楽天(☆4対2★)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2021.09.19)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:西口 直人(4勝1敗0S)
(セーブ:酒居 知史(3勝2敗3S))
敗戦投手:岩嵜 翔(2勝4敗6S)

本塁打
【楽天】炭谷 銀仁朗(3号・5回裏ソロ),島内 宏明(18号・7回裏2ラン)

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◆楽天は1-1で迎えた5回裏、炭谷のソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。直後に同点を許すも、7回に島内が2ランを放ち、再びリードを奪った。投げては、3番手・西口が今季4勝目。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る9安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(34)が21試合ぶりの1発となる勝ち越しの3号ソロを放った。 同点の5回、先頭で打席に立つと、ソフトバンク石川の初球、外角高め速球を振り切った。高く上がった打球は左翼席へ届いた。 8月21日日本ハム戦以来、約1カ月ぶりの1発。2回1死満塁での第1打席は二ゴロ併殺に倒れていただけに「打ったのはストレート。1打席目、悔しい凡打だったので勝ち越せて良かったです」と振り返った。

◆楽天先発の岸孝之投手(36)が6回途中8安打2失点で降板した。 1回は3者凡退で立ち上がると、2回は先頭から連打を打たれるも後続を抑えた。1点を先制してもらった直後の3回、2死二塁から今宮に同点打を許した。4、5回も安打を許しながらも要所をしのいだ。 1点を勝ち越した直後の6回、先頭柳田に安打、1死からデスパイネに四球などで2死一、二塁とピンチをまねくと、代打松田にワンバウンド寸前のカーブを拾われ、適時二塁打を許した。 3位のチームを3ゲーム差で追う4位ソフトバンクとは、7月14日に対戦し6回1失点で勝利を挙げていた。

◆楽天の"3・5番"島内宏明外野手(31)が、5試合ぶりの1発となる勝ち越しの18号2ランを放った。 同点の7回2死二塁、ソフトバンク岩崎の真ん中高め154キロを右翼席へ放り込んだ。リーグトップの85打点目を記録。打点とともに自己最多を更新する18号となった。「打ったのはストレート。球、速ぇ!(真顔で)」とコメントした。 開幕時は3番に座り、4月下旬から4番に定着。8月31日から3番、9月12日から再び4番に戻り、5打点をマーク。石井GM兼監督から「うちの3・5番」と独特の表現で頼りにされる島内はお立ち台で「私事ではあるんですけど、ユニホームがすごく残っているそうなので、今日財布に余裕がある方は買って帰ってください」と自身の背番号入りのユニホームの宣伝を忘れなかった。

◆先発は楽天岸、ソフトバンク石川。楽天は2回に押し出し死球で先制。ソフトバンクも3回に今宮の適時打で追いつく。 楽天は5回に炭谷のソロで勝ち越し。ソフトバンクは6回に松田が同点適時二塁打。楽天岸は6回途中2失点で降板した。 楽天は7回に島内が勝ち越しの18号決勝2ラン。西口が4勝目。酒居が3セーブ目。ソフトバンク岩崎が4敗目。

◆ソフトバンク先発石川柊太投手(29)のスライド登板も実らなかった。 「すごく苦しい投球でした。ボールをなかなかコントロールできず、ストレスの多い投球になりました」。2回に2四死球などで1死満塁とし、辰巳に押し出し死球。5回には先頭炭谷に勝ち越しの3号ソロを打たれた。5回3安打2失点ながら、リードを許して降板。11日の日本ハム戦では1回持たず、10失点KO。雪辱を誓っていたが、制球難を克服できなかった。

◆ソフトバンクは今季最長タイの5連敗で、工藤公康監督(58)が就任した15年以降ではワーストの借金4。試合後の工藤監督の一問一答は以下の通り。 -信頼して送り出した岩崎が敗戦投手 工藤監督 しっかり切り替えて、1試合1試合、とにかく選手は思いっきりやってもらったらいいので。その結果が打たれてしまうこともあるし。ぼくたちは、試合の中で勝っていくしかないのでね。しっかりと受け止めて、今日の負けを取り戻すには、明日勝つしかないと。そこをしっかり考えてやっていかないといけないなと思います。 -石川は5回で交代 工藤監督 四球が絡むとどうしても失点してしまうので。同点にというかね、なんとか追いついてということも考えていたので。あそこは2失点というのは、これ以上はという風に思いました。 -打線は好機を生かし切れず 工藤監督 選手もなんとかという気持ちはあるんでしょうけど、それがいい方向にはいっていないのかなと。結果的に見れば、出てしまってますけど。相手も抑えようと思ってやっているので、そうそう打てるものではないと思いますけど、いつも言っているように、あと1本というところですね。 -松田の適時打で盛り上がったように見えた 工藤監督 ちょっと今はどうしても、逆転されるとベンチも静かになってしまうので。選手には勝ち負け関係なしに、自分の力を100パーセント出してほしいというところは言ってますので。そうしてもらった中での結果かなという風には思います。

