巨人(6対6)ヤクルト =リーグ戦19回戦(2021.09.18)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(12号・4回表3ラン)
【巨人】坂本 工宜(16号・4回裏ソロ),中島 宏之(6号・4回裏ソロ),北村 拓己(4号・5回裏ソロ)

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◆ヤクルトは1点リードの4回表、塩見の3ランが飛び出し、リードを広げる。一方の巨人は4-6で迎えた7回に、1死満塁から坂本の適時二塁打で2点を奪い、試合を振り出しに戻した。その後の攻防は両軍とも無得点に終わり、試合は規定により引き分けとなった。なお、この試合でヤクルト・塩見がサイクルヒットを達成した。

◆ヤクルトの宮台康平投手(26)が、試合前練習に合流した。東大から17年ドラフト7位で日本ハムに入団。今季からヤクルトに活躍の場を移した。中継ぎ左腕として期待される。今季ファームでは24試合に登板し、防御率2・42の成績。 5月29日に出場選手登録されたが、1度も登板せずに6月8日に抹消された。1軍での登板機会があれば、移籍後初マウンドとなる。

◆ヤクルト塩見泰隆外野手(28)が、サイクル安打を達成した。1回右前打で出塁すると、先制の本塁を踏んだ。3回先頭で迎えた第2打席は、右中間フェンス最上部直撃の三塁打。4回、1死一、二塁の第3打席では、甘く入った129キロスライダーを強振。右翼へ12号3ランを放った。「チャンスだったのでチャンスを広げる気持ちで打席に入りました。しっかりと捉えることができて本塁打になってくれて良かった」と満足そうに振り返った。 6回1死の第4打席では左翼線へ二塁打を放ち、サイクル安打を達成した。8月29日DeNA牧以来史上71人目、76度目の記録となった。 ◆塩見泰隆(しおみ・やすたか)1993年(平5)6月12日生まれ、神奈川県出身。武相-帝京大からJX-ENEOSを経て、17年ドラフト4位でヤクルト入団。今季はプロ4年目で最多の106試合に出場。179センチ、76キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1350万円。 ▼塩見が今年の8月25日牧(DeNA)以来プロ野球71人、76度目のサイクル安打を達成した。ヤクルトでは18年7月9日山田哲以来7人目。東京ドームで達成は97年9月26日広沢(巨人)04年4月13日アレックス(中日)に次いで3人目となり、巨人戦は前記山田哲以来7人目。巨人戦で達成した7人のチーム勝敗は○●●●●●△と、勝ったのは53年4月23日青田(洋松)だけで、「巨人戦のサイクル安打」はなぜかチームの白星につながらない。

◆巨人メルセデスが、4回0/3を7安打5失点でKOされ、試合を作れなかった。 1回、先頭のヤクルト塩見から連打で無死一、二塁といきなりピンチを招くと、1死一、三塁で村上の投ゴロの間にあっさりと先制を許した。3回にも先頭塩見の三塁打から山田の犠飛で失点。4回は四球と安打で走者をためて、塩見に3ランを浴びて3点を献上。5回は村上に左前打を打たれ、全5イニングで先頭打者に出塁されて降板した。 初球に焦点を絞れば、打者22人のうち、12人がボール。2人に初球安打を許す苦しい展開を招いた。登板前の「100%の力を出して、攻めのピッチングをすることに集中していきます」との意気込みもむなしい。6月からは5連勝を挙げたが、5回途中4失点だった8月31日ヤクルト戦(岐阜)から4戦勝ちなしとなった。

◆3位巨人が2位ヤクルトと対戦。 ヤクルトが1回に塩見、青木の連打で好機をつくり、村上の内野ゴロの間に先制。同点の3回は山田の犠飛で勝ち越し。4回には塩見の3ランでリードを4点に広げるが、追いつかれて引き分けた。 巨人は4回に坂本、中島、5回に代打北村の3本のソロ弾で追い上げ、7回に坂本の2点適時打で追いついた。 ヤクルト塩見泰隆外野手(28)は、プロ野球71人、76度目のサイクル安打を達成した。

