ソフトバンク(★1対3☆)ロッテ =リーグ戦17回戦(2021.09.14)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
1000000001501
勝利投手:国吉 佑樹(2勝0敗1S)
(セーブ:益田 直也(1勝4敗32S))
敗戦投手:千賀 滉大(5勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(3号・1回裏ソロ)

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◆ロッテは1点を追う4回表、角中の適時打で同点とする。そのまま迎えた8回には、2死満塁の好機からレアードの適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・国吉が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が2回以降無得点と振るわなかった。

◆パ・リーグ首位のロッテがソフトバンク千賀に14三振を奪われながら、8回に攻略し、貴重な3連戦初戦に勝利した。 8回、先頭の藤岡が出塁するとその後2死満塁に。欠場したマーティンに代わって4番に座ったブランドン・レアード内野手(34)が5球連続フォークの後、カウント3-2から6球目のカットボールに反応しセンター方向へ。二塁手が追いつくも、レアードはセーフになり、その間に二者が生還した。勝利投手の権利こそつかなかったものの、エンニー・ロメロ投手(30)の6回1失点の力投も光った。 ロッテはこれで引き分けを挟んで5連勝となり、2位オリックスとのゲーム差を3に広げた。

◆ソフトバンクは初回、牧原大が先頭打者アーチとなる3号ソロで先制。先発千賀は3回まで6三振を奪い、無安打無失点投球。 ロッテは4回2死二塁から5番角中の左前適時打で同点に追いついた。ソフトバンクは2回以降、2安打無得点。 ロッテは同点の8回にレアードの適時内野安打で2点を挙げ勝負を決めた。2番手国吉が2勝目。チームは引き分け挟んで5連勝。ソフトバンク千賀は2敗目。

◆ソフトバンク牧原大成外野手(28)が今季2度目となる先頭打者アーチを放った。 初対戦となったロッテ先発ロメロの2球目。142キロの直球を見逃さなかった。打球は右中間スタンドに飛び込む先制の3号ソロとなった。「自分は初対戦の投手だったので、思い切ってスイングしようと打席に入った。真っ直ぐに反応して完璧に捉えることが出来ました」。5回にも内野安打を放ってマルチ安打と気を吐いたが、チームは痛すぎる逆転負け。試合後に笑顔はなかった。

