日本ハム(★0対4☆)ロッテ =リーグ戦17回戦(2021.09.19)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:小島 和哉(8勝3敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(4勝7敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(24号・6回表ソロ)

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◆ロッテは4回表、レアードと山口の連続適時打で2点を挙げて、先制に成功する。そのまま迎えた6回には、レアードのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小島が9回4安打無失点の完封で今季8勝目。敗れた日本ハムは、打線が4安打無得点と振るわなかった。

◆今季のロッテは18日時点で両リーグ最多の496得点をマーク。ロッテが両リーグ最速でチーム500得点に到達すれば10年以来、球団11年ぶりの記録となる。昨日は無得点に終わったロッテだが、今日は得点を挙げられるか。

◆東京オリンピック(五輪)スケートボード、パーク女子で銀メダルを獲得した北海道苫小牧市出身の開心那(ひらき・ここな=13)が19日、日本ハム-ロッテ戦(札幌ドーム)のファーストピッチセレモニーに登場した。「緊張しました」と3バウンド投球となったが「ベース付近まで届いたので良かったと思います」と笑顔で振り返った。 日本史上最年少での夏季五輪出場とメダル獲得を果たした開は、19年に日本ハムがSC活動の一環として行う、次世代スポーツ人材育成型クラウドファンディングの第3号アスリートに選ばれ、活動支援を受けた縁がある。「費用面でとても助かったので感謝しています。選手の皆さんも頑張ってください」とエールを送った。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(34)が"北のすし弾"を放った。 2点リードの6回2死、日本ハム加藤の137キロをしっかりと振り抜くと、打球は左翼席へ。24号ソロでリードを広げた。 「昨日行きつけのすしを食べたんだ。もちろんテークアウトだけどね。そのおかげでスタンドまで届いてくれたよ」。6回の1発は意外にも、今季日本ハム戦で初の本塁打になった。

◆ロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封勝利を挙げた。 前回登板となった9月11日の楽天戦(ZOZOマリン)でプロ初完投勝利。「前回抑えたから次も抑えられる保証は全くないですし、そこは気を引き締めて」とこの日のマウンド臨んだが、引き続き快調で、5回2死までは無安打投球。直球とカットボールを主体に、日本ハム打線に内野ゴロを多く打たせていった。 浦和学院(埼玉)で2年春に甲子園優勝投手となり、早大を経て、18年ドラフト2位で入団。プロ3年目の今季はこれで8勝目となり、自己最多を更新した。 チームとしても昨年9月14日、オリックス戦(ZOZOマリン)で二木が完封勝利を挙げて以来、159試合ぶりの先発投手の完封勝利となった。

◆日本ハムは加藤、ロッテは小島が先発。序盤3回まで、加藤は無安打無失点。小島は無安打1四球、無失点で投手戦を展開した。 ロッテは4回にレアードの左前適時打、山口の中前適時打で2点を先制。6回にはレアードの左越え24号ソロでリードを広げた。 ロッテは8回、レアードの左前適時打で突き放した。小島は8勝目。日本ハムは今季12度目の完封負けを喫した。加藤は7敗目。

◆ロッテ小島和哉投手(25)がプロ3年目で初となる完封勝利を挙げた。自身では早大4年秋、18年10月15日の東京6大学野球リーグの明大戦以来、1070日ぶりの完封となった。 井口監督に聞かれ「行きます」と向かった、9回のマウンド。声を出しながら投げた。「声を出さないとまっすぐが行かなかったので。全部、声出していました」。4安打1四球6奪三振の完封に「3年目でやっとできたので、素直にうれしいです」と喜んだ。 これで自己最多を更新する8勝目になった。弱気にならぬよう、帽子のつば裏には「強気に攻めろ!」と書き入れている。この日も何度も見ながら、自分に刺激を入れて投げ抜いた。「明るい雰囲気で、その中でも締まりがあって。すごく良い雰囲気だと思うので、この流れでどんどん勝っていければと思います」。しっかりと映像でこの日を振り返り、9勝目を狙うマウンドへ向かう。【金子真仁】

