ヤクルト(2対2)広島 =リーグ戦19回戦(2021.09.20)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【広島】石原 慶幸(3号・5回表ソロ),菊池 涼介(14号・5回表ソロ)

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◆広島は0-0で迎えた5回表、石原と菊池涼の2者連続本塁打で2点を挙げて、先制に成功する。一方のヤクルトは2点を追う8回に、塩見と青木の連続適時打が飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻した。続く9回の攻防は両軍無得点に終わり、試合は規定により引き分けになった。

◆広島森下暢仁投手(24)は前半戦終了時に6勝4敗、防御率2・29も、後半戦は5試合で0勝3敗、防御率5・58。 現在3試合連続でクオリティースタート(6回以上自責3以下)を逃しているが、今日は安定した投球を披露できるか。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(28)が好走塁で神宮を沸かせた。2回1死二塁。サンタナの平凡な中飛で、二塁からタッチアップを成功させて三塁へ進んだ。スタンドにはどよめきが起きた。 抜群のタイミングで仕掛けた。オスナは打球を見て、すぐにタッチアップの構えに入った。広島の中堅、西川の定位置への飛球。右足を二塁ベースへ付け、腰を落として打球の行方を見守った。捕球を確認しても、じっと待った。西川が視線を向けてきても姿勢を変えずに、まだ我慢。走らない-、と思わせた次の瞬間、スタートした。 オスナが待っていたのは、西川が送球動作へ移るタイミングだった。カットマンの遊撃・小園へ送球しようと右腕を引いた瞬間に、スタートを切った。やや緩い送球が小園へ渡った時には、トップスピードで二、三塁の中間点を越えていた。小園も慌てて三塁へ送球したが余裕のセーフ。相手のわずかな隙を突く、完璧な"ディレードタッチアップ"だった。 得点にはつながらなかったが、インパクトの大きいプレーだった。優勝を争う阪神、巨人にも今後、大きなプレッシャーを与える可能性を秘めるプレーだった。【木下大輔】

◆先発はヤクルト石川、広島森下。ヤクルトは2回2死三塁、広島は3回2死二塁とともに好機を生かせず、3回まで無得点。 広島は5回、石原が先制3号ソロ。続いて菊池涼も14号ソロを放った。森下は6回までヤクルト打線を3安打無失点に封じた。 ヤクルトは8回、代打攻勢から好機をつくり、塩見と青木の連続適時打で同点に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

◆セ・リーグ2位のヤクルトと6位の広島が対戦。 広島は5回に石原の本塁打で先制。続く菊池涼も14号ソロを放ち追加点。2点のリードを終盤まで先発森下が守るが、8回につかまり追いつかれた。 ヤクルトは2点を追う8回に、代打攻勢から好機をつくり、塩見と青木の連続適時打で同点に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

◆2位ヤクルトが勝ちに等しい引き分けに持ち込んだ。2点を追う8回。チームが苦手とする広島森下を代打攻勢で攻略した。1死から代打宮本、代打川端が連続安打で好機を広げ、塩見と青木の適時打で一気に追い付いた。高津監督が「今日の森下投手はなかなか難しかった」と苦戦しながら、終盤の勝負手で劣勢をはね返した。 川端はシーズン代打安打が23本となり、88年若松を抜いて球団単独2位に浮上した。宮本も今季の代打成績は21打数8安打、打率3割8分1厘としぶとく仕事を果たしている。「途中から出た人が、なんとかつないでっていう気持ちがすごく出ていた」と、高津監督もたたえた。 負けなかったことで、21日はDeNA戦に勝利し、首位阪神が中日に敗れれば、今季初めて首位に立てるチャンスがきた。指揮官は「どの投手であれ、どの球場であれ、1点を取って1点を防いでってずっと言ってきて、やってきた。引き続きやっていきたい」と言った。この日も2回の攻撃ではオスナが相手守備のわずかな隙を突く好走塁も見せた。先発石川もリリーフ陣も役目を果たした。各選手が必死にできることを全うしている。残り32試合。チーム一丸となって全力を尽くし、セ界の頂へ駆け上る。【木下大輔】 ▽ヤクルト青木(8回に同点打)「塩見が(適時打で)1点目を取ってくれて流れが変わって何としても追加点という気持ちでした」 ▼21日にヤクルト○阪神●で、ヤクルトは首位に浮上する。このときヤクルトは55勝42敗15分けで5割6分7厘、阪神は62勝48敗5分けで勝率5割6分4厘。貯金は阪神14に対しヤクルト13で、ヤクルトは2位阪神にマイナス0・5ゲーム差の首位となる。

