日本ハム(☆1対0★)ロッテ =リーグ戦16回戦(2021.09.18)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:バーヘイゲン(4勝7敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(1勝2敗20S))
敗戦投手:岩下 大輝(8勝7敗0S)
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◆日本ハムは3回裏、西川の適時三塁打で1点を先制する。投げては、先発・バーヘイゲンが6回無失点11奪三振の好投。その後は3人の継投でリードを守り、バーヘイゲンは今季4勝目を挙げた。敗れたロッテは、先発・岩下が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆ロッテは今季の日本ハム戦で9勝2敗4分けと大きく勝ち越し。 特に札幌ドームの5試合では3勝2分けと負け知らず。ロッテが同球場で4連勝すると、05年4月19日~7月20日以来16年ぶり。

◆日本ハムは先発バーヘイゲンが、3者連続三振で立ち上がるなど3回まで無安打投球。3回2死二塁から西川の適時三塁打で先制。 バーヘイゲンは6回まで毎回の11奪三振、1安打無失点の快投を見せる。ロッテ先発岩下も、6回1失点の力投で投手戦となる。 日本ハムは7回から継投策。4投手で1点を守り抜いた。バーヘイゲンは4勝目。ロッテは打線が、3安打に抑え込まれ完封負け。連勝は6でストップ。岩下は7敗目。

◆敗戦投手にはなったものの、ロッテ岩下大輝投手(24)が少しずつ調子を取り戻している。 初回から直球で押し、フライ3つで3者凡退にした。2回も直球主体は変わらず。「行けるところまではしっかり真っすぐで押して行こうと」。得意のフォークを初めて投げたのは、この日32球目のことだった。 3回に守備の乱れもあって1点を許したが、その1失点のみで6回を投げ抜いた。 前半戦8勝を挙げるも、後半戦は3戦16失点で2軍調整になった。井口資仁監督(46)も試合前の報道対応では「しっかり投げてくれると思いますよ。これでダメだったら、もう、そうなっちゃいますからね」と話すなど、復活を信じてカード初戦に送り出していた。試合後には「良かったと思いますよ。また次回、しっかりと打線がなんとか援護してあげられれば」と岩下に合格点。これからも大事なマウンドを託す。

◆ロッテ和田康士朗外野手(22)が今季23個目の盗塁に成功し、リーグトップの西武源田に並んだ。 1点を追う8回、先頭の角中が四球で出塁し、代走で登場。日本ハムB・ロドリゲスからの1球のけん制球の後、完璧なスタートを切り、盗塁を成功させた。 その後、代打三木の犠打失敗で三塁でアウトになり、得点にはつながらなかった。 50メートル5秒台の俊足で、昨年開幕前に支配下選手登録され、23盗塁をマーク。今季はこれで84試合目の出場ながら、スタメン出場は1試合のみ。23個の盗塁も全て代走出場した試合のもので、シーズン残り31試合の時点で1年前の自分にも並んだ。

◆首位ロッテの、引き分けをはさんでの連勝が「6」で止まった。0-1での敗戦に、井口資仁監督(46)は「チャンスをつぶしてたらなかなか勝てはしないので。バント失敗だったり、守備のミスで点を失いましたし。反省点の多い試合だったんじゃないですか」と話した。 失策絡みで3回に先制され、日本ハム・バーヘイゲンには6回まで1安打11三振と圧倒された。それでも8回に先頭角中が四球で出塁し、代走和田がリーグトップタイの23盗塁を初球で決めた。ところが、三木の犠打失敗で三塁でアウト。2死満塁を作り直すも、この日ケガから復帰した2番藤原が三振に倒れた。 台風の影響で6時間強かけて移動した17日は、札幌到着後に若手が打ち込みを行った。強い意気で臨んだものの、体調不良から復帰したマーティンも含め、この日は本領発揮とならなかった。2位オリックスとは2・5ゲーム差に縮まった。【金子真仁】 ▼ロッテの優勝マジック点灯は最短で20日に延びた。20日の点灯条件はロッテが19、20日の日本ハム戦に○○、オリックスが西武戦に●●でM23が出る。

◆道産子の日本ハム佐藤龍世内野手が、西武から移籍後、初の3安打猛打賞。 16打席ぶりの安打に「ずっと安打が打てなくて苦しかったので、早く打ちたいというのがあった」とホッとした表情だ。古巣との前カードでは「変な力が入ってしまった」と反省。慕っている19年首位打者の西武森に打撃の映像を見てもらい、改善につなげたという。「信頼して使ってもらえるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