◆ヤクルトが1回に塩見、青木の連打で好機をつくり、村上の内野ゴロの間に先制。同点の3回は山田の犠飛で勝ち越し。 ヤクルトは4回に塩見の3ランで追加点。巨人も4回に坂本、中島、5回に代打北村の3本のソロ弾で追い上げた。 巨人が7回に坂本の2点適時打で引き分けに持ち込んだ。ヤクルト塩見は史上71人目のサイクル安打を達成した。

◆巨人原辰徳監督(63)が今季16度目の引き分けを受け止めた。 最大4点リードを奪われたが、ソロ3発で食らいつき、7回1死満塁から坂本の2点適時打で同点に追いついた。なお1死満塁で中島が二ゴロ併殺で勝ち越しとはならず。「しかし、まあ、引き分けたというところでしょうね」と振り返った。5回に代打本塁打を放った北村については「久々に彼らしい非常にいいバッティングだった」と評価した。

◆負けなかった。点を奪っても奪い返される苦しい展開。ヤクルトは終盤の7回に2点を失って、巨人と引き分けた。高津臣吾監督(52)は「非常に難しかった。攻撃する方も、ピッチャーを含めて守備の方も反省するところもすごく良かったところもたくさんあった」と振り返った。 先発高橋が5回4失点と粘れなかったが、打線がカバーした。前日は3本塁打で打ち勝った。この日の本塁打は塩見の1本のみだったが、13安打でつないで点をもぎ取った。10連戦最初のカード。上位を争う巨人との連戦。逃げ切れなかったが、指揮官は「欲を言えば切りがない。終盤まで勝っていたので、勝ち切りたかったのは正直なところですけど、負けなかったところも評価していいのかなと思います」と前を向いた。3位巨人とは1ゲーム差をキープ。正念場へ向け、価値のある引き分けとなったはずだ。 ▽ヤクルト高橋(先発して5回4失点、3被弾) 今日は力んでしまい、ボールを操ることができず、甘く入った球を仕留められてしまった。長いイニングを投げられなくて申し訳ないです。

◆ヤクルトの"切り込み隊長"塩見泰隆外野手(28)が史上71人目、76度目のサイクル安打を達成した。1回、右前打で勢いに乗ると、3回の第2打席に三塁打。4回の第3打席では2試合連発となる右翼への12号3ランを放った。リーチをかけて迎えた6回の第4打席、左翼線への二塁打で一発回答。8月25日DeNA牧以来の快挙となった。試合は悔しい引き分けに終わったが、虎の背中を追うチームを塩見がけん引する。悔しかった。プロ4年目で人生初の記録を打ち立てても、塩見の口から最初に出た言葉は反省だった。「後の2打席はチャンスで打てなかった」。6回までにサイクル安打も、7回2死二塁の第5打席は見逃し三振。同点で迎えた9回2死一、二塁では、カウント1-2から外角低めの144キロカットボールに思わず手が出た。バットを止めようとしたが、ハーフスイングを取られ、空振り三振。表情をゆがめながら、打席付近で立ち尽くした。 それでも4安打3打点の活躍だ。「相当うれしかった」と記録達成を素直に喜んだ。第4打席、左翼線への二塁打以外はすべて逆方向。前日に放った自身初の満塁本塁打も右中間席へ突き刺した。「振り遅れてるだけじゃないですか」と遠慮がちに笑うが、ツバメが誇る代打の神様のアドバイスがあった。 今季1番打者として定着したが、ここ数試合は不調で先発を外れることもあった。川端から「後ろのバットの軌道が大きくなっている」と助言を受けて、ハッとした。癖が気がつかないうちに大きくなっていた。ティー打撃から改善に取り組んだ。正面からの球を打ち、速いトスから上がる球を打ってコンパクトに打つ意識付け。その後、緩い球を打って体に染み込ませた。首位打者経験のあるバットマンの下、フォームの修正したことで、力強い打球が戻ってきた。 チームの得点時には塩見が発端の「フェラーリのポーズ」が浸透している。サンタナもヒゲに手をあてるポーズをするなど、ベンチは明るい。4回の本塁打でも、両手を招き猫のように掲げながらピョンピョンと跳ねた。「明るくプレーすることによって、みんな前向きになって、結果も良い方向に向かっていく」。3位巨人に連勝はならなかったが、首位阪神を2・5差で追う。逆転Vへ、切り込み隊長が流れを呼び込む。【湯本勝大】 ◆フェラーリのポーズ 今季のヤクルトが得点時にハイタッチの代わりに行っているもので、両拳を掲げ、立ち上がる馬のようなポーズをする。シーズン序盤に塩見が始めて浸透。首脳陣も含め全員でやるのがお決まりだ。塩見は「僕はフェラーリだと思っているんですけど(川端)慎吾さんはナポレオンだと。馬ポーズでもありますし...」と話しており、名称は未確定だ。