◆ソフトバンクはエース千賀が8回に決勝点を許し、首位ロッテに敗戦。今季最大のゲーム差7・5まで広げられ、再び自力優勝の可能性が消えた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -千賀が8回に打たれた 工藤監督 それまではナイスピッチングですよ。中5日という中で、気力も体力もしっかり作った上で、今日のゲームに挑んでいるしね。今日は負けられないという思いで、ずっと投げ続けて、その上で取られる点数というのはね。ぼくの中では納得した点数です。 -8回のマウンドを託した 工藤監督 本人も、まだ100球ちょっとだったので、問題なく行けるということでしたし、8回まで行ってもらおうと思っていました。 -序盤は申し分ない投球 工藤監督 と、思いますよ。自分のね、気持ちを込めたボールをしっかり投げるんだという意思も感じたし。何としてでも、0で抑えるという意思も感じたし。相手も必死に来るので、打たれることはある。ただ、そういう思いで投げていることはベンチで見ていてもすごく感じた。3点ということで、最終的に負け投手にはなりましたけど、彼の投球はナイスピッチングだと思います。 -初回は先制のあと、満塁を生かせず 工藤監督 チャンスでもう1本というところになれば、いつも言ってますけど出れば苦労はない。今日のロメロ投手にしても、打者がなかなかタイミングが取りにくかったりというのがあって、それはわかっていることだと思うし。打撃コーチも選手に話して早め早めにタイミングを取るようにという話はしてましたけど。なかなか対応ができない。なかなか打ち崩すというところまではいかなかったですね。 -デスパイネが不調 工藤監督 心配というかね、そういうのは常日頃選手と打撃コーチが話をしたり、気持ちの整理というか心の整理というかね。しっかり整理して入っているのかな、と言うところはちょっとあったり。でも見るところは見られていたりするので。すべてがすべて悪いとは思わないですけど、ちょっと強引に行ってしまったり。彼くらいになると、ここで1本本塁打が出れば雰囲気が変わるとか。そういう思いもある中で打席に入っていると思うので。まあ三振も振っていた中での三振という風に見ているので。なんとかね、気持ちのいい本塁打が出れば乗っていけるのかなと思うところもあるし。まあ打撃コーチがどういう風に思っているかというところもあると思うので。ただまあ、ぼくが話していると、いつもと同じように陽気に話している。落ち込んでいる感じはないので。また明日、しっかりやってくれればと思います。 -大事な3連戦の初戦を落とした 工藤監督 それは、そういうところは、ぼくらは勝ちに向かってやっているんですけど、選手には勝敗はもうベンチの責任と。選手たちは自分の今持っている力を100パーセント出して、その上で最後はどうだったのかという結果だけであって。選手には思い切ってね、ぶつかっていってほしいし。負けたというところもありますけど、何か燃えるものをしっかり持ってね、また明日挑んでほしいと思いますし。ぼくもいろんな経験をしてね、そういう中でも勝てたこともあるし、勝てなかったシーズンもあるし。じゃあこのゲーム差がね、もう優勝に届かないかといえば、ぼくは全然そんなことない、まだまだと思っていますし。明日、明後日の試合をしっかり戦えば、まだまだね、全然逆転のチャンスもあるんじゃないかなという風に思っているので。あとはみんなで一丸になってしっかり戦って。ファンのみなさんも応援に来てくれているのでね。これからがホークスの本当の戦いだと。そういう戦いをファンのみなさんに見ていただけるように、明日からしっかり戦っていきたいと思います。

◆ソフトバンクが首位ロッテとの3連戦初戦に敗れ、再び自力優勝が消滅した。 エースの千賀滉大投手(28)は、自己最多タイの14三振を奪うなど好投を続けていたが、同点の8回に力尽き、レアードの適時打で決勝点を許した。首位とのゲーム差は今季最大の7・5。リーグ2連覇へ窮地に立たされた。じっくりと時間をかけた。千賀の126球目。同点の8回2死満塁で打者はレアード。捕手の甲斐拓也(28)もマウンドに来て話し合い、心を決めた。フルカウントから、勝負の1球に魂を込めた。 外角へのカットボールをレアードがはじき返す。二遊間の打球に二塁の三森大貴(22)が飛び込み、ボールをつかんだが一塁送球は間に合わない。勝ち越しの走者2人が生還。千賀は「長いイニング、球数を投げることができましたが、逆転を許してしまい大事なところで粘ることができませんでした」と唇をかんだ。 2週連続の中5日で、重要なカードの初戦に回ってきた。「絶対に勝つだけです。その一言だけです」と気合十分に臨んだマウンドだった。3回までは無安打。奪った三振は自己最多タイの14個だった。だが後半戦5戦目の登板で、初めて敗戦投手になった。エースが正念場で力尽きた。 大事な3連戦の初戦を落とし、自力優勝が再び消滅。首位との7・5ゲーム差も今季最大となり、リーグ連覇へは険しい道のりとなった。それでも工藤公康監督(58)は「このゲーム差がね、もう優勝に届かないかといえば、全然そんなことない。まだまだと思っていますし、明日、明後日の試合をしっかり戦えば、まだまだね。全然逆転のチャンスもあるんじゃないかなという風に思っている」と力を込めた。「これからがホークスの本当の戦いだと。そういう戦いを見ていただけるように」。最後まで執念の火は燃やし続ける。【山本大地】 ▼千賀が19年4月12日楽天戦に並ぶ自己最多の14奪三振をマークした。2ケタ奪三振は通算30度に到達(プロ野球22人目)。球団では和田毅(29度)を抜いて杉内俊哉(49度)に次ぐ単独2位。現役では松坂大輔(西武=45度)則本昂大(楽天=42度)田中将大(同=37度)に次いで4位になる。 ▼ソフトバンクは今季の自力優勝の可能性がなくなった。ソフトバンクは残り31試合に全勝しても、77勝48敗18分けで最終勝率6割1分6厘。ロッテはソフトバンク戦残り8試合に全敗しても、他球団との26試合に全勝すれば79勝48敗16分けで6割2分2厘となり、ソフトバンクを上回る。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(28)が乗っている。この日はソフトバンク千賀からの2安打を含む3安打で、勝利に貢献した。 8回の勝ち越し劇は、藤岡の安打から始まった。カウント2-2からの154キロをセンター前へ打ち返した。 「直球が強いので、その直球に振り負けないように。8回は特に追い込まれたので、バットを短く持って何とか出塁するためにと思ってやったのが一番いい結果になったかなと」 ブランドン・レアード内野手(34)の適時打で生還し、決勝点になった。「首位争いをしている中で気持ちもすごく出てやってますし、何とか塁に出て、上位に回して何とかホームベースを踏めるようにやっています」という言葉通りの活躍だった。 この日の3安打で、9月の打率は4割3分6厘(39打数17安打)になった。「9月に入って、何が良くなったか分からないですけど」と笑いながら「1打席を無駄にしないことと、打てる球をしっかり待ってという意識はすごくあります」ときっぱり。シーズン打率も2割8分6厘に上昇し、リーグ9位に。上位打線へつなぐ、頼もしい8番打者になっている。【金子真仁】

