中日(★3対5☆)広島 =リーグ戦22回戦(2021.09.15)・バンテリンドーム=
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広島
0000103105901
中日
0201000003501
勝利投手:森浦 大輔(3勝3敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗24S))
敗戦投手:福 敬登(2勝2敗0S)

本塁打
【広島】正隨 優弥(1号・7回表3ラン)
【中日】堂上 直倫(5号・2回裏2ラン)

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◆広島は0-3で迎えた5回表、正隨の適時打で1点を返す。そのまま迎えた7回に正隨の3ランで逆転に成功すると、続く8回には上本の犠飛で貴重な追加点を挙げた。投げては、救援陣が5回以降を5人の継投で無失点。敗れた中日は、3番手・福が精彩を欠いた。

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(32)は通算761安打。 中日に在籍した外国人選手の通算安打数上位は(1)パウエル765安打(2)ビシエド761安打(3)ゴメス690安打。ビシエドが球団の助っ人安打記録まであと4本と近づいている。

◆中日の笠原祥太郎投手(26)が2年ぶりの先発マウンドで5回まで4安打1失点で投げ終え、勝利投手の権利を持ったまま6回から救援陣にバトンを渡した。 しかし7回に3番手の福が正随に逆転3ランを許して2年ぶりの白星は消えた。 「緊張しました。初回から力んでしまいリズムが悪かったです。(捕手の)木下さんが引っ張ってくれたので、なんとか5回まで投げることができました」とコメントした。 初回いきなり無死一、二塁のピンチも正随を三ゴロ併殺で切り抜けた。3回2死一、三塁では4番鈴木誠を143キロ直球で遊ゴロに仕留めた。 3点リードの5回2死一、三塁で正随に適時打を許し2点差とされると鈴木誠を申告敬遠して塁を埋めた。勝利投手の権利まであと1人で苦しんだが、この満塁の危機も坂倉を左飛に打ち取った。6四球と制球にも苦しんだが、なんとか5回を投げきった。

◆広島正随優弥外野手(25)が、値千金の逆転1号3ランを放った。2試合続けて「3番左翼」で先発出場。2点を追う7回1死一、二塁で中日福の初球、内より低め139キロ直球を振り抜いた。打球はライナー性の軌道で、左翼席に着弾した。 「前の打席で1本出たことで少し楽な気持ちで入ることが出来ました。自分のスイングで捉えること出来て良かったです」。正随は3点を追う5回2死一、二塁から右前適時打を放っており、4打点と爆発。起用に結果で応えた。

◆中日は2回、堂上の5号2ランで先制した。広島は2年ぶり先発の中日笠原から3回まで4四球2安打も無得点。 中日は4回無死満塁から高橋周の犠飛で3点目。5回、広島正随の適時打で1点を返されると、6回から継投策に出た。 広島は7回に正随の1号3ランで逆転。連敗を4で止めた。森浦が3勝目。中日は連勝が5で止まり、福が2敗目を喫した。

◆中日ドラフト2位の森博人投手が無安打無失点デビューを飾った。 2点ビハインドの9回に登板。先頭の代打西川に四球を与えたが、鈴木誠を三ゴロ、坂倉を一ゴロ併殺に仕留めた。最速148キロの直球を外角に集めて広島の主軸を封じたルーキーは「めちゃくちゃ緊張して力みまくりました」とホッとした表情。与田監督は「すごいいい球がきていた。楽しみですね」と今後に期待した。

◆2点リードの7回に3番手中日福敬登投手(29)が正随に逆転3ランを浴び、連勝が5で止まった。 与田剛監督(55)は「次はなんとか抑えてくれるでしょう。打たれることもある」と福を責めることはなかった。3試合を残して広島戦の3年連続負け越しが決まったが「数字は受け入れていくしかない」と話した。 ▽中日福(7回、正随に逆転3ランを許し)「完璧に打たれました...」

◆19年の開幕投手を務めた中日笠原祥太郎投手(26)が2年ぶりに先発。5回4安打1失点で勝利投手の権利も持ったまま降板したが、7回に3番手福が正随に逆転3ランを許し、19年7月以来の白星はお預けとなった。 「緊張しました。粘れはしましたけど、流れを持ってくることはできなかった。力みがあったので(次は)冷静に投げられるように」と次回登板を見据えた。