◆日本ハム2番手の堀瑞輝投手が、2年ぶりの50試合登板を達成した。 1-0の7回からマウンドに上がり、3者凡退と完璧な投球を見せた。すっかり勝ちパターンに定着し、リーグ最多35ホールドポイント目を記録。「(2年前とは)投げるところが、だいぶん変わった」とベンチの信頼を勝ち取った左腕は「これからも気を抜かずに投げていって、最後に(最優秀中継ぎの)タイトルがついて来れば」と、初の勲章を見据えた。 ▽日本ハム杉浦(9回無死二塁のピンチをしのぎ、20セーブ目)「(先頭打者は)うまく打たれた安打なので、割り切って、丁寧にアウトを取っていけば抑えられると思った」

◆日本ハム西川遥輝外野手(29)が、決勝打を放った。18日ロッテ16回戦(札幌ドーム)の3回2死二塁、先制の右中間適時三塁打を俊足飛ばして奪った。今季3本目の三塁打で、値千金の決勝点をたたき出した。チームは虎の子の1点を守り切り2連勝。首位ロッテの連勝を6で止め、5位西武まで1ゲーム差に迫った。手に汗握る1-0での勝利後、西川は表情を崩さずに淡々と言った。ヒーローインタビューで好調の要因を聞かれると「第一に、試合を楽しんでいることだと思います」と真顔で返答した。試合になるといらだちをあらわにしてしまう先発バーヘイゲンには「楽しんでゲームしよう」と声を掛け、思いを共有しようとした。主力の1人が胸に刻んだモットーが、勝利へのムードを膨らませた。 投手戦の兆しが見えた3回2死二塁。カウント2-2から、岩下の直球142キロにタイミングを合わせた。「一番甘いところに来た」と快足飛ばし、右中間真っ二つの適時三塁打で先制点を挙げた。三塁ベース上で力強く両手をたたき、喜びを爆発させた。「クイックも球界トップレベルの速さ。球の勢いもある」と警戒していた相手から、決勝点をもぎ取った。 プロ11年目のシーズンは好不調の波を一層、痛感している。「今年は本当に多い。あんまり(好調が)続かんなあという感じで」と、試合を楽しむことも忘れかけていた。この日の4打数1安打の結果にも納得しておらず「3打席、4打席で凡退したり。そういうところ」と苦笑い。8月は13試合で0打点も、9月に入ると15試合で7打点。「良いときを長く、と心掛けています」と謙虚に受け止めている。 栗山監督は「ずっと、もがいていたところもあったと思う。少し試合全体像とか、俯瞰(ふかん)して見られるようになってきた」と変化を感じている。チームは首位ロッテの連勝を「6」で止め、2連勝。5位西武まで1ゲーム差に迫った。西川は「今日はピッチャーが抑えてくれたので、明日はピッチャーを楽にしてあげられるようにしたい」と誓った。投打の歯車をかみ合わせて、反攻の秋へと突き進む。【田中彩友美】

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(30)が、6連勝中の首位ロッテを止めた。「調子は100%ではなかった」と振り返ったが、6回2死まで1安打も許さない会心の投球で、自己最多となる毎回の11奪三振。わずか1点の援護も、この日はこれで十分だった。 初回から3者連続三振。最高の立ち上がりで勢いに乗った。6回2死から初安打を許したが「球数も多かったですし、まだシーズンも続くので、無安打はあまり意識しなかった」とギアを入れ直した。最後はフルカウントからの8球目、149キロの直球で藤原のバットが空をきると、グラブをたたきほえた。 快投の裏には、決勝点を挙げた西川からの声かけもあった。昨季はチームトップタイの8勝も、今季は試合前の段階で3勝。「うまくいかずイライラしていることが多かった」と反省し、「今日は楽しくいこうと声をかけてもらったのが、良い結果につながったと思う」と感謝した。残りシーズンでの巻き返しを図る助っ人は「今日は6回までだったので、もっと長い回を任せてもらえる投球をしたい」と力強く話した。【小林憲治】

◆日本ハム・西川遥輝外野手(29)が「2番・左翼」で出場し、第2打席に先制適時三塁打を放った。 「バギー(バーヘイゲン)がいいピッチングをしているので、ホームランは打てませんが、頑張って三塁まで走りました」 両軍無得点で迎えた三回2死二塁での打席。相手先発・岩下の真っすぐを右中間へはじき返し、一気に三塁まで走り抜けた。 その回までロッテ打線を無安打に抑える好投を見せていた先発・バーヘイゲンに貴重な先制点をプレゼントした。

