楽天(★4対5☆)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2021.09.20)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
00023000051102
楽天
0300000014901
勝利投手:松本 龍憲(2勝3敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝0敗9S))
敗戦投手:田中 将大(4勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(4号・4回表2ラン),栗原 陵矢(15号・5回表2ラン)
【楽天】鈴木 大地(9号・9回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約

DAZN

◆ソフトバンクは3点ビハインドで迎えた4回表、デスパイネが2ランを放ち、1点差に迫る。続く5回には、栗原の2ランと牧原大の適時打で3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、3回無失点の好救援を見せた2番手・松本が今季2勝目。敗れた楽天は、先発・田中将が中盤につかまった。

◆日米通算181勝の楽天田中将大投手(32)と同148勝のソフトバンク和田毅投手(40)が先発。 両者の先発対決はメジャー時代を含め07年5月2日の1度だけ。この試合は田中将が7回2失点で勝利投手だったが、今日の結果は?

◆楽天の"95年コンビ"が、先発田中将大投手(32)を援護した。 2回2死二塁の場面で、山崎剛内野手(25)が二塁手のグラブをはじく強襲適時内野安打で先制点を奪う。「絶対に先制点が取りたいと思って、気持ちで打ちました。先制できてよかったです」。直後の太田の打席で二盗も成功させた。 四球を挟み、2死一、二塁から5戦ぶりのスタメン出場となった小深田大翔内野手(25)が右翼の頭を越える2点適時二塁打。「早めに田中さんを援護できるようにと思って打席に入りました。もう2点取りたい場面だったので、しっかり振り抜けてよかったです」と後半戦初白星を目指す右腕をサポートした。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が今季18試合目の登板で、いずれもワーストの8安打5失点を許し、最短タイの5回85球で降板した。 2回に3点を先制してもらったが、まさかの展開となった。4回、1死から柳田に安打を許し、続くデスパイネに2ランを浴びた。5回2死走者なしから川瀬に左安、栗原に逆転2ランを浴びると、柳田に中前打、デスパイネに四球で2死一、二塁とし、牧原大に左前適時打を許した。3アウトを奪い、ベンチに戻ると、がっくりと肩を落としてうなだれた。 ソフトバンクには10年4月18日の黒星以降、自身13戦で9連勝中。7月13日の前回対戦でも7回1失点で今季4勝目を挙げていたが、それ以来5戦、約2カ月ぶりの白星はならなかった。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が今季18試合目の登板で、いずれもワーストの8安打5失点を許し、最短タイの5回85球で降板した。6月30日以来7戦ぶりの黒星で6敗目。自身9連勝中だったソフトバンクに10年以来、11年ぶりに黒星を喫した。 2回に3点を先制してもらったが、まさかの展開となった。4回1死から柳田に安打を許し、続くデスパイネに2ランを被弾。5回2死走者なしから川瀬に左安、栗原に逆転2ランを浴びると、柳田に中前打、デスパイネに四球で2死一、二塁とし、牧原大に左前適時打を許した。3アウトを奪いベンチに戻ると、がっくりと肩を落としてうなだれた。 ソフトバンクには10年4月18日の黒星以降、自身13戦9勝。7月13日の前回対戦でも7回1失点で今季4勝目を挙げていた。同戦以来5戦、約2カ月ぶりの白星となる5勝目を目指したが、つかめなかった。

