楽天(☆7対0★)オリックス =リーグ戦18回戦(2021.09.15)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:瀧中 瞭太(7勝4敗0S)
敗戦投手:山﨑 颯一郎(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(13号・7回裏2ラン)

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◆投打のかみ合った楽天が完勝。楽天は5回裏、山崎剛と浅村の適時打などで一挙5点を先制する。そのまま迎えた7回には、浅村の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・瀧中が7回4安打無失点の好投で今季7勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックス山崎颯一郎投手(23)が4度目の先発。 今季の同投手は右打者を単打1本の被打率4分8厘に抑えるも、左打者には29打数11安打で被打率3割7分9厘。今日は苦手の左打者を抑えてプロ初勝利を挙げられるか。

◆高卒プロ5年目のオリックス山崎颯一郎投手(23)が5回途中5失点で、プロ初白星はお預けとなった。 毎回走者を許すも、4回まで無失点で切り抜ける粘りの投球を続けた。だが、5回に楽天打線につかまった。先頭に四球を与え、2死二塁から山崎剛に適時三塁打を浴びて先制点を奪われる。浅村と島内にも適時打を許してリードを広げられ、走者2人を残して降板。2番手山田修義投手(29)も適時打を浴びてさらに失点、山崎は4回2/3を投げ6安打3四死球5失点だった。「そこまでいい集中力で投げられていただけに、5回の先頭打者へ四球を与えてしまったところが一番悔しいです。なんとか2死まで持っていけただけに粘りたかったですし、フォークが浮いてしまったことは反省しないといけないです」と振り返った。 楽天相手には過去2戦先発しており、前回8月26日には2回5失点でKOされていた。リベンジはならなかった。

◆先発は楽天滝中とオリックス山崎颯。ともに初回から得点圏に走者を背負ったが要所を締め、3回まで無失点の立ち上がり。 楽天が5回2死から5点を挙げた。山崎剛の三塁打で先制し、浅村、島内、岡島が3連続適時打。オリックスは無得点で終盤へ。 楽天が2連勝。7回に浅村が3戦連発となる13号2ラン。7回無失点の滝中が7勝目。オリックスは4連敗。山崎颯が2敗目。

◆2位オリックスが3位楽天に連敗し、ゲーム差が1に縮まった。 先発の山崎颯一郎投手(23)が5回に打ち込まれ、4回2/3を投げ6安打3四死球5失点。3番手のグレン・スパークマン投手(29)も7回に浅村に2ランを浴びリードを広げられた。 打線は楽天投手陣の前に沈黙。6安打無得点で今季4度目の完封負けとなった。 これで9月11日から今季ワーストタイで3度目の4連敗。楽天相手には2分けをはさんで5連敗となった。

◆楽天浅村栄斗内野手が3戦連続のアーチを描いた。 5点リードの7回1死二塁、オリックス・スパークマンの150キロを右中間へ運ぶ13号。前夜と同じく、初球真っすぐを捉える快打で2点を追加した。「完璧です。シンプルに来た球を打つ。変化球でも真っすぐでも同じスイングするのが長所だと思うので、それをもう1回見つめなおそうと、試合に出てない時期に考えてやりましたね」。2安打3打点で完全復活を印象づけた。

◆25年ぶりの優勝を目指した真夏の勢いは、どこへ消えたのか。オリックスの失速が止まらない。初回2死一、三塁、2回1死二、三塁と序盤の絶好機を逃して今季4度目の完封負け。連敗は今季ワーストタイの4に伸びた。ロッテが競り勝ったことで、オリックスの自力優勝の可能性が16日にも消滅する。 「勝つときもあれば負けるときもあるんで。それで別に一喜一憂するわけじゃないんで。もう1回、自分らの形というんですかね。思い出してやるしかないんで」 なんとしても、悪い流れを断ち切る。中嶋聡監督(52)の言葉にも、気概があふれた。 ただ、本来ならスパートをかけたかった9月の戦力低下は大誤算だ。吉田正尚外野手(28)、ランヘル・ラベロ内野手(29)、セサル・バルガス投手(29)ら頼みの戦力が故障。大黒柱の吉田正の離脱後、チーム成績は2勝6敗1分けと下降線をたどる。3勝8敗2分けの月間成績はリーグ最下位。苦心の打順編成も中軸が機能せず、安打が出ても得点につながらない。 「淡泊に見えるかもしれないですけど、初球から甘いのを振るのは普通のこと。それが結果にならなかったら、淡泊に見えるでしょうし。それをしっかりとらえて、結果につなげていくしかないんで。今まではそれが、できていたわけですから。それを何とかもう1回、続けられるように。それしかないですね」と指揮官は繰り返した。 楽天に2分けを挟む5連敗で、ついに1差に迫られた。沈みがちな空気を変えようと、ベンチで大下が味方を鼓舞する。うつむいたままでは終われない。空気は、勝って変えるしかない。【堀まどか】

◆楽天の山崎剛が2試合連続で適時打を放った。0―0の五回2死二塁で、山崎颯の1ボールからの落ち切らないフォークボールを逃さずに捉えた。打球は右中間を鋭く真っ二つに破って悠々と三塁に到達し「気持ちで打った」と笑顔で振り返った。 俊足巧打が光るプロ4年目の左打者。コンディション不良だった浅村に代わって先発に入った4日から10試合連続で先発出場を続け、無安打だったのは1試合だけ。12日からは1番打者に抜てきされ、前日14日は好投手の宮城からも中前適時打をマークした。「一打席一打席、集中して無駄な打席にならないように心掛けている」とレギュラー定着に向けて燃えている。

