オリックス(★4対6☆)西武 =リーグ戦24回戦(2021.09.20)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:髙橋 光成(11勝5敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝2敗16S))
敗戦投手:本田 仁海(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】呉 念庭(8号・3回表ソロ)
【オリックス】紅林 弘太郎(7号・4回裏ソロ),モヤ(9号・5回裏ソロ)

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◆西武は3回表、呉のソロと中村の適時打が飛び出し、3点を先制する。2点差とされて迎えた5回には、森と外崎の適時二塁打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・高橋が8回4失点で今季11勝目。敗れたオリックスは、先発・本田が6失点と振るわなかった。

◆オリックスが、本塁打攻勢で反撃を開始した。 3回に西武に3点を先制され、苦しい序盤戦。だが4回、紅林弘太郎内野手(19)が西武高橋のストレートを捉え、チーム初安打となる7号ソロを左翼スタンドに運んだ。「感触もよかったですし、しっかりと捉えることができました。なんとか追いつけるように、この後も頑張ります!」と、18日西武戦以来のアーチを振り返った。 5回に西武が3点を追加。1-6と大差がついたその裏、スティーブン・モヤ外野手(30)が右翼スタンドぎりぎりに飛び込む9号ソロをかけた。「追いかける展開だけど、まだまだイニングも残っているし、とにかく得点を重ねて、追いつき、追い越せる展開にしていけるように頑張っていくよ!」と、あきらめない姿勢をバットで示した。

◆プロ2年目のオリックス勝俣翔貴内野手(24)の連続三振が8で途切れた。 プロ1年目の昨年は1軍5試合で8打席に立ち、すべて空振り三振。新人ワーストとなるプロ初打席からの8打席連続三振で、9打席連続となれば06年楽天鉄平の野手の連続三振記録に並ぶところだった。 8回1死から代打出場し、西武高橋の前に二塁ゴロ。三振の連続記録に終止符を打った。強打を期待されてプロ入りしたが、1、2年目と右目の眼窩底骨折という不運に見舞われてきた。本領発揮はこれからだ。

◆西武が3回に3点を先制した。1死から呉念庭が8号ソロ。なおも2死満塁で中村が右前へ2点適時打を放った。 オリックスは4回に紅林の7号ソロで反撃。西武が5回に3点を追加したが、オリックスはモヤの9号ソロなどで3点差に迫った。 2点差まで追い上げたオリックスだが、逆転はならず。連勝は3で止まった。本田は初黒星。西武高橋は11勝目。チームの連敗を3で止めた。

◆西武高橋光成投手がキャリアハイの11勝目を挙げた。 中5日で迎えたマウンド。3回までパーフェクト投球を披露した。打線の援護を受け、3点リードで8回のマウンドへ。2死から3連打を浴び、4点目を失ったが、最後は満塁のピンチでT-岡田をカットボールで一ゴロに仕留め、切り抜けた。 8回4失点で今季11勝目。19年の10勝を上回った。高橋は「野手のみなさんに助けていただきました。今日はゾーンの中でストライク先行でいけたことがよかった」。チームの順位は5位と苦しんでいるが「前を向くしかないですし、勝てるように、しっかりチーム一丸となって戦っていきたい」と話した。