◆ソフトバンクは代打の松田宣浩内野手が、8月22日ロッテ戦以来の適時打を放った。 1点を追う6回2死一、三塁。リチャードの代打で登場し、岸の外角低めのカーブに体勢を崩しながらもしぶとく一塁後方へはじき返す適時二塁打を放った。「カーブにくらいついて打つことが出来ました。絶対にランナーをかえそうという思いだけでした」と二塁ベース上で喜んだ。そのまま三塁の守備についたが、2点を追う9回には先頭打者で空振り三振に倒れ天を仰いだ。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が3回に同点打を放った。 2死二塁から岸の142キロの直球を左前へしぶとく運んだ。「チャンスだったので、とにかく思い切って打ちにいきました。真っすぐを捉えることができた」。6月11日のヤクルト戦(ペイペイドーム)以来の先発2番で気を吐いたが、チームは5連敗。笑顔なく、球場を後にした。

◆3位楽天が4位ソフトバンクに競り勝ち、4ゲーム差をつけた。 2回に押し出し死球で先制、5回にも炭谷がソロを放つも、先発岸が2度のリードを守りきれず6回途中2失点で降板。それでも7回に島内が決勝の勝ち越し2ランを放った。 以下、試合後の石井一久GM兼監督(48)一問一答 -試合を振り返って 石井監督 1点を取られても最少失点に抑えてくれたので、しっかりとバッターが立ち向かう中で得点を挙げてくれました。 -島内が決勝弾 石井監督 その前に山崎(剛)が追い込まれながらしぶとくヒットを打ってくれて、(鈴木)大地がしっかりと送ってくれて、あの場面でうちの3番(浅村)、3・5番(島内)が打てなかったらしょうがない、という気持ちを持っていたので、そこで何とか島内が打ってくれたと思います。 -西口は同点の7回を6球で締めた 石井監督 親の気持ちみたいに、西口より僕の方が緊張しました。ああいう場面で行かせるのはなかなかなかったので。ただ、やってくれるだろうと思って、自信を持って行かせたつもりなので、あそこで西口が腕を振ってしっかりといい投球をしてくれたと思います。 -今後もこのような場面で西口を起用していくのか 石井監督 今後も増やした方がいいですか?(笑い)でも、西口が頑張った結果が今日の登板につながったので、今後もしっかりと頑張ってほしいし、何回も言いますけど、来年のこともあるので責任感を持って1軍のマウンドに立ってほしいです。 -雨天中止もあったが、2連戦初戦をとった 石井監督 2試合という意味では一つとってまた明日、というところだと思いますけど、何回も言いますけど、目の前の試合に集中していかないといけない。今どきで言うと全集中でいきます。

◆楽天炭谷銀仁朗捕手(34)が読み勝った。同点の5回先頭、「狙っていました」と石川の初球の外角高め直球を迷いなく振り切り、21試合、約1カ月ぶりの1発となる3号ソロを左翼席へ運んだ。 1点を先制し、なおも2回1死満塁の場面では併殺に倒れ「うれしさ半減です」とほろ苦さもあるが、「個人個人が1試合の中でできることを全力でやっていくことが大事になる」と逆転優勝へ頼もしかった。

◆工藤ソフトバンクが、初の借金4という泥沼にはまり込んだ。今季最長タイの5連敗で、2引き分けを合わせて7試合未勝利は今季2度目の最長タイ。工藤監督が就任した15年以降ではワーストの借金を抱えた。 3位楽天とのゲーム差が4に開いた敗戦後、指揮官は「しっかり切り替えて、1試合1試合、とにかく選手は思いっきりやってもらったらいい。その結果、打たれてしまうこともある」と、疲労を浮かべて話した。 逆襲への切り札だった「勝利の方程式」が崩れた。4月以来、4カ月ぶりに岩崎、モイネロ、森の3人が1軍でそろい踏み。工藤監督は「3人で勝てるという戦いができてくることが、連勝だったりというところにつながってくると思う」と、ホークスの勝ち方を確立することを説いていた。だがこの日、同点の7回に岩崎が島内に被弾。8回モイネロ、9回森につなぐことができなかった。 打線も、2回無死一、二塁で中村晃が併殺打。6回も松田が同点打を放ったあとの2死満塁で追加点を奪えず、好機を生かし切れなかった。「選手もなんとかという気持ちはあるんでしょうけど、それがいい方向には行っていないのかなと。結果的に見れば、出てしまってますけど。いつも言っているように、あと1本というところですね」と、監督は淡々と振り返った。 首位ロッテには9ゲーム差にまで離され、3位楽天にも4ゲーム差。逆転優勝どころか、CS圏内も少しずつ遠のいている。「ぼくたちは、試合の中で勝っていくしかないのでね。しっかりと受け止めて、今日の負けを取り戻すには、明日勝つしかない」。4年連続日本一の王者は、最後まで食らいつく。【山本大地】