◆楽天は2回に山崎剛、小深田の適時打で3点を先取。先発田中将は太田と7戦ぶりのバッテリーで、3回まで1安打無失点。 ソフトバンクは4回にデスパイネ、5回に栗原といずれも2ランで逆転。楽天田中将は5回、今季ワーストの5失点で降板。 楽天は9回に鈴木大のソロで1点を返したが、反撃もここまで。ソフトバンクは連敗を5で止め、2番手の松本が2勝目を挙げた。森が9セーブ目。楽天田中将は6敗目。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が今季18試合目の登板で、いずれもワーストの8安打5失点を許し、最短タイの5回85球で降板した。 6月30日以来7戦ぶりの黒星で6敗目。自身9連勝中だったソフトバンクに10年以来、11年ぶりに黒星を喫した。 2回に3点を先制してもらったが、まさかの展開となった。4回1死から柳田に安打を許し、続くデスパイネに2ランを被弾。5回2死走者なしから川瀬に左安、栗原に逆転2ランを浴びると、柳田に中前打、デスパイネに四球で2死一、二塁とし、牧原大に左前適時打を許した。3アウトを奪いベンチに戻ると、がっくりと肩を落としてうなだれた。 試合後、投球を振り返り「チームが先制してくれて、いい展開だったにもかかわらず、ああいう投球になってしまって残念ですね。悔しいです」と素直な気持ちを口にした。 2被弾については「両方とも全然ボールをコントロールできていなかった。構えているところと全然違うところにいっていた」と制球ミスを悔やみ「ホームランを浴びたところだけではなく、いい制球というところが今日はなかった。自分の投球を苦しくしてしまいました」と反省した。 ソフトバンクには10年4月18日の黒星以降、自身13戦9勝。7月13日の前回対戦でも7回1失点で今季4勝目を挙げていた。同戦以来5戦、約2カ月ぶりの白星となる5勝目を目指したが、つかめなかった。

◆楽天が終盤に追い上げを見せるも届かず、2カード連続の勝ち越しを逃した。4位ソフトバンクとは3ゲーム差、この日勝利した首位ロッテとは今季最大の6ゲーム差がついた。 2回に山崎剛、小深田の適時打で3点を先制。主導権を握ったが、先発田中将がリードを守れない。4回にデスパイネ、5回に栗原と2発の2ランを浴びた。今季ワーストの5失点と試合を作れなかった。 打線は8回に無死一、二塁と好機をつくるも代打村林が送りバントを失敗。後続も倒れた。9回に鈴木大が9号ソロで追い上げるも及ばなかった。 以下、石井一久GM兼監督(48)の一問一答 -終盤追い上げるも届かず みんなが負けられない戦いの中で、負けられないという姿勢で試合をしてくれている。結果は後からついてくるので、ここで言えばあと1点足りなかったというところで、しょうがないのかなと思います。 -先発田中将が5回5失点 らしくなかったかなと思います。3点をあげられたところは2アウトからポンとヒットを打たれて、そこから相手に流れを渡してしまったんですけど、あの回は2アウトまでいったなら最後出力上げて3人で終わらせればよかったのかなと思います。 -4回以降、投球に変化は ないですけど、僕の中では3点とられたところは2アウトからちょっと嫌な入り方の3球だなと思っていた。あの辺でもうひと踏ん張りというか、出力を上げて3人で終わらせていればと。まあ、たらればですけども。 -栗原に2ランを浴びてから切り替えられなかった 急に出力を上げた感じがあって、それが力みになったのかなという印象はありました。そこでちょっと精度が悪くなったのかなという感じには見えました。 -8回無死一、二塁で代打村林が犠打失敗 シチュエーション的にはすごく難しい。2点負けててノーアウト一、二塁、投手モイネロという厳しい中でピンチバンターとして出て行ったんですけど、そういうところでやっぱり決めてこそ自信がついていくし、決めてこそ村林の価値だと思う。失敗したことはとやかく言わないですけど、そこで何とかね、チームのためにも自分のためにも、あそこで決める必要があったと思います。 -山崎剛、小深田ら若手が躍動 終盤に入って、負けられない戦いの中で自分たちの野球をしていく中でチーム力は上がっていくと思うので、こういう姿勢は崩さずに最後まで戦って、チーム力をつけていかないといけない。ここからまたスタートを切って、あさってまたやっていきます。 -移動日を挟み、ビジター5連戦 切り替えられる試合数だと思う。勝ってうれしくて、負けて悲しくて、ということはあんまり今は関係ないので、とにかく1戦1戦しっかりとやっていって、負けられない中で戦っていくところでみんなの経験値になっていけばいいかなと思います。

