巨人(★2対3☆)DeNA =リーグ戦19回戦(2021.09.14)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:ロメロ(2勝2敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(1勝4敗21S))
敗戦投手:山口 俊(2勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】桑原 将志(10号・6回表ソロ),牧 秀悟(17号・7回表2ラン)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点を追う6回表、桑原のソロで同点とする。続く7回には、牧の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・ロメロが8回途中2失点の力投で今季2勝目。敗れた巨人は、先発・山口が好投するも、打線が振るわなかった。

◆どすこい右腕が土俵際から巻き返す。巨人山口俊投手が先発する。7月7日以来、7戦ぶりの勝利を厳命されるマウンド。ここ7試合は0勝3敗と勝負どころでの投球内容に精彩を欠く。うち、古巣DeNA戦は2戦2敗。チームも同カードは開幕から11戦負けなしも、7試合勝ちなしで5連敗中と苦しめられている。 首位阪神とは3ゲーム差の2位で追走中。下位チームとの対戦での黒星は優勝争いに重くのしかかる。12日の敵地での広島戦で連敗を6で止め、10試合ぶりの勝利。本拠地で「わっしょいベースボール」の上昇気流に乗れるか。午後5時45分、先発ローテの軸を担う、どすこい右腕が今季10試合目の先発マウンドに上がる。

◆乗ってるコバが判定を味方につけた。 12日の広島戦で1号決勝ソロを放っている巨人小林誠司捕手(32)がロメロに行く手を阻まれた...。3回無死一塁、打者ロメロが試みた犠打の打球を捕球しようとした。だが、目の前にはロメロ。押しのけて捕球し、一塁の送球し、得点圏に走者を進められた...かと思われた。そのときだった。西本球審が守備妨害を宣告。打者走者ロメロはアウト、二塁に進んだはずだった山本は一塁に戻され、1死一塁から試合が再開した。2試合連続のスタメンの小林と山口の「どすコバ」バッテリーが序盤の3回までを無失点で切り抜けた。

◆巨人山口俊投手が突如、マウンドから姿を消した。 7回1死、DeNAソトへの初球147キロ直球が頭部をかすめた。西本球審が審判団を集めて協議。危険球での退場を宣告された。降板時点では6回1/3、3安打、1失点、7奪三振の好投を続けていた。予期せぬ形で84球でこの日の登板が終わった。 緊急登板した田中豊樹は1死一塁から牧に初球140キロを左中間最深部に2ランを運ばれ、2点を勝ち越された。 ▼山口の危険球退場はDeNA時代の12年8月2日広島戦、14年7月21日中日戦、15年4月4日ヤクルト戦に次いで4度目となり、巨人移籍後は初めて。これまで通算3度の危険球退場は桑田(巨人)浅尾(中日)内海(西武)山口の4人いたが、4度は山口が初めてになる。

◆DeNA桑原将志外野手(28)が、17年以来の2ケタとなる10号同点ソロを放った。 1点を追う6回無死、巨人先発山口の初球、真ん中に入った126キロスライダーを捉え、中堅左に運んだ。中盤で試合を振り出しに戻す1発に「打ったのはスライダーです。イニングの先頭だったので、自分のスイングで出塁できればと打席に向かいました。最高の結果となりうれしいです」と真剣な表情で話した。

◆DeNA牧秀悟内野手(23)が、勝ち越しの17号2ランを放った。 同点の7回1死一塁、危険球退場の山口に代わる巨人2番手田中豊の初球、真ん中に入った140キロカットボールを完璧に捉え、中堅左にたたき込んだ。 試合の流れを変えるポイントでの1発に、笑顔でナインの出迎えを受け「結果を恐れず積極的に打ちに行きました。打った瞬間、本塁打になると思いました。(先発)ロメロが頑張っていたので援護できてうれしいです」と興奮気味に喜んだ。

◆巨人小林誠司捕手(32)が捕邪飛失策を犯した。 8回1死、DeNA柴田の飛球を三塁手岡本和とお見合い。1度は両手を広げて捕球する意思を示したように見えたが、捕球直前にミットを引き、打球はフェアグランド内で落下した。ボールに触れずにバウンドしてファウルゾーンに出たためファウルと判定され、失策が記録された。小林は直後の8回に代打大城を告げられた。