◆広島の守護神栗林良吏投手(25)が、1回ゼロ封で24セーブ目を手にした。 2点リードの9回に登板。2三振を奪うなど、3者凡退で中日打線を圧倒した。4日ヤクルト戦以来、中10日の登板だったが「自分は回ってきた時にしっかりゼロに抑えて勝利に貢献するというのが一番大事。そこだけは忘れないように、気持ちの浮き沈みだけはしないようにしていた」と話した。これで、永川1軍投手コーチが持つ球団新人最多のシーズン25セーブに王手をかけた。

◆途中出場の広島上本崇司内野手が陰の立役者として奮闘した。 2点を追う7回先頭で代打で出場。中日福を相手に「2ストライクになった時点で、前に飛ばす気はなかった。粘ろうと思った」と、しぶとくファウルで粘り、10球目を見送って四球で出塁。正随の逆転弾の導火線となった。1点リードの8回には「チャンスだったので、ストライク来たら行こうと思ってました」と、無死一、三塁から貴重な追加点となる右犠飛。渋い働きで存在感を示した。

◆広島3年目正随優弥外野手(25)が、値千金の逆転1号3ランを含む2安打4打点と奮闘し、連敗ストップに大きく貢献した。2試合連続で「3番左翼」で先発。3点を追う5回2死一、二塁からプロ初タイムリーとなる右前打。2点差の7回1死一、二塁で中日福の初球をたたき、左翼席へ逆転弾。将来の大砲候補が、負ければ自力CS消滅の可能性があった試合で、4連敗中だったチームを救うヒーローとなった。正随が一振りで暗雲を切り裂いた。2点を追う7回1死一、二塁で中日福の初球、内角低め139キロの初球を引っ張ると、ライナー性の打球で左翼席へ着弾する逆転3ラン。プロ2本目の1発に「昨日ふがいない結果だったので、なんとか取り返してやろうという気持ちで入りました。自分のスイングで捉えること出来て良かった」。チームの窮地を救う千金打で、連敗ストップに導いた。 中日笠原から、貴重な1点目をたたきだした。3点を追う5回2死一、二塁から内角直球をコンパクトなスイングで右前に運んだ。プロ初のタイムリーでチームに流れを引き寄せた。笠原は今季2軍で7打数3安打と打ち込み、しかも3安打すべてが本塁打だ。ただ「昨日からのやられ方が結構頭にあった」と、前日14日の中日戦では左腕の松葉、福相手に4打席凡退。この日も初回の1打席目は併殺打に倒れた。「先輩方に、配球、意識、気持ちの持ちようだとか、結構声をかけてもらった」。長野、松山、会沢、鈴木誠らから精神面などで助言をもらい「それが結構効いてます」と感謝した。 打撃の意識を大胆に変えた。春の1軍キャンプでは結果を残せず、開幕2軍スタート。「このままではダメだなと思って、ガラッと変えようと思いました」。自ら考え、これまで上半身でタイミングを取っていたものを、下半身で取るように変えたことで、徐々に結果が出始めたという。「あんまりバタバタしなくなった。そこは自分の中でプラス」。5月には新型コロナウイルスに感染し、離脱を余儀なくされたが、ファームでコンスタントに結果を残し続けていた。 若きホープの1発に佐々岡真司監督(54)は「期待しているわけであって、本当に大きな1発でした」とたたえた。チームの連敗は「4」でストップ。正随は「必死に1勝をもぎ取れるように頑張ります」と気合を入れた。ここから巻き返す。【古財稜明】

◆中日の堂上が、豪快な一発を放った。0―0で迎えた二回2死一塁から、顔の高さに来た139キロの直球を捉えて5号2ラン。「スタンドまではどうかなと思ったが、届いてよかった。しっかり振れた」と胸を張った。 この回は先頭のビシエドが四球で出塁した後、続く福田が中飛、高橋周は左飛に倒れた。20歳の先発投手、玉村が一息つきたいところで初球の見逃せばボールという一球を振り抜いて左翼席まで運んだ。玉村からは今シーズン2本目の本塁打だった。 前夜は途中出場ながら2打数2安打5打点の大活躍。今季で15年目を迎え、レギュラーが不在の二塁で若手選手の壁となれるか。

◆中日の笠原が2年ぶりとなった1軍マウンドで5回1失点と粘った。4安打で6四球と乱れながらも必死に腕を振り「(捕手の)木下さんが引っ張ってくれたので何とか五回まで投げることができた」と感謝した。 「緊張した。一回から力んでしまいリズムが悪かった」と語ったように得意のチェンジアップはホームベース手前でワンバウンドするなど制球に苦しんだ。それでも四回まで無失点で耐え、五回も最少失点で切り抜けて先発の仕事を果たした。 2019年に開幕投手を務めたが、故障もあって昨季は出番なし。今季もオープン戦で打ち込まれて先発ローテーションから漏れていた。

