ソフトバンク(1対1)ロッテ =リーグ戦19回戦(2021.09.16)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆ソフトバンクは初回、柳田が適時二塁打を放ち、1点を先制する。対するロッテは、そのまま迎えた7回表に代打・安田の適時打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。両先発の降板後はソフトバンクが2投手、ロッテが4投手の継投で無失点に抑え、試合は規定により引き分けに終わった。

◆ソフトバンクのニック・マルティネス投手(31)は前半戦終了時に7勝2敗だったが、後半戦は4試合先発して勝利なし。 9イニング換算の平均援護点が前半戦終了時に6・28点あったのに、後半戦はわずか1・50点しかない。

◆勝利か引き分けで優勝マジック26が点灯する可能性のあるロッテが、7回に同点に追いついた。 山口の一塁強襲安打や角中の果敢な走塁もあり、2死一、三塁。代打安田尚憲内野手(22)がソフトバンク・マルティネスのフルカウントからのチェンジアップに食らいつく。打球は右翼前にしぶとく落ち、同点適時打となった。 安田は9月4日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の第2打席以降、27打席無安打だったが、大事な場面で久しぶりのHランプをともした。

◆ロッテの1970年以来となる優勝マジック点灯は持ち越しとなった。ソフトバンク相手に引き分けたものの、オリックスが楽天に勝利したため、この日の点灯はならなかった。 勝てなかったが、粘り強く戦い、負けなかった。先発の二木康太投手(26)は6回途中1失点。打線は1点を追う7回、不調だった安田尚憲内野手(22)が代打で値千金の同点適時打を放った。山口の一塁強襲安打や角中の果敢な走塁で2死一、三塁。ソフトバンク・マルティネスのフルカウントからのチェンジアップに食らいつくと、打球は右翼前にしぶとく落ちた。安田は9月4日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の第2打席以降、27打席無安打だったが、大事な場面で久しぶりのHランプをともした。 この日の試合でロッテが勝ちか引き分け、オリックスが負ければマジック26が点灯するはずだった。51年ぶりの「M」はお預けとなったが、頂点を目指し、チーム一丸となって戦い続ける。

◆ロッテの1970年以来となる優勝マジック点灯は持ち越しとなった。ソフトバンク相手に引き分けたものの、オリックスが楽天に勝利したため、この日の点灯はならなかった。

◆ソフトバンクは初回1死一塁から3番柳田の左翼越えの適時二塁打で1点を先制。ロッテは3回無死一、三塁としたが無得点。 ソフトバンクはなかなか追加点が奪えない。5回1死二塁、6回も1死一、二塁と攻めたが無得点。ロッテは6回まで0行進。 ロッテは7回、代打安田の適時打で同点とした。ソフトバンクは再三の好機をものにできず引き分けに終わった。

◆ロッテの1970年以来51年ぶりの優勝マジック点灯は持ち越しとなった。ソフトバンク相手に引き分けたものの、オリックスが楽天に勝利したため、この日の点灯はならなかった。ロッテは17日に試合がなく、優勝マジック点灯は最短で18日に延びた。18日の条件はロッテが日本ハムに○、オリックスが西武に●でM25が出る。 勝てなかったが、粘り強く戦い、負けなかった。先発の二木康太投手(26)は6回途中1失点。打線は1点を追う7回、不調だった安田尚憲内野手(22)が代打で値千金の同点適時打を放った。山口の一塁強襲安打や角中の果敢な走塁で2死一、三塁。ソフトバンク・マルティネスのフルカウントからのチェンジアップに食らいつくと、打球は右翼前にしぶとく落ちた。安田は9月4日の日本ハム戦(ZOZOマリン)の第2打席以降、27打席無安打だったが、大事な場面で久しぶりのHランプをともした。 この日の試合でロッテが○か△、オリックスが●でマジック26が点灯するはずだった。51年ぶりの「M」はお預けとなったが、頂点を目指し、チーム一丸となって戦い続ける。

◆ソフトバンク・マルティネス投手がまたしても白星を手にすることができなかった。 1点リードの7回2死一、三塁から代打安田に右前に運ばれ同点とされた。7回120球と今季自身最多の球数も痛恨の1球に悔しさをにじませた。「拓也(甲斐)がとてもいいリードをしてくれ、すごくいい試合運びができたと思います。守備に何度も助けてもらった」。後半戦に入って5試合に先発して0勝。チームは3敗2分け。助っ人右腕の粘投も報われない。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が先制打を含むマルチ安打で気を吐いた。 1回1死一塁で、ロッテ二木から左翼フェンス直撃の二塁打。「マッキー(牧原大)が出塁して、よく走ってくれました。とにかく先制することが出来て良かったです」。6回先頭では中前打で好機を演出した。試合前の円陣では「ガニサス(さすがに)負けすぎてヤバいんで、ガニサス勝とう」と、独特の表現でチームを鼓舞したが、勝利をつかめなかった。