◆巨人山口、DeNAロメロが先発。巨人は1回に松原、坂本の連打で1死一、三塁とするも、岡本和が遊ゴロ併殺に倒れて無得点。 巨人は4回1死二、三塁から中島の遊ゴロの間に先制。DeNAは6回無死、桑原の10号ソロで同点に追いついた。 DeNAが7回に牧の2ランで勝ち越し、逆転勝ち。ロメロが2勝目を挙げた。巨人は7回の山口の危険球退場が痛恨だった。

◆神戸弘陵のエースとして8月に甲子園で行われた第25回全国高校女子硬式野球選手権大会優勝を果たした島野愛友利投手(3年)が始球式に登場した。 同校のユニホームを着用し、ノーバウンド投球を披露。「マウンドに立ったときは緊張して少しフォームが乱れてしまいましたが、キャッチャーの胸の近くに投げられて良かったです!」と振り返った。 18年の全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」の決勝以来、3年ぶりの東京ドームのマウンド。当時はエースとして優勝し、女性初の胴上げ投手となった。「中学3年生のとき以来3年ぶりの東京ドームで始球式を務めさせていただき感謝の気持ちでいっぱいです!」とコメントした。

◆DeNAフェルナンド・ロメロ投手が自己最長の7回1/3を5安打2失点に抑え2勝目を挙げた。 IKKOの「どんだけ~」や加藤茶をアレンジした「ロモちゃんぺ!」など1発ギャグを山崎、上茶谷に教わったという陽気なドミニカン右腕は、丁寧に変化球を低めに集めて巨人打線に的を絞らせず。「1週間トレーニング積んできて最後に力を出し切ったよ」と笑顔で振りかえった。

◆巨人新外国人スコット・ハイネマン外野手(28=レッズ傘下3A)が来日初打点を挙げた。 2点を追う8回1死三塁、代打で登場し、追い込まれながらもDeNAロメロのスライダーを中前にはじき返した。1点差に迫る中前適時打。「1点を取って、なおかつ自分が出塁し、チャンスをすぐに作れる状況にしたかった。負けてしまって悔しいが、初打点はすごくうれしいよ!」と振り返った。

◆初球逃さん弾! DeNA牧秀悟内野手(23)が決勝17号2ランを放ち、チームを対巨人戦8連敗からの6連勝に導いた。 同点の7回1死一塁、危険球退場の巨人先発山口に代わった田中豊の初球を中堅左にたたき込んだ。初球本塁打は6発目。ターニングポイントで勝負強さを発揮した。広島栗林、阪神佐藤輝らと争う新人王レースでも存在感を大きくアピールした。 まさかの投手交代にも動じなかった。「(変化球を)一応、頭に入れて、結果を恐れず思い切っていきました」。真ん中に甘く入った140キロカットボールを逃さずに捉えた。量産する初球本塁打については「あまり意識したことはないですけど、いい準備ができてますし、振りにいけてることが、その結果かなと思います」とうなずいた。 いぶし銀ルーキーは試合中もこまめにメモを取るなど日々の勉強を欠かさず、田代打撃コーチの助言も生かして復調した。「上半身じゃなく下半身から連動していった方がいいと。試合が多いと気づけない部分があるので、コーチから教えてもらい、バッティングを向上させています」。たくましさを増す姿に三浦監督も「しっかり自分の間合いを持って一振りで決められる勝負強さ。さすがです」と納得の表情を見せた。 シーズンも終盤。目標については「本塁打の数を気にすると打てなくなるタイプ。どちらかと言えば率を狙いたいけど、せっかくなら20本を狙っていければ」と欲も出てきた枚。節目に到達なら、球団では18年東、野手では00年金城以来となる新人王も視界に入ってきそうだ。【鈴木正章】