◆ソフトバンク守護神の森唯斗投手が4月29日の日本ハム戦以来、約5カ月ぶりの9セーブ目を挙げた。 「1点は取られてしまいましたが、リードを守ることができて良かったです」。9回、鈴木大にソロ本塁打を許して1点差に迫られたが、2死一塁から岡島を二ゴロに仕留めた。「ピンチでも1つずつアウトを取ろうと思って冷静に投げることができた。チームが勝てたことが一番です」。左肘の手術から復帰5試合目でクローザーの役目を果たし、ナインと笑顔でハイタッチした。

◆ソフトバンク2番手松本裕樹が2勝目を手にした。5回から和田を受けて登板。2死一、二塁のピンチを招いたが茂木を捕ゴロに仕留めるなど3回を2安打無失点に抑え、反撃の芽を断った。「1人1人、1イニングずつ丁寧に投げていこうと思った」。白星は今季初登板だった4月8日の敵地日本ハム戦以来5カ月ぶりで、8月の第1子(長男)誕生後の初勝利となった。「与えられたポジションを全うして、最高の結果を出せたらいい」。ウイニングボールを手に笑顔だった。

◆ソフトバンク・デスパイネ外野手が反撃のノロシとなる1発を放った。 3点を追う4回1死一塁。田中将の146キロのツーシームを左中間スタンドに運び去った。「何とか流れを変えようと打席に入った。自分のスイングでしっかり捉えることができたよ」。3試合ぶりの4号2ランでチームを勢いづけた。2回の1打席目も中前打を放ち4戦連続マルチ安打。ここ4試合は14打数9安打、打率6割4分3厘。「チーム一丸になって勝ちたいし、自分も力になれるように頑張っていくよ」と分厚い胸を張った。 ▽ソフトバンク牧原大(5回に左前タイムリー)「打ったのはスライダーだと思います。みんなでつないでつくったいい流れに乗って、タイムリーを打つことができた。これがランナーをためてためて解放! です」

◆ソフトバンクが逆転勝ちで、8日西武戦以来12日ぶりの白星を挙げた。楽天先発の田中将に対しては、10年から続く連敗を9で止め11年ぶりに土を付けた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -久々の勝利 工藤監督 1つ勝つのは結構大変ですね。久しぶりというのもありますけど、こうやって勝てて千葉の方に移動できるというのは、負けて嫌な感じで行くよりは、気持ちよく次に行けるというので良かったと思いますよ。 -打順を組み替えた 工藤監督 柳田くんが3番にいると、2死走者なしとか、チャンスメークが多かったので、走者がいるところで彼の打撃というところも。打率、出塁率もチームでトップですし、柳田くんに走者がいるところで回る方が得点につながる。デスパイネも状態が良かったし、あそこの2人で点を取っていくのがいいのかなと。ヘッドにも相談して決めました。 -いい形で逆転 工藤監督 良かったねえ。最初3点取られてね、田中投手なんでね。3点がギリギリかなと。和田くんはまだ行けそうだったんですけど、松本くんもいい投球をしていたので、3回行ってもらって。ナイスピッチングだなと思います。よく投げたと思いますよ。 -松本は7回も続投 工藤監督 1、2番で考えると、左よりも右の方が打ち取りやすいのかなと思ったので。島内くんの次から左というのは考えたんですけど。そこら辺は考えて、シミュレーションはしていました。 -モイネロ、森が締めた 工藤監督 そうですね、ピンチはありましたけどね。ヒヤヒヤはしましたけど。1つ勝つことは難しい。ここをぱっと抑えて勝っていけると、いつもの自分たちに戻れるのかな、と思うので。とにかく選手には精いっぱいやってもらって、結果はこちらで責任を取ると。全体ではないですけど、話しながら回っています。 -栗原が逆転弾 工藤監督 良かったですね。変化球狙いで、バットがいい形で出て本塁打になりましたしね。柳田くんも2本出て、少しずつ自分の形が取り戻せている。今後、どんどん調子を上げていってほしいなと思います。 -田中将に10年以来の黒星を付けた 工藤監督 メジャーに行っていたというのもありますし、解説の時に24連勝も見ましたからね。本当にいい投手なのでね。ああいう投手から点を取れたというのが、次につながると思いますし、つなげてほしいなと思います。 -逆転勝利でベンチも盛り上がる 工藤監督 好調なところに回っていくとどんどん盛り上がっていくというのはあるのでね。1、2番が出れば3、4、5に回っていって、そこで点が取れるとなるとね。今日のような展開になるのが、チームにとってはベストですけど。あと1本というところがしっかり出たので。(2番の)川瀬くんの3本のヒットは大きかったですね。