◆オリックスの連勝が3で止まり、再び自力優勝消滅の危機に直面した。オリックスが22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で敗れ、同日にロッテが勝てば優勝マジック22が点灯する。 紅林のソロで1-3と追い上げて迎えた5回。先発の本田がまた3点を失った。この失点が勝敗に直結した。ベンチの中嶋監督は顔をしかめた。 「今日は(本田を)引っ張ったことがすべてだったのかなと思います。あそこですぱっといっておけば展開は変わったのかなと。抑えてくれるかなと思ったんですけどね。5回の頭から(次の投手が)行ってもよかったかなと。まあちょっとバッテリーが若かったかなと」 源田への四球、1死一、二塁で中心打者の森を迎えた状況など、危険を知らせるサインはいくつもあった。本田-頓宮のバッテリーにかけた期待は実らず。監督は継投の遅れを認め、期待に応えられなかった本田は「5回を投げきれずにマウンドを降りることになってしまってチームに申し訳ないです」とうなだれた。 経験豊富な増井が不振、新戦力バルガスが左脇腹痛、スパークマンは不調で2軍調整。優勝争いの終盤で、山崎颯や本田ら未勝利の投手陣に先発を託さざるをえない状況に陥っている。 それでも打線はここまで2戦2敗の西武高橋にくらいついた。8回には2点差まで詰め寄った。ロッテとは3・5ゲーム差に広がったが、粘り強くその背中を追いかける。【堀まどか】 ▽オリックス紅林(4回に反撃の7号ソロ)「感触もよかったですし(まっすぐを)しっかりと捉えることができました」

◆同じ外角への同じ球種、西武森友哉捕手(26)は見逃さなかった。2点リードの5回1死一、二塁、初球から2球続けた外角チェンジアップをとらえた。左中間への2点適時二塁打で4点リードに広げる一打に「うまく追っつけて打つことができた」。守ってはバッテリーを組む高橋に11勝目をもたらして連敗を3でストップ。「どの球種でもカウントを整えることができていました」と、まずはチームの勝ち頭をたたえた。 3回の打席では、ここでも外角攻めをボール1個分見極め、四球を選んで満塁男・中村の舞台を演出。7回にも2つ目の四球を選び、2打数1安打2四球。打率を3割1分9厘に上げリーグ2位と、2年ぶりの首位打者を狙える位置につけている。ライバルのオリックス吉田正は3割3分8厘の数字を残して離脱中。森は首位打者争いを「まったく考えていないかと言われればウソになりますが、そこまで意識していないです」と、チーム打撃の先にタイトルを見据える。 負ければ自力CS進出の可能性が消滅する一戦で、本領を発揮。出塁率は4割2分5厘でリーグトップに躍り出た。「今日は久しぶりに自分の理想とするバッティングができました。よかったです」と攻守の要が語る手応えは、5位に甘んじるチームに最良の薬。残り27試合。上り調子の森がいれば、チームの反転攻勢もまだ遅くはない。【栗田成芳】 ▽西武辻監督「(森)友哉はいいところで打ってくれるし、四球を選んで出塁率も高い。(3回に四球で)満塁にしたことで、雰囲気的に満塁男のサンペー(中村)が打ってくれるという気持ちにベンチはなっていましたよ」 ? ◆規定打席不足の首位打者 野球規則の9・22で首位打者、最高長打率、最高出塁率の基準が決められており、規定打席に満たない打者が不足分を打数に加えて再計算し、規定打席到達者の打率、長打率、出塁率を上回る場合は、その打者がリーグ1位になる。過去に、1軍で規定打席不足の首位打者はいないが、長打率は11年阿部(巨人)と19年グラシアル(ソフトバンク)が規定打席不足で1位となった。ちなみに、2軍ではしばしば見られ、最近では18年のイースタンで石川(巨人)が規定打席不足で首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。 ◆吉田正(オリックス)は現在437打席で376打数127安打の打率3割3分8厘。このまま欠場した場合、最終の規定打席443に6打席足りないが、不足分を打数に加えると、382打数127安打で打率3割3分2厘。規定打席到達者のトップが、この打率より低い時は吉田正が首位打者になる。

◆西武・呉念庭内野手(28)が三回、先制の右越え8号ソロを放った。 「打ったのは真っすぐです。完璧でした。打った瞬間入る手応えがありました。とにかく自分のスイングをしようと。最近、打撃の感触は良くなってきたので、自分のスイングをしようと打席に入りました。振り負けないようにいきました。先制点を取れてよかったです」 1死ランナーなしの場面。カウント1―1から初対戦となるオリックス先発・本田の内角低めの152キロをすくい上げ右翼席中段へ運んだ。