◆巨人は"ハマの呪縛"にとりつかれたのか。DeNAに逆転負け。同カードは7月3日から8戦勝ちなしの6連敗。先発山口が1球に泣き、1球で消えた。1点リードの6回無死、桑原への初球126キロスライダーを同点被弾。7回1死、ソトへの初球147キロ直球がすっぽ抜け、頭部死球で歴代最多となる4度目の危険球退場。急きょ登板した田中豊が牧に初球140キロカットボールを狙われて決勝2ランを食らった。 原監督は打線の復調を打開策に挙げた。「もうちょっと打線が点をというところでしょうな」と指摘。この日は、大幅に打順を動かした。1、2番は吉川、松原、坂本は3番に据えた。7番丸は3試合ぶりにスタメンに復帰させるも3打数無安打。「やっぱり何て言うかな。中心選手がやっぱりね」とも付け加えた。 9月に入ってから2勝7敗3分け。うち、DeNA戦は3敗1分け。開幕から11戦負けなしの8連勝で稼ぎ出した"ハマの預金"が15日にも底をつく。阪神、ヤクルトとの三つどもえは大混戦を極める。呪縛の解除が浮上につながる。【為田聡史】 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(6回1/3を3安打2失点で5敗目の山口について)「(危険球退場は)落ち着いて良い投球だったので、残念ではありました。プレートの踏む位置を変えたり、試行錯誤はしている。新しい俊の投球が出来たのでは」

◆苦労人のバットが劇的サヨナラ勝利を呼び込んだ。楽天時代の18年以来、1089日ぶりに1軍出場を果たした巨人八百板卓丸外野手(24)が、値千金の適時打を放った。この日、巨人入団後、初めて出場選手登録されると、2点を追う9回1死一、二塁、緊迫の場面で呼ばれた。「緊張はあったけど、気持ちを強く持った」。DeNA守護神三嶋の2球目スライダーを一振りで捉えた。1点差に迫る中前適時打でプロ初打点。一塁上で右手を力強く突き上げた。「気持ちで打ちました! やっと巨人の一員になれた気持ちです。本当にうれしい」とかみしめた。 やっと、報われた。プロ7年目。19年オフに楽天から戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトの末、巨人と育成契約を結んだ。今年2月の春季キャンプで「超積極的打法」が評価され、支配下契約を勝ち取った。イースタン・リーグでチーム最多の86試合に出場も、1軍にはこの日まで呼ばれず。2軍にすら出場できず、年下ばかりの3軍調整を強いられる時期もあった。「拾っていただいて、なかなか支配下になっても上がれなくて、悔しい気持ちでやってきた。結果が出て、すごくうれしい」。巡ってきた千載一遇のチャンスを「超積極的」な姿勢でがっちりものにした。 原監督も「ヤオマル...ヤオマルって僕は言っちゃうんだけど(笑い)、非常に大きな一打でしたね」と称賛。「まだまだ若いし、彼は洋々と未来が開けていると思います」と大いなる可能性に期待を込めた。【小早川宗一郎】

◆今夏に初めて甲子園球場で決勝が行われた全国高校女子硬式野球選手権大会覇者、兵庫・神戸弘陵高のエース島野愛友利が始球式を行い、ダイナミックな投球フォームから自慢の快速球を投じた。 中学時代は大淀ボーイズでプレーし、東京ドームで決勝が行われた2018年の全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップでは、胴上げ投手となった。3年ぶりとなる東京ドームのマウンドに緊張を隠せない様子だった。

◆DeNAは巨人戦の連勝を6に伸ばした。六回に桑原が同点ソロを放ち、七回に牧の2ランで勝ち越した。ロメロが八回途中まで2失点でしのぎ2勝目。巨人は山口が七回1死で危険球退場。代わった田中豊が痛打された。

◆巨人の山口は6回?を投げて3安打2失点だった。六回まで1失点と好投していたが、1―1の七回1死でソトの頭部をかすめる投球(記録は死球)が危険球と判定され、退場処分でマウンドを降りた。急きょ登板した2番手の田中豊が、牧に初球を2ランにされた。 山口は前回登板まで3試合連続で一回に失点していた。課題の立ち上がりで先頭打者の桑原に二塁打を許していきなりピンチを背負ったものの、後続の3人を打ち取ってリズムに乗った。打線の援護がない中でも粘り強く投げていただけに悔しい降板となった。 6月に米球界から2年ぶりに復帰。これで10試合に先発して防御率3・33と悪くない数字を残しているものの、7月7日の白星を最後に勝ち運に見放されている。