◆ソフトバンクが長いトンネルを抜けた。敵地で楽天に逆転勝ちし、8日西武戦以来12日ぶりの白星を挙げた。栗原陵矢捕手(25)が5回に逆転15号2ランを放ち、苦しんでいたチームを救った。今季最長の連敗を5で止めた工藤公康監督(58)は「1つ勝つのは結構大変ですね」とホッとした表情で振り返った。 立ちはだかったのは、大きな壁だった。相手先発は田中将。メジャー移籍前も含めて、10年から9連敗を喫していた。天敵を倒すため、打線を組み替えて臨んだ。柳田を後半戦では初の4番に入れ、3番に入った栗原と打順を入れ替えた。中村晃を後半戦では初めてスタメンから外し、若手の川瀬を抜てきした。 1点を追う5回、2死から2番川瀬が安打。続く栗原の15号2ランで逆転に成功した。「2死から(川瀬)晃がヒットで出塁してくれたので、なんとか生かそうと打席に入りました。勝てたことが一番です」。08年以降は最高でも3点しか取れなかった相手から5点をもぎ取った。チームとして実に11年ぶりに土を付け、対戦成績を4勝17敗とした。 土俵際の戦いを制し、チーム一丸で大きな1勝をつかんだ。3位の楽天には再び3ゲーム差に迫った。次は22日から、敵地で首位ロッテとの2連戦が待っている。工藤監督は「本当にいい投手なのでね。ああいう投手から点を取れたというのが、次につながると思いますし、つなげてほしいなと思います」と気合を入れた。【山本大地】 ▽ソフトバンク和田(14年ぶり2度目の田中将との投げ合いは4回3失点)「コントロールが定まらずに走者をため、自分で自分を苦しめる投球になってしまいました。3点のビハインドから逆転してくれた野手には、感謝しかありません」 ▽ソフトバンク・モイネロ(8回、ピンチを招くも無失点)「先頭打者の四球は反省するべきところですが、それ以外の投球はある程度、満足のいくものでした。細かいコントロールなどは、これから投げていく中でもっと上がっていくと思います。もっと状態を上げられるように頑張ります」

◆悔やんでも、悔やみきれない。楽天田中将大投手(32)がベンチでうなだれた。炭谷に代わり、太田と7戦ぶりにコンビを組むも、日本では自己最多の6戦連続被弾などで3点の先取点を守りきれず。今季最短タイの5回、いずれもワーストの8安打5失点で7戦ぶりの6敗目。自身9連勝中のソフトバンクに10年以来11年ぶりの黒星で、後半戦5戦白星なしとなり「先制してくれていい展開だったにもかかわらず、ああいう投球になってしまって残念です。悔しいです」と声を落とした。 わずかな狂いを仕留められた。1点リードの5回。2死から川瀬に左前打。続く栗原の初球、外角を狙ったツーシームが内へ入り、右翼席へ突き刺された。「全然ボールをしっかりとコントロールできていなかった。自分の投球を苦しくしてしまった」。顔をしかめ、左手で自らの頭をたたき、切り替えをうながした。だが、安打と四球で一、二塁とし、牧原大に適時打を許し、傷口を広げた リーグ3位の防御率3・08をマークするも、登板18試合でチームは6勝10敗2分けと黒星が先行する。残り27試合で首位ロッテとは今季最大の6ゲーム差、4位ソフトバンクと3ゲーム差。チームの浮上には、背番号18の力が必要だ。【桑原幹久】

