西武(☆3対1★)日本ハム =リーグ戦15回戦(2021.09.14)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:髙橋 光成(10勝5敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝2敗15S))
敗戦投手:池田 隆英(3勝10敗0S)
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◆西武は2回裏、2死満塁から岸の適時打で2点を先制する。直後に1点差に迫られるも、3回には栗山の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋が6回3安打1失点の好投で今季10勝目。敗れた日本ハムは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆西武は2回2死満塁で、岸が2点適時打を放ち先制。1点差に追い上げられた3回は無死満塁から栗山の適時打で再び2点差にした。 2点を追う日本ハムは6回、先頭の2番西川が左前打で出塁。しかし西武高橋に、クリーンアップが打ち取られた。 西武が逃げ切り、3カ月ぶりに3連勝を挙げた。10勝目を挙げた高橋は、2年ぶりの2桁勝利。日本ハム池田は10敗目となった。

◆プロ20年目の西武栗山巧外野手(38)が今季3度目の猛打賞で勝利に貢献した。 2回に右前へ運ぶと、3回無死満塁で中前へ適時打。「満塁の場面でしたが、しっかりとランナーを返すことができてよかったです」と仕事を遂行すると、8回にも中前へ運んだ。4日の通算2000安打達成後も着実にヒットを積み上げ、2008安打とした。 ▽辻監督(交流戦以来3カ月ぶりの3連勝)ありがとうございます。うれしいです。3つ勝ったからまた明日大事になってくるからね。前回、(15日先発予定の日本ハム)伊藤君には完璧にやられたんで、しっかり選手たちにリベンジを果たしてもらいたい。

◆日本ハムは西武15回戦(メットライフドーム)に敗れ、連勝が2で止まった。試合の分岐点は1点差に迫った3回無死二塁の場面。二塁走者の西川遥輝外野手(29)が浅めの中飛で積極果敢に三塁へタッチアップを試みたが、セーフ判定が相手のリクエストによるリプレー検証で判定が覆り、痛恨の走塁死となった。最大のチャンスを逸すると、試合の流れを引き戻すことはできなかった。結果的に、試合を左右したチャレンジになってしまった。3回無死二塁。適時二塁打を放って1点差とした西川が二塁走者だった。次打者の野村佑希内野手(21)は中飛。やや浅めで右中間寄りのフライだった。西川はすぐにタッチアップの準備に入った。中堅の岸が捕球すると同時にスタート。送球がややそれて、西川がスライディングで伸ばした足がタッチより先に三塁に到達したかに見えた。判定もセーフ。すぐさま西武ベンチはリクエストでリプレー検証を要求した。映像で確認した審判団の結論は、無情にもアウトだった。 試合後に栗山英樹監督(60)は言った。「行くべき。あんなの待っている場合じゃねぇ。ナイストライ」。攻めの姿勢でチャンス拡大を狙った西川の心意気をたたえた。もちろん気持ちだけでなく、中堅守備で昨季まで4年連続でゴールデングラブを受賞した西川ならではの感性も後押しして、セーフになれると確信してのスタートだったはずだ。好走と暴走は紙一重と言われるが、セーフだったら...と後ろ髪を引かれる場面となったのは、失敗を恐れずにトライした姿が前向きなものだったからだろう。 5位西武に敗れて、つかみかけていた背中は少し離れて3差、CS圏までは8・5差となった。栗山監督は「攻めまくらないと流れなんか来やしない。だいぶ、そういう感じが出てきたんだ。明日からしっかりやる」と、敗れても語気は強かった。残り37試合で希望をつないでいくには、自分たちでどんどん仕掛けていくしかない。【木下大輔】

◆6試合ぶりの先発白星を目指した日本ハム池田隆英投手(26)だったが、3回途中6安打3失点でKOされた。 リーグワーストの10敗目(3勝)。毎回の4四死球で制球が定まらなかった。打線が1点を返した直後の3回にも追加点を献上。「味方が追い上げムードの中、すぐに追加点を取られてしまった。序盤で降板して申し訳ない」と悔やんだ。

◆西武高橋光成投手(24)が、2年ぶり2度目の2桁勝利となる10勝目を挙げ、チームを3カ月ぶりの3連勝へ導いた。立ち上がり、直球がまとまらず2回までに53球。それでも3回の1失点にとどめ、6回3安打1失点(自責0)と傷口を広げることはなかった。お立ち台では「ずっと先発ピッチャーが迷惑をかけていたので何とか終盤、先発で試合をつくって勝てる試合を増やしていきたい」。柱として言い切った。 リクエストを機に、安定感を増していった。3回先頭を自らの失策で出塁を許し、西川の適時二塁打で1失点。次打者野村の中飛に、タッチアップで三塁進塁を試みた西川を、中堅・岸の返球で三塁タッチプレー。1度はセーフ判定もリプレー検証で覆りアウトになった。そこから4回と5回は3者凡退。元同僚で同学年の佐藤には「おのずと力が入りました」と、2打席無安打に抑えた。 夜、目を閉じると、川のせせらぎや小鳥のさえずりが聞こえてくる。就寝前、枕元には音楽をセットする。リラックスした状態で眠りに入り、安眠を確保するためだ。「もともとよく寝つけるように、質の良い眠りを得るために始めました。最近は自然の音を流しています」。地元の群馬・沼田で自然に囲まれ生まれ育った高橋は、今季から深緑のグラブを使用。自然共生型のメットライフドームで、節目の10勝目を挙げた。 チームも6月以来の3連勝。それでも「まだ終わってもない。そこで終わりだとは思っていないです」と秋の反攻を誓った。【栗田成芳】