◆DeNAは巨人に開幕から引き分けを挟んで8連敗後、6連勝を飾った。 1点差となって迎えた九回、三浦監督は前週9日の巨人戦(横浜)で九回に3点差を追いつかれた守護神・三嶋をマウンドに送った。 三嶋は今季防御率3・25ながら、巨人戦に限れば10・13。何度も痛打を食らってきたが、指揮官は「考えましたよ。いろいろ考えた結果、きょうは三嶋にかけた」と信念を持って起用した。 三浦監督の思いに応え、三嶋は岡本を空振り三振、亀井を遊ゴロに打ち取り、最後は中島の打球を二塁手・大和が横っ飛びで好捕。3人斬りで21セーブを挙げ、見事リベンジした。 腹をくくって起用した三浦監督も「しっかり期待に応えて3人で抑えてくれた。本人も期するものがあったと思う。両コーナーにしっかり投げられていた」と守護神をたたえた。

◆巨人は逆転負けを喫し、DeNA戦6連敗となった。先発の山口は1-0の六回に先頭の桑原に10号ソロを被弾。1―1で迎えた七回にはソトへの初球が頭部死球で危険球退場となった。緊急登板となった2番手・田中が牧に勝ち越し17号2ランを許した。打線もDeNA投手陣に5安打と封じ込まれ、好機でのあと一歩が出なかった。原辰徳監督(63)が振り返った。 --山口の危険球などもあり、こういう形で接戦を落とした 「もうちょっと打線が点をというところでしょうな」 --去年の吉川、松原のように打線を組み替えて 「去年というのは別に意識はしていないですが、そうですね。そういうことですね」 --坂本の3番も久しぶりの形 「そうですね。悪くないと思いますね」 --初回に先制点がほしかった 「お互いにいえることだからね」 --八回には4連続代打でハイネマンのタイムリーで1点を返した 「パワーピッチャーだからね。そういうところで2人の外国人選手を起用したということですね」 --デラロサも安定した投球 「きょうは良かったと思いますね」 --田中豊の代わり端の一発は痛かった 「ベストを尽くしたわけだからね。そういうこともあるでしょう」 --山口は死球まではよかった 「そうですね。メリハリが効いて、ボールも走っていたし、よかったと思いますね」

◆DeNAの桑原が10号ソロを放ち、4年ぶりに2桁本塁打をマークした。0―1の六回、先頭打者として打席に入ると、初球に甘く入ってきた山口のスライダーを迷いなく振り抜いて左翼スタンドに運び「回の先頭だったので自分のスイングで出塁できればと打席に向かった。最高の結果となりうれしい」と誇った。 一回には右中間へ二塁打。9月に入って早くも6度目の複数安打で、無安打は1試合だけと好調ぶりが際立つ。本塁打は2017年にマークしたシーズン自己最多の13本も視界に捉えた。

◆8月に加入した巨人の新外国人ハイネマンが初打点を挙げた。1―3の八回1死三塁から代打で出場し、ロメロのスライダーを中前へ適時打。「試合に負けてしまって悔しいが、初打点はすごくうれしい」と話した。 2点差の場面で力負けせず「犠飛で1点を取ろうとは考えていなかった。自分が出塁してチャンスをつくれる状況にしたかった」と言う。原監督は「(相手が)パワーピッチャーだからね」と適性を見抜いていた。