◆日本ハムが首位ロッテに今季12度目の完封負けを喫した。投手陣も18年までチームに所属していた"スシ・ボーイ"こと、ロッテのブランドン・レアード内野手(34)に、いずれも2死から、1本塁打を含む3安打3打点と打ち込まれた。先発左腕の加藤貴之投手(29)は6回5安打3失点で7敗目。今季6度目の3連勝は、ならなかった。かつて、札幌ドームを沸かせた"スシ・ボーイ"に、手痛い仕打ちを食らった。日本ハム投手陣が、18年までチームメートだったロッテのレアードに、4打数3安打3打点と打ち込まれた。16年にレアードの力を借りて日本一を経験した栗山英樹監督(60)は「優勝が懸かった時のレアードって、全然違うレアードなので。それが彼の強さで一番の特徴。だけど、そのレアードを、我々は抑えないといけない」と、うなった。 先発の加藤は、4回2死まで文句なしの完全投球。それが、中村奨に初めての安打を許して以降、おかしくなった。続くマーティンを四球で歩かせ一、二塁とすると、5番レアード、6番山口に早いカウントから連続適時打を浴びて2点を失い、6回には、追加点のソロアーチをレアードに許してしまった。 この日の対戦前までは、16試合で打率2割1分1厘に押さえ込んでいたレアードだったが、8回には3番手の宮西までも餌食となった。失点は、すべて2死から。荒木投手コーチは「対策を立ててやっている。それでやられるのは、向こうの力が上ということ」と、お手上げ状態だ。 指揮官は、今カードが始まる前から「こういう時のレアードは、野球選手として素晴らしい。集中力、狙い球の感じ、狙い球をどういう風に打つのか、とか。勝ち方を知っている選手」と、優勝争いで輝く助っ人大砲の勝負強さを警戒していた。懸念していた通りの試合で、3連勝はならず。「明日抑えられるように頑張ります」と、リベンジを誓った。【中島宙恵】 ? 〇...6回の攻撃前には円陣が組まれ1死一、二塁までチャンスを広げたが、得点には結び付かなかった。結果的に4安打無得点に終わり、小笠原ヘッド兼打撃コーチは「少ないチャンスを、いかにつくれるかということ。コースきっちりに両サイド投げられると、なかなか難しい」と険しい表情だった。

◆ロッテの優勝マジック点灯は最短で22日。条件はロッテが22日までの2試合に連勝、同期間にオリックスが連敗でM22が出る。

◆プロ3年目のロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封勝利を挙げた。日本ハム相手に4安打1四球6奪三振と危なげなく、自身最多8勝目も手にした。前夜にチームの連勝が「6」で止まったばかり。快投で優勝へと再び勢いづけた。試合後の第一声は意外にも、リーグトップの96ホールドを挙げているリリーフ陣への思い。熱い投球と言葉で、リーグ1位へ走るロッテの和をさらに強くした。声を出しながら完封へとアウトを重ねた小島も、試合後はいつも通り、穏やかなオーラを放っていた。 「中継ぎの皆さんを投げさせないで行けたので、それが一番です」 悩めるプロ3年目。開幕から5戦連続白星がつかなかった。「そこもしんどかったですけど、最近の2試合続けて4回1/3しか投げられなかった時も、自分的にはハァ~...ってなって」。先発として5回を投げきれない悔しさ、もどかしさ。打線は粘り強く、先発降板の逆転劇も多い。投手陣全体でのリーグ最多の96ホールドは、救援陣への負荷を示す数字でもある。 「益田さんを中心に必死に付いていこうという気持ちが今、強いので。1人でも中継ぎが投げないで終われるようにだけ考えて、今は生活しています」 生活-。そんな言葉さえ出た。先発投手として長いイニングを投げることに、全てを費やした。この日も攻めに攻めた。前回9月3日の日本ハムとの対戦で、特に警戒する近藤にはボール先行になった。 「結局ボール先行になっても(ストライクを)取りに行かないといけなくなってしまうので。取りに行くなら最初から行こうという気持ちですね」 この日の対近藤は4打席とも初球をストライクから入った。前後の野村、高浜とともに、クリーンアップを1度も出塁させなかった。捕手加藤と話し合い、チェンジアップを中盤まであえて封印。相手打線に右の長距離タイプが並ぶ中での決断だったが「加藤さんのリードを信じて、それこそ強気に攻める気持ちで」と心を乱さなかった。 帽子のつば裏には「強気で攻めろ!」と書き込み、何度も眺める。「マウンドの上では誰でも助けてくれないので。そういう時に、ちょっと弱気になってしまう自分がいるので」。 白球が指から離れた直後からは1人じゃない。中堅藤原の好プレー、7度のゴロをさばいた遊撃エチェバリア...。「エチェのプレーもすごく助かりましたし、2回も(藤原)恭大とか、みんなが僕の投げやすいような雰囲気やリズムを作ってくれたので」と終わってみれば感謝が尽きない。 「先週(の完投勝利の時)も言ったんですけど、明るい雰囲気で、その中でも締まりがあって、すごく良い雰囲気だと思うので、この流れでどんどん勝って行ければ」 お立ち台でそうファンに伝え、ダッグアウトに戻る。取材を受けていると、片付け後に引き上げる若手リリーバーたちの姿が見えた。佐々木千隼、小野、東妻...。次々に勢いよく、目で笑いながら無言で、こぶしを突き上げている。 完封の充実感や感謝を口にしながら、少しだけ口元を緩め、何度もこぶしで返事した。【金子真仁】