◆王者の勝利への欲求は、ことごとく裏目に出た。同点の9回2死二塁で、ベテラン川島が左前打を放つ。二塁走者だった代走釜元は本塁へ突っ込んだが、左翼手荻野からの返球が早かった。次打者だった柳田は、肩を落としながらベンチへ戻る。サヨナラムードだったチームから、一瞬にして笑顔が消えた。今季19度目の引き分け。首位ロッテとの本拠地3連戦は1勝もできずに2敗1分に終わった。 工藤監督 アウトになったのも結果論だし、行かせたのも結果論だし、行かせなかったら次は柳田君ですよねって言っても結果論だし。送球はそれるかもしれない。ナイスボールを投げた向こうが良かったというふうに思います。 7、8回にも痛い走塁死があった。2死一、三塁で打者は柳田。ハーマンの暴投の間に三走甲斐がホームを狙ったが、アウトになった。リクエストも判定は覆らず。8回1死満塁で今宮の右飛でタッチアップ狙った上林が、三塁へ引き返すも間に合わず。3イニング連続で痛恨の走塁死が続いた。指揮官は「ギリギリのプレーだった。しょうがないかなと思います。みんな必死に頑張ってなんとかしようという思いはすごく伝わってるし、それが良いように出る時と、うまく出ない時はある」と、必死に選手をかばった。 首位との差は「8・5」で変わらず、厳しい戦いは続く。勝ち続けるしか奇跡の逆転優勝はない。「ダメだったことを嘆くより、しっかり次に向けてという考え方に持っていく」。残りは29試合。工藤監督もナインも、最後まで前を向く。【只松憲】 ? ▽ソフトバンク釜元(今季初出場も、9回に走塁死)「今季初出場がサヨナラのランナーと大事なところでの代走となり、絶対にホームまでかえるという気持ちでした。盗塁を決めることはできましたが、あと1歩というところで、ホームタッチアウトになってしまい悔しいです」

◆優勝マジック「26」の点灯はならなかったものの、首位ロッテが1-1のドローに持ち込んだ。9回2死、最後は安打で本塁突入を試みた二塁走者のソフトバンク釜元に、捕手田村がしっかりタッチ。井口資仁監督(46)はガッツポーズし「負けないということが今日は大事だったので」とホッとひと息ついた。 3連投の守護神益田が、先頭松田に四球を許した。そこで三塁の藤岡がグググッと超前進シフトを敷いた。一塁側を狙う甲斐のバントは、球威に押され小フライに。「あのプレッシャーがおそらくバント失敗になったと思います」と井口監督。7回も8回も、相手の走塁ミスをアウトにし、首位らしいディフェンスで2失点目を防ぎきった。 7回には「26」に後押しされ、執念で同点に追いついた。好投のマルティネスに対し2死一、三塁。直近27打席でヒットなしの安田が、代打に選ばれた。 開幕4番でスタートも、今季も悩める時期が続く。「スタートで行く姿と代打で行く姿が全然違うので。どうしても4打席あると、そろっと入ってしまう」と指揮官。少しでも良さを戻そうと練習、試合での起用に工夫をこらす。 この日もフルカウントに追い込まれた。でも1人じゃない。安田の打席で、三塁側から手拍子が鳴り続けた。球団から"ベンチ入り26番目の選手"と公認されるロッテファンたちが「われらロッテ親衛隊」のリズムを鳴らし続ける。相手ファンがバッテリーを励ます拍手をかき消すほど、強い束になった音。それをBGMに、チェンジアップを同点適時打にした。安田以上に、三塁側の皆が喜んだ。 マジック点灯は18日以降に持ち越されたが、負けずに福岡3連戦を終えたのは大きい。「残り試合、1日1日しっかり戦っていきたいです」と指揮官はいつも通り。さらなる加速を目指し、試される大地、北海道へ向かう。【金子真仁】