◆「Bsオリっこデー」最終日のこの日は、大阪出身のお笑いコンビCOWCOWが特別始球式を行った。 始球式の前には、持ちネタの「当たり前体操」のバファローズバージョンを披露。 「今年のバファローズは...強い」 「杉本選手がホームラン打つと、ラオウ」 「山本選手と頓宮選手の実家は、隣」 「神様、仏様...宮城様」と立て続けに披露し、スタンドを沸かせ、最後には「今年のバファローズは、優勝!」と締めた。

◆西武が連敗を3で止めた。高橋が8回7安打4失点で自己最多の11勝目。打線は三回に呉念庭の8号ソロと中村の2点打で3点を先行、五回には森と外崎の適時二塁打で3点を加えた。オリックスは本田が打たれて連勝が3でストップ。

◆オリックスは継投のタイミングで後手に回った。先発の本田が1―3の五回1死一、二塁から森に2点二塁打を許し、2死後に外崎にも適時二塁打されて降板。中嶋監督は「(本田を)引っ張ったことが全て。交代が遅かった。選手は全く関係ない」と敗戦の責任を背負った。 打線は小刻みに得点。3―6の八回は2死走者なしからつなぎ、紅林の適時打で2点差まで迫ったものの、満塁でT―岡田が一ゴロに倒れ、あと一歩及ばなかった。今季、高橋との対戦は3戦全敗。この日は変化球主体の投球でかわされ、中嶋監督は「(前回対戦から)モデルチェンジしていた。最初の方で気付いて作戦を変えていければよかった」と悔やんだ。

◆西武は五回までに6点を挙げ、初対戦したオリックスの本田を打ち崩した。三回は呉念庭の8号ソロ、中村の2点打で3点を先取し、3―1の五回は森の2点二塁打と外崎の適時二塁打で突き放した。相手の先発をマウンドから引きずり降ろす一打を放った外崎は「得点していた中で、流れで打つことができた」と誇った。 4得点以上は11日以来で7試合ぶり。久々に打線が活気づき、辻監督は「いい形でつないでくれて、よく(走者を)かえしてくれた」と話した。

◆オリックスは、継投のタイミングで後手に回り、連勝が3でストップした。中嶋監督は「(先発を)引っ張ったことがすべてだったのかなと思います。あそこでスパッといっていたら展開が変わっていたのかなと」と自身の采配を悔やみ、敗戦の責任を負った。 先発の本田が5回途中6失点。1-3の五回1死一、二塁で森に2点二塁打を許し、2死後、外崎に適時二塁打されたところで交代を告げたが、「交代が遅かった。選手は関係ない」。 首位ロッテとは3・5ゲーム差に開いた。オリックスは12球団で最も試合消化が早く、残りは26試合。22日から本拠地で5連戦が始まる。「相手も違いますし、またあすから」。指揮官は気持ちを切り替えて、前を見据えた。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564117 0.577
(↑0.004)
-
(-)
29501
(+1)
444
(-)
105
(-)
98
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.670
(↑0.04)
2
(-)
ORIX
554715 0.539
(↓0.006)
3.5
(↓1)
26453
(+4)
436
(+6)
109
(+2)
36
(-)
0.250
(-)
3.550
(↓0.02)
3
(-)
楽天
535013 0.515
(↓0.005)
6
(↓1)
27443
(+4)
427
(+5)
92
(+1)
42
(+1)
0.245
(-)
3.540
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
475019 0.485
(↑0.006)
9
(-)
27457
(+5)
399
(+4)
101
(+2)
72
(+2)
0.249
(↑0.001)
3.270
(↓0.01)
5
(-)
西武
445418 0.449
(↑0.006)
12.5
(-)
27441
(+6)
491
(+4)
92
(+1)
73
(-)
0.245
(-)
4.050
(-)
6
(-)
日本ハム
405417 0.426
(↓0.004)
14.5
(↓1)
32353
(-)
419
(+1)
59
(-)
59
(-)
0.231
(-)
3.450
(↑0.02)