◆ロッテが強い。快投が続いていたソフトバンク千賀にも勝った。8回14三振を喫しながら、その8回2死満塁で試合を決めたのは、発熱のマーティンに代わって4番に座ったブランドン・レアード内野手(34)だ。2点適時内野安打で、引き分けを挟んでの5連勝を呼び込んだ。2位オリックスとのゲーム差は3に広がり、最短で明日16日にも優勝マジック26が点灯する。貴重な勝利を呼び込んだ"6分50秒の勝負"に迫る。レアードは覚悟を決めて、さっと打席へ入った。 「今夜の千賀君はすごくフォークボールが切れてたと思うし、要所を締めて非常にいい投球をしたと思いますけど、あの場面は2死満塁で何とかしようという気持ちでした」 打席をならし、素振りを一度。1球目、フォークがワンバウンド。打席を外す。2球目、またフォーク。今度は空振り。手袋をはめ直すと、3球目もフォークだ。ファウルにした。 「1~2打席目ではフォークのボール球に手を出して振ってたのもあったんですけど、あの打席の状況では投手の方がプレッシャーすごいかかると思うので、彼のほうがプレッシャーがあったと思うので」 4球目、セットに構えてから9秒かけて投球へ。これもフォークだったが、悠然と見送った。5球目もボールでフルカウントに。 勝負の1球へ。それぞれが間を作り、いざ勝負の45秒後、レアードがタイムを掛けた。その30秒後、千賀がタイムを掛けた。 放送席からは「まるで大相撲の優勝決定戦のよう」と実況が入る。さらに25秒後、捕手の甲斐がタイムを掛けてマウンドへ向かった。レアードは考える。 「正直言って、何が来るか読めなかった。多分直球が来るかなというのは頭の中に少しはあった。歩かせたくないというのもあるし、同点で決勝点が入るわけですから」 長い駆け引き、集中力と集中力の勝負。打席に入って、もう6分40秒がたっていた。6球目。「彼の方がプレッシャーがある」と信じ、149キロのカットボールをセンター返し。懸命に走りセーフになると、仲間2人が生還していた。 「何とかチームのために、という気持ちだったよ」 感情を爆発させ、笑顔だらけの三塁側ベンチを見た。【金子真仁】 ▼レアードが10日楽天戦からの最近4試合で3度目の勝利打点(V打)。ロッテの今季V打は多い順に荻野8、レアード8、マーティン7となり、チームトップの荻野に並んだ。