◆楽天の"お祭り男"島内宏明外野手(31)の血が騒いだ。7回2死三塁、岩崎の内角高め154キロを右翼席へ決勝の18号勝ち越し2ラン。打点85、勝利打点12、殊勲安打26はいずれもリーグトップだ。 「凡退したら逆に楽しく、明るく、堂々とベンチに帰る」と独自の切り替え術で結果を出す。球場周辺では球団が「東北ろっけんまつり」を20日まで開催中。「試合休ませてくれるなら普通に回りますよ」と笑った。

◆"お祭り男"の血が騒いだ。楽天島内宏明外野手(31)が19日、ソフトバンク18回戦で7回に決勝の勝ち越し2ランを放った。 18号は18年田中和に並び球団生え抜き最多。85打点、得点圏打点70、勝利打点12、殊勲安打26はいずれもリーグトップを誇り、独自の切り替え術で勝負強さを維持する。楽天生命パーク周辺では20日まで「東北ろっけんまつり」と題したイベントを開催中。逆転優勝へのみこしを上げた。温かなだいだい色のちょうちんが、スタンドになびく。島内が雲1つない晩夏の青空に快音を残し、歓喜の音頭をとった。同点の7回2死三塁。「風がいい感じで吹いていたので『風、ありがとうございます』という感じです」と岩崎の内角高め154キロを捉え、決勝の18号勝ち越し2ラン。お祭り気分に花を添えた。 勝負強さはだてじゃない。85打点はロッテ・レアードに8差をつけリーグトップを独走。「得点圏打点70」「勝利打点12」「殊勲安打26」とチームの勝利に直結する数字は、いずれもリーグトップを誇る。 塁がにぎわうと、自然と奮い立つのか。「自分ではチャンスで弱いと思っています。すごいチャンスで回ってくるなと、緊張していました」。 弱気を自称するも、独特の思考術で前を向く。 「切り替えることがプロ野球では非常に大事。凡退したらシュンとなりがちですけど、凡退した時こそ堂々とベンチに帰る。凡退したら楽しく、明るくというのは僕の考え。チームには申し訳ないですけど、自分のことだけを考えてやりたいなと思います」。 3回1死一、二塁で捕邪飛に倒れても「あまり熱くなりすぎてもダメ。打席では冷静にいないといけない。打てないのは当たり前」と意に介さない。究極のポジティブ思考で、圧をはねのけ、打線のど真ん中を張り続ける。 本拠地楽天生命パーク周辺では20日まで「東北ろっけんまつり」を開催中。青森・ねぶた祭、秋田・竿灯(かんとう)まつりなど東北各地の祭りを集結させ、金魚すくいや射的など伝統的な夏祭りを体感できる。島内は「野球しかやってこなかったので、あまり祭りは行ったことがないですね...」と場外をうらやましがり「試合を休ませてくれるなら普通に明日回りますよ(笑い)」と出没? をにおわせた。 残り28試合で首位ロッテに5ゲーム差と、1つも落とせない試合が続く。「周りから打点王いけるな、と言われますけど、正直本当に興味なくて、どちらかというと20本を打ちたい」。逆転優勝への明かりを、消させない。【桑原幹久】

◆楽天・炭谷銀仁朗捕手(34)が「9番・捕手」で先発出場し、同点の五回先頭で、勝ち越し3号ソロを放った。 石川の初球を左翼席に運んだ。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。1打席目が悔しい凡打(二ゴロ併殺打)だったので、勝ち越せてよかったです」とコメントした。