◆巨人北村拓己内野手(26)が気迫の"10秒台"アーチで反撃ムードを加速させた。2点を追う5回無死、代打で登場。カウント2-1からの4球目、ヤクルト高橋の147キロを左翼席中段へ4号ソロを運んだ。インパクトから本塁生還まで19秒。4回、ソロ弾を放った坂本の27秒、中島の23秒を大きく上回る"スピード"でダイヤモンドを周回し、速攻でベンチに戻ると拳を握って「よっしゃー!」と喜んだ。 地元金沢での6月22日DeNA戦で今季1号で錦を飾った。定位置争いに名乗りを上げたが、ほどなくして快音がピタリと止まった。「打てなくて悔しい思いもしたし、このままではいけないとずっと思っていた」と2軍降格からはい上がってきた。この日の一打は7月11日阪神戦以来、約2カ月ぶり1軍での安打。自身初の代打本塁打に「久々にいい感触でした」と、やっとチームに貢献できた。 優勝争いは大詰めへと差し掛かっていく。先発出場からは1カ月以上、遠ざかるが「試合に勝ちたい気持ちで常にいる。気持ちを出してやっていきたい」。途中出場でも気構えは変わらない。全速力で虎と燕を追う。【小早川宗一郎】 ▼巨人坂本(7回1死満塁で同点に追いつく2点適時二塁打など2安打3打点1本塁打)「つないでくれた大事なチャンスで、ランナーをかえすことができて良かったです」

◆ヤクルト塩見が今年の8月25日牧(DeNA)以来プロ野球71人、76度目のサイクル安打を達成した。ヤクルトでは18年7月9日山田哲以来7人目。 東京ドームで達成は97年9月26日広沢(巨人)04年4月13日アレックス(中日)に次いで3人目となり、巨人戦は前記山田哲以来7人目。巨人戦で達成した7人のチーム勝敗は○●●●●●△と、勝ったのは53年4月23日青田(洋松)だけで、「巨人戦のサイクル安打」はなぜかチームの白星につながらない。

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が「1番・中堅」で先発出場し、四回に2試合連発となる12号3ランを放ち、サイクル安打に"王手"をかけた。一回の第1打席に右前打。三回の第2打席に右翼フェンス直撃の三塁打を放ち、残すは二塁打となった。 塩見は相手先発のメルセデスからの一発について「打ったのはスライダーです。チャンスだったのでチャンスを広げる気持ちで打席に入りました。シッカリと捉えることができて本塁打になってくれて良かったです」とコメント。この日は第1打席の安打で、プロ4年目で自身初のシーズン100安打に到達した。

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が「1番・中堅」で先発出場し、六回に左腕・高梨から左翼線二塁打を放ち、サイクル安打を達成した。 塩見は一回の第1打席に左腕メルセデスから右前打。三回の第2打席に右翼フェンス直撃の三塁打を放つと、四回には2試合連発となる12号3ランを放ち、サイクル安打に〝王手〟をかけた。なお第1打席の安打で、プロ4年目で自身初のシーズン100安打に到達した。

◆巨人の坂本が3点を奪われて1―5とリードを広げられた四回に先頭打者で16号本塁打を放った。1ボールから高橋のチェンジアップを捉え、独特な大きなフォロースルーで左翼席上段に運び「しっかりと一球で仕留められた」と振り返った。 15日のDeNA戦は2本塁打を含む3安打4打点の活躍で、チームのサヨナラ勝ちに貢献。前日17日には一回に適時打を放っており、これで3戦連続の打点で、連続試合安打は8試合に伸びた。 東京五輪で日本の金メダルに大きく貢献。息つく間もなく臨んだ後半戦は、調子が一進一退の状態が続いた。チームも波に乗り切れない中で、原監督から歩幅を狭くしてリラックスして構えるように助言を受け、少しずつ調子を上げてきた。