◆主砲レオネス・マーティン外野手(33)が欠場する中で、ロッテが再び千賀を攻略した。 7月6日の対戦では、3回途中10得点でKO。この日は三振の山を築かれるも、最後につかまえた。井口資仁監督(46)は「相手にプレッシャーをかけながら、レアードも何とか低めを見逃して」と8回の勝ち越し劇をたたえた。8回は藤岡裕大内野手(28)の安打から始まった。「バット短く持って、何とか出塁するためにと思って」。藤岡は3安打で9月の打率は4割3分6厘。頼もしい8番打者として、上位打線に回している。先発エンニー・ロメロ投手(30)も先頭打者本塁打のみで粘り、2回以降は2安打しか許さず、盤石のリリーフ陣へ。首位チームにふさわしい勝利だった。 ▽ロメロ(白星つかずも6回1失点の力投) 先頭に本塁打を打たれてしまったが、その後はゲームを作ることができた。 ▽角中(4回に千賀から同点適時打) 打ったのはフォーク。直球が速すぎて、フォークかスライダーを狙っていこうと思ってました。

◆ソフトバンク千賀は126球目にじっくりと時間をかけた。同点の8回2死満塁で打者はレアード。捕手の甲斐もマウンドに来て話し合い、心を決めた。フルカウントから、勝負の1球に選んだカットボールに魂を込めた。しかし、レアードに二塁内野安打とされ、勝ち越しの走者2人が生還。「長いイニング、球数を投げることができましたが、大事なところで粘ることができませんでした」と唇をかんだ。自己最多タイ14奪三振の快投も報われなかった。 チームは自力優勝が再び消滅。首位とのゲーム差も今季最大の7・5となった。それでも工藤監督は「このゲーム差がね、もう優勝に届かないかといえば、全然そんなことない」と希望を捨てない。「これからがホークスの本当の戦いだと。そういう戦いを見ていただけるように」と前を見た。 ▼千賀が19年4月12日楽天戦に並ぶ自己最多の14奪三振をマークした。2ケタ奪三振は通算30度に到達(プロ野球22人目)。球団では和田毅(29度)を抜いて杉内俊哉(49度)に次ぐ単独2位。現役では松坂大輔(西武=45度)則本昂大(楽天=42度)田中将大(同=37度)に次いで4位になる。

◆こんな気持ちになるのは何年ぶりだろうか。ソフトバンクが「勝負の3連戦」の初戦で痛すぎる星を落とした。ソフトバンクにとってペナントの火は消えてしまったのだろうか。 エース千賀が中5日で奮投した。自己最多タイとなる14三振を奪った。だが、それ以上に首位を走るロッテは手ごわかった。同点の8回に千賀が力尽きた。2死満塁からレアードに2点適時内野安打。打線は牧原大の初回、先頭打者アーチの1点のみ。勝ち越しを許した直後の8回裏の攻撃は2番中村晃から始まる絶好の反撃機。佐々木千の前に中村晃、柳田、栗原の主軸が7球で倒れた。9回はデスパイネ、代打の長谷川、川島が3者連続三振。食い下がることすらできずに敗戦のコールを聞いた。 数字を追えばため息が出る。反攻どころか、日本ハム戦(札幌ドーム)から3連敗。9月は4勝5敗1分けで借金生活。通算勝敗も46勝48敗18分け。気づけば借金が積み上がっている。首位ロッテとは7・5ゲーム差となった。残り31試合、「王者」としての意地は見せてくれるのだろうか。 目指す逆転Vロードはイバラの道どころか、行き止まりの感すらある。照らす光もかげり始めたが、それでも「戦意」は失うわけにはいかない。チーム内にあきらめの気持ちが充満すれば、AクラスどころかBクラスに甘んじる屈辱が待ち受ける。就任7年目。3度のリーグVと5度の日本一に輝いた工藤監督にとっても最大の試練に直面した。だからこそ、チーム復元の力を見せてほしい。球場に足を運べない多くの鷹ファンの願いでもあろう。 今日15日は1年前に急逝した川村隆史コンディショニング担当(享年55)の命日。逆襲の起点となる日にしたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの牧原大が今季2度目、自身3度目となる初回先頭打者本塁打を放った。1ボールからの2球目、甘く入った速球を振り抜き、ライナー性の打球を右中間席に突き刺した。「思い切ってスイングしようと打席に入った。真っすぐに反応して完璧に捉えることができた」と胸を張った。 前回マークした2日の楽天戦に続き、育成で同期入団の千賀が先発している試合での先頭弾。「千賀が投げている試合で一緒のお立ち台に立ちたい」と話す切り込み隊長が、エースを援護した。 8月31日から1番に座り続ける。好調を維持しており、小久保ヘッドコーチも「自分の打撃スタイルを確立できたんじゃないか」と、太鼓判を押した。

