◆阪神－中日17回戦は、台風14号接近のため中止が決まった。 首位阪神は、この日から本拠地で中日と2連戦を行う予定だった。予告先発は阪神が秋山拓巳投手（30）、中日が大野雄大投手（32）だった。

◆阪神中日17回戦は、台風14号接近のため中止が決定。翌18日の予告先発が発表され、阪神は当初の予定通り高橋遥人投手（25）が先発する。17日に先発予定だった秋山拓巳投手（30）はスライドせず。また、中日は大野雄大投手（32）がスライド先発する。 高橋は前回9日ヤクルト戦（甲子園）で、上肢のコンディション不良から復帰し、312日ぶりに1軍登板。4回9安打6失点（自責5）で今季初黒星を喫しており、リベンジのマウンドとなる。

◆先発予定だった中日の大野雄は１８日にスライド登板する。リラックスした様子で、キャッチボールなどで調整した。優勝争いを繰り広げる阪神戦へ向け「（相手が）上位でも下位でも勝っていかないといけない。僕らは関係ない」と力を込めた。 前半戦は勝ち星が伸びなかったが、直球の威力が戻り３連勝と調子を上げている。連戦の頭を任され「無理して１３０、１４０球投げたらガタが来る。完投も意識せず。一つでも多くアウトを取っていく」と冷静に言った。与田監督は「全部勝ってほしい」とエースに期待を寄せた。（甲子園）

◆阪神―中日は台風接近に伴い、中止となった。室内での練習後の与田剛監督（５５）の主な一問一答は以下の通り。 ――１８日は大野雄がスライド先発。今後の登板で期待することは 「全部勝ってほしいね」 ――１０連戦初戦の中止はどうとらえるか 「流れの中でやる予定だったのでね。そのあとのゲームだったらどうなったか、わからない」 ――横浜への移動を控えて消化が１試合か２試合は疲労感もちがうのかと思うが 「どうだろう、人によってちがうんじゃないかな。しんどいと思う人もいればやった方がいいと思う人もいるだろうし、一概には言えない」 ――今後の先発ローテーションは 「いろいろと考えていますよ」 ――小笠原は規定投球回（１４３）達成まで残り２７回 「良い数字に関しては野手にしても、少しでもいい成績を残させてあげたい。タイトルも取らせてあげたい。それは変わりのないこと。再三、柳と慎之介の話はしてきましたけど１年間、ローテを守って柱になってもらいたい、という思いに変わりはないので、ちょっとでもいい数字を残してもらいたい」

◆阪神・矢野燿大監督（５２）は１７日、台風１４号接近により午後０時４０分と比較的早い時間に、中日戦（甲子園）の中止が決定したことを前向きに捉えた。今季チームは中止翌日のゲームは５戦５勝。仕切り直して挑む。 「次に向けての準備もできる。ここまで来て体が痛むというか大変な選手もいるし、調子が上がっていない選手は調子を上げることに使える。うちにとっては、よかったかなと思う」 １分けを挟み２連敗と苦しんだ関東遠征から、前日１６日に帰ってきた。打線は得点圏で１４打席連続無安打（５四球含む）で、特に満塁機では７打席連続無安打だが、本拠地・甲子園からもう一度仕切り直す。今季は雨で流れた試合の翌日は４月１４、１８日も５月２、１３日も、９月３日も全勝している。吉兆も味方に、仕切り直すつもりだ。 「やっぱり先発に勝ちが付いてという試合がチームは一番、安定感がある。先発に勝ちが付いてスアちゃん（スアレス）につなげて勝つというのが一番いい形」。２位ヤクルトとは２ゲーム差。ここからもう一度、ドッシリとした戦いを取り戻す。（長友孝輔）