◆広島が逆転し、連敗を4で止めてこのカードの勝ち越しを決めた。正随が五回に適時打、七回も逆転の1号3ランを放って計4打点。中日は連勝が5でストップ。2年ぶり先発の笠原が5回1失点と粘ったが、救援の福が打たれた。

◆中日は連勝が「5」でストップ。今季の広島戦の負け越しが決まった。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。――先発・笠原は2年ぶりの1軍登板で5回4安打1失点 「球数はいきましたけど、よく投げたと思いますよ。四球が6つか。少し力みがあったのかな、と。その中でよく1失点で投げてくれた」 ――福が逆転3ランを打たれた 「次は何とか抑えてくれるでしょう。打たれることもある。それだけですね」 ――D2位・森がプロ初登板で1回無失点 「投球練習の時からすごく力が入って、ワンバウンドとか投げていましたけど、それは初登板なのでね。野手もよく守ってくれたし、何とかゼロ点でマウンドを降りることができたので。すごくいい球がきていたから楽しみですよね」 ――9連戦は6勝3敗で終えた。振り返りと、次の10連戦に向けて 「打線の状態が非常に上がってきたというのが一つの安心材料ですけれども、あさって(17日)からの10連戦も打線がもっともっと上向いてくるといいなと思いますし、投手も点を取られるときというのはボールカウントが先行する、先頭打者に四球を与えてしまう。そういう流れを出さないように、次の10連戦はやってほしいなと思いますね」 ――今季の対広島の負け越しが決まった 「その数字を受け入れていくしかない。それだけです」

◆広島は4日以来の登板となった栗林が九回を3人で締め、24セーブ目を挙げた。チーム状態や得点差で登板間隔が空いた影響を感じさせず、力強い速球で2奪三振。「回ってきた時にしっかりゼロで抑え、勝利に貢献するというのが一番大事」と貫禄を漂わせた。 永川投手コーチが現役時代にマークした新人の球団最多記録25セーブ超えを目標に掲げる。あと一つで肩を並べるところまでたどり着き「そこは超せたら、一番いいことだと思う」と意欲をかき立てた。

◆中日のドラフト2位・森博人投手(23)=日体大=が2点ビハインドの九回にプロ初登板し、1回無安打無失点だった。 「2点差というのもあったので、とりあえずゼロで抑えられてよかったと思います」 八回表に登板することを告げられると、全身に緊張感が走った。マウンドからの景色を見渡すような余裕はなく、投球練習中でも「ずっと緊張しっぱなしで上体が力みまくっていた」と少し制球を乱していた。先頭の代打・西川には四球を与えるスタート。それでも「次、という感じでしたね。四球がどうとかはなく、次を打ち取ろうという感じでした」。その〝次〟は日本代表の4番・鈴木誠だったが意識しすぎることなく腕を振り、高橋周の横っ飛びで打球を抑えるファインプレーにも助けられて、三ゴロに抑えた。続く坂倉の一ゴロ併殺も、しっかりとベースカバーに入って3―6―1で完成。最速は148キロを計測し、スコアボードにゼロを刻んだ。 内容も見つめ「悪いところが出たのでしっかりと修正して、ファームでやってきたことを1つでも2つでもこの舞台で出せるようにやっていきたいです」。大卒ルーキーがプロの第一歩を踏み出した。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61465 0.570
(↓0.005)
-
(-)
31451
(-)
434
(+1)
105
(-)
95
(+1)
0.252
(↓0.001)
3.580
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
524213 0.553
(↑0.005)
2.5
(↑1)
36472
(+1)
411
(-)
106
(-)
65
(+1)
0.256
(-)
3.610
(↑0.03)
3
(-)
巨人
544415 0.551
(↑0.005)
2.5
(↑1)
30451
(+7)
432
(+6)
140
(+3)
60
(+1)
0.247
(↑0.001)
3.600
(↓0.02)
4
(-)
中日
465414 0.460
(↓0.005)
11.5
(-)
29350
(+3)
373
(+5)
63
(+1)
54
(-)
0.242
(↓0.001)
3.160
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
435514 0.439
(↓0.004)
13.5
(-)
31450
(+6)
505
(+7)
116
(+2)
23
(-)
0.258
(-)
4.300
(↓0.03)
6
(-)
広島
435710 0.430
(↑0.006)
14.5
(↑1)
33414
(+5)
465
(+3)
93
(+1)
51
(+1)
0.260
(↑0.001
3.940
(↑0.01)