◆ロッテが5連勝。0―1の四回に角中の適時打で追いつき、八回にレアードの2点内野安打で勝ち越した。2番手の国吉が2勝目、益田が32セーブ目。ソフトバンクは3連敗で借金が今季最多の2。千賀が8回3失点で2敗目を喫した。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(28)が先発。自己最多タイの14奪三振も、8回3失点とリードを守れなかった。 一回1死一塁から中村奨、レアードと連続三振。三回無死から四回1死にかけては4者連続三振とギアをあげていった。六回無死、高部から空振り三振を奪ったところで今季初の2桁奪三振に到達した。七回にも2三振を奪って13個目。2019年4月12日の楽天戦(楽天生命パーク)で記録した自己最多「14」も見えてきた。 八回は2安打と四球で1死満塁の大ピンチ。中村奨を141キロの変化球で空振り三振で14奪三振となった。しかし続くレアードに2点内野安打を浴びてしまい、痛すぎる2点を献上してしまった。134球の熱投も、白星はつかめなかった。

◆ソフトバンクは接戦を落として自力優勝が消滅した。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --千賀は8回3失点 「ナイスピッチングですよ。気力も体力も中5日という中で、しっかり作った上できょうのゲームに挑んでいる。負けられないという思いで投げて、その中で取られる点数というのはね。僕の中では、納得した点数です」 --八回も続投させた 「本人も100球ちょっとだったので、問題なくいけると。八回もいってもらおうと思っていました」 --序盤から丁寧に、申し分ない内容だった 「と思いますよ。自分の気持ちを込めたボールを投げるんだと意思も感じたし。なんとしてもゼロで抑える思いも感じた。相手だって必死に打ちにきているんですから打たれることもあります。ただそういう思いで投げているのはベンチで見ていてもすごく感じたし。3点ということにもなって最終的に負け投手になりましたけど。僕は彼のピッチングはナイスピッチングだったと思います」 --攻撃面 「チャンスでもう一本は、いつもいっていますけど出れば苦労しない。きょうのロメロ投手にしても、打者もタイミングが取りにくかった。それはわかっていること。打撃コーチも選手には話をして、早めにタイミングを取るようにしていましたけど。牧原君のホームランで取りましたけど。なかなか打ち崩すというところまではいかなかった」 --大事な3連戦の1戦目だったが 「僕らは勝ちに向かってやっている。選手には勝敗はベンチの責任だと。選手たちは自分の持っている力を100%出して、思い切ってぶつかっていってほしいし、負けたというのもありますけど、燃えるものを持って、またあした挑んでほしい。じゃあ、このゲーム差がもう優勝に届かないかといえば、僕はそんなことない、まだまだと思っているので。あしたをしっかり戦えれば、まだまだ逆転のチャンスもあるんじゃないかと思っているので。ファンのみなさんもきて、応援していただいているので。これからがホークスの本当の戦いだと。そういう戦いをファンのみなさまに見ていただけるように」