◆日本ハムが三回に西川の適時三塁打で挙げた1点を4投手のリレーで守り切った。バーヘイゲンが6回1安打無失点で4勝目を挙げ、杉浦が20セーブ目。ロッテは堅守で粘ったが、終盤の好機を生かせず連勝が6で止まった。

◆日本ハムのバーヘイゲンが好調なロッテ打線を相手に6回1安打無失点、11三振と圧巻の投球で4勝目を挙げた。一回を3者三振と最高のスタートを切ると、球威のある速球で押して六回2死まで安打を許さなかった。「調子は完璧というわけではなかったが、ストライク先行でいけたことが良かった」と胸を張った。 球数が100球となり6回限りで降板したが、不安を抱えていた股関節の状態は改善。後半戦は5試合に登板して計25回を投げてわずか4失点と本領を発揮しており「次はもっと長い回を任せてもらえるような投球ができれば」と意気込んだ。

◆ロッテの岩下が2軍での調整を経て復帰した登板で復調をアピールした。強気にストライクゾーンの中で勝負し、6回4安打1失点で今季初めて四球を与えなかった。打線の援護に恵まれず7敗目を喫したが「課題だった決め球が、ある程度低めに集まった。粘ることができた」と手応えを口にした。 チーム最多タイの8勝を挙げているが、後半戦は白星がなく、1日の西武戦で2回6失点とKOされた後に2軍に降格していた。井口監督は先発ローテーション復帰を明言し「次回はしっかりと援護してあげたい」と話した。

◆パ・リーグ首位のロッテは零封負けで連勝が6でストップ。前後期制を除いて51年ぶりとなる優勝へのマジックナンバー点灯はお預けとなった。 「チャンスをつぶしてたらね。なかなか勝てはしないと思うんでね」 井口監督は9試合ぶりの黒星を冷静に振り返った。打線がバーヘイゲンの前に六回2死まで無安打。終盤の好機を生かせず、散発3安打、13三振と沈黙した。発熱していたマーティンと死球で左ふくらはぎを痛めていた藤原が復帰したが、八回2死満塁で藤原が空振り三振に倒れるなど決定打を欠いた。 今季初の7連勝はならず、2位・オリックスとのゲーム差は2・5。ロッテが連勝し、オリックスが連敗すると20日にマジック「23」が点灯する。指揮官は「バント失敗だったり、守備のミスで点を失った。しっかりとした野球をやっていきたい」と努めて前を向いた。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(30)が6回1安打無失点、11奪三振の好投で4勝目(7敗)を挙げた。 ポーズをとる日本ハム・バーヘイゲン(左から2人目)と西川(右から2人目)=札幌ドーム(撮影・三浦幸太郎) 「ストライク先行でいけたことが結果につながった。役割を果たせて良かった」 球威のある速球で押して六回2死まで安打を許さなかった。六回2死二塁では藤原を空振り三振に仕留め、グラブをたたいてガッツポーズした。球数が100球となり6回限りで降板したが、不安を抱えていた股関節の状態は改善。後半戦は5試合で計25回を投げてわずか4失点だ。 首位・ロッテ相手に1点を4投手のリレーで守り切った。栗山監督は「(バーへゲンは)本当によく投げてくれた。(まだ)あきらめてないので連勝し続けるしかない」とチームの巻き返しに期待した。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
544117 0.568
(↓0.006)
-
(-)
31496
(-)
444
(+1)
104
(-)
97
(+4)
0.249
(↓0.001)
3.740
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
544615 0.540
(↑0.005)
2.5
(↑1)
28445
(+4)
429
(-)
105
(+1)
35
(-)
0.250
(↓0.001)
3.550
(↑0.03)
3
(-)
楽天
524913 0.515
(-)
5
(↑0.5)
29435
(-)
420
(-)
89
(-)
41
(-)
0.246
(-)
3.540
(-)
4
(-)
ソフトバンク
464919 0.484
(-)
8
(↑0.5)
29450
(-)
391
(-)
99
(-)
68
(-)
0.248
(-)
3.250
(-)
5
(-)
西武
435318 0.448
(↓0.005)
11.5
(-)
29434
(-)
483
(+4)
90
(-)
73
(-)
0.246
(↓0.001)
4.040
(-)
6
(-)
日本ハム
405217 0.435
(↑0.006)
12.5
(↑1)
34353
(+1)
414
(-)
59
(-)
59
(-)
0.232
(-)
3.470
(↑0.03)