◆ソフトバンクの孫正義オーナー(64)が、16日のロッテ戦中に自身のツイッターで「攻めよ。勝ちたいなら」とつぶやき、チームにゲキを飛ばした。 ソフトバンクは9安打を放ちながら1得点に終わり、6戦連続白星なし。球団の試合内容についてつぶやくのは極めて異例で、今季では初めてのことだ。もどかしい試合展開に、孫オーナーも思わず声を発した。

◆ソフトバンクが7、8、9回に3イニング連続で走塁死を記録するなどの拙攻で、今季19度目の引き分け。首位ロッテとの本拠地3連戦は1勝もできずに2敗1分けに終わった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -9回は本塁を狙った釜元が憤死 工藤監督 まぁね。(送球が)それていたらね。まあ、ちょっと、それはね。 -突っ込ませたのは 工藤監督 アウトになったのも結果論だし、行かせたのも結果論だし、行かせなかったら次は柳田君ですよねって言っても結果論だし。それは選択としてあるかもしれないけど、あの場面で行かせずに止めるかって言ったら、送球がそれるかもしれないわけだし。それはまあ、ナイスボールを投げた向こうが良かったというふうに思いますよ。 -7、8回も走塁死 工藤監督 ランナーが出るようになったし、攻められるようになってきたっていうのは、確かに1歩っていうところもあるのかもしれない。(8回に)上林君がアウトになったけど、あれはナイスボールだったしね。取ってからも早かったし。そうですね。なかなかあれじゃ(ホームに)かえってこれなかったですね。行こうという気持ちが出て、最終的に戻れなかったけど、ギリギリのプレーだったんでね。しょうがないかなと思います。 -上林の意思でスタートしたのか 工藤監督 まだそこまでは聞いてないですけど、(打球が)上がった瞬間に本人はタッチアップと思っていたと思うので、投げるボールを見て、無理だと思って戻ったと思うんですよね。(三塁コーチの)声で反応できるかって言ったらなかなか難しいと思うので、あそこは上林君の判断なのかなとは思います。ギリギリのプレーだった。 -7回の甲斐も含め、どれか1つでも得点できていれば 工藤監督 みんな必死に頑張ってなんとかしようという思いはすごく伝わってるし、それがいい風に出る時と、うまく出ない時はどこにでもある。あとは、それが1つずつつながっていけば必ずいい方向にいく。ダメだったことを嘆くより、しっかり次に向けてという考え方に持っていった方が選手にもプラスにもなる。 -6回はリチャードに代打 工藤監督 なかなか点が取れなかったので、もう1点取れればという考えで早めに送りました。今日はちょっと(二木に)合ってなかったなと。本人とも話してタイミング取りずらそうにもしていたので。 ? ▽ソフトバンク釜元(今季初出場も、9回に走塁死)「今季初出場がサヨナラのランナーと大事なところでの代走となり、絶対にホームまでかえるという気持ちでした。盗塁を決めることはできましたが、あと1歩というところで、ホームタッチアウトになってしまい悔しいです」

◆ソフトバンクは再三の好機をものにできず引き分けに終わった。 ソフトバンクが今季19試合目の引き分け。引き分け試合のシーズン最多記録は82年中日の19試合で、ソフトバンクが最多記録に並んだ。

◆ソフトバンク「8回の男」リバン・モイネロ投手が復帰登板を3人で片付けた。 先頭中村奨を右飛に仕留め、レアードは140キロのスライダーで空振り三振。岡は直球で中飛に打ち取った。「積極的にストライクゾーンの中で勝負することができたので、良かったと思います」。左手首の違和感のため7月14日の楽天戦(ペイペイドーム)以来のマウンドで、仕事を果たした。「いいリズムでバッターを打ち取ることができたし、点を与えることなく投げ終えることができたので良かった」。残り試合も全力で腕を振るつもりだ。