◆リードオフマンが止まらない。「1番・中堅」で先発したヤクルト・塩見泰隆外野手(28)がサイクル安打を達成した。 一回に右前打、二回に右越えの三塁打、四回に右中間席へ12号3ランを放ち、迎えた六回の第4打席。高梨が投じたスライダーを捉え、左翼線に二塁打を放った。 プロ野球史上71人目、76度目の快挙。東京ドームに詰めかけた両チームのファンから拍手が送られた。いずれも貴重な安打だった。一回は、先頭で初球を捉え、右前打で出塁。その後、一、三塁となり村上の投ゴロの間に三走として生還した。三回も先頭で三塁打。1死一、三塁から山田の中犠飛で生還。リードオフマンとしての役割を果たした。 2―1の四回1死二、三塁では12号3ラン。リードを広げる貴重な一発に「チャンスだったのでさらにチャンスを広げる気持ちで打席に入りました。しっかりと捉えることができて本塁打になってくれて良かったです」と笑みを浮かべた。 巨人先発のメルセデスが投じたスライダーに逆らわず、右中間スタンドへ運んだ。二塁打を放ち、サイクル安打を決めた六回も、4番・村上の右前適時打で生還。スワローズが誇る好調の打線を「1番・塩見」が牽引(けんいん)している。

◆巨人の坂本が4―6の七回1死満塁で、左翼線へ2点二塁打を放った。代わったばかりの大西の初球を捉え、右手でガッツポーズをつくりながら二塁ベースを踏んだ。 3点を奪われて1―5とリードを広げられた四回には、先頭打者で16号本塁打を放って反撃の機運を醸成した。1ボールから高橋のチェンジアップを捉え、独特な大きなフォロースルーで左翼席上段に運び「しっかりと一球で仕留められた」と振り返った。 15日のDeNA戦は2本塁打を含む3安打4打点の活躍で、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。これで3戦連続の打点で、連続試合安打は8試合に伸びた。 東京五輪で日本の金メダルに大きく貢献。息つく間もなく臨んだ後半戦は、調子が一進一退の状態が続いた。チームも波に乗り切れない中で、原監督から歩幅を狭くしてリラックスして構えるように助言を受け、調子を上げてきた。

◆ヤクルトは一時4点リードをしながら、逃げ切れなかった。1番・塩見が六回に左翼線二塁打を放ち、プロ野球史上71人目(76度目)のサイクル安打を達成。4安打3打点と活躍した。通算100号に〝王手〟をかけている4番・村上は2安打2打点をマークしたものの、一発は出なかった。

◆巨人が4―6の七回に坂本の2点二塁打で追い付き、引き分けに持ち込んだ。4点を追う四回に坂本、中島のソロで反撃。五回には代打北村のソロで追い上げた。ヤクルトは四回の塩見の3ランなどでリードしながら逃げ切れなかった。

◆巨人は最大4点差を追い付き、引き分けに持ち込んだ。坂本、中島、代打・北村に一発が飛び出し、4-6の七回1死満塁で坂本が同点の左翼線2点二塁打を放った。先発のメルセデスは五回途中5失点。4番手の畠は七回から2回無失点4奪三振だった。原監督が試合を振り返った。 一回の好機で併殺打に倒れる巨人・岡本和=東京ドーム(撮影・桐原正道) --後半によく追い付いた 「まあ、よく...そうですか、はい」 --同点に追い付いた七回は好機が続いただけに一気にいきたかった 「ねえ! しかしまあ、引き分けたというところでしょうね」 --坂本は勝負強い打撃を見せた 「そうですね、そうですね」 --代打の北村も 「ねえ! 久々になんか彼らしいね、非常にいいバッティングができましたね」 --メルセデスは毎回先頭打者を出す苦しい投球 「やっぱり制球力でしょうね。あれだけ球数が多いというのはね、やっぱりリズムになかなか乗り切れないよね。彼の特徴だもんね、リズムの良さは」 --畠は2回をしっかり抑えた 「0点に抑えたというところですよね。価値があると思います」 --練習中に畠と2人で話していたが 「世間話(笑)」 --メルセデスに大城ではなく小林を組ませた 「特にバッテリーという部分ではないが、攻撃も含めて総合的に考えてというところですね」 --きのう、きょうと一回の好機で岡本和が併殺打 「ねえ! なんかVTRを見ているようだけどね。まあ、必ず肥やしにしますよ」