◆広島森下暢仁投手(24)が8回2失点と好投するも、後半戦初勝利はならなかった。7回まで3安打無失点だったが、2点リードの8回に暗転。1死から4連打を浴びて同点に追いつかれた。直前には自身のバント失敗もあり、勝ちきれなかった責任を背負った。7月14日中日戦での6勝目以来、白星から遠ざかる。チームは2本のソロ本塁打による2得点で、今季11度目の引き分けに終わった。わずかな隙を、首位を争う燕打線につかまった。2点リードの8回。7回まで無失点投球の森下が4連打で2点を失った。球数100球目前、立ち上がりから低めに集めていた球が浮き始めた。わずかに制球を乱した99球目、101球目がヤクルトの代打攻勢による積極打法の餌食となり、一、二塁。さらにこの日いい当たりをされていた塩見、すでに2安打の青木に連続適時打を浴びた。勝ち越しは許さなかったものの、リードを守り切れずに後半戦初白星もこぼれ落ちた。 「今日は本当に勝てる試合で勝てなかったのは、本当に申し訳ないです」 登板6試合連続勝ち星なしという自身の結果よりも、リードした試合で勝ちきれなかった責任を口にした。失点した8回の直前には、無死二塁から転がしたバントが捕手の手前で止まり、三塁封殺となった。「バントを自分がミスをしてから、そういう雰囲気をつくってしまったところもある」。投球だけでなく、試合の流れを変えるバントミスを悔やんだ。 白星は得られなかったが、7回までは3安打無失点。4試合ぶりクオリティースタート達成となった。神宮、ヤクルトとの相性や可能性を残す2年連続2桁星に期待して中5日で送り出した佐々岡監督は「今日みたいな投球で自信を取り戻して次に向かって欲しい」と復調気配を感じている。森下自身「前回に比べたら全然、良かったです。全体的に良かったです」と手応えを口にする。ただ、笑顔はない。「次、しっかりやりたいと思います」。中5日で登板が予想される26日DeNA戦を見据えた。【前原淳】 ▽広島菊池涼(5回、石原に続く14号ソロ)「打ったのはシュートかな。コイシ(石原)が流れを持ってきてくれました」 ▽広島ケムナ(同点の9回に登板して無失点)「1球1球全力で行った結果が今日の投球になったかな。とにかく毎日必死な感じです。名前を呼ばれたからには結果を出したい」

◆3試合ぶりスタメンの広島石原貴規捕手が3号先制弾を放った。 5回先頭打者でヤクルト石川の内角高め真っすぐを強振して左翼席に運んだ。変化球が2球続いた後の3球目を狙い打ちし「配球的に真っすぐが来るかなとイメージできた。1球で仕留められて良かったです」と笑顔。守ってはバッテリーを組んだ森下を8回2失点と好リードした。

◆広島佐々岡監督が守護神を温存し、引き分けに持ち込んだ。同点の9回裏。セオリーなら抑えが登板するマウンドに、7試合連続セーブ中の栗林ではなく、ケムナが上がった。指揮官は「まだ7連戦ある中で、セーブシチュエーション以外は(投げさせない)、というのは考えていた」と説明。前回登板の15日中日戦から登板間隔は空いていたものの、9連戦の3戦目だったことを考慮。新人王を争う右腕に無理をさせない方針のようだ。 9回を託されたケムナは1死一、二塁のピンチを招くも、連続三振で切り抜けた。佐々岡監督は「ピンチは作りましたけど、抑えたことは自信になるだろうし、今勝ちのパターンの中で1番手はケムナ」と信頼を口にした。

◆2位ヤクルトが勝ちに等しい引き分けに持ち込んだ。2点を追う8回。チームが苦手とする広島森下を代打攻勢で攻略した。1死から代打宮本、代打川端が連続安打で好機を広げ、塩見と青木の適時打で一気に追い付いた。高津監督が「今日の森下投手はなかなか難しかった」と苦戦しながら、終盤の勝負手で劣勢をはね返した。 川端はシーズン代打安打が23本となり、88年若松を抜いて球団単独2位に浮上した。宮本も今季の代打成績は21打数8安打、打率3割8分1厘としぶとく仕事を果たしている。「途中から出た人が、なんとかつないでっていう気持ちがすごく出ていた」と、高津監督もたたえた。 負けなかったことで、21日はDeNA戦に勝利し、首位阪神が中日に敗れれば、今季初めて首位に立てるチャンスがきた。指揮官は「どの投手であれ、どの球場であれ、1点を取って1点を防いでってずっと言ってきて、やってきた。引き続きやっていきたい」と言った。この日も2回の攻撃ではオスナが相手守備のわずかな隙を突く好走塁も見せた。先発石川もリリーフ陣も役目を果たした。各選手が必死にできることを全うしている。残り32試合。チーム一丸となって全力を尽くし、セ界の頂へ駆け上る。【木下大輔】