◆プロ3年目のロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封勝利を挙げた。日本ハム相手に4安打1四球6奪三振と危なげなく、自身最多8勝目も手にした。 前夜にチームの連勝が「6」で止まったばかり。快投で優勝へと再び勢いづけた。小島の、プロ野球選手としての哲学を感じる言葉を最近よく耳にする。 「油断したらすぐにやられる世界というふうに思っているので」 「プロに来て、少ないチャンスしかないと思っているので、1試合1試合をムダにしないように」 浦和学院、早大と歩んできた。決して自己評価が低い訳ではない。準備も含めて、与えられた仕事に真っ正面から取り組む姿勢を、言葉の端々から感じる。 好投しても、それで終わりにはしない。「感覚が良かった、で終わらせないようにして。何が良かったか悪かったかを常に考えているので」。己に誠実に向き合い、野球ノートにしたためている。学びの蓄積も投球に生かしている。 結果は初完封も、実は札幌ドームの高めのマウンドは得意ではなかった。「僕は平地になればなるほど好きな感覚なので」。前回の札幌では1回に33球を要したが、この日は早々にフィット。相手の早めの仕掛けもあって4回終了時でまだ39球だった。多くを感じながら、勝てる投手になっていく。【金子真仁】

◆ロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封でシーズン自己最多の8勝目を挙げた。 ロッテ投手の完封勝ちは20年9月14日オリックス戦の二木以来。左腕では14年7月16日ソフトバンク戦の古谷以来。小島は前回登板の11日楽天戦でプロ初完投(1失点)をマーク。ロッテ投手(外国人を除く)がプロ初完投から2試合連続完投勝ちしたのは、91年今野以来30年ぶり。今野は9月23日の日本ハム戦から完封、完封、完投と3試合連続で記録した。小島は前々回登板まで今季の与四死球率(9イニングあたりの与四死球数)が4・5あったが、最近2試合では打者62人に対し与四球1個と抜群の制球力を見せている。 ▼ロッテの優勝マジック点灯は最短で22日。条件はロッテが22日までの2試合に連勝、同期間にオリックスが連敗でM22が出る。

◆先発した日本ハム・加藤貴之投手(29)は6回5安打3失点で降板し、5勝目はならなかった。 「今日は4回に2アウトから無駄なフォアボールを出してしまったことで、ずるずると点を取られてしまいました。ホームランを打たれた1球にも悔いが残ります。昨日のいい流れを生かすことができず、申し訳ない気持ちです」 立ち上がりからテンポのいい投球で三回まで無安打に抑えたが、四回に捕まった。2死から中村に左前打、マーティンに四球を与え一、二塁とされると、レアードに左前に運ばれ先制を許した。続く山口にも適時打を浴び、この回2点を失った。 六回にもレアードに左越えソロ弾を浴び、この回をもって85球でマウンドを降りた。

◆ロッテは四回にレアードと山口の適時打で2点を先制し、六回にレアードの24号ソロ、八回にレアードの適時打で加点した。小島が4安打1四球で6三振を奪い、プロ初完封で自己最多の8勝目。日本ハムは中軸が無安打で零敗。

◆日本ハムは相手左腕・小島を攻略をできず3安打に抑えられて零封負け。連勝は2で止まった。以下、栗山監督の試合後の主な一問一答。 --今季ここまで抑えてきたレアードに3安打を打たれた 「あれだけのバッターなので打つときもある。何度も言うように、2016年の(日本ハムの)優勝がかかった時もそうだったけど、こういう時のレアードは全然違うレアードなんで、度を超えている。それが彼の強さで一番の特徴。そのレア―ドをわれわれは抑えないといけないだけの話であって、過去がどうのこうのは全然関係ない。今日打たれていいのかといったら駄目だし、しっかり明日抑えられるようにがんばります」 --松本剛が2安打 「剛らしさが見られる部分と、悔しい思いをする部分が繰り返されている感じ。シーズン全体的にそうかもしれないが、そういうことは捨てちゃっていい。今日は後半2打席いい打席だったので、こっちはそれを見ているだけなんで」 --近藤は復帰して2試合でまだ安打がない 「急に1週間空いて俺が使うほうが悪い。内容的には全然気にならない」 --明日に向けて 「こっちは一つも負けられないつもりでいってるので、しっかりと明日全員で勝てるようにやっていきます」