◆巨人の北村が3―5の五回に先頭打者で代打に起用され、左翼席に7月3日以来となる4号ソロを放った。2ボール1ストライクから高橋の直球を豪快に捉え「久々にいい感触だった。勢いを大切にしようと思っていた」と反撃ムードを加速させた。 前半戦は打撃開眼の予感を漂わせたが、正二塁手の吉川の復帰とともに出場機会を減らしていた。今月14日に再昇格してからは初安打で「勝利に貢献できるプレーをしたい。気持ちを出してやっていく」と言葉に力を込めた。

◆ヤクルトは塩見泰隆外野手(28)がプロ野球史上71人目(76度目)となるサイクル安打を達成するなど4安打3打点4得点の活躍だったが、投手陣が守り切れなかった。先発した高橋奎二投手(24)は3被弾し、5回5安打4失点。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。 ――終盤に追いつかれて引き分けた 「非常に難しかったです。攻撃する方も投手を含めた守備の方も。反省するところも、よかったところもすごくたくさんあったんですけど、ちょっと具体的ではないですけど総じて難しい試合でした」 ――塩見がサイクル安打を達成 「本来、1番打者なので出塁して上位がかえすというのが大きな役割だと思うんですけど、長打が打てることが塩見の魅力ですし、4三振もしますけど、サイクルも打てるのが塩見の魅力だと思います」 ――先発の高橋は3被弾などで長いイニングを投げ切れなかった 「本調子ではなかったのかなと思いますけど、攻めていく気持ちはあった。気持ちも良く出ていたんですけど、空回りではないですけど、気持ちばかり先行していたような気がします」 ――打線は好調 「四球をしっかり選べている。犠打を決めたり、すごくいいつなぎになってきている。本塁打というのが目立ち、印象に残るかもしれないですけど、細かいところもしっかりできていると思います」 ――終盤は劣勢になりかけたが、負けなかった 「欲を言えばきりがないので、中盤、終盤まで勝っていた試合だったので勝ち切りたかったのは正直なところですけど、負けなかったところも評価していいのかなと思います」 ――宮台が1軍に合流 「枠が1つ空いているのでタイミングを見て、(登録)ということになります」

◆登場曲に合わせて大きくなっていくファンの手拍子にひと振りで応えた。4-6の七回1死満塁、巨人・坂本勇人内野手(32)が左翼線に同点の2点二塁打を放ち、塁上で右拳を握った。 「つないでくれた大事なチャンスで、ランナーをかえすことができて良かった」 最大4点差を追いついた。大城、若林、丸がつないだ好機。交代直後の大西の初球を捉えた。4点を追う四回には反撃の口火を切る16号ソロで3打点。3戦連続打点とし、連続試合安打は8試合に伸びた。 東京五輪で日本の金メダルに貢献。息つく間もなく臨んだ後半戦は、調子が一進一退の状態が続いた。9月に入ってからはスタンスを狭めて楽に構える新フォームに変更。11日の試合前練習では原監督からリラックスして構えるように助言を受けた。 指揮官は以前から「ボール球を振ると重心が上がる。丹田(へその下)のところでボールを捕まえにいく感じでいかないと」と打撃理論を明かす。坂本は直接指導後の6試合は打率・500(20打数10安打)、3本塁打、8打点で7四球。好球必打を好調につなげている。 今季16試合目の引き分けで1978年の球団記録に並んだ。19日は3・5ゲーム差で追う首位・阪神と甲子園で直接対決。逆転Vへ、主将がバットで虎をたたく。(樋口航)