◆西武岸潤一郎外野手が攻守でハッスルした。2回に中前へ先制2点適時打を放ち、守備では3回に中堅からの送球で、タッチアップによる三塁進塁を阻止。 7回は左翼線二塁打で出塁も、けん制タッチアウトに。「ミスをたくさんしてしまったんですけど、勝てて良かったです」と胸をなで下ろした。

◆「2番・中堅」で先発出場の岸潤一郎外野手(24)が三回、先制となる中前2点打を放った。 「夢中で球種ははっきり覚えてないですけど、打ったのはシュートかストレートだと思います。 ツーアウト満塁で緊張しましたが、前の打者がチャンスを作ってくれましたので、何とかランナーを返したいと思っていました」 0-0の二回。2死満塁でカウント1-0から先発・池田の145キロの真っすぐを中前へ弾き返し、先制点をもたらした。

◆西武が3カ月ぶりの3連勝を飾った。二回に岸の2点打で先制し、三回に栗山の適時打で1点を加えた。高橋は6回を3安打1失点で2年ぶりの2桁勝利となる10勝目。平良が15セーブ目を挙げた。日本ハムは打線が振るわなかった。

◆西武の岸が0―0の二回に2点適時打を放ち、8試合ぶりの打点をマークした。2死満塁で池田の高めの速球を中前へはじき返し「2アウト満塁で緊張したが、前の打者がチャンスをつくってくれたので、何とかランナーをかえしたいと思っていた。夢中で球種ははっきり覚えてない。結果的にタイムリーになって良かった」と振り返った。 中堅の守備では三回無死二塁で、野村の放った右中間への浅い飛球を捕球後、三塁へタッチアップした二塁走者の西川を好送球でアウトにした。「あれはたまたまです」と謙遜したが、高知・明徳義塾高時代に投手で鳴らした強肩を見せて球場を沸かせた。

◆日本ハムの池田は三回途中6安打3失点で10敗目を喫した。1―2の三回無死満塁から栗山に適時打されたところで交代を告げられ、「走者を背負ってから粘りきれなかった。序盤で降板する形になり申し訳ない」と肩を落とした。 6月12日のDeNA戦で3勝目を挙げたのを最後に勝ちがない。栗山監督は「初めて先発ローテーションで回って、学ぶところはいっぱいある」と奮起を促した。

◆西武・高橋光成投手(24)が6回3安打1失点の好投で、2年ぶりに自己最多に並ぶ10勝目をマーク。チームを6月12~14日以来の3連勝へ導いた。 「最低限の仕事はできたと思います。(2桁勝利は)うれしいです」 同い年の岸の適時打で先制してもらった直後の三回、失策で先頭打者の出塁を許し、続く西川の適時打で1点差に追い上げられた。なお無死二塁から野村は右中間への飛球。タッチアップした二走・西川を岸が三塁へのノーバウンド送球で刺し「めちゃくちゃ助かりました」と最敬礼した。 8月に日本ハムへ移籍し、初対決を楽しみにしていた、こちらも同い年の佐藤には第1打席でこの日最速の150キロを投げ込むなど、投ゴロと三ゴロ。「めちゃくちゃ楽しかったです」と笑みを浮かべた。 8月17日のロッテ戦で9勝目を挙げて以来、4試合ぶりの勝利に「どんどん上に向かって勝ち続けたい」と自信を取り戻した。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
534016 0.570
(↑0.005)
-
(-)
34490
(+3)
438
(+1)
104
(-)
93
(-)
0.251
(↓0.001)
3.790
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
524515 0.536
(↓0.006)
3
(↓1)
31438
(+1)
421
(+4)
103
(-)
33
(-)
0.251
(↓0.001)
3.570
(↓0.01)
3
(-)
楽天
514813 0.515
(↑0.005)
5
(-)
31427
(+4)
417
(+1)
88
(+2)
41
(-)
0.246
(-)
3.590
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
464818 0.489
(↓0.006)
7.5
(↓1)
31445
(+1)
385
(+3)
97
(+1)
65
(-)
0.247
(↓0.001)
3.260
(↑0.01)
5
(-)
西武
435117 0.457
(↑0.005)
10.5
(-)
32430
(+3)
473
(+1)
90
(-)
73
(-)
0.247
(↑0.001
4.060
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
385216 0.422
(↓0.005)
13.5
(↓1)
37346
(+1)
410
(+3)
57
(-)
58
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.530
(-)