◆日本ハムの加藤は2死から詰めの甘さが出て6回5安打3失点で7敗目を喫した。三回までは完璧に抑えたが、四回2死で中村奨に初安打を許すと、四球の後にレアード、山口に連続適時打された。六回2死でもレアードにソロを浴びた。 試合序盤に好投しながら、中盤に踏ん張れていない。「(チームが18日に1点差で勝った)いい流れを生かすことができず申し訳ない」とうなだれた。

◆ロッテのレアードが3安打3打点と活躍した。四回2死一、二塁で加藤から先制適時打を放つと、六回は左翼へ24号ソロ。2018年まで4年間在籍した古巣の本拠地とあって「18日に札幌の行きつけのすしを食べたんだ。もちろんテークアウトだけど」とご機嫌だった。 八回には宮西から粘った末に7球目を左前へ運んで適時打とした。3打席連続でマークした打点は全て2死からと勝負強さを発揮。前日18日に零敗を喫した重い雰囲気を振り払った。

◆シーズン終盤に大仕事だ!! 早大から入団3年目のロッテ・小島(おじま)和哉投手(25)が19日、日本ハム17回戦(札幌ドーム)で4安打無失点に抑え、プロ初の完封勝利を飾った。前回登板のプロ初完投に続く好投で、シーズン自己最多の8勝目をマーク。チームは最短で22日に優勝へのマジックナンバー22が点灯する。 井口監督とタッチを交わすロッテ・小島(右)=札幌ドーム(撮影・三浦幸太郎) 飛躍の時を迎えようとしている。小島がプロ3年目で初完投(1失点)した前回11日の登板に続き、今度は初完封。九回2死で高浜を二直に打ち取って試合を締めると、?を緩めた。 「すごく疲れました。3年目でやっと(完封)できたので。まあ、素直にうれしいです」 日本ハム打線を相手に4安打無失点。五回2死まで無安打に抑え、最も多いアウトは内野ゴロで11個を数えた。115球の熱投。低めの制球がさえた。 沖縄・石垣島での春季キャンプ中、ドラフト1位・鈴木(法大)に練習の流れを親切に教える優しい性格。一方、帽子のひさしの裏に「強気に攻めろ!」と書き込み「ピッチャーなので常に孤独になる。マウンド上では誰も助けてくれない。弱気にならないように、ルーティンのように見ています」と気持ちを奮い立たせている。 もうひとつのルーティンは、試合中に摂取する梅干しだ。「家から持ってきましたよ」と遠征時も持参。疲労回復成分のクエン酸を多く含んでおり、イニングごとに食べ続けた。半身浴も取り入れ、2週連続の好投につなげた。 眼下の敵、オリックスに2・5ゲーム差をつけて首位。20、22日に連勝し、オリックスが連敗すると、22日に優勝へのマジックナンバーが22で初点灯する。 「(チームは)明るい雰囲気で、その中でも締まりがあってすごく良い雰囲気。この流れでどんどん勝っていければ」 小島はシーズン自己最多で、チームトップタイの8勝目を挙げた。残り30試合。左腕の躍進とともにVへ突き進む。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
554117 0.573
(↑0.005)
-
(-)
30500
(+4)
444
(-)
105
(+1)
97
(-)
0.249
(-)
3.710
(↑0.03)
2
(-)
ORIX
554615 0.545
(↑0.005)
2.5
(-)
27449
(+4)
430
(+1)
107
(+2)
36
(+1)
0.250
(-)
3.530
(↑0.02)
3
(-)
楽天
534913 0.520
(↑0.005)
5
(-)
28439
(+4)
422
(+2)
91
(+2)
41
(-)
0.245
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
465019 0.479
(↓0.005)
9
(↓1)
28452
(+2)
395
(+4)
99
(-)
70
(+2)
0.248
(-)
3.260
(↓0.01)
5
(-)
西武
435418 0.443
(↓0.005)
12.5
(↓1)
28435
(+1)
487
(+4)
91
(+1)
73
(-)
0.245
(↓0.001)
4.050
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
405317 0.430
(↓0.005)
13.5
(↓1)
33353
(-)
418
(+4)
59
(-)
59
(-)
0.231
(↓0.001)
3.470
(-)