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が18日、巨人19回戦(東京ドーム)でプロ野球史上71人目(76度目)となるサイクル安打を達成した。二塁打を残した六回1死の第4打席に、左翼線二塁打を放って決めた。球団では2018年の山田哲人以来、3年ぶり7人目の快挙。試合は6―6で引き分けたが、逆転優勝に向かって開眼した4年目のリードオフマンがチームを牽引(けんいん)する。 燕の韋駄天が超速でサイクル安打を達成した。二塁打を残して迎えた六回1死の第4打席だ。塩見が高梨のスライダーを強振し、左翼線へ二塁打。記録達成の場内アナウンスに、塁上で照れ笑いを浮かべた。 「(六回は)サイクル安打よりも、塁に出ることを心掛けて打席に入りました。正直、人生で初めてのことなので、すごくうれしいです」 プレーボールから勢いに乗った。一回に右前打で出塁し、先制のホームを踏んだ。三回は右翼フェンス直撃の三塁打を放ち、犠飛で生還。四回は右越えに12号3ラン。六回も村上の右前適時打で生還し、4得点した。8月25日の牧(DeNA)に続き今季2人目のサイクル安打。球団では2018年の山田哲人以来、3年ぶり7人目で若松勉、池山隆寛、稲葉篤紀らレジェンドに肩を並べた。 17日は初の満塁本塁打を放つなど4年目で覚醒した。20メートル走は山田を上回るなど高い身体能力で期待されながら、昨季までメンタル面に不安を抱え、出場機会を生かせなかった。躍進の裏にはベンチの〝頭脳〟の存在がある。 「嶋さんに配球や考え方を聞かせてもらっていて、それが大きいです」。試合前のミーティング後や試合中に嶋の隣に座り、通算1435試合出場のベテラン捕手の考えを吸収している。「今は少しずつ配球も読みながらできている。それが結果を生んでいると思う」。打席での不安が消え、打率・293、12本塁打、47打点の成績につながっている。 ヤバい活躍で快進撃を支える。神奈川・武相高出身でタレント、出川哲朗(57)の後輩。セ・リーグワースト2位の115三振を喫する粗さもあるが、身体能力の高さが生み出すスピードとパワーに高津監督も目を細める。「(1試合で)4三振もしますけど、サイクルも打てるのが塩見。出塁して上位に回すことが役割だが、長打が打てることも魅力だと思う」と称賛した。 チームは終盤に追いつかれ、引き分け。だが、最近4試合は2勝2分けと勢いに乗る。首位・阪神は2・5ゲーム差と射程圏だ。「クリーンアップがすごくいいので、いかに自分が塁に出られるか」と塩見。燕の韋駄天は自分の仕事に徹する。(横山尚杜) ■好調!燕打線 セ・リーグトップとなる486得点を挙げている打線が再び上向いてきた。得点後には両手首を曲げる「フェラーリポーズ」が浸透。塩見のガッツポーズがダサいと不評だったことから、高級車フェラーリのエンブレムを模した馬のポーズになった。最近ではオスナが塁上で両腕を左右に振るポーズや、サンタナの口ひげをなぞるポーズも誕生。塩見は「明るくプレーすることで、結果もいい方向に向かっていくんじゃないかなと思う」と好調の要因に挙げた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
62465 0.574
(↑0.004)
-
(-)
30452
(+1)
434
(-)
105
(-)
95
(-)
0.252
(-)
3.550
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
534214 0.558
(-)
2.5
(↓0.5)
34486
(+6)
419
(+6)
110
(+1)
65
(-)
0.258
(↑0.001
3.620
(↓0.03)
3
(-)
巨人
544516 0.545
(-)
3.5
(↓0.5)
28459
(+6)
446
(+6)
144
(+3)
60
(-)
0.246
(↓0.001)
3.660
(↓0.02)
4
(-)
中日
465514 0.455
(↓0.005)
12.5
(↓1)
28350
(-)
374
(+1)
63
(-)
54
(-)
0.241
(↓0.001)
3.140
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
445514 0.444
(↑0.005)
13.5
(-)
30454
(+4)
507
(+2)
116
(-)
24
(+1)
0.257
(↓0.001)
4.280
(↑0.02)
6
(-)
広島
435810 0.426
(↓0.004)
15.5
(↓1)
32416
(+2)
469
(+4)
94
(+1)
51
(-)
0.259
(↓0.001)
3.920
(↑0.02)