◆首位を走るロッテで8番打者が大きな存在感を示している。藤岡が3安打の活躍で勝利に貢献した。特に1―1の八回は先頭で中前に運び、2点を奪う起点となった。 連続試合安打は11に伸び、打率は2割8分6厘に上昇。「いい形で自分のスイングができている。何とか塁に出て、上位に回して本塁を踏めるようにやっている」とうなずいた。

◆パ・リーグ首位のロッテは14日、ソフトバンク17回戦(ペイペイドーム)に3-1の逆転勝ちで今季4度目の5連勝(1分け挟む)を飾った。同点の八回2死満塁でブランドン・レアード内野手(34)が決勝の2点内野安打。チームは今季最多の貯金13で、2位・オリックスと3ゲーム差に広げた。2005年以来のリーグ優勝へ、早ければ16日にマジックナンバーが点灯する。 レアードの勝利への執念が、千賀-甲斐の東京五輪金メダルバッテリーの思惑を打ち砕いた。 「千賀がいい投球をしていた。ずっとフォークボールが続いていて、何とか打ち返そう、しっかりした打撃をしようとしていて、本当に大きな(価値の)ヒットが打ててうれしい」 1-1の八回2死満塁、相手エースの代名詞でもあるフォークボールが5球続いて、カウント3-2。大砲は勝負が決まる6球目の前にタイムをかけて頭の中を整理。プレー再開後、長いサイン交換に今度は甲斐がタイムをかけてマウンドへ向かった。 次もフォークか、今度こそ150キロ超の直球か-。相手バッテリーが選択したのは裏をかいたカットボール。しかし、「しっかりとボールを待てた」と長いリーチを生かして外角球を捉えると、強いゴロが千賀の足元を抜けた。二塁手がダイビングキャッチしたが、助っ人は全速力で一塁ベースを駆け抜け、一気に2者が生還した。 この日のペイペイドームは人気漫画「鬼滅の刃」とのコラボ企画を展開。スタンドにはキャラクターにふんしたソフトバンク社製のロボット「Pepper(ペッパー)」がズラリと並んでいたが「全集中」していたのは来日7年目の助っ人だった。 10-12日の楽天3連戦でも3本塁打を含む7安打7打点。この日を含めると、計4試合で打率・533、9打点と大暴れだ。試合前に主砲のマーティンが発熱したため、急きょ、出場選手登録を外れた。リーグ2位タイの25本塁打、70打点の主砲を欠く中で代役4番がチームを救った。 早ければ16日に優勝へのマジックナンバーが点灯するが、レアードは「今まで通り。一試合一試合。変えることなく。だからこそ、今1位にいる。毎日毎日準備して戦っていくだけ」とどっしりと構えている。日本ハム時代の2016年に本塁打王(39本)を獲得し、チームを日本一に導いた助っ人が、今度はロッテを2005年以来のリーグVへ牽引(けんいん)する。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
534016 0.570
(↑0.005)
-
(-)
34490
(+3)
438
(+1)
104
(-)
93
(-)
0.251
(↓0.001)
3.790
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
524515 0.536
(↓0.006)
3
(↓1)
31438
(+1)
421
(+4)
103
(-)
33
(-)
0.251
(↓0.001)
3.570
(↓0.01)
3
(-)
楽天
514813 0.515
(↑0.005)
5
(-)
31427
(+4)
417
(+1)
88
(+2)
41
(-)
0.246
(-)
3.590
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
464818 0.489
(↓0.006)
7.5
(↓1)
31445
(+1)
385
(+3)
97
(+1)
65
(-)
0.247
(↓0.001)
3.260
(↑0.01)
5
(-)
西武
435117 0.457
(↑0.005)
10.5
(-)
32430
(+3)
473
(+1)
90
(-)
73
(-)
0.247
(↑0.001)
4.060
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
385216 0.422
(↓0.005)
13.5
(↓1)
37346
(+1)
410
(+3)
57
(-)
58
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.530
(-)