◆楽天・島内宏明外野手(31)が「4番・左翼」で先発出場し、勝ち越し18号2ランを放った。 レフトの守備位置に向かう島内宏明をファンが大きな拍手で迎えた=楽天生命パーク宮城(撮影・福島範和) 2-2の同点で迎えた七回2死三塁。3番手・岩崎の2球目を右翼席に運んだ。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。球、速い!」とコメントした。

◆楽天は先行しながら2度追いつかれたが、2―2の七回に島内が18号2ランを放って勝ち越した。3番手の西口が4勝目、酒居が3セーブ目を挙げた。ソフトバンクは今季2度目の5連敗。3番手の岩崎が誤算だった。

◆ソフトバンク先発の石川は5回2失点で勝敗は付かなかった。二回に押し出し死球を含む3四死球を与え、1点を失う。1―1の五回は先頭の炭谷に初球を本塁打にされた。リズムをつくれず、チームも敗戦。「すごく苦しい投球だった」と顔をしかめた。 11日の日本ハム戦は1回を持たずに自己最多の10失点と大崩れ。この日は課題の一回こそ三者凡退に抑えたが、その後はすっきりいかず「次は自分の投球ができるように反省し、調整したい」と話した。

◆楽天・島内宏明外野手(31)が決勝弾となる右越え18号2ランを放った。この一発が、2018年の田中和基外野手(27)に並び、球団の生え抜き選手ではシーズン最多本塁打(球団記録は07年の山崎武司で43本)となった。七回に登板した3番手・西口直人投手(24)が好救援し、1回無失点で4勝目。石井一久監督(48)の試合後の一問一答は以下の通り。 --島内が七回に決勝弾となる2ラン 「その前に山崎が追い込まれながらしぶとくヒットを打って、(鈴木)大地がしっかりと送ってくれた。あの場面でうちの3番、3・5番が打てなかったらしようがないという気持ちでしたが、あそこで何とか島内が打ってくれたと思います」 --同点の七回から西口を起用した 「ああいう場面で行かせたことはなかったので親の気持ちみたいに、西口より僕の方が緊張しました。ただし、やってくれるだろうと思って自信を持って行かせた。そこで西口が、腕を振ってしっかり投球をしてくれたと思います」 --西口はソフトバンクと相性がいい 「相性もありますけど、相性だけではない。結果も大事ですけど、日頃からどれだけいい球を投げているか。彼はいい方向に進んでいる」 --先発した岸(六回途中を2失点)について 「少し苦しかったかなと思います。集中力を増すような展開を常に作っていた。あそこ(六回)は乗り切ってくれたらなと思い、同点までは岸にあげたいという気持ちでした。同点になった後は(2番手の)安楽がいい仕事をしてくれたと思います」 ソフトバンクに勝利し、ファンに手を振る楽天・石井一久監督=楽天生命パーク宮城(撮影・福島範和) --20日の同戦に向けて 「目の前の試合に集中していかないといけない。いまどきでいうと、全集中でいきます」

◆2―2の七回に登板した楽天の西口が4勝目を挙げた。1番から始まる好打順をわずか6球で三者凡退に片づけると、その裏に味方が2点を勝ち越し「直球でしっかり押していって、こういう結果につながって良かった」と声を弾ませた。 今季4勝のうちプロ初勝利を含む3勝がソフトバンク戦と相性がいい。先発投手が早期降板した後のロングリリーフが主な役割だが、この日は終盤の回を任された。石井監督は「親の気持ちみたいに僕の方が緊張した。しっかり腕を振って本当にいい投球をしてくれた」と目を細めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
554117 0.573
(↑0.005)
-
(-)
30500
(+4)
444
(-)
105
(+1)
97
(-)
0.249
(-)
3.710
(↑0.03)
2
(-)
ORIX
554615 0.545
(↑0.005)
2.5
(-)
27449
(+4)
430
(+1)
107
(+2)
36
(+1)
0.250
(-)
3.530
(↑0.02)
3
(-)
楽天
534913 0.520
(↑0.005)
5
(-)
28439
(+4)
422
(+2)
91
(+2)
41
(-)
0.245
(↓0.001)
3.530
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
465019 0.479
(↓0.005)
9
(↓1)
28452
(+2)
395
(+4)
99
(-)
70
(+2)
0.248
(-)
3.260
(↓0.01)
5
(-)
西武
435418 0.443
(↓0.005)
12.5
(↓1)
28435
(+1)
487
(+4)
91
(+1)
73
(-)
0.245
(↓0.001)
4.050
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
405317 0.430
(↓0.005)
13.5
(↓1)
33353
(-)
418
(+4)
59
(-)
59
(-)
0.231
(↓0.001)
3.470
(-)