◆札幌から始まり福岡、仙台と続いた長いトンネル生活にようやくピリオドを打った。ソフトバンクにとっては安堵(あんど)の1勝だったろう。 もがき苦しむ「王者」にとって、掲げる覇権の旗は降ろすことはできないが、現実的にはAクラス死守が目標となるだろう。12日ぶりの白星も、札幌ではロッテが勝って首位との9ゲーム差は変わらない。 トンネル生活でも工藤監督は努めて明るかった。試合前も試合後も、会見でのキーワードは「明るく、元気に」そして「真剣に」だった。反攻のラストスパートに厳しいムチが入りそうだが、敗戦後も選手を責めなかった。シーズン最終盤に来てから必勝の追い上げを誓う指揮官にとって最大の作戦は「信頼」の2文字ということなのだろうか。 故障復帰の岩崎、モイネロ、森が戻って「勝利の方程式」は整った。問題は中盤までにいかにリードを保つか-。この日は打線の組み替えが奏功。今季初の2番起用となった6年目の川瀬が3安打でプロ初の猛打賞。1点を追う5回には2死から田中将のスライダーを左前に運び栗原の逆転弾を生んだ。チームにとって大きな一打だった。「勝ちにつながる活躍をしようと意気込んで試合に臨みました。打席では塁に出ることだけを考えていました。その結果、3安打で得点に絡むことが出来て良かったです」。9回には先頭打者でヒットを放ちながらけん制で刺された。ベンチに戻った川瀬に工藤監督は何やら声をかけていたようだが、叱りはしなかった。 チームが低迷し始めると、どこからともなく「不協和音」が響き始めるものだが、それを一掃するのも勝利しかない。残り27試合、首脳陣のみならず「チーム一丸」の気持ちをさらに高めてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクが連敗を5で止めた。2―3の五回に栗原の15号2ラン、牧原大の適時打で計3点を挙げた。2番手の松本が3回無失点で2勝目、森が4月29日以来の9セーブ目。楽天は田中将が5回5失点と崩れて6敗目を喫した。

◆楽天の田中将は5回で今季ワーストの5点を失い、6月30日以来の6敗目を喫した。 3―0の四回にデスパイネの2ランで1点差に詰められ、五回2死一塁で栗原に右翼席へ運ばれて逆転された。本塁打はともに甘く入った140キロ台中盤の速球で、「両方とも全然制球できていなかった」と悔やむ。五回はさらに牧原大に適時打を許した。降板後はベンチでうつむき、しばらく動けなかった。 4回 ソフトバンク・デスパイネに2点本塁打を浴びる楽天・田中将大=楽天生命パーク宮城(撮影・福島範和) 6登板連続の被本塁打となり、後半戦は白星がない。「チームが先制していい展開だったのにもかかわらず、ああいう投球になってしまって残念」と声を落とした。

◆五回からマウンドに上がったソフトバンクの松本が3回無失点と好投し、4月以来の2勝目を挙げた。五回2死一、二塁のピンチは茂木をフォークボールで捕ゴロに仕留める。六、七回は緩急をうまく使ってテンポ良く投げた。 8月下旬に第1子となる男児が誕生。森山投手コーチからは「息子のために自覚を持って」と声を掛けられているという。10試合連続無失点と好調の新米パパは、ウイニングボールを「大事に取っておいて奥さんや子どもに見せたい」と笑った。

◆ソフトバンクの森が4月29日以来のセーブを挙げた。左肘の炎症による長期離脱から復帰後、初めてセーブが懸かる場面での登板だった。1死から鈴木大にソロ本塁打を浴びたが、逆転を期待する敵地のムードに動じず、最後は速球で岡島を二ゴロに。「1点は取られたが、チームのリードを守れて良かった」と笑顔だった。 八回はモイネロが後半戦2試合目の登板。無死一、二塁のピンチを無失点で切り抜け「ある程度は満足。細かい制球はもっと上がっていく」と話した。昨季鉄壁を誇った2人の復調が、チームの巻き返しに向けては欠かせない。

◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、5回を今季ワーストの1試合5失点で6敗目(4勝)を喫した。五回は2死から逆転弾を含む連続4長短打を浴びて3失点。自身9連勝中だったソフトバンクには、2010年以来11年ぶりの黒星となった。石井一久監督(48)の試合後の一問一答は以下の通り。 --終盤に追い上げた 「1点差で、みんなが負けられないという姿勢で試合をしてくれている。結果は後からついてくるので、1点足りなかったのは、しようがないのかなと思います」 --田中将が5回5失点 「らしくなかったかなと思います。五回は2アウトまでいったなら、最後は出力を上げて3人で終わらせればよかったのかな。そこから相手に流れを渡してしまった」 --若手が序盤に活躍 「終盤に入り負けられない戦い、自分たちの野球をしていく中で、チーム力は上がっていくと思う。こういう姿勢を崩さずに最後まで戦っていかないといけない。ここからまたスタートを切って、あさって(22日、西武戦に向けて)またやっていきます」 --八回無死一、二塁で、代打・村林が送りバントを失敗した 「状況的にはすごく難しい。2点を追う無死一、二塁。投手モイネロという厳しい中で、代打として出ていったけど、決めてこそ村林の価値だと思います。失敗したことはとやかくいわないけど、チームと自分のためにも決める必要があったかなと思います」

◆本来の力を発揮できなかった。楽天・田中将大投手(32)が5回を投げ、今季ワーストの5失点。6敗目(4勝)を喫し、反省の弁を並べた。 「今日はいい制球がなくて、すごく自分の投球を苦しくした。チームが先制してくれたのに、ああいう投球になって残念です。悔しいです」 3-0の四回、デスパイネの2ランで1点差に迫られた。五回は2死走者なしから安打で走者を出し、栗原に逆転2ランを被弾。牧原大には適時打を許し、この回に3点を失った。与四球は2つだったものの、本塁打はともに甘く入った直球を打たれ「両方とも全然制球できていなかった」と悔やんだ。 前回10日のロッテ戦(ZOZOマリン)から中9日でのマウンド。ソフトバンク相手には自身9連勝中だったが、渡米前の2010年以来11年ぶりの黒星となった。 7月13日を最後に白星がなく、記録の足踏みも続く。石井一久監督に並ぶ日米通算182勝にあと1勝としているが、5試合連続でお預けとなった。指揮官は「らしくなかったと思います。五回は最後、出力を上げて3人で終わらせればよかったかな」と振り返った。 首位・ロッテに6ゲーム差の3位で、残りは27試合。田中将は次回登板で必勝を期す。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
564117 0.577
(↑0.004)
-
(-)
29501
(+1)
444
(-)
105
(-)
98
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.670
(↑0.04)
2
(-)
ORIX
554715 0.539
(↓0.006)
3.5
(↓1)
26453
(+4)
436
(+6)
109
(+2)
36
(-)
0.250
(-)
3.550
(↓0.02)
3
(-)
楽天
535013 0.515
(↓0.005)
6
(↓1)
27443
(+4)
427
(+5)
92
(+1)
42
(+1)
0.245
(-)
3.540
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
475019 0.485
(↑0.006)
9
(-)
27457
(+5)
399
(+4)
101
(+2)
72
(+2)
0.249
(↑0.001
3.270
(↓0.01)
5
(-)
西武
445418 0.449
(↑0.006)
12.5
(-)
27441
(+6)
491
(+4)
92
(+1)
73
(-)
0.245
(-)
4.050
(-)
6
(-)
日本ハム
405417 0.426
(↓0.004)
14.5
(↓1)
32353
(-)
419
(+1)
59
(-)
59
(-)
0.231
(-)
3.450
(↑0.02)