広島(☆2対0★)巨人 =リーグ戦19回戦(2021.09.21)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:床田 寛樹(4勝3敗0S)
敗戦投手:山口 俊(2勝6敗0S)
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◆広島は0-0で迎えた6回裏、鈴木誠の適時打で先制に成功する。なおも続く好機で坂倉が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・床田が9回無失点9奪三振の快投。今季4勝目をプロ初完封で飾った。敗れた巨人は、打線が中盤までの好機を生かせなかった。

◆巨人坂本勇人内野手(32)は、プロ通算の猛打賞が170度。 今日の広島戦で3安打放てば、猛打賞の回数が歴代8位の王(巨人)に並ぶ。今季、打率4割4分と得意にしているマツダスタジアムで、坂本が王の記録に挑戦する。

◆序盤は両チームともに無得点。広島は2回2死一、二塁の好機で会沢が空振り三振に倒れ、巨人も3回2死一、三塁を生かせず。 広島が6回に2点を先制した。小窪の安打と四球から1死一、二塁とし、鈴木誠、坂倉の連続適時打で2点を挙げた。 広島の先発・床田は終盤も巨人に連打を許さず、プロ初完封で4勝目を飾った。チームは1分けをはさんだ連敗を2で止めた。巨人山口は6敗目。

◆巨人が今季7度目の無得点負けで、今月初の連勝はならなかった。広島先発の左腕床田に、この日に1軍に再昇格した中田翔内野手(32)をはじめとした右打者を7人起用。2回から3イニング連続で得点圏に走者を進めたがあと1本が出ず、6回に先発山口が鈴木誠と坂倉の連続適時打で先制を許すと、そのまま床田にプロ初完封を喫した。中田は3打数無安打1四球で、故郷・広島に錦を飾れなかった。 首位阪神と2位ヤクルトが勝利したため、首位とのゲーム差は3・5に広がった。原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。 ? -序盤のチャンスであと1本出ればという展開 「1本出なかったですね。向こうはそれをぱっと、ものにしたということですね。まあ完封だからね。完封されているわけだから」 -先発山口 「6回をなんとか投げきってほしいなというのはあったんですけどね、ちょうど次(7回の攻撃)も打席が回ってくるしね。もうひと踏ん張りというところでしょな」 -中田が久々の1軍 「いい感じだと思いますね。結果は出なかったけど、フィールディングなんかもうまいしね」 -9月は連勝ができていない 「なかなか乗り切れないところはあるけどね。今は我慢しながらね、やるべきことだけはしっかりやると、チェックすべきところはちゃんとチェックするというところですね」

◆巨人が連勝できない。今季7度目の無得点負けで、広島床田にプロ初完封を献上。首位阪神に敵地で快勝して乗り込んだ勢いに加速度をつけられず、今月初の連勝はならなかった。原監督は「1本出なかったというとこですね。まあ完封だからね。完封されているわけだから」と振り返った。 投打がかみ合わない。床田対策で右打ち野手6人をスタメン起用。2回から4回までは得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。先発山口も5回まで無失点と粘ったが、6回に2失点し力尽きた。この日から1軍に再昇格した中田も、1四球を選んだものの3打数無安打。故郷に錦を飾れなかったが、指揮官は「いい感じだと思いますね。結果は出なかったけど、フィールディングなんかもうまいしね」と復調気配を感じ取った。 首位阪神と2位ヤクルトは、ともに下位チームからきっちり勝利をもぎとった。首位とのゲーム差は、再び3・5。原監督は「なかなか乗り切れないところはあるけどね。今は我慢しながら、やるべきことだけはしっかりやると、チェックすべきところはちゃんとチェックするというところですね」と結んだ。【浜本卓也】

◆広島坂倉将吾捕手が、9日中日戦以来9試合ぶりの適時打で勝利に貢献した。6回、鈴木誠の先制打の直後、なおも一、二塁で巨人山口の144キロ速球をフルスイングし、一、二塁間を真っ二つ。貴重な2点目を奪った。 「誠也さんに続けて追加点につながるヒットになってよかったです!」。山口には前回6月30日の対戦で3打数無安打に抑えられたが、この日はこれも9試合ぶりとなるマルチ安打で好結果を出した。

◆巨人山口俊投手(34)が5回1/3を投げ2失点で6敗目(2勝)。前回登板から導入したノーワインドアップの新フォームを継続させたが、7月7日以来の3勝目には届かず。「毎試合、最後まで粘ることができずに降板してしまっている」と敗戦を背負った。次回登板は中4日で26日阪神戦になる。「次の登板は先に点を与えないように粘り強く投げたい」と雪辱する。

◆広島鈴木誠也外野手が決勝打で、同学年の床田寛樹投手のプロ初完封を呼び込んだ。 6回1死一、二塁で巨人山口のフォークを中前に運び「真っすぐはガン表示以上に強い球が来ていたし、フォークも落ちるので、とりあえず食らいつくことしか考えていなかった」と先制点をマーク。試合後は床田とお立ち台に上がり「ケガをしたときも、同じタイミングで2軍の寮とかですごしてきた。こうやってお立ち台に立ててうれしいです」と、自身は右足首骨折、床田は左肘手術から再起を目指した17年を思い起こしていた。