◆パ・リーグ首位のロッテは15日、ソフトバンク18回戦(ペイペイドーム)に5-4で逆転勝ちし、今季最多タイの6連勝(1分け挟む)を飾った。七回に角中勝也外野手(34)が勝ち越しの適時二塁打を放つなど2安打2打点を挙げ、勝利に貢献。チームは貯金を今季最多の「14」とし、2位・オリックスとのゲーム差を4に広げた。16日の結果次第でロッテにリーグ優勝へのマジックナンバー「26」がいよいよ点灯する。 コンパクトなスイングで、大きな勝利を呼び込んだ。ヒーローはロッテの誇るバットマン、角中だった。 「真っすぐ(直球)がすごく速いピッチャーなので、真っすぐは諦めて、スライダー、フォークボール狙いでいきました」 同点の七回1死二塁。158キロを計測するなど直球の威力抜群の甲斐野に対し、バットを短く持った角中は両足を大きく開き、140キロの変化球を左中間へ打ち返した。「個人的には打ち取られた当たり」という打球は、卓越したミート力に気迫が乗った分、もうひと伸び。猛然と追う左翼手・栗原のグラブをかすめるように落ち、決勝の二塁打となった。 1-0の三回2死一、三塁ではスチュワートの152キロを捉えて右前適時打とした。直球にも、変化球にも対応し、2安打2打点。2012年に独立リーグ(四国IL・高知)出身選手として初の首位打者に輝き、16年にも同タイトルを獲得した入団15年目のベテランが、陰りのない巧みなバットコントロールでチームを6連勝に導き「シーズン終盤のしんどいところで仕事ができて良かった」と声を弾ませた。 ヒーローインタビューでは「集中力の源」を問われ「別にいいところで打てただけで...むしろ自分が教えてほしいくらいです」と控えめに笑った。今季は開幕直後こそ主に代打起用だったが、4月下旬からスタメンに定着し、勝負どころで見事な活躍。この勝利で、1シーズン制では1970年以来51年ぶりとなる優勝へのマジックナンバーが16日にも「26」で初点灯する。 2005年にプレーオフを経て優勝したロッテだが、07年に入団した角中は「自分自身、経験したことないので分からない」と〝未体験ゾーン〟に思いをはせた。残り33試合。勢いづくと止まらないロッテが、実りの秋へ加速する。

◆ソフトバンクが一回、先制した。柳田悠岐外野手(32)が一回1死一塁から左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。 「マッキー(牧原大)が出塁して、よく走ってくれました。とにかく先制することができてよかったです」 連敗して迎えたロッテとの3戦目。一回無死、牧原大が左前打。三森は空振り三振に倒れたが、柳田が145キロ直球をはじき返した。試合前の時点で対ロッテ戦打率・343と相性のよさをこの日も見せつけた。 この日の試合前の円陣では声出しをつとめた。「ガニサス(さすがに)、負けすぎてやばいんで。ガニサス、勝とう。今、台風きていますけど、台風のようにはちゃめちゃしましょう」とナインの爆笑をさらっていた。

◆首位のロッテは1点を追う七回、四球と山口の一塁内野安打で1死一、三塁とし、2死後、代打・安田の右前適時打で同点に追いついた。先発の二木は六回途中6安打1失点で降板した。

◆ソフトバンクは1-1の八回2死一、三塁の好機を作ったが、勝ち越すことはできなかった。 1死から甲斐が四球で出塁。2死となり代打・川島の左前打で一、三塁と好機を広げた。打席には柳田。これ以上ない絶好機を作りだした。 カウント1-2からの4球目、ハーマンのナックルカーブがワンバウンド。捕手・田村が弾く間に三走・甲斐がホームを狙った。ヘッドスライディングに赤土が舞うも、判定はアウト。柳田も両手を広げてセーフをアピールしていた。ベンチはすぐさまリクエストしたが判定は変わらず。勝ち越すことはできなかった。 この打席でのロッテの守備は遊撃・エチェバリアが定位置。三塁・藤岡は三塁ベースを大きく離れ、甲斐も大きなリードを取っていた。果敢に狙ったチャレンジだったが、貴重な一点にすることはできなかった。

◆ロッテが追いつき引き分け。1点を追う七回2死一、三塁で代打、安田が右前適時打を放った。六回途中から救援の4投手が無失点と踏ん張った。ソフトバンクは1点どまりで、7回1失点と好投したマルティネスを援護できなかった。

◆首位のロッテは、再三の好守で引き分けた。打線は1点を追う七回、代打・安田の右前適時打で同点に追いついた。先発の二木は六回途中6安打1失点。その後は東妻、ハーマン、国吉、益田が得点を与えなかった。オリックスが楽天に勝ったため、この日のマジック点灯はならなかった。 九回2死二塁、ソフトバンク・川島が左前打を放った。左翼手・荻野がすばやく捕球すると、本塁へ好返球。二走・釜元を本塁で刺した。この日は再三の好守で、引き分けに持ち込んだ。 マジック点灯はならなかったが、眠れる若き大砲、安田のバットから快音が響いた。 0-1で迎えた七回、先頭の角中が四球で出塁。1死から山口の放ったゴロは一塁ベースに当たる内野安打となった。その後2死一、三塁の場面で代打で登場。フルカウントからマルティネスのチェンジアップにタイミングを合わせ、右前へ同点適時打を放った。 「強い気持ちを持って打席に入りました。気持ちで打てたヒットだったと思いますし、良いところに落ちてくれました」 大阪の強豪・履正社高出身の22歳。井口監督から長距離砲として高い期待をかけられ、今季も開幕から48試合で4番を務めたが、思うような結果を残せず、打順は6、7番へ下がった。9月4日の日本ハム戦の第1打席で二塁打を放ったのを最後に27打席連続無安打。28打席ぶりの安打は、首位を走るチームにとって貴重な同点打となった。 9月はまだ本塁打ゼロながら、長打力のある安田が復調すれば、18日にも発熱から復帰するマーティンとともに、ロッテ打線はさらに迫力を増しそうだ。