◆直前の危険球退場で投手交代。球場にどよめきが起きても、強心臓のルーキーが動じることはなかった。DeNAのドラフト2位・牧秀悟内野手(23)=中大=が、同点の七回に決勝の17号2ラン。チームを対巨人6連勝に導いた。 「結果を恐れず、積極的に打ちにいった。打った瞬間、本塁打になると思った」 1―1の七回1死から、好投していた山口が前を打つソトに頭部死球を与え退場。2番手・田中豊の初球を振り抜いた。今季6発目の初球弾。迷いなきフルスイングには、理由があった。 プロに入ってから「これまでとは比べものにならない数の投手と対戦するので」と、相手投手の特徴や配球などをノートに記すようになった。田中豊には過去2打席で凡退していたが「打席に立ったことがあったので、イメージしやすかった」と経験を財産に、カットボールを完璧に捉えた。 10日の練習日には、現役時代に通算278本塁打を記録した田代巡回打撃コーチから「上半身だけでなく、下半身から連動させるように」と助言を受けた。「なかなか自分では気づけなかった部分」。この日は六回攻撃前に田代コーチを中心に円陣を組むと、直後に桑原が同点弾。そして牧が、助言を体現する一打を放った。 打率・277、17本塁打、54打点で、広島の守護神・栗林や2軍調整中の阪神・佐藤輝らと激しいセ新人王争いを繰り広げる。「せっかくなら20本(塁打)、狙っていければ」と牧。同世代の一番星を目指して、まだまだ打ち続ける。(浜浦日向) ◆阪神・佐藤輝にメラッ 牧は7月20日に阪神D1位・佐藤輝(近大)と行ったインスタライブの配信で、大学日本代表でチームメートだったにも関わらず、互いの連絡先を知らないと語っていた。この日、「あの後にだいぶ時間を置いてようやく交換できた」と阪神D5位・村上(東洋大)を通じて連絡先をゲットしたことを明かした。ただ、「やりとりは交換したときから全然していない」。ライバル心を残り32試合に込めて、最後まで戦い抜く。

◆巨人は接戦を落とし、DeNA戦は6連敗。ヤクルトと入れ替わり、3位に転落した。原辰徳監督(63)は、中心打者の不発を嘆いた。 「もうちょっと打線が点を(取ってほしい)というところでしょうな」 2点を追う八回は4者連続の代打攻勢。相手先発の右腕、ロメロに対し、左の吉川に代えた右のハイネマンが適時打を放ち、1点差に迫ったが、後続が凡退した。 ポイントゲッターの4番・岡本和は3打数無安打に終わった。36本塁打、98打点でセ・リーグ2冠の主砲だが、最近4試合で15打数1安打と調子が下降気味。3試合ぶりに先発出場した丸も3打数無安打と起用に応えられなかった。 「中心選手がやっぱり(打ってほしい)ね」と指揮官。9月は2勝7敗3分け。再浮上には主軸の奮起が必要だ。(谷川直之)

◆巨人の主力打者が、軒並み不振に陥っている。 内角外角、高め低め、さらに緩急...。全てにおいて、狙いを絞れていない。何をどう打っていいのか分からないまま、仕方なく、何でもかんでも手を出して凡打を繰り返す。要するに、明確な姿勢と方向性がまるで見えてこない。 こういうときこそ、コーチの出番だ。 能力のある打者がそろっているため、つい、個々に任せたくなる気持ちも分かる。しかし、それはあくまで好調時の話。現実に打てていないし、勝てていないのだから、もう考え方を改める時期にきている。 スコアラーの報告とデータを基に、先発投手から中継ぎ、抑えまで、細かく対策を練り、厳しく指示を出す。各打者に、自分のスイングができる球種、コースを提示し、絞らせる。それを一打席一打席、模索していくこと。 石井琢朗、村田修一。現役時代の左右の好打者が、野手総合コーチにいるではないか。打線が淡泊なままでは、あっさり落とす試合が重なり、取り返しのつかないことになる。今こそ、コーチ陣が選手を引っ張るときだ。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61455 0.575
(-)
-
(-)
32451
(+4)
433
(+4)
105
(+1)
94
(-)
0.253
(↑0.001)
3.600
(-)
2
(1↑)
ヤクルト
514213 0.548
(-)
3.5
(-)
37471
(+4)
411
(+4)
106
(+1)
64
(-)
0.256
(-)
3.640
(-)
3
(1↓)
巨人
534415 0.546
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
31444
(+2)
426
(+3)
137
(-)
59
(-)
0.246
(↓0.001)
3.580
(↑0.01)
4
(-)
中日
465314 0.465
(↑0.006)
11.5
(↑0.5)
30347
(+10)
368
(+1)
62
(-)
54
(-)
0.243
(↑0.001)
3.140
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
435414 0.443
(↑0.005)
13.5
(↑0.5)
32444
(+3)
498
(+2)
114
(+2)
23
(-)
0.258
(↓0.001)
4.270
(↑0.02)
6
(-)
広島
425710 0.424
(↓0.005)
15.5
(↓0.5)
34409
(+1)
462
(+10)
92
(-)
50
(-)
0.259
(↓0.001)
3.950
(↓0.06)