◆広島床田寛樹投手(26)が2年ぶりの完投をプロ初の完封勝利で飾った。9回、今季最多125球を投げ、6安打9三振無失点で4勝目を手にした。 8回まで115球を投じながら、自ら9回のマウンドを志願して、巨人を相手に最後までゼロを並べた。左腕の快投で、チームの連敗を止めた。ピンチをチャンスに変えた。2点リードの9回、先発床田は味方のミスから無死一塁とした。あと1人でも走者を出していれば交代だった可能性もあった。だが、絶対的な守護神が控えているということをプラスに捉えた。中田、ハイネマンを1球で打ち取ると、続く小林には3球勝負。最後の力を振り絞り、125球目の真っすぐで空を切らせ、試合を締めくくった。 「全力で投げようと。小林さんも(バットに)当てられるの嫌だったので思い切りいこうと。最後だと思っていた。それが逆によかったのかな」 8回を終え、すでに球数は115球に達していた。ブルペンではすでに球団の新人最多セーブに王手をかけ、新人王争いをする栗林が準備を進めていた。だが、床田は真っすぐ佐々岡監督を見つめ「行きたいです」。続投を志願した。「多分(走者が)2人出ていたら代わっていた。栗林には申し訳ないですけど、回したとしても栗林なら大丈夫だろうと。(栗林の存在が)つながったこともありますよ」。新人守護神の存在が無形の力をくれた。 今季開幕ローテ入りしながら、5月末まで1勝2敗、防御率3・98で2軍降格となった。左の柱候補と期待されながら、2軍調整は2カ月に及んだ。その間、高橋昂や玉村という年下の左腕が台頭。横山投手コーチは「彼らの姿も刺激になったはず」と相乗効果を口にする。今季最多の球数を投げ切った左腕は「暑い時期に(2軍本拠地)由宇で焼かれているので。上がってきたときも、全然楽だと思いました」。日焼けした笑顔からも、2軍での日々が無駄ではなかったことを表していた。 栗林を温存してまで続投を許可した左腕が期待に応え、佐々岡監督も手放しでたたえた。「連戦中、移動試合。長いイニングを投げてくれて良かった。ずっとこういう投球を期待していた。初完封を自信にしてほしい」。再昇格後は4試合で3勝1敗と頼もしい。左腕は「残りの試合でも試合をつくり続けて、いいものを見せたい」と初完封だけでは満足していない。【前原淳】

◆巨人の山口は六回途中2失点で6敗目を喫した。これで後半戦は7試合に先発登板して勝ち星なし。「毎試合、最後まで粘ることができずに降板してしまっているので、次の登板は先に点を与えないように粘り強く投げたい」と中4日で登板予定の26日の阪神戦へ気持ちを切り替えた。 無得点に抑えた五回までも、制球には苦しんでいた。0―0の六回1死一塁から西川に与えた四球はこの日、五つ目。続く鈴木誠に甘くなった変化球を中前に適時打とされると、坂倉には内角直球を鋭く右前適時打にされ、顔をゆがめた。タイムリーはともに追い込んでからと、悔いを残す形で交代を命じられた。 前回登板の14日のDeNA戦からプレートの踏む位置を三塁寄りから一塁寄りに変更した。試行錯誤の成果もあって大量失点こそ免れているが、勝利には届いていない。

◆広島が接戦を制した。六回に鈴木誠、坂倉の連続適時打で2点を先制した。床田は9三振を奪う力投。プロ初完封で、4勝目をマークした。巨人は打線が序盤の好機を生かせなかった。7月8日以来の零敗を喫した。

◆巨人は今季7度目の零封負け。広島・床田の前に6安打を放つも決定打を欠いた。2軍再調整から戻った中田は「6番・一塁」で先発したが、3打数無安打1四球だった。投げては山口が六回途中5安打2失点で自身5連敗となる6敗目。原辰徳監督(63)が振り返る。 6回途中でマウンドを降りる巨人・山口俊=マツダスタジアム(撮影・中井誠) ――序盤は好機を作ったが 「1本出なかったですね。向こう(広島)はそれをパっと、ものにしたということですね」 ――2週連続での対戦となった床田に、右打者7人を並べた 「1本出なかったというとこですね。完封されているわけだから」 ――山口 「6回なんとか投げきってほしいなと言うのはあったんですけどね。ちょうど次も打席が回ってくるしね」 ――中田 「まあまあ、いい感じだと思いますね。結果は出なかったけど、フィールディングなんかもうまいしね。あれ(六回の小園の右翼線への安打)を1ヒットで止めるところもすごいですね」 ――9月は連勝ができない 「ねえ、なかなか乗り切れないところはある。今は我慢しながら、やるべきことだけはしっかりやる、と。チェックすべきところはちゃんとチェックするというところですね」