◆ソフトバンクは最後までホームが遠く、勝ち越し点を奪えずに引き分けた。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --最後はサヨナラのチャンスだった 「うん。いい球が返ってきて、それがそれていたらね」 --回した判断というのは 「アウトになったのも、いかせたのも結果論だし。いかせなかったら次、柳田君ですよねというのも結果論だし。あそこの場面で止めるかといったら、送球がそれるかもしれないわけで。ナイスボールを投げた向こうがよかったと思いますよ」 --七回、八回もホームが遠かった 「攻める、攻められるようになってきた。走者も出るようになってきたし。あと一本はあるかもしれないですけど。その前(八回1死満塁)上林君もアウトになったけどアウトになったけど。あれもナイスボールだったし、捕ってからも早かった。最終的には戻れなかったですけど、ぎりぎりのプレーだったので」 --上林の判断か、三塁コーチのゴーサインか 「そこまでは聞いていないですけど。上がった瞬間にタッチアップと本人は思ったと思う。(外野手が)投げるボールを見て、戻ったと思う。あそこは上林君の判断だと思いますけど。ぎりぎりのプレーだったしね」 --甲斐の走塁も含めて、どれかひとつでも 「みんな必死に頑張って、何とかしようという思いはすごく伝わってくる。あとはそれが1つずつ、つながっていけば必ずいい方向にいくと思うので」 (続けて) 「きょうは追いつかれて勝てなかったけど、マルティネス投手も7回1失点で、逆転されることなく投げ切ったのもすごく大きかった。戻ってきたモイネロ、森君がぴしっと締めてくれたのも九回の反撃につながったと思う。投手からリズムも作って、攻撃につなげられたので。これができれば、僕は絶対にいい方向に向かうと思います。今まではそこもなかなか作れなかったので」 --六回2死一、二塁でリチャードに代打・長谷川を出した 「あそこは早めに、なかなか点が取れなかったので。もう1点取れればという考えで、あそこは早めに送りました」 --リチャードはあまり合っていなかった 「きょうはちょっと合っていなかった。タイミングを取りづらそうにしていて。結果的には投手が代わりましたけど。早めに仕掛けようと。(二木が)いいピッチングをしていたので」

◆左手首の違和感から15日に復帰したソフトバンクのモイネロが八回、7月14日以来となるマウンドに上がり、危なげなく三者凡退に抑えた。150キロ超の速球と落差の大きい変化球は健在。「良いリズムで打ち取れた。体も問題なく、これからはもっとチームに貢献しないといけない」と今後を見据えた。 九回は、7日に長期離脱から復帰した守護神の森が3人でぴしゃり。勝利には結びつかなかったが、救援陣の駒がようやくそろい、工藤監督は「大きい。ぴたっと締めてくれた」と、頼もしそうに話した。 釜元(九回の代走で今季初出場。川島の安打で本塁突入もアウト)「盗塁を決めることはできたが、あと一歩でホームタッチアウトになってしまい悔しい」

◆ロッテの安田が1点を追う七回2死一、三塁で代打で登場し同点打を放った。好投を続けていたマルティネスに対しフルカウントから右前にしぶとく運ぶ。当たりは鈍かったが、4日以来、出場9試合ぶりの安打で貴重な1点を挙げ、「苦しかった。何とか一本が出て本当に良かった」と喜んだ。 チームは首位を走り好調だが、前日の15日は九回に代打で遊飛に倒れていた。修正できたことには「本当にバットを振るしかない。映像を見てしっかり準備をして、それだけ」と言葉を弾ませた。 二木(六回途中6安打1失点)「反省するところがすごく多い。あの回(六回)は投げ切りたかった。次に向けてしっかりやっていきたい」

