武・岸潤一郎外野手(24)が六回に反撃の8号ソロをを放った。 「打ったのはカットボールだと思います。よく飛んでくれました。『もしかしたらファウルになるかも』と思ったのですがホームランになってホッとしています。久しぶりに1軍で先発した浜屋(ドラフト同期入団)も頑張っていましたし僅差で試合も終盤に向かうところで打ててよかったです」 六回の先頭打者として打席に立つと、カウント1-1から先発・早川の135キロの内角、カットボールを左翼ポール際へ運び2-3とした。

◆楽天が0―1の三回に浅村の2ランで逆転。六回は山崎剛の適時打、八回は鈴木大の犠飛で加点した。早川は六回途中まで2失点でしのぎ9勝目。小刻みな継投で追加点を許さなかった。西武は浜屋が乱調で試合をつくれなかった。

◆西武は楽天のルーキー早川から2本塁打で2点しか奪えず、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。辻監督は「一試合一試合、必死で戦う。変な姿は見せられない。最後まで一生懸命戦います」と自分に言い聞かせるように話した。 拙攻が目立った。1―2の三回1死一、三塁では一塁走者の源田が盗塁に失敗し、岸が三ゴロに倒れて無得点。楽天との対戦成績は4勝13敗2分けとなり、辻監督は「一本が出なかった。楽天戦に関してはそういう負け方が今年は多いかな」と首を振った。

◆4月17日以来の登板だった西武の浜屋は7四死球を与える乱調だった。4回?を3安打2失点で4敗目。三回、四球後の初球を浅村に左翼スタンドへ運ばれる2ランを浴び「納得のいかない駄目な内容だった。チームにも迷惑を掛けた」と反省した。 プロ2年目の今季は開幕ローテーション入りしたが、不調で出場選手登録を外れていた。約5カ月ぶりの1軍マウンドで成長した姿をファンに届けられず「緊張から力みもあったと思うが、それよりも自分の実力不足が招いた結果」と話した。

◆西武・中村剛也内野手(38)が「4番・三塁」で先発出場し、二回に先制の13号ソロを放ち、通算437本塁打とし、歴代15位の秋山幸二(西武、ダイエー)に並んだ。 楽天先発の左腕・早川が投じたの初球、145キロの直球を捉え、左翼席中段へ運んだ。背番号60の大砲は「並ぶことができてうれしく思います。あっという間に抜かせるよう頑張ります」とさらなる高みを目指す。

◆新人王に望みをつないだ! 楽天のドラフト1位・早川隆久投手(23)=早大=が5回?を2失点で9勝目。オリックス・宮城(11勝)、日本ハム・伊藤(9勝)と繰り広げるハイレベルな新人王レースに生き残った。 「リリーフの先輩たちがいなかったら、この白星は積み上げられていない。ただ、強気で攻めることはできたので、それは継続していきたい」 立ち上がりから8者連続で初球にストライクを投げ込んだ。二、六回と先頭打者に一発を浴びても強気の投球スタイルは変えず、対戦した23人の打者のうち18人にストライクから入った。 6月6日までに7勝を挙げたが、その後は疲労からくるコンディション不良で戦列を離れた。前回14日のオリックス戦で宮城との〝直接対決〟に初勝利。約3カ月ぶりの白星を挙げ、その勢いのまま連勝につなげた。 一生に一度のタイトルについては「(自分の投球が)チームの勝利につながれば、そのプラスアルファとして個人的な結果が付いてくる」と冷静そのもの。早大の主将として「チームのためにどれだけ行動できるか」と、部訓の「野球部愛」を最も大切にしてきた男らしかった。 チームは首位ロッテとの差を5ゲームに縮めた。早川は「目標として日本一を掲げているからには、そういう舞台(ポストシーズン)も通過点として投げないといけない」と、11月まで腕を振る覚悟を決めている。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564217 0.571
(↓0.006)
-
(-)
28502
(+1)
448
(+4)
105
(-)
98
(-)
0.247
(↓0.001)
3.670
(-)
2
(-)
ORIX
564715 0.544
(↑0.005)
2.5
(↑1)
25458
(+5)
439
(+3)
109
(-)
37
(+1)
0.250
(-)
3.540
(↑0.01)
3
(-)
楽天
545013 0.519
(↑0.004)
5
(↑1)
26447
(+4)
429
(+2)
93
(+1)
44
(+2)
0.245
(-)
3.530
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
485019 0.490
(↑0.005)
8
(↑1)
26461
(+4)
400
(+1)
102
(+1)
72
(-)
0.249
(-)
3.250
(↑0.02)
5
(-)
西武
445518 0.444
(↓0.005)
12.5
(-)
26443
(+2)
495
(+4)
94
(+2)
73
(-)
0.245
(-)
4.050
(-)
6
(-)
日本ハム
405517 0.421
(↓0.005)
14.5
(-)
31356
(+3)
424
(+5)
59
(-)
59
(-)
0.230
(↓0.001)
3.470
(↓0.02)