◆広島の鈴木誠が0―0の六回に適時打を放ち、均衡を破った。山口の浮いたボールを中前に運んだ。「真っすぐはスピードガンの表示以上に強い球がきていたし、フォークボールも落ちるので、食らいつくことしか考えていなかった」と振り返った。 しぶとい打撃で、床田のプロ初完封を後押しした。頼れる主砲は「苦手な得点圏で打てました」と冗談めかして言った。

◆広島が巨人に完封勝利を飾り、連敗を2で止めた。先発の床田が6安打もプロ初完封。佐々岡監督の主な一問一答は以下の通り。 ──床田がプロ初完封 「きょうの調子ならもう一回いってほしい。九回は栗林の選択もある中で床田に託した」 ──続投の理由は 「真っすぐが走っていた。変化球も空振りが取れていた。好調がずっと続いていた。本人が目を見て、いきたい、いかしてくれとのことだった。連戦中、移動試合。長いイニングを投げてくれて良かった」 ──栗林にセーブが付く場面。投げさせたい気持ちは 「それもあるのだけど6連戦。セーブ付けさせたいのもあるが、完封は(床田の)自信になると思う」 ──2─0の九回1死一塁で中堅・上本が好捕 「大きなプレー。競ったゲームで本当に素晴らしい。床田に勇気を与えるプレーでした」 ──六回に鈴木誠が先制打 「床田が頑張っている中、4番が先制点を取ってくれた。坂倉も調子を落としていたが、2点目が大きかった」

◆安打は出るが、つながらない。7月8日の中日戦以来、今季7度目の零封負け。痛い黒星に巨人・原辰徳監督(63)は「(あと)1本が出なかった」と繰り返した。 安打数は広島と同じ6本だが、得点圏に走者を進めた二~四回はいずれも後が続かない。連打は三回の吉川の左前打と松原の三塁内野安打のみ。長打が1本もない火力不足で、床田にプロ初完封を献上してしまった。 起爆剤として投入された中田も不発だった。この日、最短の10日間で1軍復帰し、「6番・一塁」で先発。4打席とも走者のいる場面で回ってきたが、3打数無安打2三振(1四球)に倒れた。 2軍では長嶋終身名誉監督や阿部2軍監督から直接指導を受け、打率・500、4本塁打、13打点と好成績を残していた。通算262発の大砲には大きな期待が寄せられていたが、結果で応えることはできなかった。 守備では六回に小園の一塁線の鋭い打球をグラブに当て、単打にとどめたこともあり、原監督は中田について「いい感じだと思いますね。結果は出なかったけど、フィールディングもうまい」と一定の評価を与えたが...。9月初の連勝を逃し、首位・阪神とは3・5ゲーム差。V争いの正念場を迎えている。

◆ズバリ、進言したい。「執着を捨てなさい」。6番でスタメン復帰した中田に、だ。 二回に四球で歩いた後は、四回無死一塁で空振り三振。六回2死一塁でも空振り三振。九回無死一塁では中飛と音ナシ。結果を問う以前に、打席での思い切りが見られなかった。 特に最後は、初球から外角低めの緩い変化球に、慌てて手を出したようにしか映らなかった。これらから読み取れるのが、「執着心」だ。 ホームランを期待されている。少なくともヒットは欲しい。凡退したら代えられるかも...。 意識がどんどんマイナスへと向かうから、バットに当てることにとらわれ、スイングは小さくなり、難しいボールにも手を出してしまうのだ。 獲得してくれた巨人に恩義を感じていることはもう、十分に伝わった。ここからは、結果への執着は捨て、開き直って、自分のスイングをすることだけに、集中すればいい。 三振がナンボのもんじゃい。豪快な空振りを見せたろか。打てなかったら、俺を使った方の責任だわい。それでダメなら引退して、違う仕事をしよう-。 それくらい「無責任」に構えるのも、アリだと思う。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
63475 0.573
(↑0.004)
-
(-)
28456
(+3)
444
(+2)
105
(-)
96
(+1)
0.251
(-)
3.570
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
554215 0.567
(↑0.004)
1.5
(-)
31498
(+5)
424
(+2)
113
(+1)
66
(-)
0.260
(↑0.001)
3.560
(↑0.02)
3
(-)
巨人
554616 0.545
(↓0.005)
3.5
(↓1)
26467
(-)
449
(+2)
147
(-)
62
(-)
0.246
(↓0.001)
3.630
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
465614 0.451
(↓0.004)
13
(↓1)
27471
(+2)
513
(+5)
119
(-)
25
(-)
0.259
(-)
4.210
(-)
5
(-)
中日
465814 0.442
(↓0.005)
14
(↓1)
25353
(+2)
392
(+3)
63
(-)
54
(-)
0.240
(-)
3.220
(↑0.01)
6
(-)
広島
445911 0.427
(↑0.005)
15.5
(-)
29421
(+2)
476
(-)
96
(-)
52
(-)
0.259
(↓0.001)
3.880
(↑0.04)