◆ソフトバンクは1-1の九回2死二塁、川島が左前打を放ったが...二走・釜元が本塁憤死した。拙攻で1得点に終わり、痛恨のドロー。連敗は止まらなかったが、全力で戦った選手を工藤監督は責めなかった。 「みんな必死に頑張って、何とかしようという思いはすごく伝わってくる。1つずつ、つながっていけば必ずいい方向にいくと思うので」 七回には2死一、三塁で打席に柳田。ハーマンの投球がワンバウンドになる間に三走・甲斐がホームを狙ったがタッチアウト。八回1死満塁では今宮が浅めの右飛。三走・上林はタッチアップで飛び出し、すぐさま三塁に戻ったが間に合わず。「ぎりぎりのプレーだったので」と指揮官。シーズン19度の引き分けは1982年の中日に並んでプロ野球タイ記録となった。3位・楽天と3ゲーム差に縮めたが、もどかしい現状を象徴するような試合だった。(竹村岳)

◆パ・リーグ首位のロッテは16日、ソフトバンク19回戦(ペイペイドーム)に1-1で引き分けた。七回に追い付いた直後の守備でフランク・ハーマン投手(37)と田村龍弘捕手(27)が気迫の連係プレーで本塁を死守するなど、終盤に再三のピンチを切り抜けた。優勝へのマジックナンバー点灯は18日以降に持ち越しとなった。 好返球で、敵地の歓声をかき消した。1―1の九回2死二塁。川島の左前打を処理した荻野が、本塁へワンバウンドのストライク送球。生還を狙った釜元を刺した。 サヨナラ負けを阻止してドロー。ソフトバンクの選手が悔しそうに立ち尽くすのとは対照的に、井口監督らは笑顔でグータッチ。まるで勝者と敗者のようだった。 「負けないというのが大事。守り勝てたことが大きかった」 優勝へのマジックナンバー点灯はお預けとなったが、井口監督が守備をたたえた。七回に追い付いた直後から3イニング連続で訪れたピンチ。絶対に勝ち越し点を与えないという執念を見せた。 七回2死一、三塁からハーマン(右)の投球がそれる間に三走・甲斐が本塁を狙ったが、生還はならなかった 【七回2死一、三塁】ワンバウンドしたハーマンの投球を捕手・田村が左後方へはじいたが、素早くハーマンに送球。本塁に突入した甲斐をアウトにした。ソフトバンクはリプレー検証を求めたが覆らなかった。 八回1死満塁で三走・上林が今宮の右飛で一度はタッチアップして三塁へ戻ったが、田村からの送球に刺された。手前は三塁手・藤岡 【八回1死満塁】3連投となった国吉がピンチを招く。今宮の浅い右飛で三走・上林は一度はスタートを切ったが、右翼手・高部の好返球に慌ててバック。捕球した田村が三塁へ送り、戻りきれなかった上林をアウトに。リプレー検証は再び判定通りにアウトだった。 九回は、あわやサヨナラ負けの場面を荻野が阻止。間一髪でアウトだったが、タイミングがより際どかったとしても、ソフトバンクは2度のリプレー検証の権利を使い果たしており、なす術がなかった。 「残り試合を一日一日、戦っていきたい」 1シーズン制では1970年以来51年ぶりとなる優勝マジック点灯は18日以降。2位・オリックスが勝ったために3・5ゲーム差に縮まったが、2005年以来の優勝に向けて結束して戦う。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
544017 0.574
(-)
-
(-)
32496
(+1)
443
(+1)
104
(-)
93
(-)
0.250
(↓0.001)
3.760
(↑0.03)
2
(-)
ORIX
534615 0.535
(↑0.004)
3.5
(↑0.5)
29441
(+3)
429
(+1)
104
(+1)
35
(+2)
0.251
(↑0.001)
3.580
(↑0.03)
3
(-)
楽天
524913 0.515
(↓0.005)
5.5
(↓0.5)
29435
(+1)
420
(+3)
89
(-)
41
(-)
0.246
(-)
3.540
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
464919 0.484
(-)
8.5
(-)
29450
(+1)
391
(+1)
99
(-)
68
(+1)
0.248
(-)
3.250
(↑0.02)
5
(-)
西武
435218 0.453
(↓0.004)
11.5
(↓0.5)
30434
(+1)
479
(+3)
90
(-)
73
(-)
0.247
(-)
4.040
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
395217 0.429
(↑0.007)
13.5
(↑0.5)
35352
(+3)
414
(+1)
59
(+1)
59
(-)
0.232
(-)
3.500
(↑0.03)