◆楽天は五回に山崎剛の適時三塁打、浅村の適時打、島内の適時二塁打、岡島の2点適時打で5点を先行し、七回に浅村の2ランで加点した。滝中は7回4安打無失点で7勝目。オリックスは山崎颯が五回に一気に崩れ、打線もつながりを欠いて4連敗を喫した。

◆プロ初星を挙げ、チームに再び勢いをもたらしたい。オリックスの先発を託された山崎颯はリベンジを誓ってマウンドに上がったが、悔しい結果に終わった。 「チームが勝てる投球をしたい。いつも通り自分の球で勝負できたら、いい結果は出るかなと思う。疲れてきたら一塁側に体が流れてくる悪い癖があるので、バランスよく投げられたら」 楽天と前回対戦した8月26日(楽天生命パーク)は、2回5失点でプロ初黒星。プロ2度目の先発マウンドでKOを味わった。そこから修正し、前回9月8日のロッテ戦(ほっと神戸)は6回1失点。自己最速となる155キロも計測した。この日も四回まで無失点だったが、五回2死二塁から山崎剛に右中間へ先制の三塁打を浴び、その後も失点を重ねた。 チームは前夜敗れて、約4カ月ぶりとなる今季3度目の3連敗。自身6連勝中だった先発の宮城が5回0/3を3失点で2敗目を喫した。打線が援護できず、中嶋監督は「(敗因は)宮城じゃないでしょ。もう打線でしょ。1点もやれないというプレッシャーを宮城にかけてしまっているということがすべて」と野手陣の尻をたたいていた。 吉田正が負傷離脱中という苦境でも、なんとか奮起したい攻撃陣だったが、この日も一回2死一、三塁、二回1死二、三塁であと一本が出なかった。山崎颯は4回2/3を5失点。投打ともに振るわず、負の連鎖が止まらない。ペナント終盤で痛すぎる4連敗だ。

◆楽天の滝中が7回4安打無失点で7勝目を挙げた。序盤のピンチを切りぬけると尻上がりに調子を上げ、五回以降は走者を許さず「野手の助けもありゼロでしのげたのは大きかった。その中で修正する時間が取れた」と胸をなで下ろした。 二回まではカーブの切れを欠いたが、イニング間のベンチ前でのキャッチボールやマウンドでの投球練習で修正した。「いい形の力の抜け方ができた」とうなずいた。

◆パ・リーグ3位の楽天は15日、同2位・オリックスとの18回戦(楽天生命パーク)に7-0で大勝し、1ゲーム差に迫った。東京五輪日本代表として金メダル獲得に貢献した浅村栄斗内野手(30)が、今季初の3試合連発となる13号2ランを放つなど、2安打3打点の活躍。終盤の優勝争いに向けて、復調を印象付けた。 息をひそめていた侍が〝復活モード〟に突入した。浅村が3戦連弾となる13号2ラン。「手応えは良くて、完璧でした。初球から甘い球をしっかり振る準備ができていた。しっかり捉えることができたかなと思います」と、両手に残る確かな感触をかみしめた。 5点リードの七回1死二塁。3番手・スパークマンの初球、150キロの直球を逆方向の右中間スタンドに流し打ち、駄目押し点をチームにもたらした。 1―0の五回2死一、三塁では適時打で打線を勢いづけ、この回5点の猛攻につなげた。8月26日以来の2安打で3打点。豪快な打撃だけでなく、追い込まれながらも外角球に食らい付くしぶとさは、まさに浅村の真骨頂。復調を印象付ける一打といえた。 栄光の金メダルと引き換えに、五輪後はコンディション不良に陥り、4日の西武戦で移籍3年目にして初めてスタメンを外れた。「悔しくて、ふがいない気持ちがすごくあった。一年間、出続けないといけない責任がある。ここから、もう一回やらないといけない」。代打やDHでの出場が続き、前日14日に本職の二塁で9試合ぶりにスタメン復帰。有言実行の活躍を見せた。 主砲の奮闘で同一カード3連戦に勝ち越し。石井監督は「自分の仕事をしてくれました」と全幅の信頼を寄せた。8年ぶりのリーグ優勝へ、浅村がイヌワシ打線を引っ張る。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
544016 0.574
(↑0.004)
-
(-)
33495
(+5)
442
(+4)
104
(-)
93
(-)
0.251
(-)
3.790
(-)
2
(-)
ORIX
524615 0.531
(↓0.005)
4
(↓1)
30438
(-)
428
(+7)
103
(-)
33
(-)
0.250
(↓0.001)
3.610
(↓0.04)
3
(-)
楽天
524813 0.520
(↑0.005)
5
(-)
30434
(+7)
417
(-)
89
(+1)
41
(-)
0.246
(-)
3.550
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
464918 0.484
(↓0.005)
8.5
(↓1)
30449
(+4)
390
(+5)
99
(+2)
67
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.270
(↓0.01)
5
(-)
西武
435118 0.457
(-)
11
(↓0.5)
31433
(+3)
476
(+3)
90
(-)
73
(-)
0.247
(-)
4.050
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
385217 0.422
(-)
14
(↓0.5)
36349
(+3)
413
(+3)
58
(+1)
59
(+1)
0.232
(-)
3.530
(-)