◆日本野球機構(NPB)の名幸一明審判員(52)が20日のヤクルト―広島19回戦(神宮)で三塁塁審を務め、通算1500試合出場を達成した。NPB審判員としては99人目、現役では19人目。

◆広島の石原が8月27日以来となる3号ソロを放った。0―0の五回、先頭打者で内寄りの速球を強振すると、打球はぐんぐん伸びて左越えへ飛び込んだ。 緩急自在の投球を続けていたベテラン左腕の石川のリズムを崩し、続く菊池涼にも2者連続となるソロが出た。3試合ぶりに先発マスクをかぶった石原は「(先発の)森下が頑張っていたので、何とか先制点をという気持ちで行った」とコメントした。 兵庫県出身で、岡山・創志学園高から天理大を経てドラフト5位で入団して2年目。チームのリーダー格の会沢、打撃好調の坂倉と捕手の層は厚いが、堅実な守備の評価が高く、期待されている。

◆2位のヤクルトは引き分けた。ヤクルトは相手先発の森下に苦戦したが、2点を追う八回に1死から代打・宮本が右前打、続く代打・川端も右前打で一、二塁とすると、塩見が中前へ適時打を放って1点を返した。さらに青木が左前適時打を放ち同点とした。九回は1死一、二塁の好機をサヨナラ機を作ったが、後続を断たれた。先発の石川は2本のソロアーチを許したものの、6回4安打2失点と好投。2番手・大下が2回を無失点、九回はマクガフが無失点で締めた。

◆広島の森下は2―0の八回1死から4連打を浴び、同点に追い付かれた。8回7安打2失点で、後半戦初勝利を目前で逃し「勝ち切れるところで逃してしまった。申し訳ない」と落胆した。 それでも七回までは3安打に抑え、完封ペース。伸びやかな速球を軸にカーブで緩急をつけ、フォークボールも有効だった。過去3試合で計16回2/3を投げて14失点の不安定さは脱し「前回に比べれば全然、良かった。全体的に良かった」と手応えも得ていた。

◆ヤクルトは途中出場のメンバーで、神宮球場の雰囲気を一変させた。 0―2の八回1死。好投の森下から代打・宮本丈内野手(25)が右前打で突破口を開き、続いて起用された川端慎吾内野手(33)も右前へ運んで好機を拡大。塩見、青木の連続適時打で2点を奪い、引き分けに持ち込んだ。 「勝負どころ。途中出場で、あれだけ難しい場面でしっかりとした打撃もできる。西浦を含めて途中から出た選手が、何とかつないでという気持ちが出ていた」 敗色濃厚の展開を打破する4連打に、高津監督は満足そう。18、19日にプロ野球タイ記録の「2試合連続毎回安打」を放った打線は七回まで森下に苦戦したが、〝一打席に懸ける男〟たちが意地を見せた。 8回裏、川端慎吾が右安打  =神宮球場(撮影・今野顕) 川端は代打でシーズン23安打とし、1988年の若松勉を抜いて球団単独2位に浮上。プロ野球歴代4位タイとなった。代打では打率・371(62打数23安打)。宮本も代打で打率・381(21打数8安打)、出塁率・517。敗れれば優勝争いで一歩後退するところを救った。 首位・阪神とのゲーム差を1・5に保ち、14日以降は3勝3分けと負けがない。粘り強いチームは21日のDeNA戦に勝ち、阪神が敗れれば、勝率で上回って今季初めて首位に立つ。高津監督は「どの投手、どの球場であれ、1点を取って、1点を防いで、というのはやってきた。引き続きやっていきたい」と虎視眈々とトップを狙う。(横山尚杜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
62475 0.569
(-)
-
(-)
29453
(-)
442
(-)
105
(-)
95
(-)
0.251
(-)
3.580
(-)
2
(-)
ヤクルト
544215 0.563
(-)
1.5
(-)
32493
(+2)
422
(+2)
112
(-)
66
(-)
0.259
(-)
3.580
(↑0.01)
3
(-)
巨人
554516 0.550
(-)
2.5
(-)
27467
(-)
447
(-)
147
(-)
62
(-)
0.247
(-)
3.640
(-)
4
(1↑)
DeNA
465514 0.455
(↑0.005)
12
(↑0.5)
28469
(+6)
508
(-)
119
(+2)
25
(+1)
0.259
(↑0.001)
4.210
(↑0.04)
5
(1↓)
中日
465714 0.447
(↓0.004)
13
(↓0.5)
26351
(-)
389
(+6)
63
(-)
54
(-)
0.240
(-)
3.230
(↓0.03)
6
(-)
広島
435911 0.422
(-)
15.5
(-)
30419
(+2)
476
(+2)
96
(+2)
52
(-)
0.260
(-)
3.920
(↑0.02)